『その男たち、凶暴につき』


続・我が逃走


実に一月半もの間「復活する」とだけ言っておいて正式なアナウンスすらもせずに、不完全密室殺人のHPはその更新を停止していました。ひとえにこれはバンド側の原因であります。しかし詳細が決まり次第、可及的速やかに情報を開示した、この事だけは信じて頂きたい。結局、イベント名やタイムテーブル等、諸々決められなかったので正式な告知が遅れたと、そういう次第。


さて不完全密室殺人、11月7日のこの日を以ってその活動を再開します。

活動を休止したのが2月の事。左腕をへし折って代打で山腰君(ザ・フロイト)にベース演奏をお願いしましたがあれが不完全密室殺人というバンドとしては最後の動き。あれ以降それぞれの生活、人生、それぞれの音楽活動に一生懸命になっていました。定期的に集まったり連絡を取り合ったりはしていたものの、正直に申し上げて練習する暇さえない程お互いにスケジュールが噛み合わなかった状態でありました。

そんな中でもメンバーが満場一致で「やろう」と思い、その意思が噛み合った事だけをとっかかりに企画を挙行する事になり、そして今こうしてその企画について正式にアナウンス出来る事をバンドの一構成員として、そしてスポークスマンとして大変嬉しく思います。



2010/11/07(日)

新栄CLUB ROCK'N'ROLL
不完全密室殺人企画
「その男たち、凶暴につき」


出演:
ザ・フロイト

太平洋不知火楽団(東京)

不完全密室殺人

OPEN 18:00/START 18:30
\2000/\2300 (without 1D\500)


久しぶりの企画、しかも活動再開一発目という事で今回は我々にとって縁とゆかりの深い、そしてイベント名に嘘偽りのない2バンドをご招待しました。

ザ・フロイト、こういう言い方はナンですが名古屋でライバルという存在を定義するなれば、それは彼ら以外は在り得ないと思っています。盟友でも強敵(とも)でも何でもいい、兎に角名古屋に於いて彼らという存在は我々にとって非常に嬉しく、心強く、そして刺激され、奮い立たされる存在なのです。

彼らも我々より少し後に活動休止。只今現在沈黙を保ったままですが我々のオファーに応えてこの日は出張ってくれます。去年の9月11日、7激闘を繰り広げた新栄CLUB R&Rで、再び相見えます。君達がゴジラなら僕らはメカゴジラ、君達がサンダなら僕達はガイラ、君達が横溝なら僕達は乱歩、君達がルパンなら僕達は銭型、君達がああもういいや。名古屋のワイルドサイドをともに歩いた、誇り高きはぐれ者同士、そろそろ、白黒つけようじゃあないか。

太平洋不知火楽団、我々の東京での盟友、そして僕が個人的にも執拗につけ狙っているバンドです。僕のバンド活動に私情が混ざる数少ない時があるとしたら、それは太平洋不知火楽団の存在がそこに在る時です。ザ・フロイトのサポートを通じて知り合ったこのバンド、その後不完全~も混ぜて貰って再会する事が出来ました。我々が活動休止をしている間にもその胸にクる音楽、凄まじいパフォーマンスで着々と活躍の場を広げています。

不完全密室殺人の活動再開、実は陰の立役者は太平洋~のベーシスト 大内貴博君その人です。彼がいなかったらここまで短期間の(当初の予定ではもっとゆっくりお休みするはずだったのです、我々)休止期間ではすまなかったかもしれない。彼の友人としての言葉、バンドマンとしての叱咤に僕がどれだけ励まされたか。

JONNYでもパイプカットマミヰズでも闘いました。でもな、そろそろ決着をつけようじゃあないか。それに相応しい場を用意させて貰ったぞ!


嗚呼、愉しい!

告知は毎回愉しくしているし(情熱を持って作り上げているイベントだもの、そりゃそうだろう)、今回に特別力を入れているとかそういうわけではないけれどもこの告知、物凄く愉しいぞ。

このブログを読んで下さっている皆様方よ、そして読んでいない皆様方よ、11月7日は新栄に集い給え。我々は、我々の有する最大の力を振り絞って我々に出来る最凶の演奏を我々にとって最適のシチュエーションで我々にとって最高の熱量を維持したまま完逐するつもりだ。


バンドマンの誇りと意地を見せてやる。

口が裂ける程笑わせてやる。

汗と涙と鼻水と吐瀉物にまみれた、凄まじい死闘を見せてやる。


皆様方、是非お集まり下さい!

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学生時代の研究室での思い出

大学時代に黄ばんだ白衣を着て研究していたのは『ラットのアルコール嗜好にアルコール・デプリベーションが与える影響』だった。

これは行動心理学領域の研究で、ラットは実験用の鼠、アルコール・デプリベーションはアルコール剥奪、とでも訳そうか。要するにアルコール中毒のメカニズムを鼠を使って検証する仮説検証実験だったのである。

これは条件、形を変えて我らがゼミで何年も何年も続けられてきた実験で、それってつまりは毎年実験用の白鼠24匹が処分されている事を意味する。隣室のゼミでも動物実験を行っており、2つ並んだそのゼミ室は畏怖と蔑称を込めて「鼠ゼミ」と呼ばれていた。

動物実験といえば冷酷無比、残虐なものを想像するかもしれない。前年度の実験動物をエーテルを用いて安楽死させ、屋上にて乾燥させる作業は何だか妙に事務的で淡々としており『動物実験』というそのどこか無機質な言葉に似つかわしい内容であったし、僕の友人等は義憤のあまり署名運動まで起こしたくらいであった。

ここで動物実験の是非について書くつもりはさらさらないし、倫理的問題も問う気はないけれども、当時学生の間で臭くて汚くてしかも「動物実験」を行う我らが研究室は、どこか敬遠されていたように思う。

事実、希望者が少ない事で有名な我らがゼミ、僕の学年は4人しかいなかったのだ。しかもそのうち一人は、担当教授が教えている一年次の必修科目さえ単位を取得しておらず、その時点で3度目の再履修に挑戦中だったのだ。彼は一年次に学部の半数(鬼の○○、と呼ばれている教授だったので実際講義は難しかった。しかし教授の実像を知ると鬼呼ばわりされる程の方ではなかった。極めて正当な研究者、指導者であった)がクリアするその科目を「講義がつまらん」という単純な理由で毎週のように自主休講にし、その講義の間はサークルの部室に引き篭もってベースの運指練習をひたすらにしていたという。

言ってしまえばそれが彼の落ちこぼれカレッジライフの始まりでもあったのだけれど(それと同時にサークル活動に打ち込んで得難い経験もしたのだが)、まあ今の僕からは「僕は本当に運が良かったなあ」としか言いようがない。教授のお目こぼしもあったのだろう、1年から最履修を何度も繰り返し、4年生でようやく単位を取得、あとは卒業論文の口頭試問だけとなった。


さて、ここで我々が行っていた研究内容について少し触れよう。

24匹のラットを24個のゲージの中に入れ、そのゲージには二つの飲料瓶がとりつけられるようになっている。それらの飲み口はゲージの中に引き込まれており、ラットは任意のタイミングで任意の分量だけその中身を飲む事が出来る。二つの飲料瓶、一つには水道水、もう一つには5%アルコール溶液を入れる。

12匹ずつ2群(A群、B群とする)に分けられたラットの明暗を分けるのはここからである。A群には毎日常に水道水と5%アルコール溶液の両方の飲料瓶をゲージに差し込んでおく。対してB群は毎週火曜、木曜、土曜の3日間だけはアルコール飲料瓶を取り除き、水道水だけにしておく。つまりB群は火曜、木曜、土曜の三日間だけ強制的に「禁酒」状態に置かれる事となる。

さて、どうなるか。

何年にもわたって繰り返されてきた結果から、そして先人達が蓄積してきた行動心理学の知識から導き出される結果としては、A群に比べてB群のアルコール摂取量はどんどん増加していくのではないか、そしてそれはアルコール・デプリベーション(アルコール剥奪)が行われる火曜、木曜、土曜の翌日に数値として顕著に顕れ、定期的にアルコール・デプリベーションを繰り返された結果、月曜、水曜、日曜の基本的な飲酒量さえ増えていくのではないか。そしてこれこそが依存症に至るメカニズムの一つ「中毒性のある刺激は一度剥奪される事でその刺激への欲求を強化されてしまう」という事の証明になるのではないか。

しかして、残念ながら我々の学年が行ったこの実験、些末なミスや鼠の脱走、装置の取り扱いミスや鼠の不可解な行動から満足な数値は得られなかった。統計的な判断下では仮説は実証されなかったのである。

アルコール中毒に陥り、ゲージに近づくだけで牙を剥いて威嚇してくるB群のラットを眺めながら、僕達はため息をついた。卒業論文にどうオチをつけるべきか。4人共通のデータを用いるのである程度は気が楽なれども、それというのはつまりどれだけ深く考察したかによって内容に大きく差が生じる可能性があるという事でもあった。

僕は無理やり20枚でっち上げ、それを提出した。同期の男子学生は僕より数枚多い程度。安心したけれどもその後に、学部内でも才媛に位置する同期の女学生二人は僕達を大きく引き離す枚数を仕上げたと聞いて不安になった。

いずれにしても実験結果は満足に得られず、卒業論文最終ステージにて待つ口頭試問では全員それなりの苦戦を強いられるはずだった。


しかし我らがゼミ生は普段から厳しく指導して下さった教授のお陰で、拍子抜けする程簡単に口頭試問を終え、無事に全員卒業出来たのである。そして数年後、「僕が卒業出来たのだから君だって出来ないはずがない」と薦められてそのゼミを選ぶのが各務君(不完全密室殺人/紙コップス)である。


僕らの代では検証の結果、実証出来なかったけれども、本質的には依存症のメカニズムというのは「刺激が剥奪されればその分だけ刺激への嗜好が強化される」事から成る。

つまり禁酒、禁煙に失敗する事でリスクを背負う可能性が否定しきれないし、かといって辞めないと体に悪い。


もうすぐ、煙草が値上がりしますね。

練習スタジオに於いてイヤホンというのは結構便利である。

「俺とフナハシさん、リズムの“縦”があってないんですよ」

「あー、リズム感ないってよく言われるわ」

「でも出来ないわけないんですよ、だって不完全~とパイプカット~は“縦”あってるんですよ」

「あ、そうなんだ?」

「そうです。JONNYだと例えば皆が一小節を16でとってる時にフナハシさんは15か17でとってます。他の皆が“縦”あってるのにフナハシさんだけあってないとかありますw」

