ベースの日

11月11日はベースの日、との事で舟橋は有難くもタワーレコード名古屋パルコ店にて配布されたフリーペーパーに参加させて頂いた。店頭で配布されてる様子が気になって覗きに行ったのだけど僕の目の前でニット帽を被った可愛らしい女子がフリーペーパーを手にしてはにかみながら持っていかれる様子を見て「ベーシストの未来は暗くはない」となんとはなしに思ったわけですよ。
内容としては「貴方の人生を変えた一枚」という事で印象深いCDについて簡単ではありますがコメントを掲載。僕はKING CRIMSONの『USA』を推した。
人生を変えた、と言ったら大袈裟かもしれないけれど、あの一枚、正確に言えばクリムゾンを耳にした時の衝撃というのは物凄いものがあったので。前進思考、バンドを継続させる事、挑戦する気概、そして鍛錬の重要性等、影響受けたなぁ。
他のプログレバンド(というとフリップ先生はお怒りになられるだろうけれど)も聴いたけれど、クリムゾン程ハマる事もなく今現在。やっぱりヌーヴォ・メタルが肌に合うという事か?いやはや。
『USA』はライブ盤だがベースギターの録音が大変素晴らしい。「歪んじゃった」的なドライブサウンドは今なお多くのベーシストのフェィバリットだろうし、あのファズサウンドにやられた人間は一体どれくらいいるんだろうか。先日も某出版社から出ている楽器雑誌でこのアルバムを推しているベーシストがいたけれども、お気持ち、同じです。
さて、ベースの日という事でペダルを2つ仕入れた。妻の許可は貰ってる。大丈夫。

ベースコーラスとボリュームポットを仕込んで馬鹿デカいツマミをつけたもの。パッシヴのボリュームコントロール。これは友人お手製のものを譲って貰った。
それぞれ、改めて紹介します。
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犬栓耳畜生(3人)での演奏。大阪のShukaiというバンドが格好良かった。

4日土曜日は午前中、仕事の研修。挙手制でかつ、その中の一部しか参加出来ない研修なので折角希望が通ったなら何かを持ち帰らんと意気込んで参加してはいるのだけれども入社半年の若輩が敵わないようなエースも参加しており、いやはや野心と反骨心が刺激される。

午後からは12月に初ライブを控えた新バンド「YONONACA」のアーティスト写真撮影。
これはもう断言してしまうけれども僕はこの手のアーティスト写真撮影というのがどうにも苦手で、特にここ数年太って顔の輪郭が丸くなってからは撮った写真を見返す度に「ああ...」という気持ちになるのでどうにも抵抗がある。いや太った自分がいけないんだけどさ。そんな感じだもんだからメンバーから「アー写(アーティスト写真の略ね)撮影をしよう!」と言われた時もメンバーからツッコミが入るくらいテンション低くて。けれども何だかんだ皆で街をうろつきながらカメラの前に立ってあーでもないこーでもないとやると楽しいものだ。メンバー松岡さんの言った「顔がないと愛せないじゃん」という発言が大変腑に落ちた。「ライブに遊びに来てね」と言うからには「こういう者です」という名刺じゃあないけれども、実体は提供出来ないと駄目だろうがよ、という話だ。

撮影後は新栄DAYTRIVEにて犬栓耳畜生でライブ。
この日は炭酸さんが別件でライブのため、富田夫妻に僕の三人で演奏。その瞬間に曲名を発表してそれにインスピレーションを受けての即興演奏。かつてない音数の少なさの中での演奏となったわけだけれどもそれ故に隙間が生まれやすく、それも相まってカラッとしたドライなバンドサウンドになったのではないかと思われる。

