FC2ブログ

HaTeNa? Active Spiceを高橋いさみ君より譲り受けた話。

ある日、鈴木実貴子ズの高橋君と話しててどんな流れだったか「ベーシスト時代の機材がそのまま埃を被ってる」というような話になった。

今でこそ鈴木実貴子ズのドラマーとして活躍(インターネット上ではマネージャーだのスタッフだのと愛情も含めて、いやきっと込められている、愛情込められた上で揶揄されているけれど彼のドラム演奏は僕はとてもアンサンブルしやすい、素晴らしいドラマーだという印象が第一にある)している高橋君だが、僕が彼と出会った頃というのはまだお互い今とは違うバンドをそれぞれやっていて、高橋君は髪型も服装も雰囲気も違った記憶があるし僕は高橋君の話だと髪型が坊主で「僕はお金はエフェクターと風俗にしか使いませんからねェ!」だなんて言いながら笑っていたらしい。最低な第一印象だな。実際「あ、この人いけない人だ」と高橋君は僕を警戒したらしいのでやっぱり当時の僕はちょっとよくわからない奴だったのかもしれない。

話が逸れた。で、それぞれ違うバンドをやっていたのだけれど高橋君はベーシストで、ジャズベースを弾いていた。そのジャズベースは高橋君が働く吹上 鑪ら場の機材置き場に開店してしばらくの間置いてあったのだけれど、ある日金森君(白線の内側)によって引き取られていった。
しかし、エフェクターは残っていた。しかもなんと埃を被って!

「え!勿体無い!買い取らせてよ!」と何があるかを聞く前からつい口をついて出た。蒐集家とはそういうものである。
「いやいや、あげますよ。あれとかありましたよ、なんだっけ、Active Spiceでしたっけ」
「おお、本当に。あれ結構良い奴じゃん。ちゃんと買うよ!」
「えー。いいですよあげますよ」とこれは確か横で鈴木さんが発した言葉。
結局押し問答の末、記憶が定かだが確か僕の妻が鈴木さんにシフォンケーキを差し入れる、というもうほぼ僕がエフェクターを貰っちゃうよ、という話と同然の契約によってActive Spiceは僕のものになる事になった。

2019_10_19_001
というわけでHaTeNa?のActive Spiceである。
Active Spiceいうとなんだか巧い人が足元に据えているイメージがないだろうか。僕はある。
なんかこう、上品な演奏を志向する演奏家の足下でその出音をさり気なくアップグレードします、みたいなイメージが勝手にあったのだけど、いやはや、それが実際その通りかどうかは別としてこれ、どういう原理かよくわからないし具体的にどこがどう良いかみたいなのが語れないけれども凄く雰囲気が良い。
雰囲気が良いっていうと漠然とし過ぎだろうけれど、なんだろうなぁ、明確にこの周波数が!とかこのアタックが!とかこの圧縮具合が!ではなくて繋いで弾きながらセッティングして、あらいいじゃない、良い音じゃないみたいなそういうペダル。

インターネットで色々な人のレビューを読んでみたのだけれど各コントロールについて書いている事が人によって微妙に違う。
Volume兎も角としてSensitivity、Gain、Color、この3つが非常に曖昧というかそれぞれ何かが明確に可変してはいるのだけど微妙に相互作用している感じもするし捉え所がない。良い音になるんだけど。
主観としてはSensitivityは右回りに回していくとグッと存在感が出るというか音が太くなるというか音が前に出てくるというかそんな感じ。Gainはそのままゲインっぽいんだけどなんかそのものずばりだけでもないような気がする。Colorはトーンだと思われる、右回りに上げていくと高域が出てくる。しかも結構バキバキに出来たりする。あまり上げ過ぎない方が旨味がある音が出る気がしますねこれね。
セッティング次第では前に出てくるけどイナたい温かい音も出るし、少し古くなった弦でも張ったばかりの頃のギラついた感じをまとわせたり、使い道は人それぞれ、幅も広いのではないかと思われる。
コンプレッサーとEQの複合機、プリアンプ的でもあるし掴み所がないけれど料理で言う出汁、或いは化学調味料的なそんなペダル。

