大いに遊び倒した三連休。

この三連休は大いに遊び倒した。特に生産性もない、ただ旨いものを食って酒を飲んで楽しい事だけをする、それはもう徹底的に消費する側にまわる事を心掛けたのであった。

土曜、朝早起きして職場のレクリエーション大会へ。新入社員 舟橋は職場の寄合の中でレクリエーション委員なのであった。皆よりちょっとばかし早くボーリング場へ行き、受付を済ませ、一階入口にて集まって来る同僚達に「上の階に上がってくださーい」と声をかけ続ける。
ボーリングの個人スコアは64。お前本気でやってるのかと言われてもしょうがないスコアだが、残念ながら本気も本気なのである。ブービー賞を頂いた。二次会の飲み会では司会進行を務めた。お酒が入っていたので妙に楽しかった。

日曜、僕は三重県にいた。義父さんの実家が和具にあるのである。
午前中、地中海村に行った。地中海村について予備知識らしい予備知識もなかったので、いざ足を踏み入れると日本離れした光景にちょっとびっくりしたものである。

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宿泊施設なんですね、地中海村。この映り込んでいる建物はそのほとんどがホテルの個室になっており、村の中にレストランとかプールとかあった。この日は満室。ちょっとした非日常を味わうにはうってつけのちょっぴりブルジョワジー漂う良い雰囲気の施設だった。いつか泊まってみたいものである。

昼は評判の寿司屋へ。
何が恐縮するってこの三重県の行程中、僕と妻はびた一文出していないっていう事だ。そりゃあ妻のご両親との小旅行(小旅行と捉えているのは完全に僕だけだろうけれども。ほら、僕以外の三人からしたら実家詣でっていう事になるだろうから)ともなると結構な確率で金銭は負担して貰えちゃうだろうけれども、それでも当たり前のようにヘラヘラする事なんてそのシチュエーションになったらきっと誰にも出来ないだろう。すみませんすみません、と恐縮しきりで頭を下げるも、寿司屋でアワビの刺身を旨い旨いと誰よりも貪ったりするのであった。
義父さんのご実家でも歓待して頂き、義父さんのお姉さんにもご挨拶をし、おかげ横丁にて赤福氷を食べて名古屋モドリ。
車の中も笑いが絶えず、いやはや、本当にかわいがって頂いていて有難い事この上ない。義親孝行せにゃあ、と気持ちを新たにしたのであった。

で、今日ね、月曜祝日。
僕の実家に先日和具にて頂いた野菜等をお裾分けに持って行く。前日、妻がご両親の前でリラックスしている姿を見て僕もちょっぴり両親に会いたくなったのであった。昼食にぶっかけうどんを食べさせて貰った。
その後、ちょっとした買い出し(すまない、またしてもエフェクターを買った。最近凄い勢いで機材が充実している。エフェクターはインスピレーションの源泉だ)を済ませ再び妻の実家へ。
今日は名古屋港祭という事で名古屋港付近の実家のベランダでバーベキューをしながら花火を見ようというこれまた楽しい企画。昨夜ぶりの妻のご両親にご挨拶をすると料理を仕込んですっかり準備万端で「舟橋君ビール飲む?」といきなりお酒まで飲ませて貰っちゃって。結局ここでも僕はただただあれも旨いこれも旨いとたらふく食ってはお酒をかっくらい、ゲラゲラ笑いながら楽しく過ごすだけの生産性のない男になり下がったのであった。
「この娘が小さい時に花火大会に連れて行ってねえ」とかそういう話を義父さんから聞くと何だか妙にグッとくるものがある。申し訳ないような有難いような、不思議な気持ちだ。少し前までは赤の他人だった方が、結婚によって義父義母になるというのはこういう事なのだ。結婚によって繋がったご縁は妻だけではないのだ、と再認識。

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花火を見に妻と出掛けた。
俺はすっかり酔っ払ったし何なら太ったし、白髪も増えたし家庭と仕事と表現活動のバランスをとる事に今は必死になっているけれども、それでも随分と楽しくやっていると思う。体重の増加に伴ってゲインは増えた。
まったくもって、いいんだか悪いんだか、だ。
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MS-60Bを導入(デフレッター編)。

