『油そば、再び』

過去の作品の焼き直し、というのは往々にしてマイナス的な要素として捉えられがちであるが、何かしらプラスワンされているのであれば興味をそそられるのが人間というもの。

以前作った油そば 、まあ正直一度作ったら満足みたいな代物だったのだけれども、ある発見をしてしまった事で調理意欲が再燃、今一度油そばを作ってみる事にした。


その発見というのがこれ。


続・我が逃走

山岸一雄なる人物が誰なのか、ラーメン通ではない僕にはわからないけれども重要なのはこれがダイエーという極めて日常的なスーパーで購入出来た事だ。最近は太麺ブームなのか、そりゃあ二郎とから・けいことかの自家製麺に比べたら細いけれども、一頃と比べれば随分と太い麺がスーパー等で購入出来る様になったように感じる。そしてこの製品の何がいいって4玉で300円をきる事だ。貧乏バンドマンにとって、食生活に費やす金銭的余裕というのはそこまで、ない。


さて、早速調理に入る。舟橋流(といってもインターネットで適当に見つけた方法だけどね)油そばはチャッチャと作れるから楽でいい。調理方法は以前作った際の自分の覚書 に従う事にする。初めて役に立ったかもしれないな、覚書。まさか真似して作る人もいないだろうし。

続・我が逃走

醤油100ccを鍋に入れて、ニンニクのみじん切りを入れる。

ここは50ccで良かった。実際そんなに量いらないよ。

続・我が逃走

豚バラ肉を入れて煮込んだところ。

この豚バラ肉もダイエーで可能な限り安いものを選んだ。100円均一の店舗等に行けばもっと安価な肉が手に入るだろう。実際、僕がよく行く深夜しかやっていない某店は近くの100円均一でバラ肉を大量に仕入れている。有名な事実なので伏せる必要もないだろうけれど。

で、醤油にニンニクを散らしたもので豚バラ肉を煮込んだだけで某店の匂いがしてきたのにはビックリ!

この後、肉を別皿に移して煮汁の中にオイスターソース50cc(やっぱり半分にすれば良かった)、ゴマ油50cc(同じく)を入れて少し火を通す。


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麺を茹で上げたところ。

やっぱり茹でると量が増して見えますね。表面のヌメリとかどうすべきか悩んだのだけど、つけ麺じゃないわけだしそのままにしてみた。このまま冷水でしめてつけ麺にするのがこの麺本来の食い方なのだろう。

そして湯で加減は丁度良かった。茹で加減を間違えた極太麺って苦痛なだけだしね。

で、茹で上がった麺をどんぶりに入れ、先程作った汁を適量ぶっかけて混ぜる。

麺を茹でた残り湯でモヤシ、キャベツを一瞬湯通し。

さて、役者は揃った。盛り付けるとする。


続・我が逃走

完成。

大丸ラーメン(あ、名前言っちゃった)を意識して盛り付けてみた。


続・我が逃走

こんな感じになりました。

総評としては、手早く作れるものの味もそれなりかなあ。麺が変わって旨くなったものの、その分味の中途半端さが露呈する結果に。どこまでいっても醤油辛く、沢山量を食べるには正直しんどい味になったかもしれない。もっと多層的に、食べていて楽しい油そばにしたかった。砕いたピーナッツとか混ぜて食感に多様性を持たせるのもいいかもしれない(その点、モヤシは随分と健闘してくれた)。

汁に関してはどうしたものか。気長に調べてみて、また何か有益な情報を入手したら改良してみようと思う。

ああ、あと忘れちゃいけない。卵黄って結構重要なファクターだったのだな、と思った。前回と同じ味付けなのに前回もう少しまろやかに感じたのは卵黄によるところが大きかったのだろう。でも全体を誤魔化すような卵黄の使い方は不本意で、元々旨いものを更に旨くする、みたいな使い方が出来ないと駄目だと思う。

つまり、やっぱり結局味付けが悪い。うぬう。



『油そば、再び』の覚書

・とりあえず醤油、オイスターソース、ゴマ油の量は少なめに。

・でもそれだけじゃ駄目なんだ。何かが足りない。何かが・・・。


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名優、逝く。


続・我が逃走

ロバート・カルプ氏が亡くなったという訃報を聞いた。

また一人、名優が逝ってしまった。


ロバート・カルプ氏は僕にとって『理想的な刑事コロンボの犯人役』である。氏の演技は結局「刑事コロンボ」シリーズでしか拝見していないけれども(氏が主役を張ったアクションシリーズは未見)、それだけでも素晴らしい名優だと思う。結局シリーズ最新作までに犯人役で3回、昔ながらのファンを喜ばせる意味合いでの1回の脇役出演を鑑みても多くのファンが氏の演技を認めていたのは疑いようのない事実なのだ。

氏が犯人役を演じた3作は全て観たけれども、まずは何といってもシリーズ初期の名作「指輪の爪あと」だろう。探偵会社社長役で、氏はシリーズ史上にその名を残す名演技を披露した。犯人の性格が事件に大きく関与する本作では、犯人のリアリティがそのまま作品の説得力に直結する。氏は巧みな演技を以ってして激情家で利己的な犯人像に説得力を持たせたのであった。

そしてファンの間ではもはや語り草になっているコロンボ警部との会食シーン。コロンボ警部を演じるピーター・フォークが不注意からネクタイを料理の中に突っ込んで、しかもそれを気付かずに喋り続けてしまうのだが、氏は何くわぬ顔でそのネクタイを取り出してやり、ハンカチでネクタイを拭うのだ。「あ、どうもすいませんね」という警部の台詞でカットなしでそのままシーンは続く。撮影中の不慮の事故を咄嗟のアドリブでOKテイクにしきったという逸話なのだけれども、このシーンがまた逸品。ネクタイをハンカチで拭う時の氏の表情がまたたまらなく、二人の役者魂を感じさせられる好シーンになっている。

エピソード的にはいまいちな「アリバイのダイヤル」ではフットボールチームの敏腕ゼネラルマネージャーを演じ、地味でミステリー的にも穴が多いこのエピソード、氏の演技で見れる作品になっている。

「意識の下の映像」ではサブリミナル効果を利用して殺人を企てる犯人を好演。時代を先取ったサブリミナル効果のインパクトも相まって個人的には印象深いエピソードとなっている。


画面に長身でハンサム、そして「やり手」っぽいこの人が出てくるとそれだけで僕はワクワクしてしまうのだ。

先日、自宅近くを散策中に倒れ、そのまま帰らぬ人となったそうである。本当に残念だ。

ご冥福をお祈りします。

誕生日

26回目の誕生日を迎えました。

両親と、そして家族、友人に感謝する日。ゆっくりと、そして充実した一日を過ごせました。

特にパーティーとかお出かけとかあったわけじゃないけれども、まあいいじゃないか。


これからもバンド頑張ります!

レコーディング開始


続・我が逃走
レコーディングに持ち込んだエフェクター群。
アンプとの相性を見て選定した。


4月29日に企画を控えたパイプカットマミヰズだが、その日をレコ発にすべくレコーディング作業を開始した。

左腕の様子を見ての開始だったので予定より随分と遅れてしまったけれど、不幸中の幸いとでも言うべきか吉田君が何曲か新曲を書き上げてきたのでそれをメンバー全員で詰める時間もあったし、後述するエンジニア氏と一緒に温泉に入って親睦を深める時間もとれた。温泉に何の意味が、と思われる方もいらっしゃるかもしれないが、演奏者と技術者は一定以上の信頼関係で結ばれていた方が作業が円滑に進むし、結果的に良い作品に仕上がる。これは勿論僕の体験に拠る話なのだけれども、少なくとも録音を担当するエンジニア氏との劣悪な関係を望む演奏家はいないだろう。

話が逸れた。兎も角、パイプカットマミヰズは録音作業に着手したのだ。


エンジニアリングは篠田Pこと篠田君(JONNY/Dr.Right )にお願いする事となった。

篠田君は様々なバンドの録音を担当して(不完全密室殺人ではザ・フロイト との共同音源を録ってもらったし、JONNYはプリプロからCDに収録されている音源まで彼が関わった音源は多い)個人的にも作業がしやすいのはわかりきっていたし、何より彼に録音、ミックスして貰えれば彼のインディペンデントを愛する精神性が注入される事によってきっとメンバーの創造を超える素晴らしい音源になるだろう、と思われたからだ。


パイプカットマミヰズはその演奏する曲と精神性故、メンバー全員での一発録音しか録音手段がない。細かい部分での修正や音を重ねる事は多分きっと不可能ではないと思うのだけれども、それをアテにしていては成立しない音楽をやっていると自認している。アンプをガーッと並べて全員の表情を見ながら演奏するのは誰か一人がミスをすれば全員がやり直しになり得るという点で確かに非効率的だし、神経を使う作業ではある。けれども個人的に実は一番やり慣れた方法である。普段のスタジオ通りに機材を配置して、心地良い緊張感の中録音するのが楽しくないわけがない。