僕は入力の最初の方に繋いで音をまとめたり少し丸い、というか温かい音を作る時に使おうと思っている。
スポンサーサイト



Digitech PDS 20/20と戯れる。

2019_09_22_001
季節の変わり目には決まったように風邪をひく。
温度調節が苦手な僕は夏場は冷房を、冬には暖房を妻が眉をひそめる程の風速でつけるのだがその行為だけが季節の、気温の移り変わりに取り残されて場違いな室温だけが取り残される。近頃は朝と夜は涼しくなってきた。にも関わらず冷房をつけてしまうもんだから(最早、惰性)そりゃあ風邪もひこうというものだ。
風邪をひく事によって季節の移り変わりを感じるとは随分ではあるが実際そうであるからしてしょうがない。幸い、仕事が平日休みの日に体調不良のピークがきたので自宅にて仕事に向かう妻と保育園に行く娘を送り出した後、栄養を摂ってベッドで寝倒した。
昼過ぎに起床し、昼食をとって以前風邪をひいた時にかかりつけ医より処方された薬を飲む。
眠気がくるまでの間、しばし自室に篭って機材弄りをする事にした。

僕の機材棚には頻繁に手に取るもの、滅多に手に取らないもの、最早肥やしになっているもの等色々あるが最近は集中して色々触るようにしている。「これは使わないナァ」と思ったものを時間をあけて弄り倒した結果、思わぬ使い道を発見する事が少なくなかったからだ。
そんな中で最近は触れていなかったのがDigitech PDS 20/20である。
好き好んでインターネットでエフェクターについての情報を蒐集していると海外のフォーラムやコレクターの記事に至る事があるが、これはそういうところに入り浸っては情報を交換しあっている人達、つまりは「そういう筋の人」=ちょっとぶっ飛んだペダルを愛好するpedalgeek達の間で愛されているブツである。特にベースギターに特化した機能や適性があるわけではないのだが、変なものを好む人が多いのかベーシストでの愛用者も少なくないようだ。

簡単に言えばモジュレーションディレイである。
大まかなディレイタイムからECHO、CHORUS/DOUBLE、FLANGEと3つのモードに分けられている。勿論それぞれのモードから更に細かくディレイタイムは設定出来るし、フィードバック量もミックス具合やモジュレーションの深さ、速さもコントロール出来る。
ECHOモードはモジュレーションをかけなければ真面目なディレイとして使う事も出来るしCHORUSモードもFLANGEモードもそれぞれベースで使うには不足のない音の太さである。
では本機のどこがぶっ飛んでいるのかというとそれがエフェクトのオン/オフスイッチと別にもう一つ据え付けられた「INFINITE REPEAT」スイッチ。
聞き慣れないコントロールであるが名前の通り、踏んだ瞬間無限に繰り返す。いや、本当に無限に繰り返す。所謂ホールドモードですねこれね。
ECHOモードでは踏んだ瞬間のディレイ音をそのまま永遠に繰り返してくれるしCHORUS、FLANGEモードではモジュレーションシグナルだけを繰り返してくれる。しかも繰り返しているエフェクトシグナルのモジュレーションの速さを可変する事が出来る。ECHOモードではモジュレーションはディレイ音のピッチシフトを伴うもんだから繰り返し続けているエフェクトシグナルの音を弄ると当然ピッチもグワングワン変わる。これが面白い。モジュレーションの速度を一番ゆっくりにするとなだらかにピッチが変わっていくモジュレーションディレイとして使えるし最速にすると返ってくるディレイ音の一つ一つがダブついた音になってこれまた他にない感覚。ホールドしてペダルのツマミを触って楽しむ事も出来るし、ホールドをオフしてフレーズを弾く→ホールドオン→ツマミを触る→ホールドオフ→フレーズを弾く→ホールドオンを繰り返していくとわけがわからない音の重なり方とピッチの変化の仕方がして大変面白い。また、フレーズの最後に両スイッチを同時踏みすると突然変なディレイが永遠に鳴り響くのでオツだ。
これの後に更にルーパーとか繋いで遊ぶのもまた楽しかろう。