「ベースだけずれてるのかーw」

「そうですねw でも出来てる実例(不完全~/パイプカット~)があるので出来ないわけではないんですよ。じゃあ何故出来ないかを今度のスタジオで探ってみましょう」

「恐縮です、助かります」

「いえいえ。例えばあれですよ、耳栓とかすると如何に“縦”があってないかよくわかりますよ」

「耳栓?」

「イヤホンでもいいんですけど、耳栓するとアタックだけ聴こえるんですよ。特にドラム」

「あーそういえば前篠田君も耳栓してたね。じゃあスタジオで色々教えて下さい。リズムとか、本当に無知。むしろ今まで興味なかったところなんで」

「了解です」

「何か練習とか準備してった方が良い事はありますか?一人でも練習出来る事があったならしたいんだけども」

「いや、特に何もしなくていいです。いつも通りの機材でいつも通りの感じでスタジオに来て下さい」

「フラッとw」

「そう、フラッと」


そんな会話をしたのが21日早朝、大丸ラーメン前にて。企画 打ち上げの直後の事だ。

僕って元々ライブに於いてはあまり演奏の精度に頓着しない方で、アドレナリンが一杯出て興奮してライブを終える事が出来ればそれで良し、「今日は良い演奏をした!」と自分達の演奏についてはあまり省みない事がほとんどだった(あとで記録映像を観てギョッとする事がある)。それに対してJONNYの演奏陣(現行のサポートメンバー含む)は結構演奏の精度、充足感についても言及する程で演奏に身が入らないと「もうあんな演奏するくらいなら死んだ方が良い・・・!」とまで思いつめたりする人達。

なのでライブ後に「いやあ、今日はやったねえ」「かねえ」みたいな話をしている時にも微妙に会話が噛み合わなかったりしていた。そりゃそうだ、アドレナリンで全てを計る人間(それって別に自慰的な発想でやっているわけではなくて、良い演奏をしていないと興奮出来ないから逆説的に興奮していればバンドの演奏は良かったと無意識に判断しているんだと考える)と演奏の探求者ではライブ直後の雑感にも齟齬が生じ得るだろう。

自分の「気迫と熱量重視」の発想は間違っているとは決して思わない。少なくとも僕は今後もそのスタンスを崩す事はないだろうし、何であればそれがやりたくてバンドをやっている。けれども、一緒に演奏する人間が演奏の精度を追求したいというならば、それはそうするべきなのだ。興奮出来る演奏の実現度に差があり、僕だけがそれが低いなれば水準を引き上げねばならない。

僕だって演奏は高精度の方が良いと思うし。しかも一緒に演奏している演奏者達も興奮と狂騒が織り成すヴァイヴスの力は知っている人間ばかりだ。では彼らと僕が同じ達成感を共有出来ないかといえば、それはもう単純に僕が彼らを足止めしているのである。演奏にどこか違和感を感じさせて、彼らを興ざめさせているのではないだろうか。

だとしたら僕は即刻真面目にリズム感、演奏技術の向上に努めるべきだ。


「何も準備しなくて良い。ただスタジオに来い」

言われた通り、特に準備らしい準備もせずにスタジオにフラリと向かった。

機材を準備して、そういえばとふと思い出してイヤホンを耳につけてみる。



「・・・・!?」



なんだ、これは。凄くドラムがはっきり聴こえる。イヤホンを外す。いつも通り。イヤホンをつける。

ドラムの“点”がハッキリクッキリと聴こえる。自分の音の聴こえ方、ギターの音の距離感は変わったけれども、これは実にやりやすいんじゃないのだろうか。耳にも優しそうだしね。

さて、演奏面に於いて。

今までの感覚で弾くと確かにドラムと“縦”がずれてるかもなと思う。普段の俺ならばここで走ってたのか、とかここが曖昧だったのか、なんてのがドラムの“点”が明確になる事で実によくわかった。

で、ドラマをちゃんと聴いて演奏すればそれなりにはあわせれるかもな、というのが第一印象。壊滅的にそこが出来ない、もう素人以下、生まれながらにリズム感が欠如しているわけではないのだろうな、と思った。

でもまあそれってつまり今まで僕が如何にドラムを聴いていなかったのかを証明するわけなんだけども。

普段からドラムがどんなビートを刻んでいるか、特に注目もせずに「あーこの曲はこれくらいのテンポなんだなあ」とか或いは「一小節はここからここまで」くらいの感覚でドラムを『聴く』わけではなく『感じて』いるレベルだったので、ここでスネアが入っているのですねとかここでキックが鳴っているのですねとか、そういう一小節を点の集合として捉える事が出来ると如何にあわせやすいかを体感する事が出来た。そして演奏していて楽しい。

今までベースを7年くらいやっているけれど、本当に僕って奴はドラムを聴いていなかったのだ。


で、その練習の翌日がパッセフェス だったのだけれども、ライブの際にはどうすべきか。まさか耳栓をしてやるわけにもいかず、かといって興奮するライブ中にドラムの音をジックリと聴く余裕があるかと言われれば自信はない(頭とかふっちゃうと音の聴こえ方が変わったりする故。そして演奏の精度をあげるために興奮を押し殺すのは、今現在ではあまり興味が湧かない事である)。

それが出来るようにするための『リズム感を揃える練習』なのだろうけれども、“縦”をあわせる事に興味を持ったのは前夜。あーどうすっかね。折角なので興奮状態でドラムにあわせにいってどの程度“縦”をあわせれるか興味があるのだが。

取り急ぎ目の前のモニターからスネア、キック、ハイハットの3点をうっすら返して貰う。目の前からドンドンスタスタとキックとかスネアが鳴ってたら如何に僕が興奮していようともそれは無視出来ないだろう。いわばドラマーから僕への牽制、拘束具としてキックを至近距離で鳴るようにしたのだが、これがなかなか良かった。

目の前のスピーカーからドラムが結構な音量で鳴っていると演奏しやすい。興奮して演奏していても目の前でクッキリハッキリ鳴ってれば無意識の間にあわせにいける気がする。

自分の精神論、信念を捻じ曲げる事なく、周りの演奏者と“縦”をあわせにいくビジョンが見えた気がした。


「今日どうだった?」

「昨日の練習でやった通りの感じでしたね。前よりかは“縦”あってましたよ」

「やった!ひょおおおおお!これからも頑張って練習しますよおおおおお!」

「でもあれですね、“縦”あってきたものの、今度は勢いなくなった気がしませんか」

「・・・・・」


どうやら鉄壁のリズム隊、パンチのあるリズム隊への道のりはまだまだ険しそうである。

「高い所から失礼しまぁす!」

明け方にご近所さん宅で伊藤誠人とご近所さん相手に自分が音楽をやる動機やら信念やら、演説をぶっていたら気がつけば睡眠時間は確実に削られていき、パッセフェス会場に向かうための集合時間ギリギリに目が覚めたのであった。いっけねえ。


昨日はJONNYでパッセフェス2010に出演。

TOWER RECORDS近鉄パッセ店主催で挙行された、近鉄パッセ屋上にて行われたライブイベントである。TOWER RECORDSにて出演者の音源を買うと、それと引き換えに入場する事が出来るというもので、この日は天候が悪い中沢山の方が集まっていた。


そう、天候が悪かった。

明け方降った雨は、僕が自宅を出る頃には止んでおり「こりゃあこのままいけるかなー」と思いきやステージ設営を手伝っている間にまた一雨。お陰で頭から服までグッショリと濡れてしまった。ちなみにこういう過酷なシチュエーションは大好きだ。野戦感、とでもいうのだろうか。熾烈な環境下での方が「戦場」感をよりダイレクトに感じれるのでわかりやすい。どのような環境でも演奏出来るように、と考えているなればどれだけの大雨が降ろうとも演奏は可能なはずであるからして。

さて我々JONNYは一組目。イベントの一組目というのが如何に大事な存在か理解しているつもりなので雨だろうがそれで人がいなかろうが一生懸命やるつもりであった。それがね、僕達が準備終わって演奏時間が近づいてきたら雨が止んだんだ。あれは嬉しかったなあ。雨がザーザー降ってたら降ってたでベースを置いて客席側で『雨に唄えば』を歌って踊ろうと思っていたのだけれども、やはり観ている方々の事を慮るなれば晴れていた方が良いに決まっている。結局、70名近くもの沢山の方々が僕達の演奏を観て下さっていたそうな。

思う存分好き勝手やった。MCから演奏、何から何まで好きなようにやった。パッセだから、とかライブハウスじゃないからとかそんなの関係なく、だ。

個人的には生まれて初めて明確に「ドラムを聴く」という事を意識して演奏(これについてはまた後日。ちょっと衝撃的だったのでジックリ書いてみたいが故)してみた。評判が良かったようで嬉しい。


続・我が逃走
階段の上り口付近から撮影した明日、照らす。
階段上り口は、下の階からの暖かい空気が昇ってきており
雨で冷えた体を温めるには丁度良かった。

全出演者、どれだけバタバタしていても一バンドにつき最低一曲は観るようにしていたのだけれど、秀吉、そして明日、照らすは相変わらず素敵な歌声をパッセの屋上に響かせていた。ああいう心の琴線に触れる、染み込んでくるような音楽は昨日みたいな環境で観たら最高だろう。

レインコートを来たお客さん、少し高いステージで歌っているバンド、その光景にその空気感。あれって完全に「フェス」だったよな。うん、フェスだったのだよ。

JONNY B. Goode vol.1 完逐!

20日、JONNY presents『JONNY B. Goode vol.1』を挙行した。


大阪 から帰って来、昼頃起き出す。軽度の筋肉痛及び、ほんの少しの疲労感の残滓。これなら余裕で、闘える。前日の身体の緊張をほぐそうと自転車で会場入りする事に。会場入り前に栄で植田サポートメンバーとラーメンを食べたりしてたので珍しくアクティブに動き廻ったイベント当日となった。


会場である新栄CLUB ROCK'N'ROLLへ到着すると、既にFar France 一行は会場入りしていた。リハーサルを観ていたのだが、新生Far France、良いじゃないか!ご存知の方もいらっしゃるかもしれないけれどもFar France、前任ベーシスト氏の突然の脱退をうけてしばらくはサポートベーシストで活動、この度晴れてhaltというバンドでベースを担当していた和田茉莉子さんが加入したのである。今回はそんな新生Far Franceとしては初の名古屋上陸、そして現メンバーでの音源完成直後とこの上なく光栄なタイミングに呼ばせて頂いた。

で、そんなFar Franceのリハーサルを観、自分達もリハーサルを行う。長年お世話になっているライブハウスなので今更問題もない。ハヌマーン のリハーサルは特等席で。あれだけのライブをやる方々だが、リハーサルの段階で思わず顔がニヤついた。

そしてそしてSuiseiNoboAz 、到着が遅れている。どうやら東名高速上にて大渋滞に巻き込まれているらしい。

果たして間に合うのか・・・・。一抹の不安を残して、開場。


SuiseiNoboAz、にっくき大渋滞のため未だ到着せず。急遽一番手となったFar Franceだけれども(その節は本当に有難うございます・・・!)素晴らしい演奏。ひねくれているけれどもポップ、ポップだけれどもポップ、果たしてどちらが先行するかはわからないけれどもやっぱりひねくれていて、やっぱりポップなバンドだ。

それを作為的にやってない感が、真似出来ないなあと思う。新生Far France、とってもバランスが良くてこの布陣がそれまでのバンドを観てきた方々にも受け入れられた理由が何となくわかった気がする。僕は彼らに比べたらこのバンドとの付き合いも短いし、ライブを観た回数も少ないけれども。

Far Franceのライブをモニターごしに観ていると(人がギュウギュウでフロアにはついぞ降りられなかった。有難い悲鳴!)、来た!SuiseiNoboAz、無事に到着!