しかして、篠田君が携わるレコーディング作業のそのほとんどが個別に音を重ねていく方法であり、機材の設備的に一発録音は難しいかと思われた。まずは録音方法から打ち合わせが始まったのである。


物事が順調に進んでいる時はそんな大きな壁もひょんな事から乗り越える事が出来る。

名曲堂スタジオ が、気軽にスタジオ利用者に使用可能なデジタル・スタジオを導入したのだ。通常の練習スタジオそのままに、配線をすればマッキントッシュを使ってDAWソフトでレコーディングが可能なのである。自分達では技術的には難しくとも、篠田君がエンジニアをするとなれば話は別だ。全ての問題はクリアした。


というわけで本日はプリプロダクション(レコーディングの準備作業、である)を行うため、持ち得る機材を全て持ってスタジオへ篭った次第である。

録音技術の知識を有する清水工場長も駆けつけてくれて、実にスムーズに作業は進み、ザラリと録音したところ想像以上の音質で我々一同、大いに盛り上がった。

気をよくした我々、もうこのまま何なら作業を開始しようという事で急遽レコーディングを開始した。

ベース弦は随分と前に張ったものだったので慌てて張り替えた。やはり弦を張り替えると音の押し出し、凄みが違う。

エフェクトのノリも良いし、満足な音で録音出来たと思う。色々と試させてくれたメンバー、そして篠田君に清水工場長に感謝。


結局時間の都合で4曲程しか録音出来なかったが、予想外の作業の進行具合に満足だ。

仕上がりを楽しみにしていて下さい。

ノムラエクスプロージョン

人生で一番長い約2ヶ月が、終わった。


エレクトリック・ベースギターを初めて手にした高校3年生の頃からもっとも長く楽器に触る機会を失い、ライブハウスに出演するようになった20歳の頃からもっとも長くライブで演奏しなかった。数多の感情、数多の無念、数多の不甲斐無さを身に染み込ませ、本日、ようやくライブに復帰出来た。

数多くの人に心配をかけてきた。身近な人、家族、友人達、そして勿論各バンドメンバー。そして僕の代理で演奏してくれた5人のベーシスト達。彼らがいるから僕の各所属バンドは3バンドとも公演に只の一つも穴を開けずにここまでこれたし、僕は治療に専念出来た。

左肘の骨を骨折するというのは長期的な問題、そして近い将来に問題を抱える事になる。恐らくこれからずっと一生涯、季節の変わり目や気圧が変化する度に僕の左肘は過去に一度折れた事を痛みを伴った主張をするだろうし、見た目も決して美しくはない傷跡が僕が過去に左腕にメスを入れた事を思い出させてくれるだろう。

しかしそれより何よりも近い将来に控えた各公演、それらに対する問題の方が大事であった。


神田佑介そして美鈴さんの結婚パーティー、そして誘って頂いた素敵なイベント、メンバーで相談して決めた遠征、ブッキングのライブ。それらのどれ一つとして僕はこの2ヶ月間、全曲演奏しきった事はなかったのだ。

元はといえば自らの行為が招いた骨折、不慮の事故ともいえない失態である。だがそうであるが故に痛切に後悔した。しばらくはそんな日々が続いたのだけども、バンドと距離を空けないため、そして今回の休止期間をばねにするため、全てのスタジオ、全てのライブ、全ての遠征に参加して各バンドの現在進行形を目に焼き付ける必要があった。結果的に外からバンドを観る事で得るものは大きかったように思う。

左肘に入れた針金(ベース弦、と称してしまおう)を摘出するまでまだまだ間があるけれども、痛くないポイントを見つけて右手を使って飛び出してきた針金、左肘の肉を内側から刺激する針金を押し込む事で痛みを消す事に成功、本日JONNYのライブにて演奏活動に再開出来た。


久しぶりのステージは興奮と達成感に満ちたものになり(他のメンバーからは心配と気遣いを感じた。感謝)、同時にスタミナの減少に気付かされた。しかし、まあ兎も角、僕はライブが出来る。それだけで今は十分だ。

復帰第一弾が、JONNYのサポートベース(つまり僕だ)のサポートを担当してくださった3人のうちの一人、野村さんによるノムラセントラルステーション企画だったのは幸運だった。感謝の念を演奏で返すという、バンドマン冥利に尽きるまたとない機会だった。


いやしかし全バンド良かった。テレポテは実に巧妙に構築されたポップさを打ち出してしかしそれだけに止まらず、WEENIE RADIO SHOP(ギターヴォーカルのしょうじさんはネット対戦出来る戦争ゲームで闘ってきたものの、直接会話するのは初めてで念願が叶った。オフラインでも実に素敵で心優しいロックスターである)は人柄から滲み出る風格、そして音楽を鳴らしながらエンターテインするというまさしくロックスター然としたライブを展開、DOIMOIはもう本当にヘヴィでタイトで、そしてメロディが良い素晴らしい楽曲で中毒者が多いというのも大いに納得。トリのノムラセントラルステーションは最前列で観るとドラムしか聴こえないくらいの音圧の中(だってドラム5台だぜ。ボアダムス以外で他にいるかいこんなバンド)漢達、そして石井姐さんの気合炸裂。もう演奏が始まるだけで客席のテンションがトップギアに入るライブを展開していた。全出演バンドがそれぞれの方法で華を見せ、実に充実した企画だったなあと思う。しかし野村先生は名古屋を代表するエンターティナーだ。

僕がライブハウスに出演するようになった頃から既に第一線で活躍されてきた方であり、そして今なおその規模が拡大しているというその姿勢、かくありたいと痛感する。面白い事、もっと面白い事という求心力に演奏技術、そして誰からも愛される人柄があるとああいう形に結実するのだろうと思う。通常ならば演奏する曲の基盤となるリズムを打ち出すドラム、それが5台も並んでいるが故に演奏の中心、全てのまとめ役とならねばならぬ重責、そしてそれをしながらベースも弾いて歌ってMCもしてと大活躍だ。

野村先生の真価が発揮される瞬間だと思う。そしてノムラセントラルステーションを観た事がない方、機会があったら是非一度観て頂きたい。音楽の好みの差異とかそれ以前に、ドラムセットが5台ステージに組んであってギターアンプが2台あって、そしてベースアンプがあって、それらが一斉に鳴らされるのって無条件で興奮するよ。それだけでもうエンターテインメントだよ。そして曲が良いからそれってば本当に最高だよ。


実に素敵なイベントで復帰戦第一弾を挙行出来て、幸せでした。


放課後まっち倶楽部

まっちという男がいる。

名古屋を中心に様々なバンドや企画に参加、パフォーマーのみならず廃材ドラマーとしても活躍した稀代のエンターティナーである。

まだ彼がPiggyというバンドのドラマーとして活動している頃に出会い、そして今まで色々と関わってきた男である。そんな彼が働いてきた新栄CLUB ROCK'N'ROLLを卒業するという事で「まっち8年生さよなら企画 放課後まっち倶楽部」を主催、挙行するというので観に行ってきた。


いや、実にまっちらしくてそれでいて素敵な企画だった。

まっちが携わるパフォーマンス、バンドが出演、基本的に彼はでずっぱりなわけなんだけれどもまっちの様々な側面が見えてきた。出演者が陰ながらにしろ表立ってにしろ、皆でまっち企画を支えているのも印象的。まっちは皆に愛されているのだと再認識。普段は適当なキャラクターなんだけども、昨夜は彼の気迫が感じられた。


で、劇団ヤマダッシュ。

脚本、演出、諸々全てをまっちが仕切る劇団なわけなのだけれども、この日の全出演者+山田君(不完全密室殺人)+吉井るんばちゃん(ドクターイエロゥ)でお送りする壮大な「山田高徳の人間失格」。

終始ローションまみれのまっちは熱演するわ、それぞれの演者が「どこにこんなスペックを持ってやがった・・・!」と言いたくなる程完成されたエンターテインメントを披露。大変楽しめた。

で、本日のハイライトはドキュメントと称してまっちが意中の女の子に公開告白。こうして文章に書いてしまうと薄っぺらい企画のようだけれども、昨夜あの場にいた人間ならば誰しもが彼の珍しくも見せる真剣な眼差し、そして剥き出しの彼の感情に心打たれたはずだ。畜生、何かまっちがローションまみれで意を決して勇気を奮い起こして告白している、求愛している、それだけで泣けてくるじゃあないか、と周りを見ると涙ぐんでいる女の子、結構いる。まっち、仮に今回の告白が失敗に終わっても大丈夫だよ!何人か確実に今君にキュンとしているよ!と思ってみていたらまっちの意中の方、まさかのOK。


あの瞬間、新栄CLUB ROCK'N'ROLLに怒号のように響いた歓声、あれが今までのまっちの全てを表していると思った。


まっち、卒業おめでとう!そして彼女と末永くお幸せに!素敵な時間を有難う!


続・我が逃走
ローションまみれでまっちが熱演。
手前はガンダニウム合金をまとった各務君。


ってまっち、そういえば今日もROCK'N'ROLL出演者じゃん!