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汚いPCのキーボードに関しては見なかったふりをして欲しい、ああ、そうなんだ、またなんだ、エフェクターを買った。
何故今更、と言われるのもわかる。ZOOMのベース用のマルチストンプことMS-60Bを導入した。
実は以前一度購入してどうにも扱いづらく即刻売ッ払った経験があるし少し前の現場でかしやま君がZOOMのマルチエフェクターを使っているのを揶揄していたこの僕が、まさかのZOOMのマルチである。
「自分はコンパクト派だ、ズラッと並べて気分で踏みたいんだ」とエフェクターについては思っていた。
いや、実際そういう自分にも大変良いんですよこれ。順を追って書いていく。


・何故今ZOOMのマルチストンプなのか。
はい、まずはここ。マルチストンプ=マルチエフェクターだなんて触る気にさえならなかった僕が何故今改めてMS-60Bに惹かれたのか?以前買った時は「扱いづらい」とすぐに手放してしまった僕がまた再度これを購入しようと思ったきっかけは何だったのか?
答えは簡単である。欲しいエフェクトが入っていたから。
ヘビーユーザーならご存知でしょうけれども、MS-60B、フォームウェア(中身ね)が2017年6月初頭にアップデートされておりまして、オフィシャルサイトからダウンロードする事で中身をアップデートする事が出来るようになった。それまで50くらいだったエフェクト数は一気に142に増えた。いや何でそんなに一気に増えるの。何の気なしにオフィシャルサイトを見ていた僕は目を疑った。
「BOMBERが追加されてる」
好事家ならご存知であろう、弾くと爆発音がするというあのBOMBERである。うわ、試してみたい、と率直に思った。それは単純な好奇心だったが、だけれどもMS-60Bという「使えないアイツ」を「ちょっと気になるアイツ」にするには十分過ぎるきっかけだったと言ってよいだろう。少し本気でスペックをチェックし始めた僕は更にその気にさせられるエフェクトを目にする。
「リングモジュレーターが、追加されてる...」
リング・モジュレーターをベースギター演奏に於いて活用する事は楽器としての可能性を一気に押し広げる行為だ、と僕は信じて疑わない。今まで幾つもリング・モジュレーターを買っては売り買っては売りしてきたのだけれども、まさかここにきてMS-60Bにリング・モジュレーターだなんてニッチなエフェクトが追加されるとは!ますます気になるぞMS-60B。
そしてとどめを刺されたのは
「デフレッター、だって...」
デフレッターである。デフレットする、つまりフレッテッドの楽器をデフレットする。貴方のベースギターを『フレットレス風の』音にしようじゃありませんかと、そういうエフェクトである。うわ、これ、今使いたいバンドが具体的に思い浮かんでしまう。どうにも普段の自分のサウンドメイクだとガッツがあり過ぎるので高域をガンガン削ってベーシックな音を作っているバンドがあるのだけれども、でも何だか一癖足りないというか色気がないと感じていたのである。デフレッター、強烈に試してみたい。
というわけで機材棚の肥やしになっているディストーションとファズとリング・モジュレーターを手放して、こいつと少しばかりのお小遣いを手に入れたのであった。


・実際どうだったのか。
はい、で実際どうだったのかMS-60B。
マルチストンプだなんて言ったって以前はピンと来なかったし実際ライブで使えるの?リング・モジュレーターとかデフレッターとかちゃんと使えるの?ファズとかリバーブとか数だけじゃないの?妙にデジタル臭かったり立体感がなかったり薄っぺらかったりするんじゃないの?って、そんな猜疑心をほんの僅かに抱きながら試奏。
10分後、購入を決意。うん、良かったんですよ。パッチをパチパチ切り替えたりエフェクトを適当に触って設定をいじるでもなく店先であーでもないこーでもないと同業の友人と音出しをしていたのだけれども(店員さん、その節は快く試奏させて頂いて有難うございました)、自分の楽器、自分のアンプ、自分のシステムでないながらも「ああ、これは結構イケるな」という実感があったので購入。
実際家でそれなりに音を作ってスタジオに持ち込んで鳴らしてみたところ、どのエフェクトも面白いし楽しい。その気にさせられる音が結構入っている。あ、アンプモデリングとか元になっているエフェクトと音が肉薄しているのか操作感は同じなのか、とかはそういうところに重点を置いてないので比較していないけれども、サンズアンプの音は「ああ、こういうイメージだよな確かにな」というくらいには似ていた。ちゃんとセッティングを追い詰めれば同じような音も出るんじゃないかな、実際。
操作についてはマルチエフェクターをほぼほぼ触った事のない僕でも説明書をざっと読んで色々といじくっているうちに何となくマスターできちゃう代物。つまり使いやすいって事です。