この日は共演バンドがペダルを多様するベーシストばかりで(というかベースとドラムのツーピースが一日に二組も出るというまた珍しい日だった)、ペダル好きのベーシストである僕は大変楽しかった。新栄DAYTRIVEでライブを観る時は時々二階最前列でステージ上を見下ろす形で演奏を観るのだけれども、この日はペダルも含めて観たかったので割とそこに張り付き。
遊びに来てくれた暗黒大陸ふれあいの荒木さんも転換中にそこに来られてエフェクターの話とかをしたのだけれども、それも楽しかった。荒木さん、BTTFのマーティがチラッと弾いてるトラベルギターを買ったそうで(何てマニアックな!)「ボディこそ小さいし玩具みたいだけれどもハムバッキングピックアップのせいか歪みのノリがとても良い」と満足気だった。僕も楽器の話は好きだもんだからニヤニヤしながらそんな話をした。荒木さん、大阪から来たShukaiの演奏が始まった瞬間両手を振り回しながらフロア最前列まで駈け下りて行った。
さもありなん、明らかに格好良いバンドの演奏が始まったぞ!って感じだったもの。

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空関係を多様しつつルーパーで重ねたりもし、時にはギターっぽいサウンドも出しながらちゃんとベースギターっぽい音色だったりとベース奏者としても見どころがあるし、フレーズも所謂『エフェクト多用のびっくりどっきりサウンド』というよりかはメロディアスで抒情的、ちゃんと音楽的な起承転結があってギミックで楽しむだけではなく音楽的にも美しい、という非の打ちどころのないバンドだった。しかしベーシストで、というかバンドマンでBOSS SL-20を使っている人を初めて観た。格好良い音だったので思わず欲しくなってしまった。パクったみたいな使い方しか出来ないだろうけれども。

バンドメンバーの結婚式に参加して演奏までしてきた話。

すっかり更新の間隔が空いてしまった。
のんべんだらりと毎日を過ごしていたわけではなく、仕事以外の時間は控えていた資格試験の試験勉強に充てていたのである。真面目!いや、でもたまの試験なのだからそんな時くらい真面目しないとな、という気持ちがあった。

さて何だかんだもう一週間以上前の事になるけれども、パイプカツトマミヰズのドラマー駒田君が結婚、披露宴を挙げた。お相手は僕も相応の年月交流を持った中村さんという事で有難くも妻と一緒に披露宴にご招待頂いたのでお祝いに行ってきた。
で、式の1.5ヶ月程前だっただろうか、駒田君から「実はうちの両親が式で演奏して欲しいと言っている」と言われ最初は「何を演奏するの?ビートルズとか、ウェディングソング?まさか安室奈美恵とかじゃないよね笑」だなんて笑っていたのだけれども話を聞くと何とパイプカツトマミヰズで演奏して欲しいとの事。式の参加メンバーには勿論駒田君の無二の友人吉田君もいるし過去にボランティアメンバーとして一緒に演奏していた各務君も夫婦で出席するとの話だったので無理な話でも勿論ないのだろうけれども、それでも披露宴で演奏するには強烈に相応しくないバンドな気がしていて僕は戸惑った。
でもまあ、両家も楽しみにしているらしいと聞いて腹を括り、当日少し早めに会場入りした。

もうね、完全に披露宴会場なの、名古屋駅から程近いそのレストラン。ビルの7階が披露宴会場になっていて8階がチャペルになっていて結婚式を挙げてそのまま披露宴が出来るようになっていた。初めて行った場所だけれども良い場所だったなあ。料理も美味しかった。
チャペルウェディングは自分達が神社での挙式だったのも含め、物心ついてからあまり参加体験はなく今回が二度目。前回もバンドメンバーの結婚式だったな。両家親族、そしてテーブルでいえば二テーブルという厳選された友人枠だったのだけれども、駒田君中村さん両家のご両親が気さくで声も結構かけてくれて大変リラックスして過ごす事が出来た。駒田君のご両親は以前駒田君が出勤中に失神して一日行方をくらませた事件の時もやりとりをしたのでその時の話なんかもした。笑い話になって良かったなあ駒田君!