ではお風呂に入って僕もノムセン企画、会場入りしてきます。

一枚のフライヤー

一枚のフライヤーによって、左腕をやられた。

ステージ上に無造作に置かれたフライヤー。それが全ての原因だとは言わないが、或いはあの時あそこにフライヤーがなければ、ひょっとしたら僕は今頃腕に針金を仕込んでいなかったかもしれない。
少なくとも僕はステージ上にフライヤーを置きはしないだろう。今後ずっと。

アルバイト労働後に新栄CLUB ROCK'N'ROLLに4月29日に行うパイプカットマミヰズ企画のフライヤーを手配りに行った。
フライヤーを手配りに行く作業というのはやってみて再確認したのだが、単純な宣伝活動以上の意味がある。一枚フライヤーを渡す毎に気が引き締まる思いだ。入場時に渡されるフライヤーの束に折り込まれているもので十分なはずであろうに、わざわざ手配りするのは一人一人見ず知らずの人にフライヤーを渡す事で心地良い緊張感を味わえるからなのだ。すなわち俺は企画を行うのだ、目の前にいる人に対して宣伝活動を行っているのだ、という緊張感。

今日は生憎雨が降っていたけれど、そんな中ライブハウスへと集った方々にフライヤーを手配りする事が出来た。
ある方がフライヤーを受け取って僕を見ると、声をかけて下さった。
鶴舞公園のJONNYのライブが良かった、野々垣メンバーが脱退するまで可能な限りライブを観に行きたいと思う、と。
非常に丁寧で、心のこもった言葉で「ああ、この方は本当に鶴舞公園でのライブを楽しまれたんだなあ」と感じた。

(僕の左腕を指差されて)
「いつから復帰なさるんですか?」
「はい、もう随分と具合が良いので26日から演奏に参加します」
「そうですか、頑張って下さい。また格好良いベース聴かせて下さいね!」

そう言って親指を立てられたその方に、僕はあまりに突然の事にお礼の言葉さえままならなかった。立ち去ろうとしているその方の背中にお礼を投げかけた。

名古屋にインディーズバンドで活動しているバンドマンがどれだけいるかわからないけれど、恐らくは星の数程バンドマンはいる中で僕を僕と認めて下さっただけで嬉しいのに、そんな言葉をかけて下さるだなんてただただ感激する事しか出来ない。その方に対して、僕は演奏を精一杯やる事で応えたいとつくづく思った。
もしこのブログをその方が読んでいらっしゃったら、お名前も聞かずに別れてしまい申し訳ありません。今度是非改めてご挨拶させて下さい。是非またお声をかけて下さい。

一枚のフライヤーによって、活力と感動を与えてくれる出会いを得た。

uboaaaaa

JONNYで天王寺FIRELOOPへ。

僕がJONNYのライブでベースを弾かない最後の日。

帰宅直後のテンションで一日を振り返って記録を書き綴ろうとするとどうしてもチラリチラリと浮かんでは消える雑感にしかならないので、下手に加工して日記に仕立て上げるよりかはもうそのまま箇条書きになってもいいや、書き付けておこうと思う。


・共演のthatta というバンドが兎に角もう最高だった。あれを観れただけで何だかもう満足してしまった。

・野々垣メンバー脱退について、様々な人が様々な感じ方をしている。当たり前だ、5年もやっているんだもの。

・楽屋に置いてあったフリーペーパーを何とはなしに手に取ると、bloodthirsty butchersのインタビュー記事が数ページにわたって掲載されている。新しいアルバムについて「kocorono 完全盤」について。熱くなる。

HOOKUP RECORDS に吉見さんを訪ねる。恐らく今後音楽表現を続けていく上で何回もあそこを訪ねる事になるだろうけれども、その都度前進していなければ、と思った。

・FIRELOOPの2階、楽屋の壁に貼ってある出演者への注意事項が秀逸。


続・我が逃走
2コマめの「死っ」という台詞がグッとくる。
こういうセンスは僕は持ち得ないので本当に羨ましい。


・本日のサポートのサポートは清水工場長。相も変わらず素晴らしいベース演奏。今回の骨折の件では様々な人間に迷惑をかけたけれど、身の回りに素晴らしいベース奏者がいる事を再認識出来た機会でもあった。

・と同時にこの2ヶ月間近くの間、自分が携わるバンドの全ての練習、全てのライブ、全ての遠征に同行したのだけれど、毎回の練習、ライブ一本一本を目にする事で自分の中に少しずつストレスが溜まっていった。敢えて蓄積させたストレスはステージに立った際に僕を大いに助けてくれる事と思う。マゾヒスティックだけれども、少なくとも僕にとっては健全かつ唯一の昇華方法に他ならない。

・JONNYを僕が関わる以前からご覧になっていらっしゃるDJの方、大阪のHさん と終演後に話す。自分の考えを言語化、アウトプットする事が出来て僕自身随分と僕のそういう部分に助けられている。凡庸な人間程自分自身を見つめよ。

・人間の美しい姿というのは、迷ったり葛藤したりする姿勢だと痛感した一日。その姿勢、そして何よりそれを続ける姿勢こそが人間を強く美しく孤高の存在たらしめるのだと思う。人間は意志の生き物故、だ。


ミッドナイト奉仕活動4のお知らせ


続・我が逃走


今年から参加しているバンド、パイプカットマミヰズの企画が4月末に行われます。


メンバーチェンジで心機一転、精力的に活動しようという話になり、その第一弾として彼らが過去3回行ってきた企画『ミッドナイト奉仕活動」を行う事となりました。

踊ってばかりの国 はレコ発、方々で「格好良い」と評判を聞くので楽しみにしています。HPデザインも秀逸!

水中、それは苦しい は僕がバンド活動にどっぷりと身を費やす前から活躍されていたバンドだし、カイテイサカナタクサンWWS のオールナイトイベントでライブを拝見した際、横にいた吉田君が「決めた!」と即決した程。

で、JONNY にパイプカットマミヰズという事でそうですね、舟橋両バンドで演奏します。吉田君の心の中では「舟橋爆誕」がサブタイトルのようなので、期待に応えて爆誕したく思います。


1回目には不完全密室殺人で参加したこの企画(名古屋勢が悉く機材トラブルに見舞われた楽しい日だったな。ああいう瞬間にバンドの本質が出るものね)、主催する側になるとは思ってもみなかった。打ち上げでドラムの駒田君に「いつか一緒に演奏出来たら楽しいのにねえ」と話をしたのが嘘みたいだ。今は毎週のように一緒に演奏している。

名古屋のキング・クリムゾン(言い過ぎ感が否めない)だと衝撃を受けたこのバンド、まだライブをやっていないのでどうなるかわかりませんが、面白いライブをするつもりなので是非お越し下さい。

この日、ひょっとしたらレコ初になるかもしれません。


そしてライブを終え、恐らく盛大に打ち上がった後、我々そのまま東京へと旅立ちます。

ツアー、だぜ。詳細はまた改めて。

体がボロ雑巾のようになったが、得たものは大きかった。

この3日間、勤務先の楽器展で主催する音楽スクールの発表会で大忙し、朝早くから夜まで動き続け帰宅したら翌日に備えて早寝、という生活だった。

生徒さん達の達成感溢れる顔や幼子が毅然とドラムを叩く顔、ご夫婦にドラムの先生を加えたジャズトリオは観ていて清々しい気持ちになる。
生徒の皆様方、日頃の練習の成果を出されたようで事故もなく無事終わって本当に良かった。

感無量、である。
明日からまた舟橋孝裕の平凡な日々にお付き合い下さい。

Crews Maniac Sound SVD-001


続・我が逃走


僕にとって歪み系エフェクターというのはもう一生かけて追い求めるものだ。

歪みペダルというのはもう完全に嗜好品であって、嗜好というのは年齢とともに、バンドとともに変化していくものなればその時に欲するペダルも変わってくるというのは当然の事だ。

同時に、歪みというのは一生賭けて追い求める価値のあるものだ。歪んだ音に刺激され、気持ちも切り替わる。

完全に歪み中毒、である。


地慕里ジャンクション の飛田君からCrews Maniac Sound のSVD-001を譲り受けた。彼が欲していたエフェクターが偶々自宅で眠っていたので、諸々の交渉の後かなりの好待遇でコイツがうちに嫁いできたという次第。飛田君有難う!