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僕はメインの歪みだったりプリアンプだったりお気に入りのリバーブだったりディレイだったり、っていうのはもう固定で持っているので、各バンドでプラスワンだったり咄嗟に「ああいう音が欲しいな」という時のためにMS-60Bを遣おうと思っているのでパッチは上の画像のように名前をつけて各パッチからその名前のエフェクトにすぐとべるようにしている。『01:FUZZ』には気に入ったファズのエフェクトを4つ設定しておいてそれを呼び出して欲しい時に踏む。デフレッターを使いたいバンドは『02:DEFLETER』を呼び出してオンにする。何かその後にかけたい時はまだ3つプリセット出来るので適時足したり引いたりして都度都度別のパッチに保存していけば良いかな、とそういう使い方をしている。マルチストンプだけで完結したい、とかマルチストンプ内でエフェクトを行ったり来たりして曲中で切り替えてガンガンに使いたい、とかそういう使い方は想定していないのでこういうセッティングで十分。如何にして使いたい時に使いたいエフェクトへ飛べるか、簡単にエフェクトを呼び出せるか、を検討して今のところこういう使い方に落ち着いている。


・デフレッターについて。
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いやーいいですよ、デフレッター。面白い面白い。この音色だけで買った価値あるんじゃないだろうか、というのは言い過ぎにしても、期待以上の音色に舟橋大喜びでオンにしている。
実際試す前は高域をバッサリいったくぐもっただけの音なんじゃないの、とか思ってたんだけど中でどういう風にDSP(DSPが具体的に何かはわからない。許せ)が頑張っているのか、フレッテッド・エレクトリック・ベースギターを普段弾いている僕からすると「ああ!フレットレスっぽい!」って音が結構簡単に出る。フレットレスを本気で弾いている方からすると「こんなのまがい物だ」と言われるかもしれないけれど、ZOOMさんもそこは正直に「フレットレス風の」ってちゃんと明言しているのでこれで良し。フレットレス風、というカテゴリー内では大変素晴らしい音色だと思うんですよ。

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パラメーターはこんなのと

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あとはトーン。センス=感度のコントロールでカラー=倍音のコントロール(上げれば上げる程癖が出る)。僕は現状こんな感じでトーンは絞り気味なのがお気に入り。使いたい瞬間、使いたい演奏中では音が埋もれる事なく暖かい音が出ている。アタックのプァ!みたいな音も気持ち良いし可愛いよプァ!
プァプァいわせたい時はデフレッターをオンだ!びっくりする事にスライドの「ゥオン!」みたいなのも雰囲気出てる。一体どうなってるのZOOMさん。


いやー面白いよMS-60B。
今後も気に入ったエフェクトと設定が出来たらメモ代わりにここにセッティングを載せていこうと思う。
ファズもね、実機より色々といじれちゃったりするもんだから面白がって使っている。そりゃあ売れるはずだ。
やるもんじゃないかMS-60B。

近年稀に見るナイスなファズペダル、KATANASOUND FURIOUSMAN。

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今回のエントリータイトル、ブランド側の回し者臭さ全開だけれども自分の立場はこのペダルの純粋な一ファンである事を明言しておく。

少し前の事になるけれども、ファズを買った。
もう手元に気に入っているファズは幾つかあるし用途も割と明瞭に決まっているので「あーもう歪みはしばらくいいかな」と思っていたのだけれども。何の気なしに試奏したのが運の尽き、一週間後には僕の手元にそいつはやってきた。

KATANASOUND FURIOUS MAN-怒漢-、これはドカン、と読むのだろうか。真っ赤で小粋な奴である。
KATANASOUNDのファズは7年程前にベースファズを愛用していたが、後に手に入れたもっと良いオクターヴファズに心を奪われて手放してしまった。今触ったらまた違う感想になる気はするけれども。うん、で久しぶりのKATANASOUND、「あーそういえばここのコンプとか触ってみたかったんだよな」とか思いながら準備して頂いた試奏用のベースを手にする。