来て間もなかったけれども、ボアズ演奏開始。会場入りして30分後にはフロアを(良い意味で)ポカーンとさせられるバンドがこの国にどれだけ居るかはわからないけれども、SuiseiNoboAzは間違いなくそのうちの一つだ。

演奏開始時のインパクトにポカーンとなり、そしてそんなフロアがすぐに熱を帯びていく。どこまでもタイトで、そしてここを忘れてはならない、アヴァンギャルドなリズム態にそれに負けないヴォーカルギター。

この3ピースバンドは3ピース以上の内容量と情報量が詰まっている。ラスト「水星より愛をこめて」が始まった瞬間にはフロアの興奮が、興奮で張り詰めた空気が視認出来たような気さえした。

そして大阪から強豪ハヌマーン。方々で評判を聞くこのバンドとの共演、そりゃあ楽しみにしていたけれどもオイオイ、あんなに格好良い上にプレッシャーを後続に与えるバンドだなんて聞いてないぞ。ボアズと違ったベクトルで研ぎ澄まされた“切っ先鋭い”バンドである。名古屋のお客さんがハヌマーンを待ち望んでいたのは準備中の控え室にまで聞こえてくる歓声ですぐにわかった。演奏中のリョウさんと目が合う。・・・何て目だ。打ち上げでわかったのだけど、何と僕と同い年。あの貫禄が、同い年で出せるんですね。『猿の学生』、恥も外聞もなく歌わせて頂きました。

3バンド通して観ていて、控え室の空気がピリッとしたのがわかった。皆、静かに興奮している。

この夜に演奏する事に。この夜を主催した事に。とんでもなく強力な3バンドを招いた事に。そしてその後にしんがりを務めてイベントを完逐させる事に。


率直に言って、恐らくこの日一番シンプルなバンドであったであろう我々、誤解を恐れずに言えば完全にヴァイヴス重視のライブを繰り広げた。飛び散る汗、そして罵声(ライブ中のメンバー間で飛び交う罵声はそのまま興奮に直結する事がある。この夜は紛れもなくそう)。人間性の発露、そして音楽。

問題点や課題点は演奏後に嫌という程見えた。しかしやれるだけの演奏はやった。

衝動や気迫というのがライブ、そして観ている人間にどれだけの充足感をもたらすのか判然としないけれども(けれども僕はそれらが有する力を信じて疑わない)、我々のそれが少なからず人の心を動かしたのではないか、バンドの興味を持って頂くきっかけになったのではないかとドカドカと売れるDVD(音源ではなく、DVDという辺りもライブ直後だと感慨深いものがある)を見ながら思った。


そして打ち上げも完全に衝動の赴くままに。僕が、ではない。ご存知植田サポートメンバーである。

その日の植田サポートメンバーはキレッキレであった。何度「メイデイ!」と口にしたか(ボアズメンバーの心中や推して知るべし)、何度Far France豚汁君と邂逅を遂げたか。何度ハヌマーンメンバーに理不尽な絡み方をしたのか。いずれにせよあの瞬間の植田サポートメンバーというのは最高に輝いており、そして形あるものはいずれ朽ち、光り輝くものもいずれは色褪せるように植田サポートメンバーも没する時が来たのであった。

僕の耳元で「俺、もう疲れました・・・」と囁いてガクンと首を落とした彼は兵士さながら。僕は彼の両肩を掴んで「植田ああああああああッッ!」とやったのであった。

で、柴山社長(ONE BY ONE RECORDS )と我々には打ち上げ終了後に成さねばならぬ事があった。

「ハヌマーンと大丸に行く」。大阪のハヌマーンに、名古屋バンドマンが愛するラーメン屋を是非食べて欲しい・・・!

この事に関して社長は並々ならぬ情熱を燃やし、そしてそれを達成するために我々は打ち上げ中から胃袋の調整に入っていたのであった。幾人かは酒に酔い潰れ、そして宿へと引き上げた人間も少なからずいた。

しかしハヌマーンと社長、そして僕は健在であった。よし、まだ闘える!


続・我が逃走
りょうさんもお気に召した様子!

「ハヌマーン」から「女神」と脳内変換の後、そのまま誤ったバンド名で記憶されてしまったけれどもハヌマーン一行、大丸ラーメンの大将 大橋さんとの邂逅を果たしたのであった。

ハヌマーン 山田亮一氏は後にこう語っている(twitter内にて発言抜粋)。

「大丸はおいしいとか、まずいとかではなく、愛おしい」と。

名古屋人冥利に尽きる発言である。


こうして我々の長い、そして激動の一日は無事に終わった。

疲労困憊し、身体に痣や傷は出来たけれども得たものの方が圧倒的に多い。

だからやめられんのだ、バンド活動って奴は!

「これがDICE PLAYだァァァァァッッッ!!!」

19日、大阪にてとてもとても熱い漢達のイベントに参戦した日である。


DICE PROJECTというイベントチームがある。

柴山社長から「本当に熱い奴らなんだよー!」と聞いていたし、iGOや明日、照らすがイベントに出演しているので存在は存じていた。社長が紹介して下さり、オンライン上でコミュニケーションをとらせて頂いていたのだけれども、そのきっかけになったのが6月のJONNYがアルバム『POP STAR』をリリースした際にお二人がアルバムを大層気に入って下さった事だ。まだ見ぬお二人からの熱いコメントを社長伝えで聞く度に胸が熱くなった。

「いずれお会いできる、必ず」

機会は想像していたよりも早かった。秀吉のシングルリリース(おめでとうございます!)、そのアンコールパーティーに出演する事になったのだった。


心斎橋FANJにてKAZUOさんと初めてお会い出来た。

演奏を終え、その足で物販ブースに駆けつけると眼鏡をかけた男性が「チケット売ってまーす!」と声を張られていた。物販ブースにただ二人。一瞬目が合い、「お疲れ様です、また後でゆっくりと!」とそれぞれ売り子に専念した。それがKAZUOさんとの初めての出会い。お客さんが皆帰られた後にゆっくりとお話出来たのだけども、噂にたがわぬ熱い方である。そしてどこまでも誠実。

ライブに関する率直な感想も聞かせて頂いて、僕はDICE PROJECTが沢山のバンドマンに愛される理由、その片鱗を見た気がするのだ。

数日後、KAZUOさんが名古屋に来られた。フラリと来られたようなのだけれども、翌日が仕事という事で僅かな時間になってしまったけれどもお話させて頂き、柄にもなく恋バナなんてしちゃったわけですよ。


ATSUSHIさんと僕は同じ年。直接お会いしてすぐに思ったのだけれども、とても同じ年とは思えない程落ち着いてらっしゃってそしてスマートでジェントルである。酒の席ではサポートドラマー 植田選手と大暴れ(一方KAZUOさんは体育会系の呑み方をされながら熱い話を)してらっしゃったのだけれども、基本スマートだ。

お互いに声優 平野綾を“偶像”として崇める同士である。そして気配りの出来る漢。出演直前、ガチガチになっている僕をリラックスさせようと声をかけてくださった瞬間の事は忘れ得ない。

勿論植田サポートメンバーと取っ組み合ったまま、駐輪してあった自転車に突っ込んでいったのも壮絶なる記憶なれども、でも僕の中ではATSUSHIさんはどこまでいっても爽やか笑顔の好青年である。


いかんなあ、こうしてお二人の一瞬一瞬、誠実さをこのエントリーに記録しようと几帳面に書けば書く程、実像と離れていく気がする。

兎に角、お二人はとても熱くて音楽をこよなく愛し、そしてバンドを愛していらっしゃる誠実なイベントチームなのである。


で、秀吉のレコ発アンコールパーティーにJONNYで出演したわけなのだけれども、この日の出演バンドがそれぞれパンチや人の心にグッとくるものを残しつつ、では我々は何をやったかというとそれはもう今現在のベストを出さんと全力でやるわけですよ。

ライブ中は兎に角無我夢中で、余裕がないといえば余裕がないという事になろうけれどもそもそも余裕を感じる瞬間があったライブなんて今までただの一度もないわけで、そう考えれば普段通り。ただやはり過去最高の、想像を絶するようなライブをやろうと毎回心に決めてステージにあがる身としては、それが達成出来なかったのは単純に悔しい。いつか、見ろ!


話が前後するが、打ち上げは本当にカオス。

植田サポートメンバーが一気しまくった挙句、酔っ払ってDOOKIE FESTA 井上さんに「逃げんなよオイ!」と絶叫したり酔っ払った男達が秀吉さんにひたすら飲ませたり、もう命の限りを尽くして謳歌されてた、あの打ち上げ。

植田選手、完全に酩酊の後、車に運び込まれ車内でビニール袋に嘔吐。後に轟沈。偶然サービスエリアで出会った夕暮レトロニカも「凄いね!」と。確かに、あの熱量は尋常ではなかった。完全に誇りと歴史を背負った漢の酔い方。

皆さん、これ次回エントリーで触れるであろう翌日への複線ですよ完全に。


DICE PROJECTのお二人との付き合いは今後も続くであろうと思うし、お世話になるだろうと確信している。

なれば僕が出来るのは次お二人にお会いした際に少しでも成長したバンドの姿をお見せ出来るよう精進する事ばかりだろう。


続・我が逃走
KAZUOさんと涙する植田君。
深夜、アメリカ村にて。

3日前の夜の話

18日 22時

山田君宅にて不完全密室殺人会議、の前にちょろりと山田君の近況報告等を聞く。

仕事は相変わらずハードだそうで、ふとした弾みに火傷を負ったりと大変そう。彼の生活スタイルと職場の仕事内容を聞いたらまず僕ではとてもじゃあないけれど耐えられそうもない生活を送っていた。

で、11月の企画の話等する。イベント名も決まっていなかったけれども、とんとん拍子でフライヤーのデザイン案まで詰める事が出来た。

不完全密室殺人×ザ・フロイト×太平洋不知火楽団の3バンドによる我々の活動再開企画、県外からのお客様が予想外に多いようで(関西に行った折に何人かの方に「11月行くよ!」と声をかけて頂いたりして、あれには本当に驚いた)、我々としても県外にもお世話になった方々、そして我々のライブを楽しみにしていて下さる方が多少なりともいらっしゃるのは重々承知している。というわけで企画に関しては本当に本当に微力ながら、愛知県外の方が少しでも来やすいように色々と調整させて頂くつもりです。どこまで実現出来るかわからないけれども、期待せずに続報を待って下さい。

勿論、近郊の方々にもお楽しみ頂けるよう、全力で準備を進めていきます。お楽しみに。


同日 23時

帰宅。カレーを物凄い勢いでかきこみ、連絡諸々済ませ、入浴。既にこの段階で相当な睡魔に襲われていたけれどもどうにかもち堪える。自転車を漕いでたらアドレナリンが出て眠気も飛ぶだろうし、帰宅時も駅構内で眠ってしまう事はないだろうと自転車で出掛ける事にする。最小限の荷物をまとめ、家を出たのが23時45分。

ヤバイ!遅刻だ!