気にかけてはいたけれど、その値段故か機能的に突出したもの(それこそコイツ のようにオクターブ上が足されるとか)がない本機にはなかなか食指が動かなかった。だからこそ今回出会う事が出来て良かったと思う。

これ、凄くいい。


コントロールはゲイン、ドライボリューム、アウトプットレベル、ベース(ブースト/カット)、ミドル(ブースト/カット)、トレブル(ブースト/カット)とシンプル。ドライ音を混ぜるコントロールが装備されているけれども、これが露骨な利き方をするわけではないので一聴すると効果を実感しづらいかもしれない。まずそれ以前に原音を混ぜる必要があるのかっていうくらいに本機の音がシッカリしている。

トレブル、ベース、ミドルそれぞれの利きもかなりわかりやすく、直感的に音作りが出来る。

トレブルでジャリジャリした質感を、ミドルで音の押し出し、癖を、ベースで迫力を調整するといった感じ。流石18V駆動、抑えこまなければいけない程にパワーが出る。ゲインは絞りきっても若干歪む。ギャンギャンに歪ませてもいいのだけれど、軽く歪んだくらいでミドルがズコーンと出てくるような設定が気持ち良い。

ベーシックで癖がないけれど、物凄く高品質のオーバードライブといった感じだ。


偶然から手に入ったペダルではあれど、これはもう手放せそうにないなあ。

NABE at SATOU house


続・我が逃走
(左上の金髪ちゃんから時計回りに)
佐藤さん(
JONNY)/risaさん/アラジン君(水面あがる。)/長谷川ひろし君(ワッペリン)
キャシャーン君(
カイテイサカナタクサン)/イシイ君(white white sisters)/あきさん(tigraao/ノムセン)
チンクル君(
カイテイサカナタクサン)/久保田君(eureka)


労働より帰宅、風呂に入って左腕の稼働範囲を広くしてから佐藤家へ。

JONNY佐藤さんのアパートは僕の家から歩いて2分。偶然にもこんなに近くに引っ越してきた。以前は地下鉄に乗って30分くらいかかる距離だったというのに、随分とまあ楽になったものである。皆訪問しやすくなったもんだから、打ち上げ終わりのバンドマンとか暇したバンドマン(結構な確立でこの人なんだけど笑)が頻繁に立ち寄っているようだ。佐藤さん自体パーティー大好きっ娘なもんだから鍋とか飲み会をちょくちょくやっているようで、そんな佐藤家で親睦を深めたり知り合ったバンドマンって意外といるんじゃないかなと思ったりする。

鍋パーティーがあると前日に聞いていたので、そういう催し事好きな僕も出掛けて行ったってわけである。


家主不在だったので寝て待って、起きて寝ぼけ眼のままボーっとしていたら鍋が始まった。佐藤家の鍋って比較的小さめのサイズなので食材を小分けにして入れて待ち、出来上がったら食べるという流れになる。で、その待ち時間が結構良いのだね。食べてばっかりにならないので話したり小休憩しながらマッタリゆっくりと鍋が出来る。

少しずつ人が集まってきて、結局上の写真みたいになりました。あ、篠田君僕が帰る時に入れ違いで来てたわ。


こういうのって楽しくて本当に多幸感に包まれてしまう、ね!

写真で振り返る東京遠征

JONNYで東京は新宿JAMにお邪魔した。

朝方名古屋を出る際の集合時間を皆に連絡した張本人であるにも関わらず一時間近く寝坊、叩き起こされて皆の足を引っ張った僕だが幸い鞄には買ったばかりのデジタルカメラが前夜の間から忍ばせてあったのでどうにか思い出になるような写真だけは残す事が出来た。

今回の遠征もとりあえず演奏はしないという事で、コンパクトデジタルカメラを用いた写真撮影の練習に終始する事が可能となった。無邪気にシャッターを切った中で、マシな仕上がりのものをアップロードするとともに今回の東京遠征について書いていこうと思う。


寝坊。

本当にもう、駄目な野郎だ僕は。何ならいなくてもライブは成立してしまう僕が唯一の遅刻者。本当にもう悔い改めろ。で、東京に前ノリしている篠田君以外のメンバー(サポートメンバー含)、そして一緒に出演する山添ヒロカズさん を載せて車は東京へ。道中印象深かった会話は「車の磨耗と遠征について」「“こます”という単語」「C大学出身者の共通項」「大学の後輩達の卒業ライブについて」。それ以外は結構意識が朦朧としていたな。色々面白い話をした気がするのだけれども。


続・我が逃走


途中で陸上自衛隊の装甲車と併走する。野々垣メンバーに教えられて慌ててシャッターを切った。装甲車って、こうして見ると物々しいな。何となく『起動警察パトレイバー』を思い出した。特撮や兵器に詳しい人間ならば他にもっと思い出すものもあるだろうに。


新宿着。入り時間までまだ間があるのとりあえず新宿の際は恒例行事となったラーメン二郎 歌舞伎町店へ。


続・我が逃走
野菜マシアブラマシマシカラメカラメ。
歯ブラシを忘れてしまったのでニンニクコールはしなかった。


個人的には高田馬場店の方が面白みがあったのだけれど、メンバー達は頑なにこちらの方が旨い、という。僕も不味いとは思わないけれどもやはり麺を食べていて楽しいのは高田馬場店かもな。今回不覚にも歯ブラシを忘れてしまったので(遠征の際に気持ちよくライブをする、人と話す、過ごすためのマストアイテムとして歯ブラシは必需品だと思う。何なら着替えより大事だ)俄か二郎ファンの僕は気後れし、ニンニクコールはなし。ニンニクを入れなかった事によって今までニンニクのパンチの後ろに隠れていたスープの甘みや旨味を感じる事が出来て、これはこれで旨い。

ジロリアン達に言わせると歌舞伎町二郎は二郎ならず、旨くないという風評のようだけれども、人生で初めて食べた二郎がここというのもあるし、そんなに不味いとも思わないけどなあ。今のところ池袋、高田馬場、新宿二店舗しか食べた事がないので主張も反論もしようがないけれども、一杯のラーメンとして考えるなれば十分に旨い。それにしても三田本店、憧れるぜ。

東京の方でもしこのブログを読んで下さっている方がいましたらば、そしてもしそんな貴方がラーメン二郎がお好きでしたらどの店舗が貴方にとっての「至高の一杯」なのか是非教えて下さい。


二郎後もまだ時間があったので各務君と新宿を散策。ブートレッグを沢山扱っているCD屋に入って物色。

KING CRIMSONがその活動の時期別に棚分けされていたりと買い手に親切なお店。興味深いクリムゾンのブートを何枚か見かけたけれども、今月がまだ半分も終わっていない割に財布の中身が残り僅かな事を気にして買えず。気持ちを切り替えて会場入り、リハーサル。


リハーサルもつつがなく終了し、出演者の顔合わせまで時間を潰していると篠田君のお兄さんが我々を訪ねて下さった。以前からちょくちょく話を篠田君から聞いているだけに、遂にご本人が目の前に姿を現したという感動がある。


続・我が逃走
何故か篠田君の方が兄、お兄さんの方が弟に見える、と話題に。


それにしても篠田ブラザーズ、似ている!目、鼻、口とかほぼ同じで輪郭が若干違うくらいじゃあないか。本人達はピンと来なかったようだけれども本当によく似ている。そしてお兄さん、物凄く穏やかで物腰の柔らかい方だった。とある業界に身を置いていらっしゃるので面白い話を色々と伺う事が出来た。

ライブも楽しまれたようで、篠田(弟)が演奏しているのを見守る篠田(兄)とか、物販で接客する篠田(弟)にCDを物色する篠田(兄)とか、色々な篠田ブラザーズの瞬間を見た。仲の良い兄弟なんだろうなあと痛感した。

篠田お兄さん、是非またお会いしたいですな。


JONNYのライブは僕が骨折して以来、つまりここ最近で僕が観る中で最高のライブだった。まさかJONNYで涙腺が緩むなんて思いもしなかったぜ。写真を撮ってはみたけれど、なかなか良い写真がない。お世話になっているライブ写真を撮影なさっている写真家の皆様方、勿論凄い方々だと思っていたし僕と比較するのもおこがましい話ではあろうけれども、如何にライブの写真を撮影するのかが難しいのかとその難しさのほんの一旦にでも触れられたような気がした。一眼なんてコンデジより難しそう(なイメージがある)だし、アングル諸々本当に凄い瞬発力がないとライブ写真なんてハードルの高いものは撮影出来ないんじゃないか。

ちなみに今回のベース代理人は清水工場長(Dr.Right /HELLO WORKS )。


続・我が逃走
浜名湖と工場長。


工場長は本当に良いベーシストだと思う。終演後に工場長のベースを演奏する上での信念の一端に触れられる事が出来たのだけれど、皆に頼られるベーシスト像というのを体現している人だ。


続・我が逃走
行きは「山添さん」、帰りは「兄貴」って呼んでいた。


本日最後の出演者は山添さん。転換中もサブステージで2曲歌われたり、大活躍である。

今まで何度かライブを拝見したのだけれど、一日一緒に行動を共にしてこの方が何故人の心を動かす歌を歌われるか少しでも理解出来た気がする。人柄から起因する表現なれば当然なれども、やはり良い人間が誠実にやる音楽は良いのだ。聴きたかった曲も聴けて大満足。サブステージにメインステージとお疲れ様でした!


今回の東京遠征も楽しかったなあ。

次は演奏するぞ新宿JAM!

