道路がスプラッシュマウンテン

いよいよ今日は自主企画だ。
エフェクターやアンプヘッド等の機材類は各務君の車に積んだし、ベースを背負い、アルバム購入特典の音源(先程製作が終わったばかり!)を携えて会場入りするばかりだ。

ぐしゃ人間さんの話によると東京は雨がひどいらしい。名古屋も各務君曰く「低い地域は道路がスプラッシュマウンテンになってるよ」だそうで、これが最近話題のゲリラ豪雨かと感心しきり。

しかして感心してばかりもいられない。天候が悪くては表に出る気にならない方もおられるだろう。何を隠そう僕がそうだ。自主企画の日に雨が降っていて、メリットは何一つない。足元の具合が悪いかもしれないけれど、どうか皆さんお気をつけて。

我々としては新栄クラブロックンロールで皆様をお待ちするばかりです。
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おそ松くんが始まるざんす。

本当にもう、最高だなあ。
この歌「正調おそ松節」というんですが、小さい頃(それこそ児童、と呼ばれる時分)に自宅で歌っていたら母親に怒られた記憶があります。
確かに、歌詞が物凄い。
うぬぬ。

たまには内に内に潜り込んでエントリーを書くのも悪くはない。

本ブログの昨日のアクセス数が異常な事になっている。
5000を越えるアクセスがあったと訪問者数は告げているのだが。嘘に決まっている。
仮にどこかに晒されていたとしてもそんなに人が訪れるはずがないではないか。
若槻千夏とか「じゃあの」の竹原慎二ならともかく。
確実に何かの間違いでしょうな。
そういえば以前TS-9DXに対する偏愛を語り倒したエントリーを投稿した際にも一日で400を越えるアクセスがあったなあ。
そんな馬鹿な!
皆そんなにチューブスクリーマーが好きか!
これも何かの間違いですね。

今日は久しぶりの練習だった。
それで思ったわけではないけれども、現状の記録として以下の事を。

楽器演奏者は技術向上を目指して常に邁進するのが在るべき姿なのだろうし、それは自作自演という行為に於いては必須な事柄かもしれないが、それ「だけ」になると、その創造物というのはとかくつまらないものに陥りがちだ。
これが昔考えていた事。
今となっては演奏技術及び演奏技法の幅の広さが音楽表現に及ぼす躍進、それ以前に『技術の披露によって』観る者に驚愕と圧倒的な『非現実感』を与える事が起こり得るし、そういう表現も存在するし、何よりそういうものを目の当たりにし、驚愕と賞賛を惜しまない自分がいる事に気が付いた。

それを踏まえた上で自分はどうしたいかという話であるけれども、やはり僕は精神性が根っこにある音楽をやっていたいのだなあと痛感した次第。
メンタル面が表現物、表現結果に与える影響については軽視できないのは明らかだし、それを実感したのは練習停止期間を経て実感した。
これが全てではないし、これに安住し、技巧的な音楽を否定するのは勿論違う。
だが、何のための技術かという観点で論じるのではればやはりそれは表現するためのものなのだろう。

「早弾き最高!!ヒャッハー!!」
「とりあえずエフェクターを山ほど繋ぐよおっお」

こうならないようにしたい。
長々と論じてきたし、語弊があったかもしれないけれど、結局僕は精神と表現結果の間のギャップをどんどん減らしていきたいだけなのだろう。

昨日は色々あったなあ。

バイト後、千種の『R』というラーメン屋でつけ麺を食らう。
富良野ラーメンからつけ麺/汁なし麺専門店に変わった模様。厨房で調理しているのが名古屋のラーメンマニアの間で有名なあの人なのか。
事情はよく知らないがただただ旨いものが食えれば良い、とつけ麺をひたすらに胃袋に叩き込んだ。汁なしも旨かったがつけ麺も旨い。
そもそも僕はあの手の極太の麺が大好きだ。食べていて食べ手があるし楽しい。
大量の麺を摂取したというジャンク感が好きで好きでたまらない。
だから今後も通ってしまうのだろう。

で、千種から新栄CLUB ROCK'N'ROLLまで腹ごなしに歩く。
ドクターイエロゥと以前東京で共演したooooo(ムゲン)を観に行った。
会場に入るとギターを弾いて歌っているのはじゅんこさん!
そうか、今日はトランプも出るのだったなあと思い出す。それならばもっと早足で来れば良かった。

胃袋の中の大量のつけ麺が、存在感を増してきた。苦しくなってきたのでドリンクカウンター辺りで落ち着く。やはり食べ過ぎなのはよくないのだ。いつもいつも苦しくなるまで食事するのでそれが当たり前になってはいるが、腹八分目が動物としては無理がなくて良いのだろう。

ooooo(ムゲン)とドクターイエロゥ、それぞれライブを鑑賞。
終演後に話をしたりして、僕が抱いた感想と本人達の感想のギャップが印象的だった。

帰宅後、久しぶりの不完全密室殺人総員集合。
自主企画、今後の予定について話し合う。つくづく、一定期間距離を空けたのは正解だったと思った。

ああ、色々あった日に限って駆け足気味でしか振り返る事ができやしない。
ただただ記録に記録を重ねて書き綴る事もできるけど、それってば結局ブログが僕に成り代わってくる事になりかねないものなあ。
ここに書かなくても印象深い出来事ってあるし、書かないからって楽しくなかったわけではないのだけれど。