爆音が出るといけないのでボリュームをゼロの状態から徐々にあげて弾いてみる。まずはBIASコントロールを全開(最もリッチに低音が出るセッティングだとフルテン推奨)にしてファズは抑え目にして弾いてみると、おお、確かに軽いクランチ気味の音が出る。ファズペダルでこれって結構珍しい事でゲインコントロールなんてあってないようなもんというか、コントロールの幅が広いと謳われているものの中でもこれは特に広いような、そんな印象を持った。

で、DUTYを色々と触るとブッシャーー!!というファズサウンドからビットクラッシュしたようなブツ切りサウンドまで幅広く楽しめた。ゲインと複合的にここは触ると良いのではないかと。
あ、ゲートファズみたいな音は大体DUTY=時計の9時くらい、で出たよ。

はい、でどういう仕組みになってるの一体どうなってるのBUFF KILLスイッチ。これ他ブランドのファズペダルでは見た事がないっていうかひょっとしてこういう機能ってかなりレアなんじゃなのって思うのだけど、入力時点までにかかっているバッファーを文字通りKILLしちゃう。
ファズペダルがバッファーの影響をもろに受けるのは好事家ならばご存知の通りだと思うのだけど、今までは「バッファー?あんなん通したら音がギンギンになっちまう。俺はナチュラルなファズサウンドが好きなんだよ。だから間違っても前段にBOSSコンなんて繋がねえよ」だなんて言ってた御仁もこのスイッチによってペダルボード内、どこにファズを繋いでも大丈夫って事になる。
ちなみにここまで書いておいてナンだけれども、俺はこのスイッチ、オフにした方が好きだ。俺は高域の強いエッジィなファズサウンドが好きだからだ。

何が素晴らしいってその音とコントロールのしやすさが大変素晴らしい。音はずっとオンにしていたくなる程格好良い(本当に良い音ってただただ格好良いのである)し「ここをもうちょっと、こう」みたいなのはこのペダルでは割とすんなり実現出来る。環境によって音が激変するだなんてセンシティヴな事も勿論ない。あと小ぶりっていうのも良い。

ファズペダルを入れ替える、或いは新しく導入するだなんて自分のシステムが下手したら大きく入れ替わる可能性のある大事(おおごと、な。だいじ、じゃなくて)であるけれども、それでも僕はこいつを自分の足元に置きたかった。このファズサウンドを必殺技にしようとあえてボリュームを一度下げる音作りに挑戦したりもした。つまりそれくらい格好良い音って事だ。

台風3号が接近しているけれども気圧の変化は然程感じず。

台風3号が東海地方に接近しつつある7月4日19時現在、いつもより早めに職場から帰らせて貰って洗濯物を部屋干しする準備を整え、昨夜の残り飯を片付けてしまってこれを書いている。
今日は練習も何もないのが幸いした。こんな日は部屋に閉じこもってブログ更新するに限る。

先日2日は吹上鑪ら場にて白線の内側のライブだった。共演は小池喬さん、中村佳穂さん。
お二人とも人柄が、いや人間が紡ぎだす音楽が空間に広がってとても素敵なライブだった。

一方僕達はちょっとささくれだったというか、そんなところから演奏スタート。音楽とは、表現とは、時にいざ形にしてみると当人達の想像もしないものになる事がある。樫山君って結構憑依型というか自分自身がどうであるかというのを制御出来ない=しない人でそこが妙味の一つでもあると思うのだけれども、流石に樫山君自身「これはやべえな暗過ぎるな」と思ったとの事で軌道修正しつつ時にはその軌道を放り投げたりキャッチしたり、そんな演奏をこの日はした。こういうライブの在り方というか表現の在り方がその翌日の反省会という名のただの飲み会にて議論の的になり、酔っ払った僕と樫山君が言葉を荒げて言葉をかぶせ(荒げてとは言っても樫山君は穏やかな人なので「生きるか死ぬかだ!!!」って感じの激しさである)あって金森君は「うんうん、うんうん」と首肯するというカオティックだけれども『皆真面目にバンドについて考えているなあ』という事を再認識するに至ったきっかけになったので結局長い目で見ればこの日の演奏は良いものだった、と演り手本位では思う。有難くも「良かった」と評して下さる方も少なくはなく、まあこれからも色々と試したり考えたり試行錯誤は余儀なくされるだろうけれども、そういうのが面白くてやってるもんだから人様より時間はかかれど良いバンドになると思うよ白線の内側。いや出来ればかけたくねえけど。でも長く納得して良いものを作っていくにはしっかりと、しっかりとやっていかなければならないなと思う。