「あ!いっけねえ」って顔だよねこの写真

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名古屋国際女子マラソンによって各所が通行止めの中、徒歩にて車道3starへ。道路沿いに沢山の人が先頭ランナーを今か今かと待ち構えている。
静かな熱気にあてられて、「あ、今日マラソンなのか」というレベルの認識しかない僕も首から下げたデジカメを構えた。

左腕骨折により、沢山の人に迷惑をかけたけれど、パイプカットマミヰズに於ける舟橋デビュー戦も延期につき、脱退したばかりの長谷川エレクトロ君が引き続きベースを弾く事に。長谷川君は大学時代の後輩に顔と髪型と雰囲気がそっくりで、何ならもう彼本人なんじゃないかと勘ぐってしまう程であるからして、妙に親しみを感じてしまう。そんな彼は只今現在ワッペリンというバンド(音源を吉田君に聴かせて貰ったけどこれがまた物凄く格好良い)でドラムを担当しているのだけども、ベースも素晴らしい。元々ドラムよりも先にベースを始めたらしく、確かに演奏も確実。左指なんてずっとベースギター以外触ってこなかった僕より流麗に動いているんじゃないか。僕が練習しないのもいけないんだろうけどさ。

パイプカットマミヰズのライブを端から観るのも恐らくこれが最後だろう。今度からはステージ上でベースギターを抱いているはずだ。最近はずっとスタジオに入ってバンドとしての筋肉を鍛え上げているのだが、このタイミングで観れたのは(しかも長谷川君の演奏で観れたのは)本当に良かったと思う。

うい あー ざ べのむ

先日の検診で、やっと針金とお別れ出来るという僕の期待は霧散した。左腕の中で僕の骨を支えている針金。初めは心強く、僕のフィジカルだけでなくメンタルまで支えていてくれたというのに、途中で向きをかえてからは一転、忌々しい存在に成り変わった。
左腕を曲げる度に肘の辺りが、内側から突っ張るのだ。それまでは全くそんな気配さえなかった箇所が盛り上がる。内側から針金が主張していやがるのだ。その主張も随分と強く、左腕はひきつりに似た感覚を伴った(てかひきつってるのか)チリリとした痛みが走る。突き出した針金とそれを覆う皮膚を刺激するとかなり痛むし、長袖を着たまま左腕を曲げる事さえ難しい。
最も、針金が皮膚を突き破らないだけましなのかもしれないが。

5月6日。
その日まで針金と共存する事になった。忌々しい針金は宿主たる僕の骨を支える事でただの針金以上の存在になっており、僕は針金によって、針金に寄生される事によってどうにか形を成しているというわけだ。
ダラリと垂れ下がらせるのが一番楽な左腕だが、その中に在る針金とはそんな共生関係にある。

愛憎入り乱れた共生関係である。嫌でも続けねばならぬ。

KATANASOUND 重低音 SUPER BASS FUZZ


続・我が逃走
はじめてデジカメで写真撮ってみた。
拡大した時の鮮明さが違うね。


ファズベースには、偉大なる先達への憧憬の念を思い起こさせる何かがある。

それくらい僕にとっては思い入れのあるものであり、身近であって欲しいサウンドだ。


以前から気になっていたKATANASOUND 「重低音 SUPER BASS FUZZ」を臨時収入があったので購入。決して安い買い物でもなかったし、身近に置いてあるお店がなかったので(遠征の際に試奏しに行くという発想がなかったわけでもないのだが)一瞬迷った。けれども昔から憧れていたペダルではあるし、その段階で自分のモチベーションが「今回逃してもいつか必ず、買う」と断言出来る程に高まっていたのでそれならば、と思い切って購入。

スタジオでドラム、ギターと共に鳴らすまで結構ドキドキものだったのだけれど、結果は大成功。初回から相応に音を追い込めたので、今後も問題なく使っていけそうだ。時間をともにして経験値を積ませてやればもっと僕のシステムに馴染んでくるだろう。


本機のコントロール部は「原音」「均衡」「音色」「保持」と一見個性的ではあるけれどもその実「ドライ音レベル」「エフェクト音レベル」「トーン」「ゲイン」と極めて明快。音作りのキモとなるのがドライ音とエフェクト音のバランス。今までドライ音をミックス出来る歪みペダルはそれなりに触ってきたつもりだが、ブレンド具合を調整するのではなくドライ音とエフェクト音をそれぞれ個別に設定してバランスをとるパターンは初めて故(そういえばオクターバーとかではあったな、そういうの)、若干戸惑った。

というのも本機を特徴付けている「奇声」スイッチ、オクターブ上の歪みを追加するスイッチなのだが、これを踏んだ際にドライ音とエフェクト音のバランスがうまくとれていないと低域がスッカスカになるのだ。オクターブファズとしてのサウンドが過激、かつ振り切っているためにドライ音をうまく足してやらないと僕の望んだアンサンブルの中で主張するベースギターとしての過激な音からはイメージがかけ離れてしまう。飛び道具としてならそんなの無視してやればいいのだが、折角なのでガツガツ踏んでいきたい故、そこは試行錯誤。

で、触って頂ければすぐにご理解頂けると思うのだが、ドライ音とエフェクト音の比率が4:3程度で設定してやれば問題なさそうである。つまり「原音」ツマミが時計でいう3時の位置ならば「均衡」ツマミは12時といった具合だ。

もう少し過激にいきたい場合は5:4でもいい。「原音」ツマミの位置はバイパス時との音量差をどの程度出したいかで決めれば良いかと思う。

歪み方は粘りのある比較的ベーシックなもの。「奇声」スイッチをオンにしなければ堅実な歪みサウンドも出力出来るだろう。けれども本機の最大の魅力は「奇声」スイッチにあると感じる。音の壁のようなサウンドが自分のベース・アンプから出力された瞬間は興奮モノだ。


愛すべき、日本出身のファズペダル。

狂騒の夜

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形あるものはいずれ滅すると理解はしているけれど、しかしながら僕には僕より先に壊れて欲しくないものの方が多い。
左腕をへし折ってでも守ったベースがそうだし、見るだけでときめくサンズアンプもそう。日常生活の中で唯一と言っていい程音楽を聴く手段となっているipod(クラシック、80GB)もそうだしものではないけれど身近な友人や知人、そして両親もどうにかなるのは僕がくたばってからにして欲しい。
僕には失っては困るもの、恐ろしいものばかりだ。人生っていうのはそういうものや関係を日々構築していくものだと思う。

そんな中で自宅で愛用しているデスクトップPCが突然動かなくなった。正確に言えば起動はすれども一向にVistaが立ち上がらない。畜生め、まただ。僕のPCは定期的にストライキを起こしやがる。どうしようもなさそうなのでVistaをまた入れ直したのだけれど、やはりまた起動しなくなってしまった。
本当に、ど畜生め。
わかっているのか。お前さんに職務放棄されるとipodに新しい曲を入れる事が出来ないし、やりかけのフライヤーデザインも中途で止まったままになるのだ。折角先日購入したデジカメもしばらくは撮るばかりになってしまうだろうし、このブログも携帯で更新する他なくなる。僕だって男なんだ、お前さんによって充実していた愉しい営みも随分と限定されるし、素敵な動画達も閲覧出来ない。一部は職場のPCで代替出来るだろうけれども、お前さんだからこそ思う存分出来てきた事が出来なくなるだろうが。
目を覚ませ。
ほとほと困った野郎である。

今夜はラーメン大で胃袋にラーメンを叩き込んだ後、今池HUCK FINNへ。
柴山社長、iGO茜谷さん野田さん、明日、照らす村上さんやNOT REBOUND 大さんや素敵な皆様がDJイベントをやっているというので遊びに行ってきた。
正直会場に入るまでは「金欠だし大人しく楽しもう」と思っていたのだけれども、フロアの様子を見て数秒後にはそんな思惑はどこ吹く風、ドリンクカウンターにて威勢良く挨拶して下さった黒さんに500円玉を渡してウイスキーコークを注文していた。楽しい空間や瞬間に先々の生活、倹約の事を気にするなんてナンセンスだ。今夜はこれこそが、正しい楽しみ方。

で、然る後に、酩酊。
何だかHUCK FINNに来る度に(ただでさえライブハウスに遊びに行ける機会が多くないのでそんなに回数は多くはないけれど)酩酊している気がする。ウイスキーコーク一杯で酩酊出来る自分は安上がりだと思えども、気がつけばフロアでフラフラしている自分がいた。いやはや、楽しかった。
社長のご好意で某不完全なバンドの曲をCDに併せて歌ってみたけれど、やはり本職の方々にはかなわない。すぐにヘロヘロになっちまった。不甲斐ない。

そんな状態のまま練習に赴いたとさ。最低だけど、今夜はこれでいい。
ライブハウスは楽しい場所だし、夢のある場所だ。日常生活の嫌な事を忘れて良い空気と興奮、歓声とともに霧散させる場所だ。知ってる曲も知らない曲も関係ない、ただただリズムに、ヴァイヴスに従ってたがを外せばいい。それをするのに僕みたいに陰気臭いのは時と場合によってはアルコールが必要なのだ。

練習後に挨拶に伺ったHUCK FINNで、茜谷さんに「またな舟橋」と声をかけて頂いた。
何て事はない一言だったけれど、僕みたいに陰気臭い男にはたまらなく嬉しい一言だった。