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実は駒田君に中村さんを紹介したのは舟橋なんです。
一時期やたらめったら人に人を紹介する(こうして書くと仲人になりたがりの親戚のおばちゃんのようだ...)のが好きな時期があって、まさか結婚するなんて思わず中村さんに駒田君を、駒田君に中村さんを紹介したのだった。
披露宴でもそこは有難くもフューチャーして頂いて、僕まで駒田君からファーストバイトして貰ったのだった。吉田君の友人代表スピーチが良い感じに感動的でグッと来たのだけれども、僕はどうもうまくしまらずに二人からの粋なサプライズに無邪気に喜んでしまったのだった。

で、演奏ね。
披露宴会場での余興とは言い難い音量で格好だけはかしこまって演奏した。駒田君は機材トラブルに見舞われ、混乱していた。僕も正直皆がどんな顔しているのかわからずヒヤヒヤしたのだけれども、意を決して今回の演奏をリクエストして下さった駒田お母さんの方を見ると手を叩いて喜んでいる笑顔が見えて大いに安心したのだった。駒田君は決して万能な演奏家ではないけれども、それでもあのドラム演奏は駒田君以外の誰にも出来ない演奏で駒田君そのものだ。そういう演奏が出来る人間というのはそれだけで才能だと僕は思う。
中村さんも動画を嬉しそうに撮っていた。後で聞いたら「披露宴の中で一番感動的だった。学生時代から観ていたバンドだけに感慨深い」とコメント。ありがてぇありがてぇ。

披露宴で一番良いシーンって新しい家族になる両家が並んで挨拶をするシーンだと僕は思うのだけれども、そこでの駒田君のスピーチが最高でそこまで全く感動とか涙を流すとかそういうのはなかったのに、不覚にも号泣してしまった。素晴らしいからここに書いておく。
「夫婦というのは不思議なものでどれだけ子供を産んでどれだけ家族の人数が増えても(自分と中村さんを指しながら)こことここは死ぬまで赤の他人同士なんですね。だからこそお互いを思いやる気持ちを大切にしないといけないなと思っています」

駒田君、中村さん、本当におめでとう。駒田家、中村家両家の繁栄も願っております。
というか両家が良い人過ぎてもう飲み会がしたい。駒田君の妹さんも駒田君に似てるのに美人という不思議な存在!

東京、運動、悔しさ、憤怒。

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実は少し前に(主に)仕事の関係で関東の方へ一泊二日で出掛けていた。
仕事とは言っても訪れるのは東京ディズニーリゾート、ディズニーシーである。仕事の研修ではあるものの、楽しい時間を過ごす事が出来た。しかしディズニーシーの中を同僚や先輩と練り歩きつつ、どうせ同じ会社の人と一緒にいるなら仕事の話をしている時の方が楽しいのにな、と自然と考えていてうすら寒い気持ちになった。結構自分はワーカホリックの気質があるのではないか、と薄々思っていたのだが、そんな自分の素養が途端に顕在化したような、そんな心持だ。仕事が楽しいのは大いに結構だけれども、家庭や趣味の時間を食い潰さないようにしないといけないなと思う。
仕事も家庭も趣味も楽しい事だけれども仕事というのは生活の大半を占めるが故に他の楽しい事と比べて没頭し始めると途端にそれに比重が寄りがちになるからだ。やる気があるのは大いに結構。だが前の上司の「自分の時間を潰してまで仕事するな」という言葉を肝に銘じないといけないなと思う。
話は戻ってディズニーシー、アトラクションも3つくらいしか楽しめなかったけれどもまた改めてゆっくり訪れたいなと思った。

研修から戻って翌日は職場のスポーツ大会、信じられないハードスケジュールだったけれどもこれまた楽しく過ごした。楽しい楽しいばかり言ってると阿呆みたいだけれども実際楽しいんだからしょうがない。まだまだ慣れ親しみきっていない人達と一緒にいて一喜一憂するのが刺激的、と捉えられるくらいには気持ちの余裕があるんだと思う、今。