広小路祭

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この二日間、名古屋は栄、広小路通りで行われた第57回広小路祭のメインステージスタッフをやってきた。バンドやダンス、コスプレアイドルが歌ったり様々な催しが行われるのだけれど、そのステージスタッフというわけだ。
司会は何と山田君。彼のアドリブやトークのエグさを知っている人間ならば誰しもが「大丈夫か」と危惧するところであろうけれども、彼はその大役をしっかりと果たした。

で、若干日焼けした気が。
晴れたのは日曜日だけで、日差しもそんなにきつくなかったものの平時日光にほとんど当たっていなかったので効果は覿面だった様子。
ま、赤くなっているだけなのでしばらくしたら落ち着いてしまうだろうけれど。

小麦色の肌なんて一生ならないのだろうなあ。
今日の画像も山田君。

胎動。

2a420a26.JPGJONNYの非常勤スタジオから帰宅すると、玄関先に段ボール箱が詰まれていた。バイト中に母から「台北からCDが送られてきました」とメールがあったのが脳裏をかすめる。

ついに届いた。半年前に「アルバムを作ろう、表現者集団として恥じない、悔いのない誇れる作品を作ろう。作ってそれをプレス制作しよう」とメンバーと話をしていたのが随分と昔の事のように思える。メンバー間での度重なる議論、エンジニア氏との打ち合わせ、外部からのゲスト参加、プレス業者の選定そしてコンタクト、ジャケットデザインの選定、そしてデザイン校正。
プリプロダクションにアレンジ、レコーディングにミックス、マスタリング。想像以上の労力と予想範囲内の制作費がかかった。沢山の人間が誠意と献身をもって僕達のアルバム制作に携わってくれたし、沢山の人間のアドバイスがあってプレス制作を完逐する事ができた。

感無量、である。
段ボール箱の山、そしてその中の一枚一枚がこの半年間の成果なのだと考えると、本当にホッとするし、無邪気に嬉しい。

何はともあれ、これで準備は整ったわけである。一週間後に迎えたレコ発自主企画、どうやら無事にアルバムを販売開始する事ができそうである。

不完全密室殺人1stアルバム「バールのようなもの」、どうぞお楽しみに。

魚魚魚~♪魚~を食べ~ると~♪

後輩氏が魚を釣りに行ったらしく、大量の魚を食べるから来ないかと誘ってくれた。

元々僕から大丸ラーメン(幾度となく登場しているから今更記述するまでもないかもしれないが念のため。今池にある夜中3時頃から5時頃までやっているラーメン屋である。量が、多い上に唯一無比のその味は沢山の中毒者を生み出している)に誘っていただけに何かを食べるというモチベーションは高く、迷わずのった。

で、夜中、後輩嬢の家にお邪魔した。連絡をくれた後輩氏をはじめ4人で100匹以上もの小アジをさばいたらしく、食べきれなかったらしい小アジがかなり余っているとの事。気を利かせて揚げたての小アジの唐揚を頂いた。

骨までバリバリ食える、程良く揚げられた小アジは美味以外の何物でもなく、魚を大量に摂取する事が出来て大満足。大した漁果だと話を聞けば、知多の方にある海辺の公園に良い場所があったらしい。餌をつけずとも一時に五匹も釣れる入れ食い状態だったらしい。
各務君も海釣りの楽しさに開眼した様子だった。

釣った魚をその日のうちに食べられるなんてなかなかできない贅沢である。
良い機会を与えてくれて有難う!

若気の至り。

若気の至り、という便利な言葉がある。
過去の過ちを受容する上で非常に便利な言い回しであり、これによって人は『今は昔とは違う、自分は昔よりかは成長したのだ』と自分に言い聞かせ、そして自分の犯した過ちを笑い飛ばす事ができるのだ。ともすれば笑い話として過去の過ちを現代に甦らせ、有効に再利用する事すら可能にするのだから便利な事この上ないわけだ。

さて、今日はそんな僕の『若気の至り』を。
PCの外付HDに保存されていた画像ファイルからとっておきをご紹介しよう。

文学的思索
高校3年生の頃の僕である。ファイル名は『文学的思索』とある。
場所は当時の僕の部屋。恐らく友人とデジタルカメラで遊んでいた際に撮影されたものだろう。
この扮装の何をもってして『文学的思索』としたのか、全くもって定かでない。恐らく舟橋少年はこのポーズ、この天を仰いで何かしら考えている仕草を文学的思索としたのか。全く理解できない。
そしてこの写真をただの勘違い写真とできないのはその格好にある。髪の毛は当時憧れていたセックス・ピストルズのシド・ヴィシャスを意識してツンツンに立てられており、右腕にはご丁寧にもシド・ヴィシャスがしていたのと同じリストバンドをしている。確か当時好きだった女の子の兄から譲り受けたものだったと記憶しているが、これをつけているという事はこれと同時に譲り受けたシド・チェーンもしているはずだ。およそ青春の傷跡として、ファッション・パンク程痛々しいものもあるまい。
そしてサングラスにマフラー。嗚呼。