こういうペダルをクレバーに扱えるプレイヤーになりたいものだ。

北海道備忘録~楽器運搬編

まだ北海道ネタ、というか北海道への楽器の持込について、である。

今回、北海道で演奏するにあたって僕が真っ先に考えたのは「楽器をどうするか」という事であった。飛行機で北海道入りする以上選択肢はそう多くはない。受託手荷物(所謂、飛行機に預けてしまう荷物である)として航空会社に預けて飛行機の貨物室に持ち込むか、席をもう一席抑えて機内持込手荷物として持って行くのか。
前者は席を予約した航空会社のwebを見たところ「破損の恐れがあるのでお勧め致しません」とハッキリ書いてあってもうそれだけで心折れた。預ける事は不可能ではなさそうだが、大切な楽器である、お勧めしませんと言われている方法をわざわざ試す気にはならない。
後者は航空会社によってはそういう取扱があるようだが、料金的にも現実的でない。
ううむ、これは万事休すか、と思ったのだが知恵を絞った結果良い方法を思い付いた。

楽器をバラバラにして、発送すれば良いのだ。そうすれば受託手荷物だろうが機内持込手荷物だろうがそもそも僕とは別に飛ぶのだから関係がない。発送さえ済んでしまえば僕は身の回りの品だけ持って北海道入りすれば良い。
幸い今回は先に北海道入りするメンバーがいるので宿泊先のホテル宛に送りつける事が出来る。これだ!と思ったのだがいや待てよ、バラバラにする発想が有りなのであればバラバラにした上でアタッシュケースに詰め込めやしないか、と実家にて最大サイズのアタッシュケースを借りて実際に詰め込んでみた。
結論、どうやったってロングスケールのベースギターをアタッシュケースに詰め込むのは難しいようだ。ショートスケールのロングホーンベースをバラバラにしてリュックサックに詰め込んだり、同じくショートスケールのムスタングベースをバラバラにしてリュックサックに詰めて高速バスに乗った経験はあるのだが、うむ、やはりロングスケールは難しいか。
一瞬今回もムスタングで、とも思ったがいざムスタングベースをスタジオに持ち込んで弾いてみるとやはりロングスケールの楽器の方がアンサンブル的にしっかりとする。あと折角の北海道初演奏だ、ここは愛用の楽器を持っていきたいところ。良い楽器なんだけどね、ムスタングベース。

というわけでYAMAHA SBV-550のサブ機の方をバラバラにして梱包して発送する事に。
ボディとネックは4本のネジで固定してあるだけなので(大抵のボルトオン機構の楽器がそうである)バラバラにするのも組み直すのも簡単なのだが、この楽器実は見た目からはわからないのだがピッグガードの下までネックが延長されておりボディの深くまでネックが仕込まれている構造になっている。なのでネックをボルトオン部でボディから外すにはピッグガードも外さなければならない。音的にも影響がある構造だそうだから文句は言えないが、これはバラバラにする際にはちょっとだけ手間だ。

弦を外しバラバラになったネックとボディを梱包材(プチプチいう奴だ。引っ越しの時に大量に義父が用意してくれたものの余りが倉庫にしまってあった)で何重にも包む。段ボールもジャストサイズのものがないので幾つか組み合わせて一つの大きな箱を作る。構造的にここで弱かったりすると元も子もないので慎重かつ丁寧に。大きな箱を作り上げ、中に支えとなる柱をこれまた段ボールで作り、ボディとネックをしまう。隙間には新聞紙を丸めたものを敷き詰めて蓋を厳重、かつ開封する時に可能な限り手間にならないようにする。開封→組み上げの時間は短ければ短い方が良い。現場ではどんなシチュエーションになるか想像出来ないからだ。最悪車の中で組み上げ、とかも有り得る。

2019_08_24_001
組み上がったものはそのまま郵便局さんへ。
名古屋の集中局というんだろうか、他県へそのまま発送となる名古屋神宮局の夜間窓口へ持ち込んだ。近所の郵便局の夜間窓口でも良かったのだろうけれども、出来るだけ人の手を渡らないようにした方がリスクも少ないというもの。一応こわれもの扱い、下積み厳禁とシールを貼ったものの、それはそれ。精神衛生上の話である。

で、前日にRISING SUN ROCK FESTIVAL2019自体がなくなったり飛行機が飛ぶのが危ぶまれたり、それでも演奏の場がありそうなので妻と娘と一緒に北海道へ飛んで、先に現地入りしていたベースギターと再会したのは札幌LOGでだった。
流石郵便局さん、丁寧に運んで下さったようで楽器は完全に無事。