19日 0時20分

結局20分遅刻でスタジオに到着。意外と近いもんだな、と汗に濡れたTシャツ、半ズボンにベースを担いでスタジオ入り。吉田ヒズム君が実家帰省中のため、この日のパイプカットマミヰズ練習は3人で。新曲っぽいものを作ろうと試みたり(試みた、どまりなのはつまり出来なかったわけである)、ジャムセッションをしたり。ただ今回の吉田君から言いつけられた宿題はやっておかねば、と異常に複雑なキメの曲だけは何度もリピート。

リピート&リピートされる複雑なキメ。分解してどうにか規則性を見出して憶えやすくして対処する。


同日 4時00分

小腹が空いたので一同コンビニへ。100円のカップラーメンとおにぎりを食べる。

当然の結果として、眠くなる。


同日 4時25分

建物内、無人の地下スタジオロビーにて

「ねえ駒田君」

「はい何ですか」

「一つだけ頼みがあるんだがね」

「何でしょうか」

「5分だけ寝ていいかね」

「いいですよー」


同日 5時45分

・・・・。

・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・。


「舟橋さんッ!!」

「・・・・!何何、どうしたんだい?」

「やばいっすよ気付いたらもう1時間以上寝てます!」

「何だとっ」

「気付いたら3人とも寝てましたね、スタジオ退室時間が近いです」

「急いで片付けよう!」


同日 6時05分

3人揃って眠るとは思わなかったけれども、時間通りにスタジオを出、次回の予約をとりつけてお店を出るともうすっかり明るい。そういえば自転車で帰らねばならないのだ、と思い当たると若干の倦怠感を感じたけれども、1時間の仮眠が随分と効いているようでそれまでと比べれば体調はビックリする程良くなっている。

ではまた、と電車で帰る二人と別れ、一人自転車を漕ぎ出した。


同日 6時40分

自宅到着。


同日 7時00分

荷造り等等、諸々の準備を済ませ就寝。ベッドに入って携帯電話のアラームをセットする。10時には起床しなければならない。3時間の仮眠、この状態でスムーズに起きられる自信がないぞ・・・・。時間差で何度もアラームがなるようにセット、ふと思いついてtwitter にて「10時に起こしてください」とツイートしてから眠りの世界へ。


同日 10時00分

意識が緩慢ながらも覚醒し、最初に耳に入ったのは鳴り響く携帯電話の呼び出し音。条件反射的に携帯電話を手にしてディスプレイを確認する。空きっ腹に酒 の0024さんである。偶然タイムラインを見ていて僕の「10時に起こしてくれ」ツイートを目にされたらしく、入電してくれた模様。空きっ腹に酒はこの日、神戸にてオワリカラSEBASTIAN X と共演。「お互いに健闘を」と言葉を交わし、あろうことか二度寝。というかまどろんでいた。

この馬鹿野郎!

でも一度ここで起こして頂けたからこそ、この後はうつらうつらしながらもどうにか集合時間には数分の遅刻で到着出来たのだと思う。ご好意に感謝!

そして野村先生(レッサーホース /ノムラセントラルステーション 他)もメールを下さった。この人もどこまで親切なんだ・・・・!

0024さんといい野村さんといいベーシスト同士の絆は、熱く硬い!


同日 11時5分

佐藤家着。

幸いサポートメンバーはまだ来ていなかった。いやはや。

いざ大阪へ!


to be continued....

時折箇条書き、やっちゃうよね。

・ライブハウスに行く
新栄CLUB ROCK'N'ROLLにワッペリンSEBASTIAN Xオワリカラ を観に行く。

ベイリーズミルクを嗜みながら、それぞれ楽しむ。少量のアルコールが入った状態でライブハウスにいると日によっては物凄く不健康な思索に陥ってしまうが、昨日は多幸感ばかりを感じた。

きっと良い演奏に良いお酒、そして良い人ばかりがいたからだ。


・夜中の試行錯誤

over skill 水谷君のベースを組み上げる。残念ながら自宅にはペグの余りがなかったので、今回はブリッジ交換に終始する。素人細工ながら穴埋めをし、バダスブリッジに交換するも、どうにも取り付け位置が気に入らない。預かる事にする。

深夜に開始されたというバンドマンやライブハウスに出入りしている関係者、友達の友達等総勢20名以上のドッヂボール大会に合流しようとするも、もう大会が終了した事を知る。

体を動かす機会を逸したので、明日明後日とライブ中にその分動かそうと思う。



・10月から久しぶりにTVドラマを観るかもしれない


続・我が逃走
三角巾で腕を吊っている戸田恵梨香を見て
自分でも無自覚だった嗜好がある事に気がついた。


僕が中学生の頃にやっていた「ケイゾク」というドラマがあったのだけれども、ある日突然それの続編が放送されるというニュースが飛び込んできた。続編とはいっても前作と同じキャストではない(製作スタッフは同じ)。

胡散臭くて狂気染みててキュアーでユニーク、そんな演技を披露していた中谷美紀×渡部篤郎の主役コンビは、今回は戸田恵梨香×加瀬亮にチェンジ。

web上であれこれ調べてみるとここに嫌悪感を示すファンが相当多いよう(監督自身「あの二人でないと『ケイゾク』ではないと思っています」旨を以前発言されていた事も少なからず関係があろう)だが、僕は単純に前作と地続きの世界観を使ってどんなドラマが作られるのかが楽しみだ。

主演二人に関してもスチール写真や予告動画を観る限り、全然悪くない。むしろ良い。期待している。

しかし当初は『ケイゾク2』として情報が流れたものの、今オフィシャルサイト では『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』と銘打たれている。そして小さく『ケイゾク2(仮)(仮)(仮)』。当初は一つだった(仮)が増えている。これがまた色々と憶測を呼び、情報や意見も錯綜しているけれども、まあ僕はやっぱり楽しみだよ。

現状書く事は特にないけれども、とりあえず10月5日の第一話放送を楽しみに待っている。


・誰か俺に時間をくれ

今日は仕事後、不完全密室殺人会議。そして一時帰宅、腹にカレーを入れた後にパイプカットマミヰズ練習へ。吉田ヒズム氏所用により本日の練習は欠席故、今日は3人での練習になる。

そして練習を終えて帰宅、帰宅予定時間から数時間後には大阪に向けて出発する故、可能な限り眠らない方が良いんじゃあないかと考えている。

どうするどうなるフナハシタカヒロ!

自転車で転んで照れ笑いを浮かべた

ライブをしていないのにライブをした気になった夜。


仕事後に自転車をジャコジャコ漕いで新栄CLUB ROCK'N'ROLLへ10月16日に挙行するイベント のフライヤーの折込に行く。ブッキング本多さんと僕の参加している3バンドについてあれこれお話しながらの作業。普段バンドの話をする時、大抵会話の相手は僕の背後に3バンドのうちのどれかを投影して話し、そこに終始する事が多いので本多さんみたいに複合的にお話する方は新鮮である。

作業しつつ、お話しつつ、漏れてくるパノラマループ (サポートドラマー佐々木さん、最後の演奏だったそう。2年間お疲れ様でした!)の演奏を聴きながら作業を続ける。パノラマループのアンコールが終わると同時に、丁度作業も終わった。

池下CLUB UPSETへ急ぐ。

自転車で盛大に転んだりしつつも無事、到着。

この日はCOOKIE SCENE のイベントという事で我らが柴山社長(ONE BY ONE RECORDS)がDJ出演!到着時にはもうイベントは終了していたけれども、社長にTHISTIME RECORDS 社長様、そしてCOOKIE SCENE編集長 伊藤さんを紹介して頂く。イベントも盛況だった様子!

UPSETにて大阪から名古屋に来られていたDICE PROJECT KAZUOさんと合流。食事に行こうという話で名古屋の旨いご飯屋さんなぞ・・・と考えていたのだが、スタジオの時間目前故、泣く泣く断念。KAZUOさん、今度は僕が責任持って名古屋のパンチあるご飯屋さんを案内いたします。

そしてDICE PROJECT presents『DICE PLAY! #33』、いよいよ本番当日が近い!

19日はアメ村CLAPPERで秀吉レコ発を祝いましょう!



