心の声「お前今月ブログ更新さぼってねえ?」

4日連続でJONNYで演奏するこの怒涛の4日間、毎日ブログを更新しようと思っていたのだけれども何だかんだでそれも適わず、結局2日目分から今夜の事までこうしてまとめて書くはめに。いっけねえ。



26日 オワリカラとの共同企画の日

この日は8月にアルバム『ドアたち』をリリースしたオワリカラ との共同企画。

出演はwhite white sistersSuiseiNoboAz東京カランコロン 、僕達JONNY、そしてオワリカラである。

共同企画とは言えども、9割9分オワリカラ カワノ君が動いて企画のお膳立てがされたわけだけれども、これってば東京VS名古屋としては好カードだと思う、手前味噌になるけれど。

肝心の演奏は、予想だにしない機材トラブルに見舞われ進行がブツ切りになってしまったけれども、最後にはあの日のベストを尽くせたと感じている。しかしオワリカラに借りを作ってしまった感があるので、この借りは次回お手合わせ願う際に必ず返させて頂きたい。僕は本当に心底諦めない奴だ。

打ち上げでは植田サポートメンバーVSオワリカラ ツダさん。酒豪ツダさんの前に植田サポートメンバー、御崩御。



27日 ナナフシ企画にてアコースティック編成で出演

JONNYとは長い公私共に長い付き合いになる(それこそ僕加入以前からのお付き合いの)ナナフシ 企画。

ロビン君加入後のナナフシは初見だったし、出演するMaRS VIOLET LOVE のドラマー 小野田君は高校時代の同級生にして、僕が高校3年生の頃に所属していたバンド研究会という軽音サークルの同期であるが故に、久々の再会(とは言っても高校時代はクラスが違う事もあって一言も喋った事がなかったのよね)と楽しみな要素が多過ぎた。

で、MaRS VIOLET LOVEはギター弾きまくり、ドラム叩きまくりの圧巻な演奏。小野田君、高校時代から腕前には定評がありその噂はクラスが違うしコミュニティも違う僕の耳にも届いていたけれども円熟した彼の演奏は大変素晴らしいものだった。同窓生として僕ぁ誇らしいよ。

で、かつてdadaPandaで活動を共にした シンガーソングライター 志乃 さん、バンド編成で出演。これがもうね、何か降りてきていた。ドラムは名古屋ドラマー界の重鎮にして売れっ子のninnnさん。演奏もアレンジも完全に職人芸のこのバンド、もう食い入るように見入ってしまった。感服致しました。僕もあんな演奏が出来る音楽家になりたい。

ナナフシ、ロビン君まさかのロビンマスクを被っての登場。そして泥酔。ステージの上もフロアもグッチャグチャになっていて(ビールも舞っていた様子)、こういうの僕は大好きだ。で、グッチャグチャだから機材トラブルも耐えないのだけどそんなのお構いなしの熱量、流石ナナフシ。腕前の素晴らしいバンドマン達が、情熱とヴァイヴスを発散しつつ演奏する様は清清しささえ感じられるのだ。

JONNYはアコースティック編成で出演したのだけれども、これが実に楽しかった。弾けもしないのに購入したエレクトリック・アップライトベースを持ち込んで使ってみたのだけれども、どうにか「弾けてる」感は出せていたようで何よりだった。にしてもついつい興奮して力みすぎて音は歪んでしまうわ(気持ちオーバードライブ、って奴だ)、リズム隊の音圧がアコースティック編成のそれに似つかわしいものではなかったようで次回もしまた同じ編成で演奏する事があったら是非その辺は改善していきたい。

打ち上げも少し参加。後に朝までパイプカットマミヰズ練習。

28日 三重県は津市、まん中広場にて演奏

over skill 、そしてノビ太さん(NOBIROCK )、三重大学軽音楽部の皆さんによる共同企画「アーデルドップ907」に出演。

三重県津市のフェニックス通りの文字通りどまん中にあるまん中広場での演奏。

街を行きかう人々、立ち寄ってみたおじいちゃんおばあちゃんを前での演奏。

名乗った後の一発(ガッシャーンって奴ね)の後、寒かったのでその辺を走って体を温めようと走り出すもすぐさま転倒、まるで漫画のように綺麗に転ぶわ、転んだ先がお客さんのまん前で目があって恥ずかしいわ、擦り傷を負うし打ち身もするわでもう猛り狂ってステージ後方の柵からステージに飛び降りるも、あれって今思えば結構地味だよね。


続・我が逃走
植田サポートメンバー曰く
「走ってる時の舟橋さんって山姥みたいな顔してますよね」


で何だかもうそのままのテンションで演奏したものだから何だか相当演奏が粗かった様子。

しかして思うのだ、気迫で勝負すべき時もあるし、演奏が駄目で気迫もなければきっと僕には何もない。しかもこの日はover skillからのお誘いで参加している。個人的にも色々と関わりのあるover skillであるので、これはもう完全に果死会と書いてハタシアイ、全力で事に当たってover skillを全力で打ちのめすのが対バンの流儀であろう。予断だけれどもベース 水谷君のプレシジョンベースは、彼が以前ライブで折ってしまったベースにうちに転がっていたネック、BADASSブリッジ、そして彼が用意したピックアップ、ペグを使用したもの。組み込みから配線までやった人間としては自分が組んだベースとの闘いはアガるシチュエーションだ。水谷君の新ベースの音、勿論水谷君の腕前の賜物であろうけれども良い音で、チューニング等にも支障がなかったみたいで安心した。

over skilの演奏は良かったし(本人達は否定したけれども、あれで駄目だったら僕の演奏なんか屁の価値さえない)、僕は「あーこりゃ一本とられたわいな」と思ったのだけれども、水谷君曰く「走り出した瞬間に負け、すっ転んだ瞬間に『これはもうオーヴァーキルだな』と思いました」との事で今回の闘争はどうやら引き分けで終わった様子。

演奏最後、僕がどうしても登れなかった木に各務君が軽々と登った(ついでに降りられなくなって)のは運動能力の差をまざまざと見せ付けられたというか、転んだのといい僕って本当に運動出来ない男だな。

両肘と手に擦り傷、左足膝の辺りに打ち身をしたけれども、多分大丈夫。明後日は大阪で演奏だけれども大丈夫。バンドマンっていざとなったらアドレナリンで何でも出来るはずだから。

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只今現在、帰宅。

2010年11月25日、JONNYにて久しぶり感のある新宿JAMへ。

ここはもう東京のホームであると勝手に思っているのだが、30周年の記念すべきタイミングにここで演奏する事が出来て嬉しく思う。国民的バンドのあのバンドも、今や多くのフォロワーを生んだあのバンドも、皆ここで演奏したのだ。そんなライブハウスに出演し、何度も何度も呼んで頂き、そしてついには企画をそこで行うようになる。

そしてそんな関係になったライブハウスが、実に我々の生活圏から推定360キロは離れた場所にある、という奇跡。

新宿JAM様、30周年、本当におめでとうございます。


久しぶりのtomboELECTRIC MAMAも実に良い演奏。同じ県外から乗り込んだバンドとして、日和った演奏はできぬ、と背筋が伸びる。その気迫も上乗せで充実した演奏が出来たのではないだろうか。サポートドラム 植田メンバー、新しく導入したモーラー奏法の効果は絶大だったようでここ最近では一番キていた。

僕も僕とて後日詳しく書くけれども、昨日新しく導入した新兵器をいきなり実戦投入、絶大な効果を発揮。ライブ4連続の初っ端として幸先の良いスタートがきれたのではないかと思う。


さて今から一眠りして起床したらば東京からの使者 オワリカラとJONNYの共同企画!