その時その時の最善を自問自答して、追い求め続けなければいけませんね。

やっぱり俄然ピック弾きの方が巧い。

現在午前3:34。
珍しくこの時間に起きている。4月になってからというもの、午前6時過ぎに起きる生活になりこの時間まで起きている(いられる)なんて事は本当に滅多になくなった。
つい先程、まだ秘密のレコーディングより帰宅したばかりだ。僕は3曲分演奏したのだけれども、良いセッションでまだ気が昂っている。きっと良い作品になるだろう、と確信している。
音楽が自己の救済になっただなんて大きな口は叩けないけれども、少なくとも今夜のようなセッションが自己実現の一端を担ってくれたのは疑いようのない事実で、こうした自己表現活動が自分の人生に定期的にあるだけで毎日に張り合いを感じる事が出来る。
バンド活動は人生をエキサイティングにしてくれる。

今日は休みだ。
3時間後には妻を職場に送って車にガソリンを入れ、帰宅したら缶ビールを飲もうと思う。
仮眠をとったら少し離れた駅に放置してあるマウンテンバイクを回収しに行き、そのまま気になっているマルチエフェクターを試しに行って仕入れるか仕入れないか悩もうじゃあないか。
きっと良い休日になるだろう。

「ファズってやっぱり夢が詰まってると思うんですよ」

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お気に入りのファズをオンにした際にはやはり「大きな音」が出て欲しい。
ファズは僕にとって必殺技のようなものなのだ。破壊力は高くありたいし、主張も強くて良い。
ファズは一瞬にして初期衝動に自分を立ち返らせてくれる。得体の知れない大きな力を手にしたようなそんな気分は初めてアンプを通してベースギターを弾いた時のあの感覚そのままだ。
ファズは自分にとって好きな音だ。何故だろうか、無骨で不器用なようでいて奥深いところに弾かれるのだろうか。
だからファズは演奏中にノッてきて「やったるぞ」という気持ちになった時にグイッとスイッチを踏み込んでオンにしたいし、オンにした瞬間にファズサウンドに包まれていたい。或いは突き抜けるようなファズサウンドの壁で諸々、圧倒したい。
なのでお気に入りのファズは「馬鹿デカい音」が出ていて欲しいのだ。

今現在使っているファズはそれぞれの用途を鑑みても音量的に不足があるわけではないし「デカい音」は十分出るのだけれども、もっともっと踏んだ瞬間に跳ね上がる音量を実現する方法はないものか、と思案していた。
ファズの後にブースターを繋ぐ?ううむ、元々ゲインが高い音だからか音色はマッチョに変化するし音量も気持ち上がったように感じるものの期待していた程ではない。
センドリターンに繋ぐ?試す前から配線が面倒臭そうで断念。我儘な事を承知で言うけれどももっとシンプルなのが良いんだよ。あれをここに繋いで、とかあれもこれも踏んで、とかそういう今まで以上に煩わしいのは嫌だ。

で、このサイトJ・マスキスのインタビュー記事を読んだりして「ほへえ、歪ませた後に音量下げる、ねえ」とか呟きつつではBOSS LS-2(何度も言うけれども名機。ひれ伏すくらい名機)使ったりしてあーだこーだ、みたいな思索をしているところにふと思い出した。
我らが田渕ひさ子さん(未だにスリーマンでご一緒したのが夢のようだよ)がマーシャルで大きな音のクリーンを作ってBOSS BD-2で小さい音のクランチサウンドを作り、その後にディストーションとかかけて一気に跳ね上がる音量を実現しているって話。ご本人がギターマガジンだかで書かれていたそうなので間違いなかろう、あの我々が心踊らされた「ギュイイイイイイイイインンン!!!!」はそうやって作られていたのであった。