2010.09.19 (日) アメリカ村CLAPPER

DICE PROJECT presents 「DICE PLAY! #34」
-秀吉 "夕の魔法" Release Party!! アンコール編-

出演
・秀吉
・DOOKIE FESTA
・夕暮レトロニカ
・JONNY

開場/17:30 開演/18:00
前売/\2000 当日/\2500
P-code:117-095 / L-code:53497



練習を終えた後、新栄は杏花村へ。R&R組とUPSET組が合同で打ち上がっているという話。到着後、数秒で全裸の成人男性4名の姿が目に入る。相変わらずパンチのある連中!杏花村の大将も随分と慣れられたのじゃなかろうか、ひどい打ち上げに。否、鳴らしてしまった、というべきか。バンドマンが。

打ち上げ撤収後はUPSET組を追い、大丸ラーメンへ。すでにその時間で4時くらいだったのでしばらく待ったものの、諦めて(敵前逃亡ではない、戦略的撤退である)松屋で豚丼を食べましたとさ。


帰宅すると5時半過ぎ。

大丸で並んでた辺りから感じていたけど、何だか昨夜はライブをやった気になっていた。思うにライブハウスの空気を吸い、様々な人に会い、杏花村でコーラを飲んで大丸に並んだからだろう。

ライブをしていないのにライブをした気になった夜だった。

燻製肉狂騒曲


続・我が逃走


食い物に対する執着は、人一倍ある。


仕事を終えて帰宅すると夜の9時過ぎ。大抵家族は夕食を済ませており、用意して頂いた夕食を一人食べる事になる。その日のメニューは蓮根のキンピラ、そしてあわせ味噌の味噌汁、ベーコンエッグ。母親からすれば、『手抜きメニュー』らしい。というのもその夜は父親が外食、夕食の用意は自分と息子である僕の分だけで良い。であるからして日夜家事におわれている母親からすればホッと一瞬気を抜きたくなったのであろう、前夜の残り物と簡易な調理で済むベーコンエッグで夕食を済ませよう、とこういうわけだ。

僕に異論は勿論ない。連日連夜家族の分の食事まで用意してくれる母親のほんの一瞬の楽チンを非難する気もさらさらないし、この年齢の大飯食らいの息子を日夜食わせてやっているのだ、ここは一発、日頃の感謝の念を表明すべく何かご馳走を食べに連れ出したって良い程ではあるまいか。結局、甲斐性がないのでそれは叶わないのが情けないのだが・・・。

で、感じる必要もない良心の呵責を感じたのか、せめてベーコンエッグくらいは僕が帰宅してから調理しようという事になり、僕はジューシーなベーコンエッグを楽しみに仕事に向かったのだった。


何だかんだで帰宅が遅れてしまった。

帰宅すると母親は愛犬の散歩にでも出ているのだろう、家はもぬけの空だった。

自室に荷物を放り込み、早速キッチンへ向かう。冷蔵庫を開けると蓮根のキンピラがラップされて入れられており、コンロの上には味噌汁の鍋が置かれている。炊飯器の中にはご飯が炊けていた。コンロに火をかけ、味噌汁を温める。様子を見ながらご飯をよそい、蓮根のキンピラをスタンバイ。キンピラ牛蒡だろうがキンピラ蓮根だろうが、冷えていても旨いのが美徳であり、その日の気分は冷性だった。

シンクの横、コンロとシンクに挟まれたそのスペースが僕の飲食スペースだ。シンクの向こう側にはカウンター形式のテーブルがあつらえられているものの、ここで食事を重ねる度にその小さなスペースが落ち着くようになってしまった。ここで椅子に腰掛けて、或いは行儀が悪いけれども突っ立ったまま食事をするのが日課である。

あわせ味噌の味噌汁は煮えていた。茶碗一杯のご飯も湯気を立てている。蓮根のキンピラも食欲をそそる。メインディッシュはないものの、取り急ぎ食事を始める事にした。

味噌汁をすすると、ホッと一息。

味噌汁というのはそのまま家庭の思い出、イメージと直結する。10人いれば10通りの好みの味噌汁の味があり、それは=その人の家庭の味、と言ってしまって良いだろう。誰だって自分の母親が作った味噌汁が一番旨いに決まっている。結婚というのは、或いは好きな味噌汁が一つ増える事なのかもしれない、と夢想する。

兎に角、幼い頃から味わってきたというのもあるだろうが、僕はこの玉葱と麩が入ったあわせ味噌の味噌汁が大好きなのだ。

茶碗半分まで白米が減った頃だろうか、思い立って冷蔵庫へと向かう。タッパーを取り出し、開けてみる。中にはベーコンが4枚。どうしても目玉焼きが巧く焼けない僕は、自分でベーコンエッグを焼く事に若干の迷いがあった。が、もういい年した大人である。母親の帰りを文字通り指をしゃぶって待っているわけにもいかないだろう。勝手に自分の“聖域”を汚されて母親は怒るかもしれないが、なにうまくやれるさ。


またまたマナー違反だけれども、茶碗のご飯と味噌汁、そして蓮根のキンピラを胃に放り込みながらベーコンを熱したフライパンに取り急ぎ2枚放り込む。と、ジューッという胃袋を刺激する音、そして鼻からダイレクトに胃袋を揺さぶる匂いが辺りに立ち込める。このどこか豪快で、そして『肉を食う』という行為の起源さえ連想させるような、そんな音を聴きながらその音、匂いをおかずにご飯を食べる。

頃合を見て裏返し、さてそろそろ玉子を用意した方が良いかなという段になって一瞬迷ってしまう。

まだタッパーの中にベーコンは2枚あった。極めて主観であるが、ベーコンエッグはベーコン2枚の上に鎮座するように目玉焼きがのっかっていた方が美しい。なれば冷蔵庫の中のベーコンを食べ尽くす事になってしまうけれども、今現在フライパンの中で“踊っている”ベーコンは僕の胃袋へと消えてしまっても問題ないだろう。


フライパンへと箸を伸ばし(本日3回目のマナー違反!)、ベーコンをそのまま茶碗の上のご飯にのせる。肉汁、油がご飯へと染み、僕は完全にいたたまれなくなる。早くこの目の前の代物をどうにかせねば!

はやる気持ちを抑え込みベーコンで可能な限りの分量のご飯を巻き取りそのまま口の中へ!焼きたてのベーコンをそのまま口の中へ入れたもんだから咥内は火傷したけれども気にせずに味覚に集中する。


・・・・・甘美也。

焼いた燻製肉と白米、このこれ以上なく調理に手間のかかっていない組み合わせがかくも心と胃袋を躍らせるのか!甘くて塩っ気のある、芳醇なるベーコンの味が「ご飯を!もっとご飯を!」と口の中で暴れまわるもんだから慌てて茶碗からご飯をかっ込む。咀嚼して飲み下す。油まみれになった咥内が白米で洗われて、嗚呼、至福。

結局この夜、僕はこの食べ方でベーコンを4枚と茶碗のご飯を2杯片付けてしまった。


玉子?ご心配なく。

3杯目は玉子かけご飯で〆た故。

誰にも、腰抜けなんて言わせない!


続・我が逃走


佐藤メンバーの絶妙な表情は置いておくとして、こんな企画があるのですよ。



2010.9.20(月・祝日) 新栄club Rock'n'Roll

JONNY presents『JONNY B.Goode vol.1』

出演:
SuiseiNoboAz
ハヌマーン
Far France
JONNY


開場18:30/開演 19:00
前売 2000yen/当日 2300yen
(1 Drink別)



久しぶり(という程でもないのか、レコ発ファイナルがあったものな)の企画、今回は地元バンドは自分達以外一切おらず、大阪そして東京から強豪ばかりをご招待!

お好きな方々はもう周知のバンドばかりであろう。

SuiseiNoboAzはあの向井秀徳プロデュースでアルバムを発売したのも記憶に新しい。唐突なるこちらからのオファーを快く引き受けて下さった(勿論スケジュールの兼ね合いはあったけれども)お三方に感謝。

Far Franceは以前一度共演した折にあまり出来なかったラーメン話を是非今回したい。東京の旨いラーメン屋をご教授願いたい。今回は音源発売直後、そして新メンバー加入後、初の来名という事!これは注目!楽しみです。

ハヌマーン、既に名古屋でも人気、バッキバキ(音を表しているわけではないよ、この擬音)のアンサンブルを鳴らす3人組。「猿の学生さん」とか忘れられんだろう、本当に。6月に出したアルバムも好評な様子!佐藤さんが色々と(年齢とか)誤解させていたくだりとかまずは謝らないとね。


個人的に嫉妬(バンドマンだって格好良いバンドには羨望と嫉妬は感じる、当然だ)を感じているバンドばかり集まっているので、この日は反骨精神の塊のような演奏が出来るだろう。一矢報いてやる!

皆様是非お越しをば!

新兵器、爆誕。

友人の飛田君(地慕里ジャンクション)はエフェクターの自作が得意らしい、という話を耳にしたのは今から一月半程前の事。

そういう面白い事を、何で今まで知らなかったのだろう。


すかさずコンタクトをとる。

「あのさ、エフェクター作るの得意って聞いたんだけどさ」

『うん、作れるよエフェクター。ぶっちゃけベース弾くのより得意かもしれない(笑)』

「そんな馬鹿な(笑)。あのね、ループスイッチャーが欲しくてね」

『お、スイッチャーか』

「そうそう、仕様はね・・・・」

以下略


実は相当に大変な事をお願いしているとは、その時の僕はまだ知る由もなかった。

飛田君は自分も相当なエフェクター愛好家で、殊にベース・シンセサイザーへの拘りは並々ならぬものがあり、なかなか手が届かないような変り種から一般的に普及しているモデルまで、或いは愛情を持って或いは自分仕様にカスタマイズして愛用している。

その彼が、まさか好きなだけではなく「Weather Report」 という屋号を掲げてエフェクターの自作にまで手を出しているとは露知らず、僕はどこかに自分の理想通りのエフェクターを、堅牢な作りでかつ手の届く価格で提供している所はないものかと探し回っていたのだった。

早速、飛田君に自分の欲するループスイッチャーが作成可能か訪ねてみる。


常日頃から、自分の思い通りのサウンドをアウトプットする事、それを演奏する曲を活かす方向で行使する事に精力を傾けていたものの、実現するには複雑なシステム、或いは物凄く俊敏な速さで動く足、或いは3本目の足が必要だと感じてきた。

例えば「歪み→ベース・シンセサイザー→クリーン」と音色を切り替えるとする。


1.歪みエフェクターのスイッチをオン 

2.ベース・シンセサイザーをオンにすると同時に歪みをオフ

3.その後にベース・シンセサイザーのスイッチをオフにする


という一連の作業がこの工程には必要なのだけれども、ここで問題になってくるのが2.である。何て事はない、右足と左足を同時に使えばいいのだけれども限られたスペースにエフェクターを収めた場合、簡単にこれが出来るような配置になっているとは限らないし、第一興奮状態にあるライブ中にかような正確さを要求される作業を両足を使った極めてフィジカルな部分で実現出来るかどうか。そこに神経を使うよりかは他に集中したい部分があまりにも多いため(それは気迫というライブにおいて何よりも僕が重視する部分だったり、転ばないようにするという基本的な部分だったりする)、僕は不本意ながらこの一連の音色切り替え作業を放棄し、ベース・シンセサイザーのセクションをすっ飛ばしたりもしていた。或いはほんの数拍の間、2台のエフェクターが同時にオンになっている瞬間もあったかもしれない。しかしてこれらはやはり当初描いたイメージからは逸脱するものであり、それというのは一種の罪悪感すら抱かせるものであったのだ。


これから解き放たれるには

「相応のチャンネル数」を持ち、「それぞれが独立してオン・オフ可能」であり、なおかつ「他チャンネルを踏む事でそれまでオンになっていたチャンネルから一発切り替えが可能」であり、猥雑さから解き放たれるためにも「オン状態のスイッチをもう一度踏む事で、ループ・スイッチャー自体がバイパスになる」物が必要だったのである。

で、飛田君にオーダーする事一ヶ月。

飛田君は期待以上の作品を仕上げてくれた。


続・我が逃走


3チャンネル、そして一発切り替えが可能であり、バイパス状態にするのも容易。

そして更には堅牢であり、興奮状態でも踏み間違えがないようにスイッチ感覚も適度な距離が設けてあり、それでいて視認性に優れたLEDを搭載した、嗚呼、これこそまさに理想のループ・スイッチャー!