追伸:こんなの始まったようです。これもまた後日、改めて。

『シャイニング』


続・我が逃走


毎年、冬になると必ず一度は観ている映画がある。

スタンリー・キューブリック監督作品『シャイニング』である。ネタバレを含むのでご注意を。



コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテル。小説家志望のジャック・トランスは、雪深く冬期には閉鎖されるこのホテルへ、管理人としての職を求めて来た。

支配人のスチュアートは、「このホテルは以前の管理人であるチャールズ・グレイディが、孤独に心を蝕まれたあげく家族を斧で惨殺し、自分も自殺したといういわく付きの物件だ」と語るが、全く気にしないジャックは、妻のウェンディ、一人息子のダニーと共に住み込むことを決める。ダニーは不思議な能力「輝き(Shining)」を持つ少年であり、この場所で様々な超常現象を目撃する。

ホテル閉鎖の日、料理主任であるハロランはダニーとウェンディを伴って、ホテルの中を案内する。自身も「輝き」を持つハロランは、ダニーが自分と同じ力を持つことに気付き、「何かがこのホテルに存在する」と彼に語る。そして、猛吹雪により外界と隔離されたオーバールック・ホテルで、3人だけの生活が始まる。



ホラー小説の巨匠、スティーブン・キング原作の所謂「オバケ屋敷もの」をスティーブン・キングが映画化した作品。映画化、という表現は御幣があるかもしれない。というのはキューブリック監督、原作者が激怒する程に映画化に際して話を改変しているからだ。僕は映画→原作という順番で楽しんだのだけれども、原作を読み終えて「そりゃあキングも怒るわ」と思ったものだ(余談だが、キングは「キューブリックの映画版を今後必要以上にディスらない事」を条件に自らを監督として後年、TV映画『シャイニング』を監督)。

しかし「改悪」ではなく「改変」である。この映画、紛れもなく映画史上にその名を燦然と輝かせる傑作だからだ。


この映画はそう、まさしくホラー映画である。原作の有する家族ドラマ的な部分を一切排除し、徹底的に「怖い」映画としてキューブリックの美意識が炸裂している。ホラー映画とはいえども近年の「大きな音とワッと出てきて驚かせる」形式の怖さではない。ジリジリジリジリ、少しずつ不安になるようなそんな肌に粟立つような恐怖感なのだ。言葉を選ばなければ、神経に障るような演出。観ている人間を不安にさせるような音楽、そして安心感を「与えない」演技を披露する役者達。例えばこうだ。

ジャックが狂気に走ったのをウェンディが確信するシーンの事。夫が仕事場に篭って書き上げてきた“新作”が同じ文章の羅列であり、それを観てウェンディが愕然とするシーンだ。突然カメラがウェンディを背後から捉え、そこにジャックが入って来、背後からウェンディに声をかける。緊張状態にありながら背後から突然声をかけられたウェンディは大きな悲鳴をあげて振り返る。だだっ広いホテルに一瞬挙げた悲鳴が響く。

ここの演出、何の前触れもなく声がかけられ、ウェンディと同じ視点で観客を驚かせるのが常套句だろう。その方が「ホラー映画的」である。しかし背後からジャックが忍び寄っているのを事前に見せる事で不安感を煽る演出をキューブリックは選んだ。そしてその後の響く悲鳴。

ウェンディがヒステリーに陥っているのが強調され、そして妙に気に障る。あのシーンがあったからこそこの後の加速感が際立つと思うのだがどうだろうか。

他にも不安感を煽るような演出が盛り沢山で、そういう見地で考えれば非常に「洋モノ」っぽくないホラー映画である。この緊張感が持続する感じやジメリとした怖さは、むしろ和製ホラーに属性的には近いのかもしれない。


そして、世界最凶の笑顔を持つジャック・ニコルソン!

この映画ではこの人のテンションの高い演技(特に後半)が大いに堪能出来る。どう観ても「良いお父さん」っぽくは見えないけれども(キングもそこが嫌だったみたいだね)、後半の大暴れが観れるだけでも、良し。

グニャグニャ動く表情、どこか憎めないけれども基本的には「コワイ」顔、そして一気に沸点まで到達するテンション。「俺はこういう演技大好きですヨ!」と言わんばかりの氏の演技を観るだけでも楽しい。


寒い冬、閉塞感のあるこの映画で季節感を楽しむのも一興かもしれない。

ちなみに僕が観たのは119分版、シーンが追加された長尺版もあるそうでそちらも気になるな・・・・。


PV出演者募集

JONNYでPV撮影を行う事になった。

今回はスタジオライブ形式での撮影という事で、JONNYはPVにエキストラ出演希望者を募集しています。

以下佐藤メンバーのブログからの転載。



JONNY『Jack the Jack』のPV撮影にエキストラとして出演していただける方を募集します!!
スタジオライブの観客としてご参加いただく形となります。
詳細は以下の通り。
注意事項を良くお読みの上、 参加ご希望の方は、コチラ へ、お名前・ご連絡先・参加人数を明記の上、ご連絡くださいませ。

日時:12月9日(木) 深夜0時~5時くらい(一部時間帯のみのご参加も可)
場所:伏見・REFLECT STUDIO    (名古屋市中区錦2-5-34 TEL:052-220-3288)

※深夜の時間帯となるため、未成年の方のご参加はお断りいたします。
※送迎は用意できませんので、移動手段はご自分で確保してください(20時より桜通が駐禁解除です)。
※お酒類のお持ち込みOK!!(ただしお車でお越しの際はもちろん飲めませんよ!!)
※1曲を繰り返し演奏し続けると思うので、覚悟してください。
※あまり広さがありませんので、定員になり次第ご応募は締め切らせていただきます(20~30人)。参加表明はお早めに!!
※ご参加いただいた方々には、何かお礼を考え中です。



皆さん是非ご参加下さい!

一緒に熱い夜を過ごそうではありませんか。

これもまた、オススメしたい。

web漫画を色々漁っては読むのが趣味の一つなのかもしれない。

以前も紹介したweb漫画(これとかこれね)は依然愛読しているし、贔屓にしていた作者さんが遂には商業誌デビューを飾った際には本当に嬉しかった。web漫画というのは、時として商業誌でさえ(商業ベースにのる、というのはそれだけで一つの評価であると思っているが故の表現である。別段商業誌の方がweb漫画、或いは同人作品より崇高な表現媒体であるとかそんな一昔前の幻想のような考えは抱いていないので勘違いされないように)お目にかかれないような高クオリティで仕上げられた作品に出会えるのだ。


さて、昨日偶然出会って読後感が未だに胸に残っている作品をご紹介したいと思う。

ブーンに関する件」という作品だ。


続・我が逃走


物凄くざっくばらんに解説すると、一人の男の復讐を回想も交えつつ丹念に丹念に描いた作品なのだが、そのハードボイルド過ぎずライト過ぎず、そして「これは絶対ハッピーエンドでは終わらんぞ・・・・」と思わざるを得ない物語全体のトーンといいブーンやドクオ、ワカンナイデスにアヒャと某大型掲示板のアスキーアートに端を発するキャラクター達のその元ネタと照らして考えても違和感のないキャラクター設定、そしてそんな彼らに無理なく感情移入出来るよう導いてくれるシナリオライティングといい、話の本筋はシンプルながらも上質な映画を一本観たかのような満足感、である。

そして、切ない。

回想シーンの瑞々しさ、そして彼らの友情が垣間見えただけに読後は切ない思いに駆られる。

最終話も〆として秀逸。ただの「オチ」ではなく、読者が深く読み込めば読み込む程腑に落ちるように構成されている。


絶賛しちゃってるでしょう、でもね、絶賛するweb漫画だからエントリーに書いたのですよ。

是非読んで御覧なさいよ!

TS-9DX


続・我が逃走
ところで大内君、君はこの設定で使っているのかい・・・・?
とんでもない音にならないかい?