ラーメン大 伏見店に行った

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昨夜は動画配信コミュニティー「stickam」にて、ONE BY ONE RECORDS 柴山社長が動画配信を行うという事でJONNYの面々でお邪魔してきた。
夕食までご用意頂いて本当に申し訳ない。厚遇して頂いた割に我々の喋りは終着地点の見えない感じでカオス。
社長曰わく、これから毎週配信していくそうなので皆様方お時間ありましたら是非ともご覧下さい。

そして本日は白昼堂々、公園の砂場にてアルバムのジャケット撮影。
体がぐっちゃんぐっちゃんになった。寒風が吹く中、とり憑かれたように○遊びに興じる我々。仕上がりをお楽しみに。

そしてついに行ったぜラーメン大 伏見店。野菜マシニンニクマシカラメ脂マシマシで。うん、これはラーメン二郎 新宿店だ。旨かった、確かに旨かった。しかしてどこか味気ないのは、東京まで赴いてかっ食らってないからだ多分。

「もっとインプットをおおおおおおおお」

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良い音楽家は良いリスナーであれ、という言葉は聞いた事がないけれども、往々にして周りの素晴らしい音楽家は多岐にわたる様々な音楽を愛し、慈しみ、そして創造してきた。
表現力は引き出しの数で決まる、と言った先人がいた。ほとんどの技法、フレーズ、方法論は既に出尽くしてしまった故、我々はそれを適切な場所、或いはユニークな局面で使う事で、そして演奏者各員がそれを行う事で新しい『何か』が生まれるのだという話。
残念な事に僕は演奏家、音楽家、バンドマン、クリエーターの末席に名を連ねさせて頂く(凡庸ながらも、心意気は相応以上にあるつもりだ。これでもね)身としてまだそこまで音楽を探求しきれていないと感じるので、ここまで割り切った発想は持てないし、持たない。そして僕はロマンチストだし、信じる力の信仰者なので可能性を捨てきれない。
まだ、何か生み出し得るのではないか。我々にも何か革命的な何か、日の目を見ずとも世界を動かせずとも確実に「新しい」何かを生み出せるのではないか、と。

とまれ、僕は自分が如何に音楽を聴いていないのかという事を知っているし、世の中にはまだ僕が知らないだけで素晴らしい音楽が沢山存在すると理解している。大学時代に慣れ親しんだNUMBER GIRLへの愛情、今から2年半前に感じた、あのKING CRIMSONの衝撃をまだまだ体感出来るはずだ。

なれば僕に足りないのはインプットの量。もっと沢山の刺激が欲しい。

ある日ふと身近な所に宝の山がある事に気がついた。JONNY佐藤宅のCD棚である。本人は「偏ってるよ」と言うけれどもそこには僕からすれば沢山のCDがあった。Beasty Boysがあり、RadioheadがOasisがあった(話によるとSoft Machineもあるらしい・・・!しかしこの列挙された名前だけで僕が如何に色々素通りしてきたかよくわかる)。


というわけでちょいちょい佐藤さんちからCDを借りては聴いて、を繰り返している。

今まさに、高校生みたいな事をやっているわけだ。

只今現在、齢25歳にして初期衝動!


そういえば時代に逆行するのだけれどもtwitter辞めてみました。

うん、俺あれ向いてない気がするのね。ブログでニヤニヤしながら色々考えてクドクド書く方が性にあっている。

フォローして下さってた方もそんなに多いわけではないけれども、別れの挨拶の一つも残さずに突然アカウントを削除した僕を許して下さい。

ブログ最高ォー!ヒャホーイ!

これを強く強くおススメしたい。

続・我が逃走

スーパー藤子大戦

これ面白いから読んでみて下さい。

内容については何も言うまい。はじめはただただ笑っているだけだけれども、気がつけばのめりこんで読んでいる自分がいた。予想外の展開、大ドンデン返し、胸が熱くなる展開、と所謂『漫画』に僕達が期待するものが全部詰まっています。

公星先生、面白い漫画を有難う!


君の好きなひと。

友人のイラストレーター/画家のモリエスさんの個展、そのオープニングパーティーへの出演打診があったのは数ヶ月前。

「篠田さんと二人で出てください」

基本的に、明確な意思を持ってお誘い下さる方々のオファーには都合さえあえば可能な限り応えたい。だけれども、真っ先に脳裏をかすめたのは「篠田君と二人で何をやるのだ?」という疑問。モリエスさんは「以前篠田さんのstickamにフナハシさんが乱入したのが良かったので、あんな感じでも大丈夫です」と。

それってつまりトークショーか、ううむ。

今まで何度か救われてきた「思いつき」。その瞬発力と(自分自身への)求心力って半端ないのは僕自身が一番わかっているので、それが降りてくるのを待つ。篠田君と会う度にちょくちょく話はするものの、お互いどこか本格的に腰を据えて打ち合わせをしようとしなかったのは、彼にもそういうところもあったんじゃないか。推測だけれども。


続・我が逃走

未確認尾行物体。

およそこの国ではこの方以上に尊敬する文章書き/作家はいないであろうという方の著作から名前を拝借させて頂きました。先生の著作からバンド名をお借りするのは人生で二度目。素敵な名前でしょう、未確認尾行物体。

よくよく考えたら不完全密室殺人、と名前の感じがとてもよく似ている。

モリエスさんの個展であるという事、そしてカフェというシチュエーション、想定出来ない様々な事を鑑みて我々が目指したのは「朗読にあわせた即興演奏、そして観て楽しい朗読パフォーマンス」。

朗読させて頂いたのは宮沢賢治先生の「注文の多い料理店」。

ユニット名も拝借したものなら、朗読する中身さえも人から拝借。僕の人生というか、ある種表現に対するスタンスの一角を端的に表している。唯一何かを生み出し得るのは篠田君の即興ギター、それに刺激されて僕も気持ちよくやれたらなあ、という感覚。本当に僕はそういう野郎なのだ。才能を搾取しまくる事で自分に評価がくるのならば、僕は恐らくそれを誠実に丁寧に、搾取対象に対しても全力の誠意を以ってして向き合った上で、ためらう事なく行えてしまう人間なのだ。いけねえ、話が逸れた。


一組目に出演という事で、はじめに挨拶を。道化になりきれないまま、始める。篠田君も若干緊張しているのがわかる。そりゃそうだよな、練習らしい練習は敢えてせずに、即興だもんな。即興、インプロヴィゼイションに於いては練習はナンセンスだと思っているし(アウトラインの構築は有だと思っているし、必要な瞬間もあるだろう。本当にインプロをやっている方々に顔向け出来ない事かもしれないけれども、表現結果に誠実であろうとするなればそんな時もある)、インプットを増やしておくにはそうする他なかったとは言え、確かにこりゃあ緊張する。

朗読、これははっきり言って相当楽しい行為だよ。文章は間違いなく一級品、そして話も素晴らしい作品。それを気持ちよく読ませて頂くって昨日一番贅沢してたのは僕だったかもしれないなあ。

で、「注文の多い料理店」って狩人二人が服脱いでくじゃないですか。で、クリームとか塗り込んでくじゃないですか。当然やりましたよ。

『ストーリーテリングの視覚的表現』とか『芸術的な観点から鑑みた肉体的パフォーマンス』とか言えば聞こえはいいかもしれないが、要するに僕みたいなのは体を張るしか出来ないのだ。美しくない方法論かもしれないけれども、少なくともサクッと済ませるのは出来ないし、そうなるとああなってしまう。鷲づかみにした生クリームを前夜すね毛を剃り落とした足に、顔に、耳に塗りこんでいく。ギター演奏を一生懸命やっている篠田君にも塗り込んであげる。二人とも多分見れたもんじゃなかっただろうなあ。

で、頭から香水に見立てた水をふりかけたらいよいよ最低な二人の出来上がり。

未確認尾行物体、カフェにそぐわぬ醜悪な正体を曝け出してライブ終了。

以降はアメニトウタのグッチさんがはんなりなMCに対してビシッと歌う(でも物凄く優しい歌声!)で空気を一変、さよなら三角の村上さんがあのこれ以上なく誠実な眼差しと歌声で会場の空気をまた一変させていた。

うん、本当俺達空き缶投げつけられても文句言えないくらい振り切り過ぎた。でも後悔はないや。

喜んでくれた方々もいらっしゃったようだし、やりたかった事は自分の中の水準をクリアした上でやりきれたし、満足。


未確認尾行物体、もし観たいという奇特な方がいらっしゃったら僕に相談してみて下さい。いないか。


モリエスさん、昨夜展示してあったモリエスさんの描かれた絵、確かにどこか悲しそうな絵が多かったのは僕も会場に入ってからすぐに思いました。でもすぐに、そんな悲しそうな女の子の顔を描いた絵達から何故か優しさを感じました。思うに、モリエスさんの絵を描く姿勢であるとか、悲しそうな女の子に対する姿勢が優しいからではないでしょうか。