さて日曜日はパイプカツトマミヰズで新栄CLUB ROCK'N'ROLLに出演。
信じられない事に二週連続で近付いてきた台風の影響で悪天候だったけれども車で移動、そこそこかさばるようになってしまった機材もなんなく運搬。
バンドっていうのはさ、時々露骨に悔しい思いをした方が良いよ。自分達のその段階での演奏力とかバンドの持つ筋力とか、そういうのを発揮してもどうしようもない程悔しい事ってやっぱりあって、僕はそういうのは大いに経験するべきだと思う。
例えばどうしようもなく力強い対バンに勿論ライブでボコボコにされるとか、超アウェイの中どうにかして状況を覆そうと躍起になって結局失敗するとか、そういう奴だ。自分達のベストは尽くした、けれども悔しいみたいなそういうの。
この日の演奏は決して悪くなかったはずなんだけれども、演奏後機材を搬出して新栄CLUB ROCK'N'ROLL前の立体駐車場4階の自分の車に機材を運び込みながら、まだまだダクダクと噴き出す汗を拭いつつ段ボールにガムテープで張り付けたエフェクターを引っぺがしながら「一体何をやってるんだろう俺は」と、ふと思った。
理由はわからない、けれども明確に悔しい。演奏は酷かったか?否、酷くない。酷く落ち込むような事なんてないはずなのに誰からも相手にされていないような、そんな気持ちに落ち込んでしばらく呆然としてしまった。
だけれども落ち込みながら同時に「これは良い兆候だ」とも頭のどこかで思っていた。何かのきっかけになるだろう、と計算高い自分のどこかしらがその瞬間に察したのである。
悔しさは終演する頃には明確なものとなった。やはり、会場のどこにも安定する場所なんて見出せず、心地良い悔しさを感じながら家に帰った。

ざまあみろ、そして今にみてろ。

VALETONのファズ LAZARDを買っていた、実は。

朝起きて寝室のカーテンを開けて外を見ると風は強そうなものの、空は台風一過、青空が広がっていた。
夜中には外で「バタバタバタバタバタバタバタバタ」と尋常じゃない音をさせながら雨が地面を打ち付けていたというのに、何たるギャップ。
さて、今日もエフェクターの話をしよう。

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実は少し前にこれを買っていた。VALETONという最近市場に沢山出回っている(そうである)中国のメーカーのファズである。
何でも「大柄な筐体で有名なニューヨーク製のファズ」をモデルにしているという事で多分きっとそうですね、はいビッグマフです。
トレブルにベースというEQ付で、しかもインターネット上の評判もそんなに悪くなかったので「ひょっとしたらひょっとするかも」と購入。いや安いし、これ。3000円くらいだったかな?それくらいで購入。

で、いざ試してみるとBASSの効きは申し分なく、ベースギターに通して使っても低域が削がれてしまうという事はないはずである。TREBLEを上げればジュゴジュゴのファズサウンドも作れるし、このシンプルながら効きの良いコントロールは重宝する。あとサイズも。兎に角小さい。
だけれども、これを購入してすぐさま発表されたコレに心が移ってしまったのでほとんど実戦で使っておらず......。
堪忍して下さい堪忍して下さい。
イヤ実際、ビッグマフが素晴らし過ぎるんだよ。