なあこれ見たまえよ。

格好良いよねえ。


画像は太平洋不知火楽団 大内君のtwitterから無断転載(何か問題があったら言ってね!>御本人)。

名古屋に大内君を拉致した際に、「折角来たんだからこれ持ってきなよ!」と半ば強引に彼のベースケースにねじ込んだIbanez TS-9DX、どうやら彼の嗜好にフィットしたようでその後もメイン機材として使ってくれている様子。

で、吹き飛んだロゴプレートの変わりに今まではせんとくんのプレートがついていたはずなのだけれど、この度オワリカラのタカハシヒョウリ氏デザインの「モゲラ」があしらわれたプレートに換装されたという事だ。

この精悍なモゲラの面構えといい、本当に格好良い。

そういえば確かにTS-9DXのノ太く、温かみがあるけれども主張するサウンドはモゲラに通じるものがあるかもしれない。


僕は都合3台ブッ潰してきたTS-9DXだけれども、これは本当に良い歪みなのだ。

山田君(不完全密室殺人)から「使ってみろ」と渡され、そのまま当時やっていたバンドのライブで翌日使用したところ物凄く良かった、というのが出会ったきっかけである。それ以来歪みは全部これ。もう全部これ。

不完全~のレコーディングでもライブでも何が何でも使用して、挙句には大学時代籍を置いていた軽音サークルの後輩達にも薦めて、そして挙句3台(うち一台は僕に薦められて後輩が購入した一台も含む。何という搾取!)ブッ壊してしまった。原音ブレンドという機能を持たないながらも、機材の相性次第ではエフェクト音だけで勝負出来るんだ、と教えてくれた一台にして、僕の緑色に固執する性癖を強化してくれた一台。


それがこんなに格好良くなってるなんて!

思わず興奮してエントリーを買いてしまった次第、です。

僕のお尻、御開通!

「パンツとズボンを膝まで下ろして寝そべって下さいー」

「へい」

ズボンを下ろす

「出来ました」

「ではこちらに横になって下さい。お尻をこちら側へ向けて下さいね」

「了解です」

「膝をもっと曲げて頂いて・・・そうです。体を横たえて頂いてよろしいですか?」

「こうですか」

「はい結構です。少々お待ち下さいね」

「はい」


(凄いなあ・・・・・女性看護師さんの前で下半身剥き出しだよ。ってか今物凄く無防備というか、恥ずかしい格好だこれ)


後ろに気配。

「はいお待たせ。はじめましょうか」

「はい、宜しくお願いします」

「少し気持ち悪いよ」

グニュ

(・・・!?)

グニュ

「あー・・・・・、切れた痕があるねえ・・・・」

グニュ

「本当ですか」

グニュ

「はいちょっと器具入れますよー」

グクニュ

(・・・・・!!これはちょっとヘビーだな・・・・・!)

「うーん・・・・・、奥の方ただれたりしてないし、まあ腸の病気とかではなさそうだね」

「・・・・・良かったです」


「はいおしまい」

「有難うございました」


以上が診察室内で僕と女性看護師さん、お医者さんと交わした会話である。

というわけで排泄の際の出血は、切れ痔だったようです。

歴史のありそうな、そして沢山の人が詰め掛ける評判の良い病院なので診察結果は信頼出来るかと。

「切れ痔、意外と血出るんだよ」との事。

便を柔らかくするための飲み薬、傷口に軟膏を塗り込むための浣腸等々頂いた。

続・我が逃走
これを一日一本、僕の尻の穴にブチ込むってわけ。


いやあ、ホッとした。

原因を突き止めただけでも随分と気が楽になるものである。

お医者さんに尻の穴から指突っ込まれてグリグリされただけではある。

食事中には読まないで下さい。

僕は心配性だ。鍵を閉め忘れたんじゃないか、重大な忘れ物をしたんじゃないか、さっきはちょっと言い過ぎたんじゃないか、等あらゆる事が気になる。

そんな僕が一番神経質になるのは自分の体の事である。

職場で大便をした。ほぼ毎日のように繰り返している(僕は生まれてこの方、便秘になった事がない。むしろ下痢しやすい体質である)この行為だが、今日は昨日までのそれと決定的に違った。それは恐らく人によっては気にもしない事であったろう。事実、身の回りの友人達はその頑健なる精神を以ってその事実を笑い飛ばし、日々を送っている。その24時間区切りの毎日からすれば瑣末な事柄が、今日一日僕を悩ませたのだ。

それは何か。
排泄をし、何気なく便器の中を覗き込んでギョッとした。血が、浮かんでいるのである。真っ赤な鮮血が、和式便器の中を漂っている。大量ではないけれども、それははっきりと血液だと認識出来た。
尻を拭いて更に面食らう。トイレットペーパーは、赤く染まっていた。自分の尻の穴を拭いたトイレットペーパーを手に、しばらく立ち尽くした。
切れ痔気味の僕は毎回、多かれ少なかれトイレットペーパーに血液を遺している。しかし今日のそれは今までと桁が違った。

トイレから出、自分は病気ではないかと陰欝な気持ちになった。僕は死が怖い。身近な人の死が、そして自分が死ぬという事が受け入れ難い。血液というのは見るものにとって生きている証であり、そして同時に人はいずれ死ぬという事実を思い知らせるに十分なインパクトを有する。
自分の体の異変に思い悩みつつ、上司に相談すると「それは切れてるね。だけどめも然るべき治療を受ければあっという間に良くなるよ」との事。

そして近隣で有名な病院を教えてくれた。その、何だ、肛門周りのケアで有名な病院だ。

5時間後に僕はそこにいるだろう。
果たして…!

箇条書きで。

・パイプカットマミヰズは新曲製作を。ドラム叩きまくり、で駒田君が楽しそう。そんな駒田君、「叩き方のスタイルを変えてみた」そうで、実際演奏が物凄く良くなってた。何ていうのだろうか、質実剛健さとジャンク感が適度にミックスされたようなそんなような。兎に角格好良かった。


・職場に到着するのが最近遅め。でこれは長年お世話になっている勤務先に申し訳ないという事で明日から自宅を出るのをもう10分早くしてみようと思う。決意表明だ、これは。


・「アイアンマン2」を観る。ああいう頭空っぽで観れる娯楽大作は尾を引かないから、すぐに次にいけるという意味でも良い。あれ、何か褒めてるのか褒めてないのかわからなくなっちゃったな。兎に角、ああいう作品は僕には必要。しかして前作の方が面白く感じた。前作はアイアンマンが出来上がる過程を丹念に描く事で恐らく男の子なら皆感じるであろうワクワク感、それを与える事が出来た。アメコミに於いては重要である(と僕は思っている)ヴィランがスキンヘッドのおっさんだろうと、そのワクワク感で映画として楽しめた。しかし今作もなあ・・・・。「アイアンマン」は他のアメコミヒーローと比べて魅力的なヴィランに恵まれていない印象を与えるぞ、この映画じゃあ。

と、悪役贔屓の独り言。


・アルバイト先に出入りしている母校の後輩、高校3年生 M君はエフェクター製作が趣味の一つらしい。

「ファズを作ったので試してみてください」と彼が作ったBIG MUFFのトライアングル・ノブ期のコピーモデルを貸してくれたのは以前書いたけれども、そんな彼のトライアングル・ノブ コピーモデルを各務君が不完全密室殺人のライブでも使用、「良いね」と気に入った様子。各務君のためにもう一つ作って貰ったのだけれども、何と発注後一週間弱で仕上げて持ってきてくれた。


続・我が逃走
簡素なデザインなれども、音は秀逸!


「初めて人のために作ったので気合入れて作りましたよ」とはM君の弁だけれども、成る程丁寧な仕事!