舟橋くん3
続いて二枚目。大学一年生の大学祭、野外ステージのものである。
寒気がするが、当時の僕はこういう格好が自分では最善のお洒落だと思っていた。
お洒落。今現在の僕としてはそれすなわち『分にあった格好をする』事だと解釈しているがその尺度ではこれは当然アウトである。
ご覧になっただけで悟った方もいらっしゃるだろう。当時の僕はブランキー・ジェット・シティ、特にそのギターヴォーカル、浅井健一氏に心酔していた。
携えたベースは正真正銘のグレッチ社のブロードキャスターベースである。
このコスプレまがいの格好をするために購入したと言っても過言ではない。似合いもしないパーマをあてて、僕はどこへ行きたかったというのか。
しかし思えば、このバンドが初めてステージにたったバンドである。高校時代のクラスメート冨田君と今なお不完全密室殺人のサポートとして世話になっている伊藤誠人氏、この三名によってブランキー・ジェット・シティのコピーバンドをやっていた。僕はベースを弾きながらベンジーを意識した甲高い歌声で素っ頓狂な歌を歌っていた。この野外ステージ、両親も観に来てくれており「沢山の人に観て貰えて良かったねえ。良かったよ」と褒めてくれた。こんな僕でも褒めてくれた両親は本当に優しいと思う。


ホラ、こうしてブログのエントリーのネタにしてしまえば恥ずかしい過去もすっかり『若気の至り』だ。

奇特教徒を観に行った。

まっちがPIGGY解散後に新しく始めたという新バンド、奇特教徒の初ライブ@新栄CLUB ROCK'N'ROLLに行ってきた。
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奇特教徒。
和装の佇まい(まっち以外)に怪しい旋律、不穏な空気と非常に好み。共演したいなあ。ステージ上に置かれた足(犬神家状態)に曲目が書いてあって一曲終わる毎にめくっていくというのも面白い。
まっちは白塗りで全身タイツ。残骸なのか前衛芸術なのか、怪しい物体を体につけていてインパクト十分。
面白いバンドだ。




で、ですね。
奇特教徒。ちょっとビックリする事があったのである。
SEが流れだしてメンバーが登場する。さあ始まるぞ、と観ていたら大切な所をガムテープで隠した白塗り全裸男性が登場。
学祭ライブでハルヒが出てきた時にキョンが受けた衝撃ってこんな感じか。

「あいつ、何やってんだ!」
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そこには白塗りで踊る山田先生がいたのであった。


どうやらまっちに誘われて参加したらしい。
曲は全く知らないまま踊るなんて、流石先生。
てか先生怖過ぎです。

あと10日で自主企画。

現在水面下で活動中、絶賛休養中の不完全密室殺人ですがそろそろ、もう少ししたら復活します。
自主企画を前に踏み切ったこの休養期間、人によっては「今!?」と至極もっともなツッコミを頂きますが、改めて考えてもこの期間は必要であったと感じています。
自主企画に於ける僕達の演奏を良いものにするためには惰性の練習、ルーチンワークのような日々は必要なく、高まったモチベーションに万全の精神状態が必要不可欠でした。

そういった意味で練習を一旦やめてしまう、バンドの運営部のみ活動し、練習や新曲作成、いわゆる音楽活動からほんの少しの間だけ距離を置くのは有効な手段だったのではないかと思います。
僕は非常勤活動、心霊スポットや廃墟探訪、後輩や友人と遊びまわったり映画を観に行ったり、大いに夏を満喫しましたし他構成員も課外活動や一人旅、夏を満喫したりと半年間で溜まったものを放出していたようです。
鋭意は養われています。あとはやるだけです。

我々のやっている音楽を音楽たらしめるのに一番必要なのは血の滲むような練習ではなく、求心力なのだと改めて確認した次第です。

今夜はまっち(ex.piggy)の新バンドのライブを観に行ってきます。
果たして新バンドの全貌は。
彼はドラムを叩くのか。
楽しみです。

ビキニ美人とかなかったなあ。

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コレに興味津々だ。
歪みモノばかり溜まっていく。

夏は海だプールだ山だって感じが個人的にはあるのだけれど、結局今年も長野県への夏合宿だけで終わってしまいそうだ。川遊びの計画もあったにはあったのだけど、各人の都合があわなくて流れてしまった。
尤も、その空いた時間を利用してipod購入やら家族と過ごす時間がもてたので無為ではなかったのだが。
しかして、結局日光を浴びて光合成、もとい健康的に遊ぶ時間は今年もなかった。
これは都合というよりかは嗜好の問題なのだろう。
毎日昼過ぎに起きる生活をしているものの、日光に当たるのはバイト先への出勤時くらいで、あとは明け方の空が白んできた頃に目にするのみ。