続・我が逃走


製作過程に於いて、様々な苦労があったらしい。

自身もベーシストである飛田君は、自分自身の拘り、そして美意識をも投入してこのスイッチャーを仕上げてくれたのだった。ジャックはスイッチクラフト、配線材もベルデンを使用と電気信号レベルで不足のないものを選定、さらにはあらゆる使用状況での使用を想定して(電圧というものが関わってきたらしい。一度組み上げた物に特定の電圧状況で使用した場合、誤作動が認められたそうだ)部品を追加、そして各チャンネルにはバッファが内蔵されている。中身の基盤(何と業者に発注したそうだ)はしっかりと絶縁された上でスポンジ材で固定されており、堅牢な厚さ2mmのアルミケースがそれらを保護する。

「これなら暴れて踏んでも大丈夫だよ」とは飛田君の弁。


続・我が逃走

エフェクターを接続して、早速使ってみる。

・・・・・うん、素晴らしい!パーフェクト!エクセレント!ブリリアント!

理想通りの、否、理想以上のものがそこにはあった。

現在相応の大きさ/高さのアルミケースが本作には使用されているが、発注してあるこれより高さが低いケースが届き次第ver2.0に中身を移植してくれるそう。たまらんな!

僕の足元のエフェクターそれぞれが内臓ならば、それらを司る脳の役割を果たしてくれるこのスイッチャー。

これはどのバンドでも重宝しそうである。


「Weather Report」 では他にも歪みモノからトレモロまで様々なエフェクターを作ってくれるとの事(今回のループ・スイッチャーは13000円程度で製作/販売可能との事)。かくいう僕も既に2台目の製作を依頼しており、そちらの仕上がりも相当楽しみである。

興味のある方は気軽に本人まで!

パンツ汚した事が電波にのった件


続・我が逃走


昨日はJONNY3人でメディアFM『タックインの太田川発電所』にゲスト出演。

人生初の吉本芸人さんとのカラミに緊張しつつ、緊張のあまり「もう佐藤さんに全部喋って貰えばいいや・・・・」と半ば捨て鉢になりながら佐藤メンバーの運転する車の後部座席でハンバーガーとシェイクを堪能。こんな事ばっかりやってるから、太る。


で、無事メディアFMに到着。

シェイクと暑さにまけて摂取しまくっていた水分によって催したのか、トイレへ駆け込む。勢いよく放水すると同時に、まさかの『大』も出現。少量ではあったがパンツを汚す事となった。これだけならばまあ、(ほぼ)日常的に起きている事であるととりあえず毎回のお約束事としてtwitterにてツイート。

ラジオ局まで来て脱糞なう。パンツ汚したまま生放送、しかも公開収録だなんて恥ずかし過ぎる… よしっと。さて打ち合わせ打ち合わせ!」

携帯電話を終い、放送の合間を縫ってパーソナリティのタックインのお二人と軽い打ち合わせ。とは言っても自己紹介程度で、一服のご相伴に預からせて頂きながら大丸ラーメンの話等を少々。

吉本芸人さんであられるとの事で若干緊張していたのだけども、お二人の穏やかな様子に一安心。


しかし。

放送が始まるや否やお二人、やはりテンション豹変。流石プロ!

「まずは自己紹介をお願いします」とリードしてくださる。流石プロ!

「今日出演してくださるという事でHPを見させて頂いたんですけれども・・・・」。流石プロ!

「ベースの舟橋さん、ここに来られてからtwitterでつぶやいてましてね」流石p、え!?

「お、何分前?」

「えーっとこれは21分前ですなあ」

21分前ってちょっとそれってまさかああああああああああああああ

「これだこれだ、『ラジオ局まで来て脱糞なう。パンツ汚したまま生放送、しかも公開収録だなんて恥ずかし過ぎる…』」

やっぱりいいいいいいいいいいいいいいいいいいあああああああああああ


今から110年前、カナダ生まれの一人の技師が無線を使った通信に成功、その6年後にクリスマスの挨拶を自ら放送したのがラジオ放送の歴史の始まりなのだが、その110年のラジオ放送の歴史上、ゲスト出演者の26歳成人男性が本番直前に例え僅かであろうともパンツを汚し、あろう事かそれが本番中にパーソナリティによってすっぱ抜かれるという事態が何度あっただろうか。

最初に感じたのは、ほんの少しの恥ずかしさ。そして次に感じたのは「オイシイ!」とか「よくぞ拾って下さった!」という感情であり、数分後にはそれらの感情は「もう師匠には叶わない」という畏敬の念に変化していた。

もうタックインのお二人、流石の話術なのである。

う○こやお酒の話ばかりしていたにも関わらず音源やイベントについてはキチンと触れて下さり、音楽感についても話を振ってくださる。あれは完全にこっちのキャラクターを読んでやってらっしゃったんだろうなあ。

何が凄いってそれらが全部アドリブな事である。


進行表にはたった一言「JONNY登場」としか書いておらず、タックイン三根さんも「僕達はこれで教わりましたから」と涼しい顔。さり気なく仰ったその一言に、芸能を突き詰め話術を突き詰め笑いを追及した芸人としての誇りのほんの一片が見えた気がして、物凄く格好良かった。


いやあ、実に楽しかったなあ。また出たいなあ。

偉そうにラーメン批評なんかしてるけど、ラーメン通にはなれやしない。

神戸STAR CLUB出演者+関係者での打ち上げ を終え、一同そのまま大阪へ。

翌日の心斎橋FANJでの演奏に備えて心斎橋付近の漫画喫茶に宿泊。この漫画喫茶、先日パイプカットマミヰズで共演した空きっ腹に酒 の0024ryoさんから教えて頂いたのだけども、現在期間限定キャンペーン中で新規会員入会者には12時間パックが980円、しかも昼食付、シャワールーム利用も無料とかなり豪勢な事になっている。

節約を常とせねばならない自分の現在の状況を考えると、この驚異的な価格とその価格以上のサービスというのはもう本当に有難い。自分のフラット席で横たわりながら有難過ぎて鼻息を荒くしてしまった。


さて目覚めてからは心斎橋FANJへ。

ここでの公演は去年の4月頃(だったように記憶している)十三FANDANGOに出演した際に共演したFragile のベーシストこんぼい君が働いてらっしゃり、氏から「ベースの話をしましょう笑」とオファーを頂いたので実現した。こうやってどんどん繋がっていくのは素敵だね。

こんぼい君、僕の周りではあまりいない歪みエフェクターに拘るベース奏者(古いRATを使っているそう)である。同業者同士色々と情報交換も出来、久しぶりの再会は実に嬉しいものとなった。


ライブの際は大抵ヘッドアンプだけ持ち込み、スピーカーはライブハウスに常設のものをお借りする。この日はTRACE ELLIOTのものだったと記憶しているのだけれどもこれが実に良い按排で、手元のニュアンスに対して素晴らしいレスポンスを返してくれたのだった。歪ませた音も良し。本当、ここまで気持ち良くベース演奏出来たのは久しぶりかもしらん。


続・我が逃走


終演後は心斎橋FANJのロビー(ここ、構造が映画館とかホールみたいになっていて実に新鮮。体験した事のない構造で何だかとてもワクワクした)で中打ち。ポップコーンとコーラ。というのもこの後に


続・我が逃走
この見た目だけでもうグッとくる人はくるんじゃないでしょうか。


ラーメンを食らうためですよ。

「角ふじ麺 ○寅 心斎橋店」にて角ふじ麺、中盛、にんにく背油マシ。中盛という事でデフォでは200gの麺が300gに増量。中盛にしようが大盛にしようがお値段据置なのが嬉しい。

で、ここ何が旨いって勿論濃厚でいて名古屋に最近増えてきた「ら・けいこ」インスパイア(あれはもう二郎インスパイアではないだろうと個人的には思っている。異論は認めます)程醤油辛くもないスープも旨いしシャッキリした野菜も旨いし肉厚なブタも勿論旨いんだけど、麺。もう圧倒的に、麺。

適度に固めで、小麦の味が濃厚な麺はどんどん口に放り込んでワシワシ食べたくなる程良い出来。

気がつけば麺ばかり頬張っていてその後のバランスを取るのに苦労した。

いやあ、旨かったなあ。


ニンニク臭いまま名古屋モドリ。

気がつけばこの2日間、食べてばっかり!いくらライブで汗流したって、そりゃあ太るというもんさ。

【注意】空腹時には目に毒な画像、連発

ここ2日間ばかり関西方面に行っていた。

関西といえば数日前にパイプカットマミヰズで塚本エレバティに行った ばかりであるが、メンバーが違えば遠征の印象も過ごし方もガラリと変わるという事で、そう、今回はJONNYで行った関西2DAYSについてお話しよう。

twitter上でオンタイムでアップロードしていた写真等を使い、改めて記憶を掘り起こして書いていこうと思う(情報発信ツールとして鮮度、拡散性=twitter 保存性、密度=ブログ という具合に使い分けていこうと思っている)。



9/8(水) 神戸

この日は神戸STAR CLUBでの演奏。

リハーサル前に腹ごしらえに行くというJONNY一同、基本的にライブ会場入りして以降は何も食べないようにしているのだが(大した理由があるわけでもなく、単純にライブの時は胃袋を空っぽにしておきたいからである)、この日はフラフラとついて行った結果


続・我が逃走


「十番」という店のホルモンうどんを食らう。

この店名物のホルモンが入った焼きうどん。ホルモンが旨いのは勿論、海苔の風味も相まってガンガンいける。

綺麗さっぱり平らげてリハーサル、そしてライブ。


この日の演奏はメンバー内でまさかのセットリストの認識ミスがあったり(違う曲が始まったのにテンションMAXで突入する植田サポートドラマーはこの日のMVPだったんではないだろうか)、久しぶりのベースのチューニングが狂ったりしたけれども(佐藤「あたし、ぶつかったよ。それじゃないのかな」・・・おい!)神戸STAR CLUB名物『お立ち台』も使ってテンション高めの演奏が出来たと思う。


終演後は「こてこて」というお店で打ち上げ。このお店、大将が物凄いインパクトだった。

店に入るなり日焼けした肌にタンクトップを着た坊主頭の大将が最高の笑顔で迎えてくれ、もう大将だけでこの店がただのお好み焼き屋じゃないとわかる。

「注意事項は二つね!ゲロを吐かない。お店を壊さない!あとはもうジャンジャン楽しんで!お腹減ってるね?」

勿論!一仕事終えたバンドマン達はアルコールへの渇望と空腹で気もそぞろであった。

「ビール瓶はここに一杯あるからセルフでお願い!」

ケースごと積んであるビール瓶。おいおい、これ全部飲んじゃってもいいのかい?これで2500円って安くないか?