の割に物凄く安価で、M君は何て謙虚なのか、と痛感した。僕用のブースターも発注したので完成が今から楽しみだ。

なんか実は凄いエフェクターを持っていた。かもしれない。

本日今夜、パイプカットマミヰズ練習である。しかして、手元にエフェクターが、ない。

正確に言うなれば一軍装備は不完全企画以来、各務君の車に積みっぱなしである。「JONNYのスタジオの時に回収すればいいや」とか思っていたのだけれども、パイプカット~練習でエフェクターを大量に試そうと思っていた事をすっかり忘れていた。今までパイプカット~でも歪み数個だけでライブに臨んでいたのだけれども、あのバンド、リフ重視だけに色々な音色を試す余地が十二分にあるんだよなあ。


しかし、困った。サンズアンプはラック版のRBIを使えばいいし、チューナーはどうとでもなるけれども歪みペダルって何かあったっけか・・・と機材棚を覗き込むと目に入り込んだ一台の歪みペダル。

昔から一方的に存じている(一度だけ直接お声がけした事がある)方のブログ で、最近それが紹介されていた事を思い出す。実は意外とレア物だったらしい、とその方のブログで読むまで全く知らなかった。実際、僕がそれを買ったのはいつの事か、またどこで買ったのか、スタジオで大きな音で音を出したのかさえ記憶があやふやだ。きっと一週間に一つはエフェクターを買っていた学生時代、ほとんど発作的に買ったエフェクターのうちの一つなのだろう。懐かしみつつ手にとって、今夜はこれで歪ませてみるか、と思うも埃まみれなのに気付き「これはクリーニングしてやらねばならん」とそのままコートのポケットに放り込んだ。


実際、酷い状態だった。

電池ボックスの蓋がグラついていたため、学生時代の僕はガムテープで蓋をし、何を思ったかそこに「グランジ」と書いていた。まあ勿論このエフェクターのモデル名に起因する発想だとは思うのだけど、何故カタカナで「グランジ」なのか。ニュアンス的には「グランジ(笑)」なのか。

ガムテープの跡は、物凄くベタついていたし筐体にはコチコチになったガムテープ跡が残った。


続・我が逃走
うっわ、きったねえ。

見た目は汚くとも、ちゃんと音は出たし動いた!エフェクターとしては当たり前の事なのにテンションが上がったのは今まで全く見向きもせず、何であれば置物同然の扱いをしていたペダルがついにその本領を発揮したからだろうか。心のどこかであんな扱いしてたら音が出なくなっていても仕方がない、という思いもあったのかもしれない。

アウトプット・ジャックが緩んでいたので締め直し、ほぼ全ツマミにガリがのっているので接点復活剤を噴射。ついでに誤って顔面にも噴射。左目にダイレクトに接点復活剤を浴びたのは初めてだ。全く、こいつは。

で、改めて音出し。ガリもなくなり、問題なく音も出る。電池駆動だと若干動作が怪しいけれど、これは電池が原因なのかもしれない。まあいいか。どっちにしたって俺アダプター派だし。

さて改めてご紹介しましょう、今回僕の部屋の機材棚から辛くも生還を果たした「DOD FX92 BASS GRUNGE」です!


続・我が逃走
スイッチ部分のパネルが吹っ飛んでなくなっている。
これは購入時からそうだったような気が。

で、色々弄るもツマミの名前が「MORE」だの「ZIP」だの「STUPID」だの「JUICE」だの、一時期のDODペダルにありがちな意味のわからないツマミ名のせいで何をコントロールしているのか分かりづらい。

深呼吸して、慎重にツマミをいじっていった結果、どうやら


「MORE」=原音とエフェクト音のブレンド調整

「ZIP」=トーンコントロール

「STUPID」=ドライブ感(そんな生温い表現じゃきかないけど)調整

「JUICE」=レベル


であるとわかった。インターネットを散策してみると、他の方は「低域と高域の歪み具合を個別に調整出来る」とか「STUPIDツマミは低域の歪み具合」とかそんな風にレビューしている方もおられたので、何なのだろう、この仕様差。認識の違い?にしてはゲイン調整と低域の歪み方のコントロールを混同してしまうものだろうか・・・・。メーカーの説明書抜粋らしきもの を確認するとやはり「STUPID」=「ディストーション・コントロール」である。

まあ、いずれにしても「ZIP」ツマミの効き方に癖があり過ぎるので(かなり特徴的な、悪くいえばわざとらしい「ブヂッ!ブヂッ!ジュンッ!」って音がする)、この二つのツマミの関してはもう感性で調整してやれば良いのではないか、と。「MORE」と「JUICE」に関しては本当にただのブレンド調整、出力レベル。


肝心の音なのだが、かなり頭の悪そうな音がする。DODのペダルって過激というかフッ切れたような音がする印象があるのだけれども、これはまさしくそんな「DODの音」。上品さとは程遠い、「ねじ伏せてやんよおおおおおおおおお」的な製作者の気迫を感じる一品である。

ただ音抜け、そこまで良さそうではないのだよなあ・・・・。どちらにしても今夜、パイプカットマミヰズで試してみます。あのバンドで音が抜けてくれば大抵のバンドで大丈夫!

舟橋、ハイエンドなベースを借りるの巻

某月某日 、僕とブレザー君 (ベーシスト/ギターリスト/敏腕スタッフ)の会話


続・我が逃走


舟橋(以下、僕)「いやー楽器調整してもらっちゃって悪いね」

ブレザー君(以下、ブ)「全然いいよー」

僕「一応楽器屋勤務なのにね、僕」

ブ「気にしない気にしない。皆、ホラ、自分の楽器は自分で調整したくないじゃんね」

僕「あー確かにそういう人多いかもね。上司もそうだわ」

ブ「皆ね、色々分かってるからこそ迷うんだろうね。演奏に集中したいなら自分の楽器は人に任せればいいんじゃない」

僕「あーかもね」

ブ「個人的には舟橋君には一度LAKELANDのベースを弾いて欲しいんだよね」

僕「LAKELAND!?無理だよ高くて買えないし試奏するのは気がひけるでござる」

ブ「まあそのうち渡すから弾いてごらんよ」

僕「へい」



余談だけれども、この時ブレザー君に調整して貰ったYAMAHA SBV-550(青色)は只今現在物凄く良い感じ。おい皆、ブレザー君ガチだぞ。

日時は変わって昨日の事。佐藤、篠田メンバーとスタジオ入り。それぞれアコギと、僕はエレクトリックアップライトベースを抱えて。

というのも今月27日のナナフシ企画にJONNYはアコースティックバンド編成で出演。今まで佐藤メンバー、篠田メンバーの二人ではアコースティックver.に挑戦した事はあれども、僕が加入後は初。これはサポートメンバーがスタジオに来れずとも早め早めに練習しておかねば不安でしょうがない(僕が)。

「俺アップライト持ってるから弾くよ」とか安請け合いしたけれども、演奏経験自体が大体少ない。一生懸命練習しないと人前では披露出来ないレベルだ。いやあこれは緊張するね(僕が)JONNYアコースティック編成。



僕「ふむ・・・・・!なかなか・・・・・面白いじゃあないか・・・・・!EUB(エレクトリックアップライトベース)・・・・・!!」


ガチャッ

ブ「ちわーす」

二人「あれ?ブレザー?何で?」

ブ「ベース一本お届けに参りやしたー」

僕「おお来たね!」


続・我が逃走
ハードケースに入ったベース自体、持ち歩くの初めてです。

というわけでブレザー君からLAKELANDのジャズベースモデルを借りました。

値段は○○万円らしく、とてもじゃあないですが怖くてライブでは使えません。スタジオ練習だって、ギリ。そもそもこのベース一本で普段僕が使っているベースが何本買えるのか。

でも、音もレスポンスも良いんだよなあ。

ブレザー君曰く「これを弾く事で多分普段使っているベースもどんな方向で調整すれば良いか見えてくるよ」。

でもブレザー君、怖くて弾けない場合はどうしたらいいんだ・・・・!