故に遠征や家族との外出時など平時以外で直射日光を浴びると、実際受けている以上の刺激を感じている気がする。つまりはそれくらい馴染みがないのだろう。吸血鬼のようだ、とまでは言わないけれど。


そりゃあ日焼けしないわけだ。

after盆休み。

ねこだく企画を観にロックンロールへ。
以前から観たかったshort film no.9が出ていて、酩酊してフラフラしながら観る。
飲み慣れない酒を飲んで、ヘラヘラしながらヒャッホーと叫んでいたものだからねこだくが終わる頃には早くも頭が痛くなっていた。
昔所属していたドクターイエロゥの構成員や、共演したものの久しく会っていなかった方々にお会いし、談笑。「フナハシさん目あわせてくれないから」とMUSIC HOUSEというバンドでベースを弾いていたリヒト氏に言われる。や、単純に照れくさいだけですよ。

フライヤーを配って帰って寝ようかと思っていたが、結局打ち上げにも参加。
恋愛について、日々の雑感、昨今のお笑い事情、そして一人かくれんぼについて話をする。流石に自重してソフトドリンクに終始する。
流れでそのままカラオケへ。眠気と節々の痛みに耐えつつも、一曲歌ったらヒートアップ、大いに楽しんだ。しかし朝まで元気一杯な自信がなかったので途中で帰宅。
遊びも食事も、そこそこで止めておいた方が次へのモチベーションに繋がる気がする。お盆休みにこれでもかという程遊んだのに、そのままの勢いで生活していたらえらい事になってしまう。

夏真っ盛りだ。
ビールを飲める人間が羨ましい。

お盆休み終わって


b4e72b59二日間のお盆休みも終わってしまった。
二日間遊び倒せるという希有な機会だったが、当初の「時間や体力に目をつけずに遊び倒す」という目標は、体力や精神力の限界に阻まれたりして限界を超える境地には達せなかったけれども、それでも普段の生活を考えると目標は達成できたように思う。

さて最終日、睡眠不足のまま母方の祖父の墓参りに向かう。なかなか会えない祖母にも会え、喜んで貰えたようで孫冥利に尽きる。元気なようで何よりだった。当たり前かもしれないが、僕と話している時は矍鑠とした祖母なのだが母、つまり娘と話している時は母親の顔になっているのだ。恐らくは無自覚のこの変化に親子の絆の深さを感じずにはいられなかった。

六歳になる甥っ子がいるのだが、彼は恐らく僕を叔父だとは思っていない。だからこちらも友達感覚で話している。彼と話していると兄、僕、そして恐らくは父も児童の頃に有していた特性を彼にも見出す事ができ、舟橋家の血というか「やはりこれも遺伝なのだなあ」とこれまた当たり前の事に妙に感じ入ってしまう。今日の写真はそんな叔父としての自覚が希薄な僕と甥っ子。この後甥っ子が携帯カメラに興味を持ち、僕を被写体に遊びだした。言われるままにポーズをとったり暴れたりしていたら近くのロッテリアにいた女子高生に笑われていた。

夜は友人のんぐと神田君と映画「ダークナイト」を観に行った。
以下、ネタバレを含む感想。



















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ヒース・レジャーのジョーカーは評判以上のクオリティだった。動機なき犯罪、動機が不明瞭な犯罪が横行する昨今において「世界が燃え落ちるのをただただ見たいだけ」という愉快犯ジョーカーの陰惨さは、とてつもないリアリティを伴っていた。左半分が焼けただれ、筋肉や歯、眼球が剥き出しになった顔で復讐を動機に犯罪を犯してしまうトゥーフェイスよりも、バットマンという存在と対になる自分に意義を見いだし、享楽的にテロ行為を重ねるピエロメイクのジョーカーの方がヴィランとして現実味を感じるというのも不思議な話で、それにはトゥーフェイスのCGで表現された顔も負う所があるだろうけれど、何より僕がいわゆる「現代の犯罪」に感性が毒されている証拠だろう。復讐で連続殺人という話は聞かないが、他者からは理解できない動機で人を刺す報道は週に一回は目にする。
テロリスト・ジョーカーはそういう悪意の象徴だろう。

ジョーカーが叩きつける選択。二隻のフェリー、一隻には犯罪を犯した囚人が、一隻には罪のない一般市民が乗っており、それぞれが相手の船に仕掛けられた爆弾の起爆装置を手にしている。相手を殺して自分が死ぬかという人間としての根本的な本能を、一般市民と囚人で実験してしまうというこの悪意はそのまま人間の尊厳、倫理観への挑戦だろう。

バットマンは両者を信じ、悪意の根本、ジョーカーを止めようとするわけだがこの映画の主題はこのシークエンスに象徴されるのではないか。フリークスとしての存在ながら、互いに対になる理念を持ち合わせた二者の戦いは劇中ではハービー・デント=トゥーフェイスの誕生をもってして引き分けになったまま終わりを迎える。バットマンは人間の実在は悪であり、痛手や私怨で人は悪意になり得るという事実を背中に背負って、「闇の騎士」としてゴッサム・シティを見守る選択をしたわけなのだが、ここも観る側に問いを投げかけるエピソードである。
我々は善なのか、悪なのか。正義を胸に生き、死ねるのか。