ただここで問題発生である。ストラップを忘れてしまった。いや、馬鹿か。弦も組み上げるドライバーも忘れなかったのにストラップを忘れるだなんて!
幸いライブハウスの方に借りる事が出来たが、夜の演奏では用意する時間もなかったのでライブハウス向かいのコンビニで荷造り用のビニール紐を購入、4重くらいに結わえて楽器にガムテープで固定、ストラップとした。これが見た目こそ酷いものの演奏には全く支障はなく「ストラップとは...」と普段自分が使っているものの存在について改めて考えざるを得なかった。演奏中、自分がビニール紐で楽器をぶら下げている事なんて全く忘れてしまうくらいに違和感なかったもの。

2019_08_24_002
演奏後はビジネスホテルのお世辞にも広いとは言えない部屋で、眠っている妻と娘を横目に再び楽器をバラバラにして梱包した。勿体無いけれど弦は捨てた。どうせ一日だもんな、と今回のために用意したベース弦は980円のもの。メーカー名は失念してしまったがパッケージには大きく「エレクトリックベース弦」と書かれており、安価でこそあったけれども用はきちんと果たしてくれた。同じような価格帯で売っていたWarwick社のベース弦程ザラザラしてもおらず、ちょっとビンビンいうきらいはあったけれど。

2019_08_24_003
北海道の郵便局さんから楽器を発送した。
往路は170サイズだったけれど復路は160サイズだった。ちなみにゆうパックで北海道宛に楽器を送ると往復で5000円とちょっとかかる。
参考になるケースも少ないかと思うが、参考までに。

CROWTHER AUDIO Prunes & Custardを遂に入手したぞ

エフェクターが好きで好きでしょうがなくて、勿論演奏行為に伴って更なる興奮をもたらしてくれる道具として愛している部分もあるし、必要だから愛さざるを得ない部分もあるし、あと単純に物体としてそれが好きだ、エフェクター。

単純に「格好良い歪んだ音」が好きならもうそれは自分の手持ちで心地良い汚い音が出せるよう実現しているのだが、それでも「more!more!」と俺の心が叫ぶのはそれはもう俺が欲しているのは音色ではなくてエフェクターそのものであるから、である。
俺の潤った(公私ともにこう断言出来てしまうくらいには苦労を知らずにお気楽に生きていけている。持つ者はもっと持つ、を地でいく生き方を徹底していきたい)生活を更にブーストするための存在、嗜好品、俺のご褒美、はたまた「楽しいけれどももっと楽しくしたいし興奮したいから」俺はエフェクターを買う。
最近でこそ皆俺のそういう嗜好を受け入れたのか俺の足元に見れない筐体が増えていても何も言われなくなったけれども、一頃言われていた「病気だ」とかそういう言葉ももうスッカリ受け入れた。これが病的な執着ならば俺はもう病気でも構わない。大学時代に学んでいた行動心理学では「中毒性のある刺激は一時的な剥奪を与える事でその嗜好性を強化する事が出来る」と学んだ。だったらこの中毒が悪化しないようにするにはもうこれを追い続ける他ないのだ。

長い言い訳が続いた。
そう。また、なんだ。すまない。
俺とて愛好家の端くれだもの、心に刻んだ「いずれ買うエフェクターリスト」くらいはある。そのリストは細かく分かれていてラベルには「手頃な価格で見つけ次第確保」「いずれ確保」「どうしようもなく欲しいものがなく、けれども何か買う必要に迫られた際には確保」とか書かれている。その中で「手頃な価格で見つけ次第確保」が割と優先的、というかこのリストに並んでいる品は実用性に駆られているわけではなく浪漫要素強め、だけれどもそれであるが故に欲求は抑えがたいものが並んでいる。
行きつけの中古店が突如閉店してからというもの、愛好家の友人と情報交換したり大型質店を廻ってみたりしつつ結局のところ「現状、インターネットで在庫を眺めるのが一番知的好奇心を満たしてくれる」という結論に辿り着き機材愛好家の多くが行き着くであろうデ○マートを夜な夜な眺めるようになった。
「手頃な価格で見つけ次第確保」の品物を運良く見つけてしまったのはそんな時だ。

2019_07_28_001
CROWTHER AUDIOのPrunes&Custardについてはインターネットで検索しても国内のものでは情報が少ない。
世界規模では相応の情報を得る事が出来、ベーシストの使用者ではJustin Meldal-JohnsenとかPavement(ダサくて格好良い、と先輩から教えてもらった)やSonic YouthのMark Ivoldが使用している、または使用していたのが確認出来る。
試奏の機会もなかったしどうせいずれ買うし、みたいな気持ちもあって購入してしまった。値段は手頃、とは言い難かったけれどもこの次もこの値段で出会えるか怪しい程、高くもなかった。あとコントロール系統を見ても「きっとそこまで外れないだろう」という漠然とした予感はあった。