『その男たち、凶暴につき』終了。


続・我が逃走


不完全密室殺人企画『その男たち、凶暴につき』無事に終了しました。

ザ・フロイト太平洋不知火楽団、不完全密室殺人の3バンドでお送りしたこの企画、120名を超える方々が新栄CLUB ROCK'N'ROLLに集まって下さり、企画者としては感無量であります。


太平洋不知火楽団の大内君が彼のtwitter で「華を添えるつもりはない。ブッ潰しに行きます」と言っていたけれども、この言葉物凄く嬉しかったし、何よりこちらもそんな感じで闘争本能の塊みたいになってたので滅茶苦茶アガッた。ザ・フロイトのやなちゃんは僕が「今日は血で血を争うようなイベントにすんぞ」と言ったところ「物騒だなあやめようよー」。この人はこの人で恐らく、やる気満々。じゃなきゃああんな演奏出来ないものね。


相当久しぶりに観たザ・フロイトだけども、あの4人がステージに並んで演奏しているだけでもう顔が綻んでしまう。ザ・フロイトとの出会いは恐らくお互いがCLUB R&Rに出演しだした頃ではなかったかと記憶しているけれども、初共演の際に出番が僕達より先だった彼らがおかめさんやひょっとこのおめんをつけて踊りだした時は戦慄した。共演前から「ザ・フロイトと不完全は早く一緒にやるべき」だとか「フロイトと不完全はどこか似ている」とか聞いていたけれども、彼らの演奏、ライブを観、「ひょっとしたら同じ事をやろうとしているのかもしらんな」と勝手に思ったのだ。どうやら向こうもそれなりにこちらを意識してくれたようで、それ以来何度か共演したんだったかな。

今まで出会った名古屋のバンドで、ザ・フロイト以上にシンパシーを感じたバンドは他にない。共同企画もやったし、お互いのバンドで代打が必要な際はメンバーを派遣して助けあったり。本当に、盟友だ。

山腰君の代打でベースを弾く事になって 、その一回きりのライブで太平洋不知火楽団と共演して・・・・とザ・フロイトとの縁がなければ昨日の3バンドは揃わなかったと思っている。

で、同じく活動休止していた彼ら。トップバッターでフロイトが観れるっていうのは今やレアな機会なんじゃなかろうか、と思いつつ開場直後からどんどん入ってくるお客さんを見て、やはり皆ザ・フロイトの復活をも待っていたのだなと再認識。

そんな皆の期待に応えるようにキラーチューン連発。やなちゃんの歌声って、絶叫している時は兎も角としてやっぱりどこか寂しげなんだな。山腰君もガンガンハモッたりコーラスを入れにきていて、ザ・フロイト、以前のキレッキレぷりに加えて(栃木君はキレッキレというよりドロッドロのドラムを叩くけれども。勿論これは褒め言葉!)壮大さすら感じさせるバンドになっていた。あと小森君が完全に愛されキャラになってたね。

昨日はTシャツに新音源、そして無料配布の同人誌(これもう本当に秀逸。石川さんGJ過ぎるでしょう)と物販も充実。そういえばTシャツも音源も買いそびれたわ、俺。ザ・フロイトのメンバー様、今度買わせてね。


二組目は太平洋不知火楽団。

今回のために東京から来てくれた彼ら、先月アルバムを出したばかり。多忙な中、出演を快諾してくれた事に感謝。そもそも今回の企画、というより僕達が活動を再開するきっかけを作ってくれたのはベースの大内君。

夏に彼らが大きなイベントを行う際に「是非出演してくれないか」と声をかけてくれ、それまでライブ活動に難所を示していた山田君に情熱的なメールを直接送ってまで口説いてくれたのだ。山田君がメンバー全員に召集をかけ「実はこんなメールが届いたんだ」と相談、残念ながらその時は出演出来なかったのだけれどもその会議をきっかけに活動再開しようか、という方向に話が進んだのである。大内君が以前から不完全密室殺人に並々ならぬ感情移入をしてくれているのは理解していたし、彼が僕達に何度も機会をくれようと声をかけてくれているのも勿論察していたけれども、昨夜満員のCLUB R&Rでそれまで笹口さんにマイクをふられても喋らなかった大内君がついにマイクを握って語ってくれたその心中、そしてその背後にある僕達への情熱を感じ、ステージ脇で泣きそうになった。大内君、あの時僕はステージ脇で山田君としっかり君の言葉、受け止めたよ。

そしてその後演奏された「Dancing Hell」、演奏中の大内君とふと一瞬、目が合った。普段は鬼気迫る表情で暴れ狂いながらベースを振り回し、演奏する彼のその一瞬の笑顔、あれには僕も山田君も胸が熱くなった。

東京と名古屋、結構な距離だし行き来するのに時間はかかるけれども、僕達はお互いの友情、情熱を元に今まで何度か会ってきた。けれども昨夜程大内君に感謝した事はない。今まで様々な人間の力を借りて活動を継続してきた僕達だけれども、バンド史上最も長い活動休止期間に直接の終止符を打ったのは、東京を中心に活動する何とも剥き出しなバンドの、情に熱く皆から愛されるたった一人のベーシストだったのだ。

太平洋不知火楽団、このバンドはアクティブで情感剥き出しのライブパフォーマンスが話題にのぼる事が多いけれども、本質的には笹口さんの作るメロディ、歌詞の切なさが魅力の根底にあったりするんじゃないかと個人的には思っている。その曲の内包する世界観や情感に向けて個性的極まる3人が一斉に音を出して全力で演奏する、その様子が多くの人の心に訴えかけるんじゃないかと。

セーヴする事を知らない、とでもいわんばかりに全力で鳴らされる音楽の虜になった方、相当多かった様子。太平洋不知火楽団は今後どんどん飛躍していくだろうけれども、そのバンドの歴史の一ページに僕達の節目となるイベントが書き込まれたのはこの上ない光栄さを感じるとともに、今回の企画に「これ以外はないだろう」という程に太平洋不知火楽団が合致した(と我々は思っている)のは本当に嬉しい事だ。


不完全密室殺人での演奏は、個人レベルでは今年の1月31日以来の事となる。2月の神田夫妻結婚記念イベントでは僕は左腕の骨折のため、アンコールの一曲しか演奏出来ず、代打をザ・フロイトの山腰君にお願いした。勿論その形態も素晴らしいものだったし、山腰君のベース演奏は最大限の効果を発揮していたけれども、やはりバンド結成時からあの3人と演奏してきた身としてはメンバーの大切な日に演奏出来ない無念さというのは忘れられない。その分も昨日の演奏で返そうと心に決めていた。

いざステージに立って目に入ったのは沢山の人、人、人。僕達の企画でCLUB R&Rがあれだけ多くの人で埋まったのは初めての事だし、フロアには懐かしい顔ぶれ、今まで身近で色々な言葉をかけて下さったバンドマン、不完全密室殺人が活動を休止している間、活動をともにしたバンドのメンバー、遠くは東京、大阪、更には遠征に行った事さえない愛媛や福岡からいらっしゃったお客さんがいた。

「この顔ぶれを、今までの活動の一つの成果として考えてもいいんじゃないか」

そんな風に思いながら演奏を開始する。

演奏しながらつくづく痛感する。9ヶ月の活動休止期間というのは年月で考えれば短いし、実際もっと長期間の活動休止を経たバンドもいるだろうけれども、我々の9ヶ月というのは本当に長かった。密度が高かった。その間にメンバーは一児の父になり、就職したメンバーもいるし、調子を悪くしたメンバーもいる。メンバーそれぞれの生活環境が激変したのだ。生活環境の違いから、顔をあわせる機会が以前より減った時期もあった。

この状況に直面した際に解散するバンドもいるだろう。それも一つの正解だと思う。しかし我々はそうしなかった。お互いの環境を鑑み、無理のない範囲でやりくりをし、直接会った際には近況報告をし、自分と相手の生活様式の違いをお互いに認識し、それぞれの生活を成り立たせた。それぞれが少しずつ無理をして練習を行い、動ける人間が動いて企画の準備を行った。思った事は自分の中で吟味した後に伝え、長年活動をともにしたメンバーながらに恐らくは4人が4人とも、それぞれの形で最大限に気を遣いあった。