自室で「作業」みたいな日がやってきたのを感じる。

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なんだかんだで一週間もの間日記を書いていなかった。
この一週間はわりかし仕事に熱中しており、帰宅後もその熱に浮かされたような状態が続いていたように思う。周囲の「ワーカホリック=仕事中毒」と呼ばれる人間と比べればまだ切り替えは出来ているように思うけれども、一日の間に考える事の半分以上が仕事についてであり、まあ熱中出来るっていうのは悪い事ではないのだけれども、何だかもっと他に頭を使っても良いような気がしないでもない。
あ、でもちゃんとアウトプットはしていた。
新しく活動をする事になったYONONACAというバンドがあり(舟橋合流以前、3人編成のバンド名も違う頃のライブ映像が幾つかアップロードされている)、その新曲でベースラインを構築する事になった。送られてきたデータはドラムとラップのみ、そこにベースラインを重ねて送り返すというオーディオインターフェースを購入したばかりの僕には大変タイムリーな作業である。というかメンバーの松岡さんがSNSで僕がオーディオインターフェースを買った旨をツイートしているのを見ての指令だと思うのだけれど。
で、いざ自分の演奏を聴き返すと大変に参考になる。粗が目立ったりリズムが不明瞭だったりと反省しきりだ。曲作りの一環だもんだからそのまま送ってしまったけれど。
オーディオインターフェースはそもそもやりたい事があったので購入したのだけれども(使いこなせるように時間を設けては何か一つ出来るようにする、という練習がてらの作業を繰り返している。まだ全然使いこなせていないが、Cubaseって面白い)、こういう風に一人のエレクトリックベースギター奏者として演奏を重ねて送る、みたいな事も今後は出来るんだナァと再認識した。
我がベースギターの演奏は人様の素材にもなり得る、という事だ。

東海地方には大型の台風が接近している。
夜中の3時に最接近するそうで、明日の出勤時の公共交通機関への影響が懸念されるけれども、今夜は少しでも早く寝てフレキシブルに動けるようにしておこう。
今日は妻と一日中家に引き籠っては片付けやら何やらしていた。やっと外出したのは夕方。選挙と買い出しに出掛けたくらいだ。只投票は行ったけれども外食はしなかった。あの曲が意識下に刷り込まれた頃、僕は高校生。今現在はピザトーストと缶ビールをやっつけてこれを書いている。書きながら少しずつアルコールが回ってきているのを感じている。この後はインターネットでコンプレッサーの動作原理について調べつつ、アルコール飲料をもう少し胃袋に流し込むかどうか迷おうと思っている。
ベッドへ転がり込むのを視野に入れつつ。

インプットをし狂った週末。

半袖でうろつき回るのが厳しい季節になってきた。少し前まで「もう秋口だってのにまだまだ暑いですネェ」だなんて軽口を叩いてたっていうのにサ。いつの間にかベッドの上では掛け布団がないと寝起きに「風邪引いたかな?」ってくらいの体調になっちまうし、半袖で公共交通機関に乗ると周りがすっかり秋の装いでバツの悪い思いをするようになった。ちょっと前までは汗かいてたじゃないか、裏切られた気分だよ。
ともあれ、秋の季節がやってきた。
秋っていうとナンでしょうな、食欲の秋に芸術の秋に読書の秋。この週末は芸術の秋を貪ってきた。意図的にっていうわけではなくてたまたま観たかったものがこの週末に固まったってだけなんだけれども。
まず土曜日は千種文化小劇場にて廃墟文藝部『アナウメ』を観劇してきた。