そして僕と篠田君にあのような機会を与えて下さって有難うございました。今後僕に何かお手伝い出来る事がありましたら、どうぞお使い下さいませね。

最後に楽しんでくれたお客様、アイディア一発勝負にお付き合い下さり誠に有難うございました。

バンドマン飲み会

tayutaf (タユトー)/party clubのマイさんに誘われ御器所のなんや へ行く事になった。

一週間くらい前から予定していただけに、楽しみで仕方がない。突発的に遊んだり飲みに行ったりする事はあれども、思えばバンドの予定以外で手帳に書き込みがあるのは結構久しぶりかもしれない。

マイさんから「友達を連れて来ていいよー」とお言葉を頂いたので、当日メールやらtwitter やらで告知をしてみた。さて、誰が来るのやら。


吉田ヒズム君(パイプカットマミヰズ )、ninnnさん(多数のバンドに参加しておられるので詳しくはこちら で)、マイさん(tayutaf /party club)、舟橋が初期メンバー。程なくほそちんさん(ex.Qucumbers )、平井さん(いとまとあやこ/ex.ragan /party club)も合流、飲み会が始まった。

お互い微妙に違ったフィールドで活動しているバンドマン同士で、はじめましてな方々も結構いたようなのだけれども共通の友人やライブハウスの話等、全く違和感がなくすぐに打ち解けた。

名古屋という地域の音楽、そして名古屋のインディーズバンドについての話等等。

エンターテインメント志向、とは断言できないけれども限りなく興味がある僕にはとても刺激的で面白い話。ninnnさんは様々なバンドで様々なライブハウスに出演されているだけあって、発言一つ一つに重みがある。

ninnnさん、5月初頭にCLUB ROCK'N'ROLLでイベントを行われます。6バンド出演、全バンドninnnさんがドラムを叩くというつまりninnnさんでずっぱりなイベント。こいつぁとんでもない事になりそうだぜ・・・!


ノムラセントラルステーション の練習へ行かれたninnnさんと入れ替わる形で飛田君(地慕里ジャンクション )が参加。twitterでの僕のツイートに反応して来てくれたのだ。

僕以外面識がない人が集まる中、圧倒的火力を誇る飛田君。気がつけばやはりあっという間に打ち解ける一団。

いやあそれにしても飛田君面白かったなあ。僕もゆっくり話をしたのは初めてだったのだけれど、あんなに面白い人だとは思わなかった。そしてあそこまでベースシンセサイザーというものに拘って探求している人も初めて会った。実に刺激的な存在。


伊藤誠人(色々 やってらっしゃいます)が閉会間際に訪れ、折角だからというので伊藤、舟橋、飛田、平井の4人で2次会へ。結局3時半頃まで飲んでいた。

いやあ、友達の友達は友達、みたいな感じで色々な人が繋がっていく様を目の当たりにした。

本当に面白かった。


続・我が逃走
伊藤誠人君と飛田君。
二人とも表情が秀逸。

野々垣貴彦、新たなる出発。


続・我が逃走
5月23日のアルバムリリースパーティーをもちまして
初期メンバーとして5年間共に歩んできた
ドラム・野々垣貴彦が、JONNYを脱退いたします。


5年の付き合いであるのに、2010年に入ってから急にヴォーカル・みおのことを、 「みおさん」から「みお」という呼び捨てで呼ぶようになったことが発端となり、みおとの関係性が悪化、 「このままではいけない」と、メンバー同士で幾度となく話し合いを重ねてまいりました。

そして先日、数度目の話し合いの結果、 「一度呼び捨てで呼んだ人のことを、また『さん』や『ちゃん』を付けて呼ぶのは、すこぶる恥ずかしい」
という結論にたどり着き、野々垣脱退という選択を取るに至りました。

メンバー一同、納得した形での決定です。
大変残念な結果であり、寂しくて仕方ありませんが、全員が前を向いた上での結論です。

なお、大阪での野々垣最後のライブは、4月21日の十三FANDANGOにて(この日はレーベルの同士・nothingmanと一緒です)、 東京での野々垣最後のライブは5月16日新宿MARZにて(外国人向け雑誌・メトロポリス主催のイベントです)、 そして全てのラストは、名古屋・新栄club Rock'n'Rollでのリリースパーティーとなります。
それまでにも、とても豪華なメンツと、たくさんたくさんライブがございます。
できる限り多くの方々に、JONNYとして野々垣最後の姿を見ていただけたら、と思います。
平日も多くありますが、それでも来ていただければ、大変うれしく思います。

決して嬉しいニュースではありませんが、野々垣、そしてJONNY一同、これまで以上に上へ上へと進んでいく所存です。
どうぞ、これからも、野々垣貴彦、そしてJONNYへ、 今まで以上のお力添え、よろしくお願いいたします。

2010年3月5日 JONNY代表・佐藤美生




というわけで野々垣君がJONNYから脱退する事になりました。

個人的に、JONNYでベースギターを弾くようになったきっかけを作ったのは間違いなく野々垣君であり、彼が練習スタジオで働いていたからこそ不完全密室殺人とJONNYの仲は繋がったのだと思っています。

そしてJONNYでベースを弾くようになってからも彼とは沢山の時間を共にしました。間違いなく僕と一緒に場数を踏んだ回数では3本の指に入る、そんな彼と一緒に演奏する期間にも終わりが見えてしまいました。

勘違いしないように明言しておくと、決して喧嘩別れではありません。人間的に不器用なメンバーが揃っている故、時に衝突もありました。が、バンドは今かつてなく良い空気に満ちています。腹を割ってJONNYについて話し合った結果得られた信頼関係が根底にあると思っています。

恐らく今後一生野々垣君と演奏しないわけではないでしょうし(ロビン君の実例もあるように、ね!)、一緒にバンドをやっている頃は忙しくて(専ら彼が笑)なかなか実現出来なかった一緒に飲みに行ったり、とかそういうのも出来るんじゃないかと期待しています。


とりあえず野々垣君、レコ発まで共に頑張ろう!宜しく!

5月23日のリリース・パーティー、野々垣貴彦 漢の生き様を是非観に来て下さい。

大丸で瞬間、心重ねて

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雨上がりの深夜の今池で、初対面のバンドマンとラーメンの話をしながら僕の胸はこれから自分が味わうラーメンへの期待へ高鳴っていた。


以前お世話になったPARMESANスカイハイツオーケストラというバンドと来名するという。PARMESAN岡林君から連絡を貰っていた僕は、彼らのライブに遊びに行けない分自分の役割をしっかりと果たそうと決めていた。

すなわち「大丸ラーメンへの案内」である。

名古屋にツアーで来るバンドマンの中には、結構な割合で大丸ラーメンを訪ねるバンドがいるようで、噂が噂を呼び大丸ラーメンを訪ねる県外のバンドはあとを絶たない。PARMESAN岡林君は以前ALTRA&CRYOGENICのツアーにスタッフとして同行した際に大丸ラーメンを食らっており、同じくPARMESAN井上君は旅行の際に大丸を食べるために名古屋に立ち寄った経験の持ち主。そうだよなあ、あのラーメン屋は人を連れていきたくなるよなあ。


入店待ちをしながらメンバー氏達と東京のラーメントーク(察しの良い諸兄はお気づきだろう、そう、二郎話だ)や名古屋の正気を失ったようなご飯屋さんの話をする。食への好奇心というのは例え生まれも育ちも何であれば国籍が違っても共通だろう。人類は胃袋をもって友愛の精神を共有する事が出来るし、胃袋の一大事の際には一致団結する事が出来るはずだ。初対面だというのに、比較的人見知りの僕がスラスラ話す事が出来た。


肝心のラーメンは大橋大将の機嫌が良かったようですっかり伸びていたけれど、それでも僕はご機嫌だ。大橋さんは僕が腕を折った事を憶えていて下さったし、楽しいお喋りをする事が出来た。それに皆さん満足されたようだったし本当に瑞々しく、充実した時間を過ごす事が出来た。ライブを観る事が出来なかったのは残念だし、申し訳のない事だけれど東京のバンドマン達の名古屋での思い出に少しでも貢献出来れば、と思う。