替えが、利かぬ。

「このメンバーと演奏するのが楽しい、演奏出来て嬉しい」。

バンド活動、いやさ音楽演奏の最も基本的な行動原理の一つを痛感しながら演奏した。

演奏は正直粗かっただろう、と思う。ただ各々が全力で自意識を発散しながら死力を尽くした。

感慨深い。活動休止を決めた時には一体どれだけの期間、このバンドで演奏しないのか見当もつかなかった。

しかし我々は再び帰ってきた。感慨深くないわけが、胸にこみ上げるものがないわけないだろう。

ドライになるには、このバンドで色々と体験し過ぎていたのだ。


昨日お越し頂いた皆様、本当に有難うございました。

ザ・フロイトと太平洋不知火楽団にも最大限の謝意を。

昨日の模様はたかにゃん率いる映像チームの尽力の結果、カメラ数台にてしっかりと記録されています。そう遠くないうちに皆様に昨日名古屋は新栄で繰り広げられた男達の死闘、ご覧頂ければと思っています。

最も記録を言い出した僕がステージ上で全裸になってしまったので、編集に手間と時間がかかるかもしれませんが。


次回ライブは12月12日。詳細はもう不完全密室殺人のHPにあがっております。

これ以降のライブが決まっていない現状、皆様方、是非12月12日は新栄CLUB R&Rへお越し下さい。

いよいよ今日

今日はこれです。

我々が活動休止してから、随分と時間が経ったように感じるけれども実際の所、9ヶ月程しか活動休止はしていない。しかしてその9ヶ月、メンバー個々人の生活の変化による高密度な時間の経過、そして実際的な時間の観点からもバンド史上最も長期にわたる活動休止であった。


バンがメンバー本意の活動内容、活動スタンス、活動ペースに忠実に活動していく事で得るものというのは失うものと同程度に多いと思っている。少なくとも我々はこのバンドに於いてそれを実感する事が出来た。

本日の予約リスト、そこにはズラリと沢山の人の名前が並んでいる。今までこんなに予約が入った事はないよ、というくらい沢山の方が我々のイベントを予約して下さった。

「これも、一つの成果だねえ」

メンバー全員、どこか感慨深げである。


今日が第一歩であり、スタートであるともいえる。

しかして復活記念のお祭で終わらせる気は毛頭ない。

闘争だ、3バンドの、血で血を洗う闘争だ。

こんなに愛情を持ってブッ潰してやる!と思った事がかつて、たったの一度でもあっただろうか?今日は最も闘いたい相手を招いたのだ。全力でぶつかりにいく。


まだ予約、間に合います。

fukanzen_murder@yahoo.co.jpまでメールを頂ければ予約可能です。あ、お名前と枚数を忘れずに!

皆さんのご来場をお待ちしております。



続・我が逃走

世民の血族。

名城大学 世界民族音楽研究会は名古屋で最も武闘派にして、統制のとれた演奏集団であると個人的に思っている。

その思いは世民研OB、或いは現役生と交流を持つ事で生まれたわけなのだけれども、同時に彼らが世民研という自分が所属した集団に一種の誇りのようなものを抱いているのも感じていた。

名城大学 大学祭、世民研のライブにJONNYでゲストバンドとして出演し、その理由の一端でも理解出来た気がする。


他のメンバーよりも先に会場入り、名城大学正門から続くメインストリート(こういう名前かは、知らない)は出店で賑わっている。「適当に歩いていれば世民研の人間が見つけてくれますよ」とは世民研OBにして現JONNYサポートドラム 植田君の弁。果たして、本当にその通りだった。

会場を拝見する。


続・我が逃走
一瞬教室だという事を忘れた。


何か普通にライブハウスと遜色ないステージでびっくりした。むしろ下手なライブハウスよりステージ広かったと思う。それが教室内に組まれているという点にまた驚愕。アンプはギャリエンクルーガー!!

控え室も用意して頂いて、ヌクヌクした。これに関しては様々な大学の大学祭に出演させて頂き、全ての大学が控え室を用意して下さっており感謝する他ない。


で、ワッペリンカイテイサカナタクサンを観て出番。出陣、である。

PAは敏腕スタッフとして知られるブレザー氏。簡単な打ち合わせだけであそこまでしっかりやってくれた彼に感謝。世民研の硬派さ、そしてライブ会場の雰囲気にあてられてついつい興奮する。2010年になり、様々な世民研関係者と親しくなった事、そして植田君の古巣という事も相まって、何だか物凄く感情移入して演奏出来た。

最後はブレザー氏にベースを託し、机に上を渡って入り口から退場。教室を出た瞬間ステージ上のノイズと廊下の日常感にクラックラした。ライブという現場の生々しさを痛感したのだろう。


演奏終了後、ライブ中に感じた自分の楽器へのストレスについてブレザー氏に話す。

「ちょっと触らせてよ」とベースを手に取るブレザー氏、何とベースの調整までしてくれた。


続・我が逃走
「テンションがねー、難しいよねー」と言いながらブレザー氏。


「舟橋君はこんな感じが好きだと思うんだよね」

「どれどれ・・・・うっわ、良い!凄い!」

流石沢山の楽器を手にし、そしてメンテナンスしてきただけはある。半音下げというテンションの調整具合等、様々な課題を抱えた条件で楽器を物凄く『活きの良い』状態にして貰った。ブレザー君、一日本当に有難う!


会場入りした瞬間から、そして演奏終了後も物凄く気を使って下さった世民研の皆さん、本当に有難うございました。貴方方の気概、そして情熱に感銘を受けました。貴方方の誇り、理解出来ます。誇って下さい。

貴方方はそれだけの集団なのですから。

ベーシスト対談

東海地方のライブハウス/CDショップetc.を中心に配布されている『2YOU MAGAZINE 』の18号にて

「太平洋不知火楽団 大内貴博×不完全密室殺人/JONNY/パイプカットマミヰズ 舟橋孝裕」の対談が掲載されています。


続・我が逃走
対談の様子。大内君のブログ から拝借。


二人の出会い、如何にして今まで親交を育んできたのか、太平洋~のニューアルバムについて(これが主題です、念のため!)、不完全企画に対する意気込み等々、ベーシスト二人で話しています。

WEB版 もあるので是非チェックを!

『アマデウス』


続・我が逃走


高校一年生の頃、選択音楽の授業で『アマデウス』を視聴した。

時間の関係で最後まで視聴する事は出来なかったと記憶しているが、その後レンタルビデオ店でこの映画のビデオをレンタルし、結局最後まで鑑賞する事が出来た。

先日、久しぶりにこの映画を鑑賞したくなったのでDVDを入手、何度目かの鑑賞をした。

1984年製作の本作だが、全然古くない。思うに、人間が文化的な生活を続けていく上で誰しも感じ得る題材を扱っているからだろう。アカデミー賞を8部門で受賞したのも納得出来る作品。



凍てつくウィーンの街で自殺を図り精神病院に運ばれた老人。彼は自らをアントニオ・サリエリと呼び、皇帝ヨゼフ二世に仕えた宮廷音楽家であると語る。やがて彼の人生のすべてを変えてしまった一人の天才の生涯をとつとつと語り始める…。若くして世を去った天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの謎の生涯を、サリエリとの対決を通して描いた話題作。
1984年度アカデミー賞8部門(作品・監督・主演男優賞他)を獲得。