前公演『小説家の檻』は観る事が出来なかったが、それでも主宰の後藤氏が作る作品は好きである。当初こそはライトノベル(しかも富士見ファンタジアとか電撃とかではなくてもっとこう、ミステリー寄りな)的な印象を抱いた作品を貫くのは純文学から来る退廃と諦念等、薄らぐ暗い感情でこれが好みなわけですよ。
全作品観たわけではないけれども観た作品は毎回きっちり面白かったので今回も楽しみに出掛けて行った。
で、感想。非常にキャッチーでわかりやすい、わかりやすい方だったに違いなくて抽象的な装置しかなくても振り返ると光景がまざまざと思い浮かぶキャッチーさ、は演出と装置の素晴らしさと説明台詞を説明の範疇を飛び越えさせて文学たらしめる、その力量にあったのだなあと思う。アンサンブルキャストの皆様が誰が誰でどうである、とかではなくてアンサンブルという一つの塊、集団であり群体であってこれがとても良かった。全員が女性であるアンサンブルキャスト、各々の肉体ってどうしてもそこから解き放たれるのは難しかろうにもう「個」でさえないという心地良さに面白味。
劇伴は、音符が並べられたものよりもただただ雨の音が印象的だった、というのはこれはきっと作曲したいちろー君を喜ばせてしまう感想なのだろうなと思う。
同日、夜は伏見G-pitにてまにまに『秘密のパーティーにようこそ』を観劇。
こちらは70分と短めの作品ながらも情報量が多くて楽しかった。時間の捉え方、というかそれに翻弄される様が作り手が意識しているかしていないかはわからないけれども狂気の気配を感じてしまい、それを嗅ぎ取った瞬間から可愛い舞台装置も愉快な台詞も音楽も何もかもに狂気の気配を感じるようになってしまい「ああ、この多幸感はそういう事か」とかってひとりごちてしまい、多分これって相当にバイアスがかかってるんですネ。可愛さでいったらあれだよ、不思議の国のアリスのお茶会のシーンのような可愛さでだったよ。
役者として登場した樫山重光君がとても、良かった。付き合いの時間の割に密度が高い関係なので贔屓目抜きで見ようという逆依怙贔屓みたいな、そういうのってどうしてもあるのだけれども「えっ、この人こんな人だっけ!」ってくらいきっちり役者をされていて、また魅力的で驚愕した。彼の団体に所属している妻も驚愕していたので、きっと僕だけではないと思うのだけれども。
この日拝見した二作品ともに「あー面白かった」って作品で良質なインプットを堪能したので深夜は自宅にて友人達と鍋を囲んで酩酊。視界がグラグラしやがった。
日曜は夕方から今池HUCK FINNにてVSMYBLUESの活動休止前の一区切りワンマンを観に行く。
思えばi GOの頃からお手伝いしてVSMYBLUESも何度かは演奏に参加したわけなのだが、ワンマンで35曲聴いて「あ、この曲弾ける」とか「あ、これあの時やったな」とかって自分自身の思い出も引っ張り出されるとは思わなかった。
バンドってきっと色々あるはずだし(バンドやってる人が色々あるって断言するのってまた何だかなぁと今現在は思ったので差し控えさせて頂きます)それ以上に人生は色々あるかと思うけれど、時間ってやっぱり流れるんだなぁと妙に納得。
久しぶりに見る顔やお会いする人もいて楽しかった。
ライブ後、妻と寿司を食い実家に顔を出す。
いや、それにしても肌寒いな。

写真で振り返る三連休

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10月7日(土)。三連休初日。柴田君と酔っ払った僕。
柴田君ときくみんの結婚式二次会に参加するため、名古屋駅へ。
ルーセントビル地下のお洒落なカフェにて二次会だったのだけれども、二人の気さくな雰囲気そのままの楽しい二次会だった。
余興でパイプカツトマミヰズ吉田君と駒田君も演奏をしており(新郎 柴田君はパイプカツトマミヰズ 二代目ギタリスト)、二人のそういう姿を冷静に観られるレアな機会でもあった。柴田君、きくみん結婚おめでとう!末永くお幸せに!

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10月8日(日)。実家の学区の運動会にて。変則リレーにてデカパンを履いて走る僕と妻。
父親が町内会長で義姉が体育委員、という関係で(?)、世帯数が足りない我が町内を助けんと妻と早起きして運動会に参加してきた。この日はまだ暑さが残る日で、自分が出場する種目以外は日陰で腰掛けていたけれども、それでも運動会気分がしっかりと味わえて楽しかった。
写真の変則リレー、ワーワー言いながら全力疾走したのだけれども一生懸命走り過ぎたのかこの後気分が悪くなりへたばってしまった。日頃から運動しないといけないなあ。

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10月9日(祝・月)。この日は犬栓耳畜生で新栄DAYTRIVEに出演。
共演のハイとイイエの演奏があまりにも素晴らしく、大いに感動する。アンビエントでミニマムで森羅万象を感じた。二階席で観ていたのも演奏者の手元が見えて良かったのかもしれない。大変楽しんだ。ああいうライブならもっともっと続けて欲しい。感動と興奮に満ち溢れた時間だった。