だが驚くのはまだ早かった。


続・我が逃走
「鯛のお頭付きだよ!食べて食べて!」
続・我が逃走
「飲み物足りてる?ガンガンやってね!」
続・我が逃走
「自家製の神戸牛のタタキだよ、食べてみて!
あ、さっきのお頭、煮詰めてあげようか?」


揚げ物に始まり、やれ出汁巻玉子やら刺身やらお好み焼きやら神戸牛のタタキやら山盛りの焼き蕎麦やら、果てにはデザートのアイスも出てきてその上飲み放題で一人2500円。

打ち上げの後って大抵小腹が空いてしまってコンビニでおにぎりとか買ってしまうのが慣例なのだけれども、流石にこの日ばかりは何も腹に入らなかった。

ここの大将、相当なおもてなし好きなのだろう。

もてなしの連続に我々、完全に牙を抜かれてしまったのだった。


続・我が逃走
こんなに食を満喫した打ち上げは初めてだった。

この日共演だったThe caroline? のベーシスト氏が、何とムスタング・ベース ユーザーだった。しかもピックアップがダンカンのSPB-3に交換済み!丁度次に改造してみようと思っていた施策を施されていたので実に興味深かった。出音も素晴らしく、心地良いアタックにショートスケールとは思えない低域と勿論演奏者の腕もあるだろうけれども実に良いサウンドだった。今後試してみようと思っていただけに『成功した実例』を目の当たりに出来て幸いだった。

続く

負けるな俺

もし将来、僕に娘が出来たとしてもバンドマンとの交際だけは許さないだろう。


バンドマンは、バンドマンだけは駄目だ。

昨夜の事である。ふと思い立って新しく組み上げたムスタング・ベースを大音量で鳴らしてみたいと思い立ち、個人練習でスタジオに入る事にした。財政難に見舞われている現在、出費は最小限に抑えたい。個人練習であろうとそれは同じ事である。

で、インターネットを用いて色々調べた結果、地下鉄にして6区間の距離にある楽器屋、というか工房に個人練習30分300円のスタジオがある事が判明。これ以上に安価で個人練習をさせてくれるスタジオはないように思われた。地下鉄で6区間。名古屋市営地下鉄を用いれば片道230円。往復で460円。スタジオ代金込みでも760円の出費で済む。これは良い。このスタジオに入る事に決めた。

しかし、しかしである。もっと遠くまで歩いて行った事もあるし、それ以上の距離を自転車で走破した事もある。本当に節約するならば、ここは地下鉄等使わずに自転車で行くべきではないのか?

しかし自宅からスタジオに至るまでの道程は上り坂が頻出し、いくら地下鉄で6区間といえども、それは平地での距離感覚より体感上はしんどいものと思われた。しかも楽器を背負ってそれだけの距離を走るのか?むし暑い名古屋の夜を?楽器を担いでアップダウンの激しい道を?


驚くなかれ、読者諸君。愚かにも筆者はその距離を自転車移動する事を成し遂げたのだ。

汗は噴出し、口の中はカラカラに乾き、心臓は激しく脈打っていた。しかし、走りきった。


続・我が逃走
スタジオで迎えてくれたDUNCANのベースアンプ。
初めて見た。

店の対象は初老を迎えていると思しき風貌ながら、目の上に絆創膏を貼りそれが実にとっぽい雰囲気を出している。如何にも楽器工房の人間といった感じで実に良い。雑然とした工房内の様子にも好感を抱いたし、練習後には楽しくお喋りする事も出来た。結果的にムスタング・ベースはフランケン・ジャズシジョン・ベースに打ち勝つ事は出来なかったけれども、面白いアイディアも頂いたしそれはそれで良し。


諸君、バンドマンは、バンドマンだけは駄目だ。

職業ミュージシャンや、儲かっているバンドマンは別だ。日夜ライブハウスでしのぎを削り、身銭をきってスタジオ代や遠征費を捻出する、愚かだけども情熱的な人種、その名はバンドマン。

嗚呼、全国のバンドマンに幸あれ!


端的に言えば、僕は金がない!
しばらくはジャンクコーナー漁りも控えなければならなそうだ。

ムスタング・ベースを再び改造する。

大阪から帰って来、職場に出勤すると大きな段ボール箱が。

配達伝票には「ベース こわれもの」と記載されている。届いたのだ、改造のため、本体加工に出されていた僕のベースが。


今回着工したのはムスタング・ベース

JONNYではどこかしらビザールなテイストのする楽器を使おうと決めているのだけれども、ムスタングは見た目も可愛いし取り回しも良いし全ての点で合格。しかしながらモコモコした音色、どうにも煮え切らないアタック感等、気になる点が幾つかあったのでアンプのイコライザーや足元に置いたグラフィック・イコライザーで音色を補正して 使ってやらなければならなかった。

それはそれで良いのだけれども、何か面白い事が出来ないかなあと(YAMAHA SBV以外の手持ちの楽器をすぐこうやって何かしら改造しようとするのは最早僕の悪癖である)思案していた折、ムスタングベースにリア・ピックアップを増設している方にお話を伺う事が出来た。お話を伺った感じでは僕の欲するニュアンスは増設によって得る事が出来そうだし、どうせ大学時代に一度バッキバキに改造したムスタングベース、今更躊躇う事はなかった。

で、ピックアップ増設のためのザグリを入れて頂いて、自分で配線、調整したものがこれ。


続・我が逃走
やっぱり可愛い楽器だ。
可愛い楽器で歪んだ音を、というのは僕の追求するテーマかもしれない。


ムスタング・ベースというベーシックなモデルから外れた楽器だけに、色々と苦労、注意せねばならなかった事がある。ムスタング・ベースというある種異端な楽器の改造記事に一体どれだけの需要があるかはわからないけれども、記録のために細かく記しておく。


まずはピックアップ選定の際にミスを犯したのがムスタング・ベースの弦間ピッチについて、だ。

今回はジャズベースタイプのピックアップを増設したのだけれども、弦間ピッチが狭いムスタング・ベースでは同じジャズベースのピックアップでもリア用ではなくフロント用のピックアップじゃないとポールピースとの位置関係上、不具合が生じる。どのような不具合かというとムスタング・ベースの弦間ピッチより広いそれのジャズベース、これ用のピックアップをつけるとポールピースの上を弦が通らず、音が適性に拾われない可能性があるのだ。尤もフロント用にしたところで、各弦につき2つずつ搭載されたポールピースの丁度真ん中を弦が通るわけではないけれども、まあ多少の誤差はご愛嬌。十分に音は拾ってくれる。

或いはスラントさせてピックアップをつければどうにかなるかもしれない。スラントさせる角度によっては4弦側と1間側に大きな音色の差が出てしまうかもしれないけれども。

いずれにせよ今回採って頂いた方法論は間違っていないと思う。


ちなみに今回、リア・ピックアップにはセイモア・ダンカンのSJB-3、所謂クオーター・パウンドを採用してみた。

以前プレベにつけた際 に印象が良かったし、大きなポールピース、そしてメーカー側の「大出力のモデルです」という謳い文句も気に入っている。馬鹿っぽくて良い。


続・我が逃走
増設されたピックアップ近景。

次に配線、そしてジャックの位置について。

元々ワンボリューム/ワントーンのムスタングベースはコントロールパネルに穴が3つしか空いておらず、ツーボリューム/ワントーンにするにはボディサイドにジャック用の穴を開ける必要が生じる。しかしながら昔アクティブ回路を内蔵された事のある僕のムスタングベース、既にボディサイドにはジャック用の穴が開けられている。

トーンをパスしてしまえばいいかとも思ったが、折角穴は空いているしどうせなら慣れているツーボリューム/ワントーンの方が扱い易いという事で昔の自分、そしてその際に加工を施して下さった名リペアマン(残念ながら故人。NHKの番組で特集が組まれる程の有名ベーシストのベース調整も引き受けていた、プロ、アマチュア問わず多くの楽器を手がけた方だった)に感謝しつつ、配線を済ませた。


配線を終え、調整を施し、音を出してみる。

「おお、印象が違う!」

大味だった音が(それはそれでムスタング・ベースの味なのだが)歯切れの良い、タイトな音色に変化した。

洗練された、というかムスタング・ベースのどこか野太くて泥臭い音がバキッとしたアタックを含んだ音色になり、アタック感を重視する僕にしてみればこの改造、大成功。

果たしてバンドサウンドに混ぜた際にどうなるかは現状未知数ではあるが、以前よりかは確実に扱い易い楽器になったと思う。


お金は相応にかかったけれども、やっぱり手元にある楽器はストレスなく使える状況にしておきたい。

今度スタジオに持ち込んで手応えを確かめてきます。

塚本エレバティでの一日。

帰宅後、風呂に入ってすぐにPCに向かっている。

ライブの記録を残すにあたって重要なのは鮮度だ。可能な限り早く、一分一秒でも早く記録に残す事が大事だ。

ライブ終演後に吉田君がそのままライブハウスでニコニコ生放送(彼の配信はここ からチェック)を敢行したのもそういう事だろう。


朝8時に起床、自宅に向かってくる吉田君と伊藤誠人サポートメンバーの配信を視聴しながら待機。PCのモニターの中ではどんどん舟橋家に近付いてくる吉田車、その車内の様子が映し出されている。何とも不思議な気分。

合流後はいつも使っている上限6時間フリータイム/\2,400のスタジオにて本日のおさらいを敢行する。気になる点を徹底的に突き詰めて、納得するまで繰り返す。あくまであと一歩、というところまで。バンドマンによってはスタジオで完全に構築しきった上でライブにてそれを再現する方法論を好むバンドマンもいるけれども、僕は演奏はさらりと通せるようにしておき、本番の求心力、テンションと気迫でリアルタイムで完成させる方法が好きだ。スタジオの段階で完成したものを何度も繰り返すと変な物言いになるけれども『飽きて』しまう。