要するにアンプで大きな音を作ってエフェクト類の最前段で音量を絞ってやれば良いわけだ。
早速試してみたところが本日の画像。LS-2でレベルを絞ってファズをかける。バッコーーーン!!と音量が跳ね上がった。jコンプレッサーでも同じ。いや滅茶苦茶具合良いよ。スタジオで大きな音でスピーカーから出しながら鳴らしてないから細かいニュアンスについてはまだ書けないけれど、やりたい事は出来てる気がする。
バンドによってはコンプレッサー、ほぼほぼかけっぱなしだし。
電気信号の取り扱いは面白いなあ。ファズ一個(これがやはりべらぼうに良いので近日細かく書きます)買って、それが良いきっかけになってシステムを見直す機会を得た。好奇心の赴くまま、もうちょっと突き詰めてみるとする。

反骨心を持って演奏に臨む

新幹線の中でこれを書いている。
大阪から名古屋に向かって疾走するこだまに乗っているのだが、新大阪を出て15分で京都に着いた。
やっぱり新幹線、滅茶苦茶早え。

今から1時間前は扇町para-diceにいた。
本日は白線の内側で愛すべきpara-diceに乗り込んだのであった。嗚呼、扇町para-dice。大阪の我らがホームよ。白線の内側一同、足を向けて眠る事は出来ない(寝るけどね)くらいお世話になっている。
定期的に声をかけてくれ、かつ毎回素晴らしいバンドとの共演の機会をくれる。終演後のやりとりでは毎回「良かったで」とか「素晴らしいな」と褒めてくれるものの、毎回刺激的な共演陣の演奏を目の当たりにしているもんだからその言葉の裏には「まだやれるだろもっとやってみろ」という激励が込められている事は明らかである。どうにか「参りました」と言わせたいのだけれども、まだまだだなぁ。そういう強気な言い方をするのであれば、ひっくり返してやりたいライブハウスがあるっていうのはとても面白い事である。
何のためにやるのかっていうのは演奏に臨む度、ふとした瞬間に折に触れて思索するけれども(今回の旅ではリハーサル後に銭湯で湯に浸かっている時にふと去来した。『俺は何故、家族と過ごす休日を脇に押しやってまで、また多少なりとも使うもの使って遠く離れた大阪に来てまで、演奏をするのだろう』と)、一番の根っこにある動機の上にある幾つかの理由の一つがこういう負けん気みたいなものだ。いや、違うかな、どちらかと言うと僕はそう思いたい。どうせ色々なものを賭して演奏するなら余計なものかもしれないけれども色々なものを『演奏の動機』に突っ込んで演りたい。思い込みでも良いのだ、そういうので自分自身の演奏が拡大、加速、深化するのは自分が一番良くわかっている。他人と場所(そして重ねてきた時間)に対する愛情を拡大して注視して反骨心だと勘違いするようにして、やる気になるってんなら安いものでしかない。誰も不幸にならないしね。後腐れもないってもんだ。

こういう自己暗示から始まって自己暗示で終わらなくなる精神的なカンフル剤、効果覿面な体質で良かったと思っている。
今日も楽しく演奏出来た。破壊(と崩壊。反省しきり)と構築、奮起がそこにあった。ドラマチックだな、と手前味噌だけれども思ったもん、ごめんね、きっと面白かったよね。

気持ちは次の演奏に向かっている。
もっとやりたいなあ、と思う。

忘れ物をとりにいった話

実はこの1週間、正確に言えば火曜日からだが、他県の研修施設に3泊4日で行っていた。
あ、仕事で、である。仕事であるからしてお給料は発生するわけで緊張感を持って研修に臨んだのであるが、三食ついてるしお風呂もあるしでそれなりに快適な生活を送らせて貰い、いやはやつくづくありがてぇなぁと思った次第。
で、そんなわけでブログの更新が遅れてしまった。
先週の土曜日は白線の内側で四日市ドレミファといろはにて演奏してきた。