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犬栓耳畜生はこの日、一台のドラムセットを二人がかりで演奏するという意味でのツインドラム、ツインノイズパーカッション(フライパンと自作楽器)、ベースギターという編成だった。炭酸さんから事前に伝えられた指令は「架空の民族音楽を演奏する事」。あまりそれを意識しなくても良いとの事だったのでフィジカルで反応していくような演奏を試みたけれども、いやはやどうだったのか。
個人的には皆が音数少なめで音量も小さめ(今回はイヤーカフをしていたからか演奏のセクション毎のダイナミクスの差異が大変明瞭だった)の際にビッグマフでノイズ独奏!みたいにやったのがビッグマフとの格闘兼対話の如しで宇宙的な何かと一瞬繋がったような気がした。
そしてこの日は犬栓耳畜生5人での演奏が最後の日でもあった。鍵盤のこわいゆめちゃんが脱退。我々は再び4人編成のロックバンドへと戻った。戻った?違うな、変化したんだ。

ロロ『BGM』観劇してからのライブ

一日が24時間じゃ全然足りない!だなんて今更言うつもりはさらさらないけれど、それでも毎日の諸々に忙殺(嫌な言葉だ、自分が何かに屈したかのような気分にさせられる)されてしまい必要最低限の事しか出来ない。時には必要最低限の事さえ取りこぼしてしまい「嗚呼、何やってんだ俺」って気持ちになったりもする。そういうものの筆頭に挙げられるのが日記=このブログだったりするわけで、10年後に楽しく読み返すために書いているこのブログは、10年後の自分に「ああ、こんな事あったな」と思わせるには十二分に情報量は保っているけれどもそれにしたってそれは「いつ、どこで、誰と、何を」程度の情報でしかない。僕だってわかっているんだ、この時間、この場所、この瞬間の温度とか雰囲気とか湿度とかそういうものはそういう殊更何かがあった時ではなくて毎日毎日自覚せずとも過ごしている時間の中にこそあるんだって事くらい。
とか言ってもなかなかそうも書けないからナンなのだけれども。でも毎日のそういう時間も全部が全部、俺のものだ。

さて、先週の日曜。
この日はライブだったのだけれどもライブのオファーを頂く前から三重県は津まで観劇しに行く予定を入れており、チケットまで妻が都合をつけてくれていたので「リハなしなら」という我儘な条件をつけ、主催者とメンバーの好意に甘えて観劇に出掛けてきた。いや長々と書いたけれども本当は俺が観たかっただけだ、ごめん。
三重県文化会館小ホールにてロロ『BGM』観劇。この劇団の公演は初めて観るのだけれども、いやあ滅茶苦茶に面白かった。大変心の中に残った。瑞々しい時間を過ごした!心の中にズシッと何かが残るわけでもなく、観る前後で世界の見え方が反転してしまうわけでもなく、血沸き肉躍るわけでもないけれども、それでも何となく「青春っていうのは人の心の中にあるんだなぁ」だなんて思って(別にそういう事を伝える作品ではないのだけれども、きっと)、ハッピーだし楽しかったのだけどもちょっと切ない気持ちになったりして、劇場を出た後も一緒に行ったかしやま君や吉村さんや妻が話しているのを耳にしながら余韻に浸ってしまった。きっとあの会話の雰囲気もあの感覚も車の中から見た景色も何となくの温度感として僕の中に残り続けるのだろうなと思う。
人間が作るものがあんなに面白いのなら、人間ってのは本当に面白いものだと思う。

感想を話したりドライヴインで買い食いをしたり(売店のおばちゃんが間違えてレジ打っちゃってついつい「じゃあそれも」と頼んでないものも買ってしまう。結局美味しかったからおばちゃんの一人勝ちである)この先の将来の話をしたりしながら名古屋モドリ。将来って。将来の話って。33歳にもなって将来って凄いな。自然と書いたけど戦慄したぞ。ま、いつになっても先の事は将来、か。