高速道路の不安定な電波情報によって悩まされながらも(iPhone使用故の状況だろう)ニコニコ生放送を行いながら大阪へ向かう。結局ほぼ大阪への道程をリアルタイムで配信したのではないだろうか。こんな時代が来るとは全く想像もしなかった。最小限の準備と発想力さえあれば、一個人でも全世界に向けて発信する事が出来る。これもまたライブなのだ、と思う。

塚本エレバティは去年の今頃、ザ・フロイトと不完全密室殺人での関西-関東ツアー で訪れて以来だ。スタッフの皆さん、僕の事を憶えていて下さって嬉しかった。今日も今日とて、お世話になりますご迷惑をおかけします。


今回の大阪遠征、空きっ腹に酒 の0024ryoさんのソロプロジェクト「残念なお知らせです」を観たかった僕と「一緒にやりましょう」と言って下さった0024さん、二人の願望をDRINK PED/塚本エレバティの小倉ヲージ君が実現させてくれた。関係者各位に改めて謝意を。心の底から楽しみました。


で、あれな、0024さんご本人にも話したのだけどもさり気なく手品/パントマイムを繰り出す「残念なお知らせです」はその構築力、演技力も相まって実に面白かった。展開のさせ方自体がマジシャンの発想であるあたり、もう完全に感服。そして話のオチにホラーを感じたのはきっと僕だけではないはず。

中原ねこ さん、この方は恋人KILLER のメンバーで所謂ソロプロジェクトなのだけれども、弾き語りというものは単身行う故にその人自身の背負う背景、その人自身のオーラが色濃く出るのだなあというのがまず第一印象。つまり弾き語りって凡百の人間がやっても面白くないのだろうし、人の心を掴む事は出来ないだろうけど中原さんの弾き語りはそういう観点でも全く飽きずに楽しめた。曲が良いのは大前提、そしてその人自身が非凡であるのが中前提、その日の雰囲気やバイオリズム等、具体的には顕在化し難いものが小前提で、これら3つの前提をクリアした上で素晴らしいアクトを披露されていた。

いちじくじる は噂には聴いていたけれども初見、ベースとドラムのユニット形式。一般的な楽器の演奏技法からすれば異端なれども、それを突き詰めて正道とするベースギターの使い方に感銘を受けた。何だかんだで僕って所謂『ベース』の範疇を出ていないのだけどもこの方々は完全にベースを「何か凄い楽器」として扱っておられる。モンノ凄い歪んで、モンノ凄い激しい演奏、それを呼吸するかのように繰り出す様に「嗚呼、俺練習しよう」と。

あとやっぱり常人とはかけ離れた人間の創造する音楽、ライブって観ていて面白い。

空きっ腹に酒、これがもうね、想像以上に良かった。想像上、というか下調べの段階でも良かったのだけどもそれを軽々と飛び越えるライブを観た。遠征やツアーで快感を感じるのはこういう瞬間である。バンドとして構築された4人の演奏は、あれは実は物凄い美しい事なんだと思う。メンバーの意思疎通とか信頼関係とかライブに向かうスタンスの不一致とかって結構ライブハウスでまま見られる光景だと思うのだけども、それが皆無。それぞれが有機的に作用して音楽を演奏している様がもう実に格好良くて(Vo氏は本当に出色。ざっくばらんな物言いになるしよくわからん感想だけどもああいう人が名古屋にいたらバンドを一緒にやりたい、と思う)「こいつぁいい!」と楽しんだ。CDを拝聴しながらこのエントリーを書いているのだけどこれまた良い。


というわけでどのバンド/出演者も大いに楽しんだのだけどもこんな良い日に下手な演奏は出来ないでしょうよ。そりゃあもう一生懸命、一心不乱にやりましたとも。全力を出すのはライブに於ける基本スタンスだけれども、実力以上のものが出せずにどうするのかと考えた。幸い全員楽しく演奏出来、ここ最近では一番良い演奏が出来たのではないだろうか。バンドとして構築(再構築、か。僕らの場合。)が始まったばかりだけれど、今日はここ最近の練習の成果を一つの通過点として結実させる事が出来たのではないかという自負がある。

楽しんだ皆様、本当に有難う。もっと良いものをお見せ出来るよう我々はまだまだ練り上げて挑戦する。

楽しめなかった皆様、今に見ろ。バンドというのは練り上げて練り上げていけば音楽嗜好を超越した次元で観る者に何か感じさせる事が出来るはずなんだ。


天井に渡された梁から逆さ吊りにぶら下がって迎えた本編、幸いにもアンコールを頂いた。

しかし用意がない。アンコールの本質的な意味に立ち返り、本編で演奏した9曲をもう一度演奏する事に。

個人的には初めての経験だ。終演時間を気にしたり、バッキバキになった身体を慮って正直2セット目、2曲目までは迷いがあった。


本当に、本当にもう一回9曲演奏するの!?

まじで?本当に?

自問自答しながら演奏するも、腹の底から湧き出る「日和ったか。臆したか」という声。

よしわかった、やろう。


何だかんだで2セットめが突如終わったのは、内なる声に対して腹を括ったその数分後でした。

なんだよそりゃ!


続・我が逃走
うわ手ブレひっでえ。

明日は大阪

あと6時間後には機材を抱きかかえ(考えたくない事だが、演奏前に既に戦いは始まっているのだ)かび臭いスタジオへの階段を降りているだろうし、あと8時間後には大阪へ向かって走る車の中にいるだろう。

流浪の民、とまではいかないが、この事実は血気盛んなバンドマンが如何にアクティブに動き回る事が好きかを表していると同時に、彼がその後どのように『沈静化』するのか、その伏線にもなっているのだ。気分高揚、元気一杯のその数時間後には彼は倦怠感、無気力に囚われ、ひょっとしたら不平不満を口にするかもしれない。

僕のような気分屋のバンドマンにはくれぐれもご注意を!どうかまともにとりあわずに黙って微笑んでくださるように!

きっと本番が始まってステージに上がれば、そこにはすこぶる付で具合の良い僕がいるだろうから!


上記の半分以上は冗談なれど、恐らくは事実となる要素も僅か以上に含まれている。その後の予定から逆算するに「午前8時起床」という現実は揺ぎ無いものであり、十分以上の睡眠が必要な僕からすればこの時間にこうしてキーボードをタイプしているというのは若干の背徳感と不安を感じさせる事象である。

しかし赤信号、皆で渡れば怖くないという実に後ろ向きな標語(?)が示すように、今の僕には「きっと明日睡眠不足なのは僕だけではない」という奇妙な安心感がある。


今や参加者の生活時間、素行さえもその行間から滲ませるようになってしまったtwitterのTL(タイムライン、である。フォロワーのツイートが表示された、その一連の流れの事)上では、明日ともに演奏する人間3人のうち実に2人がまだ眠っていない事が読み取れるようになっており「ああ、結局皆遠足前の子供のようなものなのだな」と再認識した次第だ。

僕個人で言えば大阪遠征というのは別段久しぶりでもなく、それこそJONNYでは2ヶ月に一度は大阪へ遠征し、演奏している気がする。しかしバンドが変われば面子も変わり、それすなわち遠征の中身が激変するという事になる。パイプカットマミヰズはJONNYに比べればライブ本数も少ないし、ましてや遠征ともなれば春先の東京3日間以来となる。楽しみであり愉しみであり、興奮している。

『食道楽』の権化、伊藤誠人サポートメンバーが既に大阪を、大阪という街を堪能する事を予告しているし(彼の事だから文字通り骨までしゃぶりつくす勢いであるに違いない!)、吉田君も興奮している様子だ。


パイプカットマミヰズ、今日は大阪は塚本エレバティで演奏します。



9月4日(土) @塚本エレバティ
小倉 Presents 『リムーブヒトラー2』

出演:
パイプカツトマミヰズ
空きっ腹に酒
中原ねこ
いちぢくぢる
残念なお知らせです

OPEN/START 18:00/18:30
Adv/Door \1500/\2000



続・我が逃走
YAMAHAセットでキメるぜ!

ベースの弦も張り替えたし、不安が残るシールドも買い換えた。

あとはやるだけ!

関西の皆さん、是非お越し下さい。

油断するとつい食べ過ぎていけない。

仕事を早めに切り上げ、自転車をジャコジャコ漕いで池下CLUB UPSETへ。

「Kill you T.V FREE LIVE TOUR」という事で出演はLOVES./dry as dust/撃鉄/DOIMOI/mississippiroidの5組。

ライブの感想を書くのは苦手なので(単純に観に行った感想もそうだし何なら共演者の感想を書くのも本質的には苦手だ。僕がライブレポを書くと一気に陳腐になる)ざっくばらんに記録しておこう。

数年後にこのエントリーを読んだ僕が、これを呼び水に色々と思い出せるように。


・mississippiroid(表記難しい)は1.5曲しか観れず。ちんくる君は相変わらずギターの弾き姿が美しい。

・撃鉄はマッチョイズムと猥雑さが同居したステージ。眼鏡を奪われて終了後に物販に並ぶというまさかの展開。劔さんのライブ中のアシストにも気迫を感じる。

・dry as dustは歌声が特徴的。一瞬変拍子なかったか?と数えてしまう僕はつまらない音楽の聴き方をしていると思う。

・DOIMOIは相変わらず良い。なんちゃって英語MCから立ち振る舞いまでブレない格好良さ。

・LOVES.に関してはもう単純に感動してしまった。学生時代にコピーしていたバンドの方々がステージ上におられる。日暮愛葉さんだけでも感動なのにその後ろには中尾憲太郎さんが。


LOVES.のCDを購入してUPSETを後にする。

社長達とカレーを食べて、神谷君(viridian)と合流、心霊スポットへ赴く。


今回赴いたのは13号トンネル。詳しい場所等知りたい程興味がある方々はその興味を原動力に調べて頂くとして、まああれだ、お世辞にも行きやすい場所にあるとは言えない。14号トンネル側から向かい、草木をかきわけて歩く事15分、13号トンネルが目の前に姿を現した。14号トンネル内もヒンヤリとしているのだけれども、それ以上に13号トンネル内は冷気が感じられ、また空気も独特の質量を感じさせられた。こういう場所に強い面々が揃っていたので僕も便乗、トンネルの奥に向かってひたすら歩く。

噂通り、13号トンネル出口は閉鎖されており、そこには上に向かって梯子が続いている。

そんなん、登るよね。


続・我が逃走
「おーいキャシャーン君、落ちないように気をつけてね」
「はーい。・・・暑い!」


勿論僕は登らなかったのだけど。

結局上のマンホールは開く事はなく、草木をかきわけてまた14号トンネル→車へ戻ってきた。


何だかやたらと密度の高い夜だったなあ。

動き回ったせいか、ホラこのエントリーにも覇気がないでしょ。

もう寝よ。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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