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見てくれ給えよ、この素敵な看板を。
こういう手のかけ方をしてくれる人達の場所で演奏出来るっていうのは演奏家冥利に尽きるってもんじゃないか。
店長の橋本ゴウさんとは親しくさせて貰ってるつもりだけれどもこの日実は半年ぶりだった。そんな気がしないっていうのも良いんだか悪いんだか。ドレミファといろは、僕達が来ていない間にそれまでは客席側と地続きだった演奏スペースにステージが出来ていた。

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ちょっと高くなってるのね。物凄く頑丈で仮に床を踏み鳴らしても全然余裕。
あ、僕、靴下にサンダルっていうおじさんっぽいけれども個人的に大変お気に入りのスタイルで演奏している。
こういう適度にだらしがない格好の方が演奏しながら何だか「その気」になるってんだからいけない。この日は「演奏が巧い風」の楽器の高さにしているっていうのに足元がこれじゃあ何だか酷くアンバランスでは、ある。
ドレミファといろはのゴウさんはPAをやりつつ色々と言って下さる。その目線が徹底的に客観的で、これって相当有難い。
どうせ音を出すならその場所に似つかわしい音を出したい、という気持ちが最近はあるのでこの日は暖かい音が良いなと思っていたのだが、ゴウさんとあーでもないこーでもないとアンプのつまみをいじって作った音が大成功。大変気持ち良く演奏する事が出来た。

演奏後、気分が良かったのでハイボールを何杯もひっかけて酩酊する。
帰りの記憶がほとんどない。いっけねえ!

ジャパニーズカルチャー、背負っちまった。

現在夜中の3時。
酔っ払っている。夜中に袋ラーメン(正確には味噌煮込みうどん。僕もきっちり名古屋人だ)を肴にチューハイを飲んで酔っ払ってブログを更新するだなんて、つくづく僕も結婚して生活水準が向上したものだ。好き勝手やってやがる。
さて、今日は犬栓耳畜生のライブだった。酔っ払っていて良い気持ちなのでタイピングする指も軽やかだ。軽やかなうちに記録をつけておく。

仕事後、帰宅して汗を流し車で新栄へ。
本日の犬栓耳畜生のライブの指揮を執るのは僕で、僕がメンバーに提案したのは「自作楽器による演奏」。皆それぞれホームセンターなり百円ショップなり足を運んで楽器を自作するor楽器になりそうなものを見つけてきましょうねっていう、そういう企画である。
僕は百円ショップで良い音のする金物なり鍋なり見つけてきたのだけど、いざ当日になってマイクの変換ケーブルを忘れてしまったので自作のノイズマシーンとエフェクターを用いた演奏となった。
完全に余談だけどノイジシャンってBOSSのエフェクターの使用率が高い気がする。何だろね、あれ。滅茶苦茶格好良く思える。僕の足元にBOSSが多いのはそういうところからくるのかもしれないな。

話を戻しますね。
この日の演奏はメンバーが入れ替わり立ち代わり2人ずつ、デュオ編成で演奏して最後に皆で合奏で〆るというもの。
メンバーの演奏を冷静に観る機会ってなかなかないけれども、いやはや、面白かった。大島優子似ことマリーちゃんの演奏が今日はアティチュードの部分でも演奏面でもバンドの起爆剤たりえる演奏で、挑戦的かつ挑発的で素晴らしかった。
演奏後に「思い描いた通りにいかなかった」と嘆いていたけど。しかして思ったように音が出ない、というのも面白いものだ。僕達が創作しているものが瞬間芸術である事を再確認させられる。かくいう僕もスタジオ練習の際とは随分と出音のイメージが違ったのだけれども。

メンバー全員で合奏して演奏を終えた直後、悪くない実感を得ていた。メンバーそれぞれの自作楽器(ラジオを用いた炭酸さん以外は皆、金属をブッ叩くという方向に向かったのは意外だった)を用いた演奏を行った意味合いは即興演奏を重ねてきて何となく出来上がってきたバンドの文法というか方法論というか、そういうのをブッ壊したかったからで、いざ実際にそういう演奏をしてみるとそれまでのものをブッ壊す部分と方法は違えどそれまでやってきた事を形を変えて踏襲する部分があって。やはり音は人が出すんだなと思った。