悪人すら殺さない、殺せないバットマンはこれからも信じながらも苦悩し続けるのではないだろうか。

それにしても惜しい俳優が逝ってしまった。ヒース・レジャーにオスカーを、という声を聞くが、栄誉を受けるには十分な、十分過ぎる演技を彼はした。ヒース・レジャーの演じたジョーカーはこれからも究極の悪意の象徴として記憶に残り続けるだろう。

お盆休み一日目の巻

e7f0c170.JPG昼過ぎに起き、両親と甥っ子と家電量販店へ。先日のエントリーで触れたように、ここ最近愛用してきたデジタルウォークマンが故障(SONYタイマーは都市伝説だと思うが、今回ばかりは信じかけた)したのでこんな機会しかあるまいとipodに買い換えた。

80GBで実にアルバム2000枚分の音楽データが携帯できるという。ならばこの容量で十分に過ぎるという事で80GBのipodクラシック、強化プラスチックの保護ケース、液晶の保護シートを購入した。高額の買い物をする際は、普段は迷ってしまうような金額のものでもつい一緒に買ってしまう。普段は二千円近くするケースは購入を迷ったはずだがこれまた折角の機会なので躊躇う事はなかった。

帰宅後すぐに起動、少し触る。兄家族と両親とお高い回転寿司屋(極上うにが逸品。頬張れば至福の一時)で夕食を済ませた後も弄り続け、SONYユーザーであるが故に今まで潜在意識下で抵抗を感じてきたipod及びituneの便利さを痛感した。普及するわけである。“音楽を携帯する楽しさ”を肌で感じてしまうよこれは。

で、夜は市内某スタジオへ。馴染みの面々と談笑、AKB48の映像を狂ったように観る、観る、観る。可愛い女子達が元気一杯に歌い踊る様を見続けていると、男性として何かしらこみ上げてくるものがあった。

お盆休み開始

4741b910.JPG一般的な尺度で物を語るとするのであれば、アルバイトにしては勤務時間と日数が多いのがいつの間にか定例化されている僕にとって店自体が休みとなるこの2日間は貴重な休暇になるであろう。
お盆休み万歳、である。

ともあれ、先日のアルバイト労働が終わった瞬間から僕は行動を開始した。
まずはmixi日記を更新。内容はお盆休みが始まった旨と、お盆休みの2日間に何をするか宣言するもの。
内的なスタートだけでは幾らか興奮を抑えきれずにやってしまった所業である。如何に僕にとってこの休暇が大きな存在なのか伺いしれよう。
そして帰宅、後輩氏達と夜中のラーメン屋探訪まで自室にて談笑。とは言えipod購入を決意した僕はitune弄りに余念がなく、口だけでなく手も動かしている。貧乏性はこんな所にも顔を出すのだなあ。

そして大丸ラーメンを胃袋に叩き込んで、遊び足りない我々はそのままデニーズへ。眠気が気力に打ち勝つまでまた談笑。半田君がメンバーに加わっているが故に話の勢力関係にも変動が起きており、それを眺めるだけでも楽しかった。

普段なら眠気とともに翌日への不安や憂鬱が頭をもたげ、どうにもやり切れなくなるのだが、ビバお盆休み。翌日も休みであるという点はかくも精神を高揚させるのか、僕は眠い眠いとは言いつつもしっかりと楽しんでいた。

数時間の睡眠後、台北へFEDEXを使って国際発送。インボイスと英語表記の住所記入にひるんだがどうにかやり遂げ、アルバムプレスに必要なデータはこれで全て入稿が完了した事になる。
時期的にも納期には余裕があるし、これで肩の荷が一つ降りた気分だ。

お盆休み開始としては幸先が良いスタートをきれたと感じる。

封じられた場所

9ca0b9c3.JPG愛用してきたSONYのデジタルウォークマンが壊れた。何て事だ。
いっその事ipodに乗り換えようかしら。

各務君、半田君、大学の後輩家田君と豊明にある廃墟に向かった。半田君のバイトが終わる時間を見計らって合流、国道1号をひたすら東に。
迷いはしたものの、家田君の携帯アプリに入っているカーナビのお陰で無事目的地に到着。
今は使われる事もなくなってしまった終末処理場が今回の目的地である。
フラフラ入って行き、外観を眺める。
窓を含む外壁は格子で覆われており、中の様子はガラスが割られほとんどなくなっている窓から伺う事ができるものの、入る事はできない。できるわけがない。空が白んできた頃合だったので必要以上に不気味ではなく(それでも荒れ果てた処理場に面して墓地が広がっており、それらの織りなすコントラストはかなりパンチがあったのだが)、冷静に観察する事ができた。なるほど、確かにここは処理場だったに違いない。薄暗いので定かではないが、一面水がたまっているような場所もあった。