冒頭から「交響曲 第25番 ト短調 K.183」が実に印象的なタイミングで使われ、この映画は音と映像の使い方に気を遣われているのが理解出来る。偉大な作曲家の名を冠したタイトルに恥じぬ、ちゃんと音楽を音楽として捉えた映画である。何でもモーツァルト役のトム・ハルスは猛練習の末、ピアノを代役なしでちゃんと弾いているし、指揮も指導を受けた結果「音楽映画史上、一番ちゃんと指揮をしている」と現役指揮者に言わしめたそうな。撮影現場や劇中のオペラについても相当気が遣われているそうで、そういう逸話の一つ一つを聞くとこの映画のダイナミックな音楽、衣装、建築物やセット、そして壮大なオペラ全てのクオリティの高さに納得出来る。

「大作」とは陳腐な表現なれども、本作は間違いなく役者、スタッフ、監督、この映画に関わる人全てが本気で魅せた「大作」である。


物語は宮廷音楽家サリエリのモーツァルトに対する愛憎が主軸となって信仰する。幼い頃から自分より年下ながらも音楽の天才としてモーツァルトの風評を聞いてきたサリエリは、彼に対して憧れの感情を抱く。しかしいざ本人を目の前にし、モーツァルトが如何に下品で浅はかな青年であるかを知り、失望するのだ。

サリエリはモーツァルトの音楽を愛したけれども、モーツァルトその人を愛せなかった。

このモーツァルトの人物像、実際どの程度史実に則って描いているか定かではないけれども相当にエキセントリック。素っ頓狂な笑い声、下ネタ大好き、酒好き女好きパーティー好き、音楽の事となると礼節を忘れ熱中してしまう。けれども彼は自分の才能が如何に多くの人の心を動かすか理解している。「僕は確かに下品な男だ。けれども僕の音楽はそうじゃない」。

一方サリエリは幼い頃から神に祈り続けてきた。「神よ、私に音楽の才能を。私の名が後世に語り継がれ、私の音楽がこの先ずっと愛されますように。もし願いを聞き入れて下さるならば昼も夜も貴方を敬い、貴方を称える音楽を書きます」。しかし神はモーツァルトを選んだ。モーツァルトは人の心を動かす音楽を書き、その音楽はサリエリからすれば「神がモーツァルトを通じて語っているよう」でさえあった。そして神はサリエリには「才能を理解する才能」しか与えなかった。なまじ才能を見抜く才能を有するだけに、サリエリにはモーツァルトが如何に素晴らしい音楽家か、そして自分が如何にモーツァルトに敵わないかが理解出来てしまう。

自分ではなくあの下品で生意気、分別のない若造を!

「貴方を滅ぼしてやる。貴方の愛するあの若者を傷つけ、打ちのめしてやる」

それはモーツァルトという存在を通じての、神への挑戦に他ならない。


結局サリエリは自らが「凡庸なる人間」である事を痛い程痛感し、音楽的な観点ではモーツァルトには勝てないままだ。モーツァルトの死後30数年、サリエリの音楽は忘れ去られてもモーツァルトの音楽は皆に愛されている。

存在そのものを滅ぼす引き金を引いた事で一つの「個」としてはモーツァルトに“打ち勝った”サリエリであるが、映画冒頭で自責の念から自傷にはしってしまう。結局、凡庸なるサリエリはモーツァルトの非凡さを共同作業を通じて間近で見、音楽家として感動する事でモーツァルトに対する人間的な感想さえも多少なりとも改めざるを得なくなってしまったのではないだろうか。モーツァルトの死後のシーン、サリエリの表情は読み難いけれども僕はそう解釈した。


しかし何度観てもサリエリに感情移入してしまう。僕の信念ともいっていい「天才VS凡庸」を主題に描いたこの映画、しかも題材は音楽!感情移入しないはずがない。凡庸さを自覚しながらにして天賦の才能に立ち向かっていくサリエリは、腹の中こそ違えども僕そのものだ、とさえ思った。

今なお僕は闘争を、周りの才人との戦いを続けている。しかし、僕が年老いて楽器演奏もままならなくなった時、或いは日常生活の多忙さに埋もれて人前での演奏に支障をきたした際、もし僕の同期の人間や後輩が多くの人の拍手を浴び、スポットライトを浴びていたらどうだろう。今現在は真ッ際中の闘争が、完全に終わり、しかも僕の完全なる敗北が理解できたら僕はその時どうするだろう。

イエス・キリストの像を暖炉にくべるサリエリの顔を見ながら、そんな風に思った。

ご無沙汰しています。

ここ数日間、一切ブログを更新しなかったのは慌しさにかまけていたからだ。

単純に書く時間がなかった、と言ってしまえばそれまでなのだが、そんなのただの言い訳だ。自分のブログを読み返して目を細める未来の自分、そして自分の全てを焼き付けんと日々更新しているこのブログに対して不誠実であった。

鮮度、生々しさは失われてしまったけれども何も書かずにおくにはこの数日間というのは密度が高過ぎた。



10月28日(木)

若干風邪気味だったのだが、前夜眠る前に服用した葛根湯が効いたのか目覚めると体調は良くなっていた。葛根湯凄え。この日はJONNYで新宿motionにて行われたキングヌラリヒョン 企画『さわやか三組』に出演。演者はJONNY、SUNSET DRIVE 、そして主催のキングヌラリヒョン。出演は実に久しぶりの新宿motion。僕の記憶が確かならばJONNYでの初の東京遠征はここ新宿motionだったと記憶している。

この日のスリーマン、出演順が決まっておらず、開場後にフロアで行われるおでんの早食い競争にて出演順を決める。いやはや、この連絡が来た際には笑った。曰く「あみだくじやじゃんけんで出演順を決めようと思っていましたが、それでは面白くないので『おでんの早食い』にて出演順を決めようと思います」。もうこの発想が凄い。

で、開場前から楽屋で煮込まれるおでん。motionスタッフ様のご好意で持ち込んだものより大きな鍋が用意され、グツグツグツグツ煮込まれる。


続・我が逃走
一応、落し蓋のつもりである。

各バンドから代表一名が選ばれ、おでんの早食いに興じる。JONNYからは僕が出場する事になった。おでんの早食いに対する適性がどの程度かは定かではないけれども、ガチの一本勝負、全力を尽くす。

司会はキングヌラリヒョン安宅君、JONNYサポートギターリスト各務君。さり気なくこの二人、仕切りが上手い。

競争の結果、僕は二位。キングヌラリヒョン代表児島君を下す結果となった。SUNSET DRIVE代表ドラマー氏は一位、選んだ出演順は二番目。正直、自分も狙っていた出順だけに焦る。僕らがどの出順を選ぶかで自動的に主催・キングヌラリヒョンの出順も決定するというプレッシャーの中、一番目を選択。最後にリハーサルをやったので、アンプのツマミや機材配置がそのままで演奏出来るので楽だったのだよ。

キングヌラリヒョンとは彼らがThe FITSという名前を名乗っている頃からの付き合いである。あの日池袋手刀で共演した僕達(ちなみに僕は不完全密室殺人で出演していた。まだJONNYのサポートさえしていない頃である)は比較的短時間で意気投合し、それ以来の付き合いだ。何なら同期、という表現さえ出来る彼らとは、友人としても思い入れがあるわけでそんな彼らが気概を持って臨んだ企画で下手な演奏は出来ない。精一杯演奏した。

個人的には最近で一番腑に落ちる演奏が出来た。

どの出演者も求心力のあるライブをし、このままこの3バンドで名古屋で企画をうっても面白いんじゃないかと思える程の高密度なイベント。

打ち上げは中途で退席してしまったけれども、思い出話に華を咲かせる事が出来た。この恩はいつか必ず返させて頂きます。

車中にて、爆睡。記憶がない。



10月29日(金)

朝方名古屋に到着。

そのまま竜泉寺の湯にて入浴、仮眠をとるというサポートメンバー+敏腕スタッフ シン君を見送り帰宅。入浴し、食事をし、一息つく。この日は愛知学院大学のウィステリアという軽音サークルのライブにJONNYでゲスト出演。