仏から来日したアーティストに「鉄男とゴジラをミックスしたようだ」と評して貰った。ジャパニーズカルチャーを背負う事が出来得て光栄だ。この日出演していたBBBBBBBはここ最近観たバンドの演奏の中でも特に素晴らしかった。

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遠く離れた地の方が縁とゆかりを感じる瞬間もある。

「最高過ぎて真似したい」と思えるバンドがいる。バンドマンとしてこれって結構ギリギリアウトな気がするのだけれども(やり方と程度によるのかもしれないが)、それでも心の底から「いいなあああああああ」と羨望の眼差しと歓喜に溢れるライブをするのがEmily likes tennisだ。
一言で言うならば「最高のバンド」、もう少し細かく説明するなら「年齢不詳のさえない寄り(ごめんな、お互い様だっていうのに)の男性四人から成るロックバンド。プログレッシヴでオルタナティヴなリフに段ボール工作も飛び出す滅茶苦茶見ごたえのあるライブをする」って感じか。あー、これでも伝わる気がしない。
これ観るのが一番早い。
観たかい?観たよな?OK、続けよう。

皆大好きEmily likes tennisに企画に呼んで貰った。「いつかスプリット出そうな!」と言っちゃうくらい盟友だと思ってるんだもの、そりゃあ行くよ当たり前のように行くよ。引き受けない理由がないもの。というわけで我々、早朝6時半より練習スタジオに集って(こう書くと物凄い気合だな!と受け取られがちだけれどもナンて事ぁない、ライブ当日しか練習日程が確保出来なかっただけである)2時間練習して、そのままジャパンレンタカーでハイエースを借りて機材一式積み込んで東京へ向かった。
今回はスタッフとして同行してくれた友人もおり、彼が作ってくれた朝食と呼ぶには豪華過ぎるし量も多過ぎるもの(唐揚げにサンドイッチにソバメシ)を肴に知多ウイスキーをハイボールにしてグビグビ飲んで出発するという過去最高に酷い有様での出発だったよ俺は。しかも愛知県から出ないうちに酔い潰れて寝ちゃうっていうね。起きたら静岡だった。すぐにまた寝た。起きたら海老名だった。過去最高に最低で、しかし俺からすると最高な行きの道中だった。

会場となる秋葉原CLUB GOODMANは楽器店の地下にある。というか入口のすぐ前がベース専門店だ。
たまらんかったよ、搬入で楽器抱えて階段降りて行ったらこの頃気になってるBB(僕が最も好きなYAMAHA社が販売している伝統的なモデル)の新モデルが何本も置いてあるんだもの。いやー目に毒だった。

この日の共演はO'CHAWANZ(ラップアイドルユニットという事で、可愛かったし曲のクオリティも高かった)、股下89(良いバンドと聴いていたけれども本当にそうだった。そういえばベースの方がYAMAHA BBユーザーだった)、トリプルファイヤー(ご一緒するのは久しぶり。ラッさんのベースの音は本当に身が詰まっていて素敵だ。演奏も異形感が凄い。褒め言葉ねこれね)にEmily likes tennis。これぞ、な面子で楽しかった。観たいバンドが共演っていうのは良いもんだなあ。どのバンドも良いライブだったけれども、トリのEmily likes tennisは凄まじかった。
色々な音楽を揶揄するパフォーマンスをするものの、揶揄以上に愛情と敬意をそこに感じてしまう、というのは本当に音楽が好きな証拠である、と個人的には思う。映画何本も観たような情報量と満足感。素晴らしかったなあ。

この日は演奏しながらフロアに懐かしい顔が見えた気が、した。今からあれはおよそ10年程前競い合うようにベースギター演奏で己を誇示せん、と闘ったあの男の顔だ。すぐに他人の空似だとわかったが一瞬の勘違いでも胸が熱くなった。そうだ、ここは彼の住む町だ。そしてその後に出会った多くの人達の顔がよぎった。ほんの数秒の出来事ではあったけれども、嗚呼、何てロマンチックでドラマチックな数秒だっただろうか。演奏行為というのは、全く面白い。音にまみれながらもそんな事を思ったりもするのだ。

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SNSは便利だ。
見ず知らずの方がアップしていた写真を「頂いても宜しいですか」とこうしてブログに貼り付ける事も出来る。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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