フラフラしていると人の声が。
「おーい、何やってるんだ」
このシチュエーション下においてはある意味最も畏敬と恐怖の対象となる、市民の味方の登場である。観念するには数秒も必要としなかった。

悪戯がばれた少年のように(というかこの状況はまさしくそのものである)すごすごと出ていく僕達の眼前には、年を重ねた市民の味方と若い市民の味方。

「すみません、面白そうなので入ってしまいました…」
「肝試しもいいけれど、下手したらそれじゃあすまないぞ」
「申し訳ないです。軽率でした」
「確かに季節柄わかるけどな」
そう言って廃墟に一瞥くれる高年の味方氏。
若い味方氏は首尾一貫して職務に忠実であった。国道脇で廃墟と墓地しかなく、死角になっているこの場所はよく外人が盗難車を捨てに来るらしい。それで味方氏達は巡回していたのかもしれない。

「ここはあれだ、汚水の処理場だよ」
うなだれた僕達に語る高年氏。
「処理場、ですか」
「おう、危ないぞ。中に入って処理槽に落ちたら深い堀になってるであがってこれんくなるわな。処理槽が幾つもあってな、一層目、二層目と汚水を綺麗にしていって最終的に水を綺麗にして川に流していたんだ。下水の設備が整う前の話だな」
「…なるほど」
「こんな季節だし、ほらこっち側は墓地だろ、ひっぱられるぞ」
「ひ、ひっぱられる、ですか」
「昔はよくあがったよ、…死体が。流れ着くんだなあ」
「…」
「肝試し、今度は一人で来るといい。とても入る気にはならないだろう」高年氏はそう言うと笑みを浮かべた。

予想だにしない形でオチがついてしまった。人の死に関わる場所だったなんて想像もしなかっただけに、高年氏が語ってくれた内容はある種のインパクトを伴っていた。
それにしても、注意で済んで本当に良かった。

図らずも曰く付きの場所を訪れてしまった僕達。帰路に着きながら僕は見逃してくれただけでなく、処理場にまつわる逸話まで教えてくれた味方氏達にただただ感謝するのだった。

白衣は好きだけど、自分の気持ち悪さを引き立たせるアイテムである。

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話さないとわからない関係と話さなくてもわかる関係を天秤にかけると、それはどちらにも傾かない。少なくとも僕の価値観においてはそうである。

話さないとわからない人間、しかしながらお互いに理解しあうまでじっくりと話し合うだけのモチベーションを抱ける関係というのは、それはとても建設的で求心力のある関係だろう。そもそも、話し合うだけのモチベーションを両者が抱いている段階である程度の信頼関係が構築されているとも判断できるのではないか。こうした関係にある人間との議論、話し合いで自分の中に新しい発想、視野が構築され拡張されていく様は創造性に富んでいる。

話さずとも理解しあえてしまう関係(発想が似ている、或いは過去の情報から相手の内面世界がある程度理解できており、そこから気持ちを推し量る事ができる関係)というのは、多大な安心感と心地よさを与えてくれるだろう。人間の一番の欲求は理解、そして理解された上での無条件の肯定であるというのが僕の持論なのだけれど、それらを満たし得る関係というのがこのパターンである。

いずれの関係も僕の生活に交わる人々と構築できている。
どっちがいいって事ぁ別にないのだ。
あ、今日の画像は学生時代、ゼミでの僕。
何だかなぁ、という雰囲気が漂う写真である。
堅ッ苦しい上に気負った内容の今日のエントリーだが、この画像で脱力してもらえれば幸いだ。

「宜しくお願いします」と「有難うございます」の間で。

休暇を有意義に活用すべく、試行錯誤しています。
昨夜は先輩、後輩と談笑。
最終的には後輩でバンドをやっている西村君とバンドメンバー各務鉄平と明け方までバンド、音楽をやってく上での精神論みたいな話をしたりしていました。志が高い人間ばかりです。

東京遠征の翌日から、自主企画会場になる新栄CLUB ROCK'N'ROLLを頻繁に訪ねています。とは言ってもアルバイト後になってしまうので会場に入ってライブを観れたのは一日のみ。
他の2日間はライブを観に来られていたお客さん達に出口でフライヤーを渡す事に専念しました。

様々な方にフライヤーをお渡ししていく中で、心温まるリアクションを頂いたり中には出演者の方自ら声をかけて下さったりで世の中素敵な人は沢山いるもんだなあ、と痛感します。いや、そもそも僕がさもしいだけなのかもしれないのだけれど。

ライブハウスに出演するようになって数年経つけれども、自分のバンドで自主企画を挙行するのは初めてです。僕達が素敵だなあ一緒にやりたいなあと感情移入している3バンドとの共演、楽しい夜を如何に沢山の方に観て頂くか知恵を絞りました。
結果、やはりそのまま素直に行為に表すほかないのだろう、と。
沢山の人にこういうイベントがあってこういうバンドが出る、そしてこの夜はきっと楽しいと知ってもらうためには一人でも多くの人にフライヤーを渡すのが一番近道で一番確実なのではないかと思うわけです。

シンプル・イズ・ベスト。

誠意と気合以外で勝負する術は知りませんし、今までもそうやって生きてきました。
きっとこれからも基本そうでしょう。

嘆いても 嘆いたところで after the carnival.