かくして購入してから数日後、東北からブツは届いた。
厳重に緩衝材で梱包されたそれを取り出してすぐさま鳴らす。好感触。しばらくスタジオ練習へ連れ出したりライブの現場へ持ち込んで隙さえあれば踏んでみる。
MIXコントロールで倍音、といっていいのか、ほとんどシンセ的ともいって良い倍音をドライブシグナルに混ぜていく事が出来る。ドライブシグナル自体は割と粘りが感じられ、低域のロスも感じられない事から結構扱いやすいのでこの倍音の混ぜ具合がこのエフェクターの面白いところ。また、この特徴的な音によって主張も出来るしベースラインも際立つもんだからこれ、シンプルなようで一筋縄ではいかない良さがある。機能的には歪みエフェクターにプラスアルファしたようなものなのだけれど、実際弾いている実感としては歪みものとしてよりかは個性的な一つのペダルという感覚が強くそれがまた使用したい欲をそそられる。
使用環境によってペダルのセッティングは様々に変わるかと思うが僕の場合、DRIVEはほぼ固定、MIXコントロールでどれくらいアクが強いかを調節しつつ使っている今の所。

他のペダルでは感じられない実感を感じられる面白い買い物をした。

Guyatone AC105を物々交換の果てに入手した。

2019_06_25_001
基本的にエフェクターってより新しいものの方が機能的には優秀である、と断言して良いと考えている。
勿論それが「=音楽的に良い」というわけではない事は明らかであるが、音ではなく技術面で機材を捉えた際にそりゃあより新しいものの方が優れているのは当たり前の事である。
音という観点で捉えるとそれが必ずしもそうではない。「この時代のこのパーツならでは」という部品的な点から古いものの方が評価される部分はあるであろうし、あとは信仰的な部分、というと聞こえは良いが要するにもう所有者それぞれの好みの範疇で新しいものを超えて旧いものが評価される瞬間は多々存在する。音響的には恐らく新しいものの方が優れているだろうに、優れているものが良いものではなく、人の心を動かすものこそが良いものであるのはそれらが扱われる現場が音楽であるからであろう。
御託を述べた。要するに、技術的に新しいものよりも古いものの方が重宝される瞬間というのは音楽の現場ではあって、僕が自分で購入して以来愛用していたパワーサプライからわざわざそれよりも旧型のパワーサプライに乗り換えたのはまさしくそういう事で、原因はもう一言でいうと「好み」だからだ。

これまでずっとPOWERALL PA-9というアダプタータイプのパワーサプライを使っていた。デイジーチェーンすれば相当な台数のエフェクターを歪み系、空間系問わずガンガン繋げる事が出来、一頃はそれ一口からどんどん分岐して20台近くエフェクターを繋ぐ事に挑戦していただろうか。兎に角要領不足とは無縁の素晴らしく扱いやすいサプライだった。
少し前に手に入れてから楽しんで使っているGuyatone AC105は技術的にも要領的にもそれには遠く及ばないだろう。けれども見た目が格好良く、内心憧れていたのだこのサプライ。で、鈴木実貴子さんが使っていたところを新品のPOWERALL PA-9と交換して貰った。憧れのサプライゲット!
導入以来、エフェクターを8台以上繋ぐ現場をあまり経験していないのでそこまでガンガン供給しているわけではないけれども、今のところ不足は感じていない。電源ケーブルが長い事が気にかかるくらいか。
これから直接各ペダルにケーブルを接続するのでデイジーチェーンケーブルの取り回しに気を遣う事もなく、楽チンに感じる。あとこれはもう完全に男のロマンなんだろうけれども電源供給をする機材にスイッチが付いている、というのはポイントが高い。

鈴木さんにも「これは舟橋さんの足元にあった方が似つかわしいね」と言われたし、うん、これが足元にあるとグッとくる。
ちょっと荷物になるけれど(笑)。でも、ロマンだしね。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

お問い合わせ

お問い合わせ、出演オファー、サポート依頼等はこちらからどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

検索フォーム