鶴舞DAYTRIPにて専ら中区と新栄にて「面白い」を追求しながら高頻度でイベントを開催し続けるブッキングガール シミズミミちゃんの生誕祭イベントにパイプカツトマミヰズで出演。この日よりボランティアギターとしてコモリ君(ザ・フロイト/ガッツポーズ)が参戦。この人のリードギターのフレーズの格好良さは名古屋で三本の指に入ると思っている。あと二本は思いつかないけど。
出演者に女性が多く、アイドルグループも出演するという事でフロアがここ最近DAYTRIPに出演した時とは随分と雰囲気が違った。結局僕達が演奏する頃にはいつも通りの雰囲気にはなっていたけれども(笑)、勿論中には残って下さった方もみえてしかもその方が後程SNSで「帰った人達は勿体ない事をしたくらい良かった」と僕達の事を褒めて下さっていて、涙が出るんじゃないかというくらい嬉しかった。何て事はない褒め言葉なのかもしれないけれども、こういう言葉の一つ一つの価値はバンドを始めた頃と比べても価値は変わっていない。得難いものだ。

立ち位置はステージ最前列下手側。もう数年間「ベースアンプと距離があると音が聴こえづらいから」という理由と「ステージ後方で黙々と弾くのが格好良いかも!」という思い付きでドラムセットの横くらいで演奏してきたけれどもやっぱりフロアとの距離が近い方がパイプカツトマミヰズみたいに「せえの、ドッカーーーン!!!」という演奏をするバンドでは面白い。
この日も大いにはしゃぎながら演奏したのだが、いかんなあ、興奮すると無駄に力むのか運指が平常時の40パーセントくらいの能力しか出せていない気がする。ただでさえ本調子でも別に超絶技巧!ってわけでもないのにこれじゃあいかんよ。
演奏終了後、結構な人数の方に褒めて貰えたりして良い気分になった。

何となくだけど、良いものをインプットするとアウトプットしながらにして同時にインプットをしている気がする。というかインプットの量が多い気がする。
色々なものを観聴きしよう、今よりもっと意識的に。

鑪ら場三周年おめでとう

吹上 鑪ら場が三周年を迎えるとの事でその前夜祭に白線の内側で出演。
鑪ら場はお店が出来上がる直前に運営(経営、というべきか)しているお二人と現場で密な時間を重ねた事もあって開店前の工事の段階から覗かせて貰ったり、話を聞かせて貰ったり、とお店の誕生時から見ているので思い入れもただのライブハウス以上にある。
ああ、こう書くと他のライブハウスがそうでもないのかって誤認を生みがちだけれども、そういうわけではなくて。
勿論ライブハウス毎に思い入れや思い出や愛着、そこで重ねた時間に対する色々な感情はあるのだけれど、鑪ら場に関してはもっとこう「バンドマンとライブハウス」という距離感ではなくて「場所と俺」的な距離感というか、もっとパーソナルな部分での距離感を感じる数少ない場所である。
人生の節目の夜までここで過ごしたのだ。結婚式の二次会はここ最近の私的な思い出の中で最も楽しかったものの一つだ。
兎に角、そんな場所の三周年。鈴木さんに高橋君、三周年、本当におめでとう。
これからも創造力の味方でいてください。

鑪ら場にいる時は大抵受付カウンターの前にいる。
というのも機材置き場が受付カウンターから奥、トイレの手前にあり演奏前に控えるには楽器の近くにいると落ち着く、というかいたいと思うので演奏前はそこが定位置になった。
また、カウンター付近からは店内の様子が一望出来(勿論死角もあるにはあるが)、雰囲気も伝わってくるけれども演者からは遠い距離にあるので落ち着きがない僕がニヤニヤしたりソワソワしたりしていても演者もお客さんも気が散らないだろうと思い込んでいて、妙に落ち着くのである。
3周年前夜祭も受付カウンター前で過ごした。演奏前は緊張して、演奏後は酔っ払って。良い夜だ。
これ以上何を望むのか、という夜だった。


かしやま君がリハーサル中の僕達を撮影した。
微妙におぼろげな具合が気に入っている写真。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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