東京の友人ALTRA&CRYOGENIC の相良君が(彼は非常に良いベーシスト、表現者である。悪魔に魂を売り渡したんじゃないか、何て某所では噂されていた)先日非常勤で参加したJONNY のライブの写真を撮影してくれていたようで、彼がアップロードしたその写真を早速頂いてきた。

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こんな感じで

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こんなライブでしたよ。

嗚呼、僕がもっとイケ面だったら!
もっと身長が高かったら!
お洒落パーマみたいな癖っ毛だったら!

実は不完全密室殺人

実は不完全密室殺人、現在活動休止、というのは大袈裟であるが休養中である。
自主企画を目前に何を日和ったか、と思われるかもしれないが、事情を説明すると何て事はないのだ。

アルバム製作を決断、行動を開始したのが今からおよそ半年前。二度にわたるプリプロダクションにレコーディング、歌入れに合唱隊によるコーラス録音、編集にミックス作業と多岐にわたるアルバム製作の工程を進めながら平常時の活動、すなわりライブ活動に新曲作成も行ってきた。ハードだったとは言わない。しかして、それらを行いながらいつしか我々自身毎日毎日顔を合わせるのが当たり前になっていったのは確かだろう。間違っていたとは微塵も思わないし、他にやりようがあったとも思えないが兎に角、我々は毎日顔を突き合わせて頭と肉体を使ってきた。

ここらでリセット、新鮮味を取り戻して心機一転したくなったのだ。4人で演奏する楽しみのため(そもそもそれが根っこにあっての結成であったが故に、これがこのバンドを突き動かすエンジンの主動力になっているのは最早疑いようがない)に、我々は少しだけ距離を空ける必要があった。連日連夜、誰に決められたわけでもないのに強迫観念めいた思いで重ねてきた練習を打ち切り、皆が自然に合奏したいと思うまで練習しない。

貧弱かもしれないが、この段階を自主企画前にふんでおかねば集中して自主企画に臨めそうになかった、と感じている。恋人も毎日毎日会って同じ事ばかりしていては、愛の営みすらルーチンワークになるのではないか。アルバムが完成した今、我々は平時のペースに活動頻度を戻しても問題ないのではないか。

いつまた練習が再開されるか定かではないが、僕はこの時間を使ってJONNYの非常勤勤務を行ったし、ライブハウスに今までより少しだけ時間の許す限り足を運んでみようと思っている。

今日の画像はライブ終了直後のMr.篠田。

fef79fec.JPG 現在僕は牧之原SAの休憩室にいる。雑魚寝のできる大きな仮眠スペースにシャワールームと、長距離移動の人間には有り難い事この上ない場所だ。

今から仮眠をとって名古屋戻りとなるわけだが、記憶が薄れる前に今回のJONNY非常勤遠征について記録しておこう。

夜半に名古屋を出、朝方東京到着、その段階でかなり体力を消耗していたが仮眠をとってずっと行きたかったラーメン二郎で昼食、ゲームセンターで時間を潰しての会場入りとなった。

新宿motion。過去に二回競演し、アルバム発売に際してコメントも頂いたabout tessのtakutoさんとの再会。名古屋で会ってきた方と東京でお会いするのは何だか不思議な感動が伴った。

motionはステージ内の音がクリアで、非常に演奏しやすい。気持ち良くリハーサルを終え、本番までまったり時間を過ごす。

出番が来た。
いつももそうなのだが、ライブというのは始まるとあっという間に終わってしまう。やらやすい環境の中、大いに楽しんで演奏できた。世界観を壊さぬよう、グッと押し上げるような演奏をしたかったのだが果たして。
不完全密室殺人で東京を訪れた際に知り合ったお客さんやALTRA&CRYOGENICの相良君とも再会を喜ぶ事が出来た。次回不完全での東京遠征はここmotion、ALTRA~の企画に出演となる。今から非常に楽しみだ。

本番を終え、頃合を見て車へ。ライブを録音した音源を聴きながら名古屋へ出発。
ざっとさらった形になってしまったが、楽しい一日を過ごす事が出来た。

8/29の自主企画も頑張るぞ!