真藤順丈『庵堂三兄弟の聖職』


続・我が逃走


ふとした折に気に留め購入したい本リストに入れていたものの、ハードカバー故なかなか手が出せずにいた本書。ちなみに日本ホラー小説大賞 大賞受賞作。

幸運にも渋谷の大型中古古書店でセール中にて半額で購入出来た。

まずは粗筋を。


庵堂家は代々、遺体から箸や孫の手、バッグから花火まで、あらゆる製品を作り出す「遺工」を家業としてきた。長男の正太郎は父の跡を継いだが、能力の限界を感じつつある。次男の久就は都会生活で生きる実感を失いつつあり、三男の毅巳は暴走しがちな自分をやや持て余しながら長兄を手伝っている。父親の七回忌を目前に久就が帰省し、久しぶりに三兄弟が集まった。かつてなく難しい依頼も舞い込み、ますます騒がしくなった工房、それぞれの思いを抱く三兄弟の行方は?第15回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。


web上の書評を閲覧していると「登場人物の書き込みが足りない」「話の展開が読める」「まず第一にホラー小説ではない」等とネガティヴな評価を相応に目にする。成程、確かに一家を描いた家族物語として読むにはもっと三兄弟の日常が読みたかった(助走前にゆっくり歩いているところから写した方が跳躍は躍動的に見えるだろう)し、所謂この国で『ホラー小説』が一般的に認知、愉しまれるようになってから世に出た『ホラー小説』のような『怖さ』は本書にはない。観たら一週間後には死んでしまう呪いのビデオは出てこないし、ミトコンドリアの叛乱も描かれていない。保険金目当てに指を切り落とす心のない人間もいないし、気がついたら火星のような荒原にいたりもしない。脳味噌を料理する連続殺人も描かれないし人間に寄生する怪鳥はいないし勿論文通魔もいない。くどいようだが本書には斧を持った父親に追いかけられてホテル中を逃げ惑うシークエンスは存在しないし、狂犬病に冒されたセントバーナードも出てこない。ここまで様々な例をあげつらったのは、何も自分の読書範囲の狭さを主張(「僕はホラーといったら角川ホラー文庫とスティーブン・キングしか読んでいませんよっ」ってなもんだ)したいわけでもない。

つまりそれほどホラー小説に疎い僕でも、本書を読んで「怖い」と思ったのだ。


確かに全編恐怖の連続、緊張感を強いられるわけではない。全体の中のほんの一握り、ふとした瞬間に恐ろしさを感じる。しかも仄かな恐ろしさ。強烈なインパクトを伴わないが故に、背筋にスルリと入り込んでくるような肌触り。成る程、ホラー小説を期待して本書を買う向きには、確かにホラー要素が圧倒的に不足するだろう。

しかし僕は別段ホラーだとも思わず本書を読んだ。そんな僕には長男の独り言、“壊れて”しまった極道妻、そして手紙の最後の一文にほんの少しの恐怖を感じるのである。人間の心の持つグロテスクさ、とでも言おうか。


一つの家族の「再生」の物語として捉えるとする。

起承転結が実にスッキリとまとめられている。どんどんどんどん話は進む。骨組みを組んだ後は、深呼吸の後一息に書いたような、そんな印象すら受ける。それを「無駄な贅肉をそぎ落とした」ととるか「肉付きが不足している」と捉えるか二極化する気がするけれども個人的には好印象。筆圧が伝わってくるような文章はグイグイ読ませてくれる。

職人としては腕前はいいが、作品の雰囲気から一歩引いてみれば確実にアブナイ人の長男も、「糞」(汚言を受け付けれない人は本書の読了は難しいかもしれない)を連呼する三男も、冷静でどこか距離を感じる次男も愛おしいキャラクター達だ。


酷評される程ひどいとは思わなかったけどなあ。

それどころか僕は相当愉しんだけれど。ガツガツ読んじゃったしなあ。批評とか苦手なのかしらね。

ラーメンばっかり食べていたい。

JONNYのアルバム、ミックス作業が無事に終了した。


まさかの二度寝、寝起きの状態のまま佐藤車に乗り込み、studio vetix烏森店へ。敏腕エンジニア松井師匠、そして野々垣メンバーの苦笑いも毎度の事。あ、ちなみに僕が寝坊するのは珍しい事なんだよ。でも毎回毎回レコーディングに佐藤、舟橋、篠田の3名が遅刻していくのは何故なんだろう。

本当にごめんなさい!

で、ミックス作業。普通に考えて結構な曲数録音してしまい、そしてそれぞれ凝ってしまい、実に盛り沢山なアルバムになりそうだなあと思っていたのだけども、これがまたミックス作業をして改めて聴いてみるとつくづく良いものを作った、と実感。表現者、製作者としての充足感が半端ない。手前味噌ながら、本当に愛せるアルバムが出来上がりそうだ。


ミックス後は篠田君と2人で地下鉄に乗り込み、千種駅にて平井嬢(ex.ragan)と合流、「つけ麺汁なし専門店 R」にて極太麺を堪能する。食べていて楽しい汁なし麺。砕いたピーナッツからくる香ばしさ、甘辛いタレによる旨味。

そこに生のモヤシのシャッキリ感等が加わってワシワシ食らうには最適な汁なし麺になっている。


腹が、膨れた。醜く肥え太った自分の腹(本当にやばいんすよ)を見下ろして思った。

願わくば、今回作ったJONNYのアルバムが誰かにとってあの夢と楽しさ、求心力が丼一杯に詰まったラーメンのような存在であって欲しい、と。


もうすぐ完全に完成です。

蒙古タンメン 中本のカッ プラーメン

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僕は辛いものが苦手なのだが、例外的に好き好んで食べている辛い食品がある。
日清「蒙古タンメン 中本」だ。

東京に幾つか店舗のあるラーメン屋のカップラーメンなのだけれど、友人が食べているのを興味本位で口にしてからハマッてしまった。店舗では味噌ラーメンの上に麻婆豆腐がかけられたこのラーメン、カップラーメンでは完成後に入れる辛味オイルによってスッキリした爽やかな辛さを実現している。後を引かないので「辛い辛い」と言いながらも確かにある旨さに夢中になって食ってしまう。辛いだけでないのがいい。

実は実店舗では食べた事がない。経験上、実店舗の商品をカップラーメン化したものはどう足掻いても実店舗にはかなわない。
そこを踏まえ、カップラーメンを食べて実店舗に思いを馳せるのも趣がある、と思う。

「おおお、載ってる載ってる!」

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2YOU MAGAZINE 15号にて、先日撮影したJONNYによるJ'z Studioのスタジオ体験レポートが掲載されました。

表紙は怒髪天、Ken Yokoyamaさん。

僕らのスタジオ体験レポートは丁度真ン中、ディスク・レビューと竹内電気のインタビューの間に掲載されています。


僕が思いっきり素の表情でベースアンプを触っている瞬間や、左腕を慮りながら演奏していたため一曲終わってホッと気の抜けた瞬間の表情、正直言うとカメラを向けられてかしこまってしまった瞬間の写真も掲載されています。佐藤さんの足、ニーソックスで大方隠れてはいたけれど前夜(そう、その日のライブイベントについても2ページにまたがって特集されています)ライブの際にマジックで書き込んだ落書きが写りこんでいなくて安心しました。


2YOU MAGAZINEは東海地方のTOWER RECORD、ヴィレッジ・ヴァンガード、ライブハウス、練習スタジオに置いてあるので是非手にとってご覧になって下さい。

over skill

続・我が逃走-CA390857.JPG

名古屋着後、すぐベッドに潜り込めばいいものを遠征後の自堕落な倦怠感も相まってか渋谷の大型古書店にて購入した本を開いてしまった。
死者の遺体を遺族の要望に応えて日用品に加工する「遺工」を仕事とする兄弟の家族模様。非日常な彼らの日常が朝方の頭に心地良く入り込んできた。
感想は読了後に先延ばし。

アルバイト労働を終えて名古屋市市営地下鉄に乗り、篠田君宅を尋ねる。彼は目下over skillというバンドのレコーディングを行っている。このバンドのベーシスト水谷君からレコーディングについて相談されて篠田君を紹介した身としては、やはり気になる。
「暇なら見に来い」という篠田君の言葉に甘えた形となった。

篠田君の部屋にメンバー全員と篠田君が鮨詰め状態で作業をしていた。煙草の煙で真っ白な部屋の中、作業は順調な様子。
訪れたもののとりたててやる事、出来る事のない僕はただただ作業風景をニヤニヤ見ていた。
中華料理屋での遅めの夕食、そしてレコーディングを見ていて気付いたのだけどover skill、実に素晴らしい。曲が良いのは言わずもがな(あの若さであの渋さはなかなか実現出来ないだろう。ボーカル猫村さんの歌がのったらまたどんな化学反応を見せるか楽しみでならない!)、メンバー間のコミュニケーションも絶妙。幅広く音楽を聴き、それを共有し、感覚を研ぎ澄ませてきたのだろう、他メンバーの演奏のジャッジ、コメントが物凄い勢いで次のテイクに反映されていく。メンバー同士の信頼関係、敬意がなければあそこまで作品に純粋に向かい合いながらスムーズに方向性を是正していく事は出来ないだろう。

楽器陣もさる事ながら「専門的な事はわからない」という猫村さんも音楽的な直感力が高い人なのか無駄なくわかりやすい言語で的確にメンバーに希望を伝えていく。メンバーの演奏を愛しており、誇りを持っているのだろう。

こりゃあ篠田君も入れ込むわけだよ。ここ最近篠田君が彼らのレコーディングに情熱を以てして取り組んでいるのは彼の様子、発言から伝わってきたけれどあんな瞬間に立ち会ったらそれも腑に落ちるというものだ。

このブログをご覧の愛すべき皆さん、over skillというバンドが只今現在、レコーディングを敢行しています。JONNY篠田君が熱意を持ってレコーディングエンジニアを受け持っています。作業途中の今でも聴いても完成が待ち遠しいです。
良い作品になると思います。

ご期待下さい。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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