いかすぞガメラいかすぞガメラいかすぞガーメーラー

59c6eaaa.JPG画像は僕ではありません。ナッパを指先一つで倒した山田君。サイヤ人を凌駕するとは。

JONNY東京遠征前最後の練習だった。しっかりと練り上げたつもりである。あとは本番やるだけだ。

練習後は小林家の三女、かおりんと茶をしばいた。女性と差し向かいで茶をしばく機会というのがなかなかないだけに若干緊張したけれど(これはもう性分である)、カレーを食べるうちにリラックスして会話をする事ができた。

最終的に山田君を誘って三人でカラオケ。普段はなかなか歌わないような曲を熱唱。普段あまり歌う機会がない(バンドでメインボーカルを務める曲はあるものの)僕だけれども、いや普段あまり歌わないからこそか?大声で歌うというのは良いストレス発散になる。
歌う曲は坂本九やら古い昭和のアニメソングやら、とてもじゃないけど24歳の男が歌う曲ではないのだが。

「ガメラマーチ」が最高に格好良くて感動した。

反省と展望。

ライブだった。
自主企画直前にして膨大な反省点を得るライブとなった。

「人間は失敗する権利がある。だがそれには成功という義務が伴う」

あるお笑いコンビがネタ中で抜粋していた格言だが、まさしく今回のライブはそうであった。
失敗と断じる事はしない。失敗ではなかった。
だが全身全霊で、最高だったと胸をはって言えるライブが出来たかと問われれば答えは否であり、それというのはやはり表現者として、舞台に立つ人間として不誠実な事なのだろう。

表現者が自らの表現内容の是非について言及するのは、どうしても言い訳臭くなってあまり好きではない。
だが、今回は書いておく。二度とあるまい。二度としまい。

今回の反省は8月29日に形となって結実する事を確固たる未来として提示しよう。今回のライブよりより良いライブを。そしてそれを上回るライブを。

それは巨大な鉄の塊が暴走するようなアンサンブル。

ギター×2,ドラムセット×2,ベース×2で即興演奏。
ここまで楽器があつまって一斉に主張するともう何が何やら。
恐らくは冷静に周りを見回せない自分自身に原因があるのだろうけれども、それでも包み込んで突き上げるような低音が支配する中での即興演奏は楽しかった。

不気味なフレーズを弾くのがマイブームである。というかここ数日そういったフレーズ蓄積への興味に駆られている。
夜通しやったお陰で体がクタクタである。ライブが明日に控えているというのに、これでいいのか。バンドマンも某戦闘民族と同じであるというのが僕の持論なれば、恐らくはこれでいいのだ。限界に近づけば近づく程、回復した際には能力値が上昇している。楽器に一分一秒でも多く触って(特に他の演奏者との演奏になると)いれば、その分何かしら吸収できるのではないだろうか。
メンタル的な姿勢というのが演奏に及ぼす影響というのを軽視してきたつもりはないけれども、僕が思っていた以上にそれらが表現に及ぼす影響というのは大きくて未熟もここに極められり、と感じたのだ。

明日のライブではメンタル面を重視して今までよりも積極的に演奏してみようと考えている。

廃墟探訪〈その3:最終回〉

一体、只でさえ不穏で不気味な空気が漂う廃墟に誰が夜中に忍び込むのだろうか。
かつては人が生活し、時間と想いを積み重ねていったその場所は今は淀んだ空気が満ち、草木によって侵食され、たまの闖入者によって残される痕跡以外は時が止まったままなのである。
あまつさえその場所に忍び込んだのは草木も眠る丑三つ時。
ご丁寧にその場所は有名な心霊スポットとして名を馳せているときたもんだ。

ここまでお膳立てが揃っていたら、例え小心者でなくとも内心ビクつくものだろう。適度な恐怖、安全圏の中での恐怖は興奮を伴い、意識を覚醒させ、日常に適度な非日常を与えてくれる。そこには好奇心と興奮と、そして冒険心のみが存在するのだろう。

我々一行はお互いの足元を照らしながら斜面を登り、そして古虎渓ハウスへと進入した。我々が足を踏み入れたのは一階部分、今は床下と見まごうばかりに荒れたそこは地面がむき出しになり、建物の骨組みも剥き出しとなっている。
「とにかく事故だけはないように」
もっと恐ろしい事など起こるはずがない、と決め付けて否、言い聞かせて我々は奥へと進む。嬌声と冗談、軽口を景気づけとし不気味な廃墟の中の探索を行う。

入って直進すると、そこが噂の浴槽。
女の幽霊が出るらしいと伝わるそこは、他の場所より原型を留めていた。浴場といっても差し支えない広さのそこにはかつては浴槽であったのだろう空間が2,3用意されており、そして足元に光を向けるとタイルは比較的綺麗なままそこが紛れもなく浴槽である事を主張していた。

二階部分への好奇心が僕の心を突き動かす。
しかし、他の部分から見ても床が腐っているのは明らかだ。下手をすれば事故につながりかねず、ここでなお二階への探検を主張するのは勇気ではなくただの無謀である。

一階スペース、部屋数にして三部屋を回って我々は古虎渓ハウスの外へ出た。
「何もなかったな」
「でも十分に怖かった・・・」
そんな会話をしながら帰路に着く。反省会を済ませて帰宅した頃にはすっかり夜も明けており、僕はベッドに倒れこむように眠りについたのであった。

起床し、アルバイトへ。
アツシ・ハセガワからの一通のメール。画像が二点添付されている。
問題の画像と、平常時の比較画像。
RIMG0333RMOV0335








・・・。
ほとほと、帰路の途中で荒塩で体を清めて良かったと痛感した次第である。

自己紹介

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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