ウィステリアのライブ出演は、実は今年で3回目となる。過去2回は不完全密室殺人での出演で、いずれも大変面白く愉快なライブをさせて頂いた。学生さんの熱量、情熱が凄いサークルなので今年も楽しみだったのだけれども、やっぱり凄かったよウィステリア。熱気むせ返る教室で、一歩も引く事なくステージ上の演奏にぶつかってくる姿勢に興奮した。最早毎年恒例、ベースリレーも敢行、僕よりよっぽど演奏技術のある学生さん方、16分でのピッキングでガツガツベースを弾き倒していて快感だった。

演奏終了後に汗だくの学生さんに「有難うございました!」と言われ、もうこの笑顔だけで全てが報われたな、と思う。会場入りの際から気を使って頂き、転換も手伝って下さるこの学生さん達は、毎年毎年僕を感動させてくれるのだ。「機材がアレなんで、演奏しづらいかもしれませんよ」と仰っていたけれども、なんのその。

情熱と求心力さえあればどんな環境だって演奏してみせる。良い機材より貴方方のその情熱の方がよっぽど演奏の助けになりますよ、と思った。

森君、僕達を招待してくれて有難う。毎年毎年僕は渉外担当というのかな、ゲストバンド担当の学生さんとは仲良くさせて頂いているのだけれどももし良かったらいつか遊びましょう!


続・我が逃走
大学内を彷徨っていた「はちまるくん」と、先々代の渉外担当 久保田君と。

帰宅後、溜まっていた作業を処理しつつ過ごす。その後、テレパシーズのライブ前最終練習へ出掛ける。

テレパシーズは菊池紗矢 さん、そしてたかにゃん、僕による3ピースバンド。作詞作曲を映像作家であるたかにゃんが行い、編曲を菊ちゃんが担当する。菊ちゃんがtwitterにてベーシスト募集をしていたので、あっという間に釣られにいった次第。菊ちゃんの演奏/音楽は彼女自身のライブ、そして紙コップス でも拝見していのだけども、大変そそられていた。僕みたいな小汚いバンドマンがあの娘と何か一緒にやれるっていうのはなかなかない事ですよ、あなた。

たかにゃんは映像作家として出会い、映像作家として力を貸して貰ってきただけにそんな彼が作る音楽がどんなものか未知数。しかし彼が鼻歌で作曲し、歌詞を書き、菊ちゃんがそれを編曲したというデモを聞き「なんて奴だ・・・」と思わず呟いた。滅茶苦茶良いんですよ。たかにゃん、あんた何で今まで音楽やらなかったんだ。

で、幸いにも一緒に演奏したら喜んで貰えたので(そういえば菊ちゃん、なかなかベーシストと演奏する機会ないものね)僕も大いに気を良くして参加した次第。それがライブまで一週間をきった状態で、そういう状況の突貫制作は嫌いではない。お互いの予定をやりくりしてのスケジュールとなったけれども、この日のスタジオも夜中の24時から4時間、楽しくやれた。

スタジオ後はたかにゃんちに移動、就寝。さながらバンド合宿のような一夜だった。



10月30日(土)

起床。シャワーを浴びてウィステリア森君に連絡。

前夜のスタジオで発覚したのだけれども、どうやら僕はACアダプターをウィステリアのライブ会場に忘れてしまったらしい。森君に電話したところ、発見、保管しておいて貰えるとの事でたかにゃんちから程近い愛知学院大学にブラブラ歩いていく。教室に近付いていくと学生さんが「お疲れ様です」。もう本当にこの人達どれだけ誠実なのさ。申し訳なくて頭が上がらんよ。無事にアダプターを回収し、たかにゃんちに戻り、たかにゃんちの真ン前の名古屋学芸大学に向かう。ここの野外ステージにてテレパシーズは演奏である。

たった2回のスタジオ、それも急遽集まったメンバーでの演奏は果たしてどうだったか。成程、確かに荒々しさは否めなかったけれども曲の素晴らしさを伝える事は出来たのではないかと思う。あのバンド、あの一回こっきりで終わらせるには勿体無い、と個人的には思っている。

演奏終了後は篠田Pがかつて部長を務め、去年は菊ちゃんが部長を務めた宅録サークルの部室にお邪魔する。何だか自分も昔は身をおいていた"学生生活”の静かなる悦び、芳しさに負けそうになりながらも堪能する。良いなあ、大学生活。勉強に大してはそこまで熱意はないけれども、もし今の僕に「あの生活をもう一度送りたいか」と問うたならば答えは迷うまでもなく「YES」である。人生に於いておよそ一番自由であり、同時に一番振れ幅が生まれ得る大学時代。瑞々しいなあ。


時間が来たので淑徳大学に移動。

機材を控え室に置き、植田サポートメンバー、そして来てくれたフッキー君(iGO )と大学祭をうろつく。これでも大学教育を受けた経歴を有しているのだけども、他大学ってのは幾つになってもワクワクするものだ。構内をブラブラするだけで静かに興奮する。歴史に「もしも」はないけれども、もしも自分がこの大学に通っていたら、と創造するだけで楽しい。

名古屋大学 大学祭での一件をご存知だからか、我々の演奏前に実行委員の方々が注意事項について念押しに来られた。当然だ、と思う。彼ら彼女達はこの大学祭に想像もつかないような時間と情熱、そして労力を注ぎ込んできただろうし、来年の大学祭の事も鑑みる必要がある。来年以降について責任を負わない、負えないゲストバンドの演奏一つで彼女達の情熱が無に帰し得るならば、それを避けたいと思うのは当然の事。しかしそれでも出演オファーを下さった淑徳大学 大学祭実行委員の皆様には本当に感謝しているし、注意事項の確認は我々の事を思いやっての行為であったと認識している。気を遣わせてしまって却って申し訳ない。我々は自分達の表現欲求と、そして実行委員の皆さんの期待、どちらも背負って演奏していた。

果たして結果がどうであったかはステージ上で楽器を弾いていたので定かではないけれども、演奏後の実行委員の皆様の言葉、あれが最大限の労いだ。ここでもまた、僕達は報われた。


学生の皆さんに手を振って帰宅、この3日間の労を打ち上げで労いたい佐藤さんと、演奏メンバーの誰もがそれに応えなかったために出陣する事と相成った茜谷さん(iGO)と3人で居酒屋へ。ウイスキー角のソーダ割をガブガブ呑んでたらあっという間に酔っ払ってしまった。

伊藤誠人君と待ち合わせをしていたので、待ち合わせ場所で一度やってみたかった「酔っ払って路上で寝てみる」を敢行、何と寝そべって1分程度で見知らぬ人に「大丈夫?」と声をかけられ、世の中まだまだ捨てたもんじゃないと再認識。皆優しいよ。

伊藤誠人君とパイプカットマミヰズ会議へ赴く。サポートメンバー含め5人でここ最近のライブ映像を観、意見をたたかわせ、意識の統一を図る。結局帰宅したのは明け方6時頃。もう体内時計はぐっちゃぐちゃだ。

「あまり長時間眠れんなあ」と思いながら就寝。


10月31日(日)

9時半に起床。祖父の7回忌の法事に兄一家と両親と出掛ける。

お坊さんの打ち鳴らす木魚、その裏拍でクリックのような音がピッピッと聴こえていたのはあれは部屋の残響の具合なのかしら。成長してきた甥っ子達の可愛さに子供が欲しくなる。

昼食に回転寿司を食べた後、平井さん(いとまとあやこ )とこの日で26歳になった山田君(不完全密室殺人)とライブシアター銀映に行く。銀映は今や名古屋で最後のストリップ小屋であり、この10月31日をもって閉館となってしまった。いずれは行こう行こうと思っていたのだけれども、最終日という事で重たい腰を持ち上げて出掛けていったわけだ。

正直に申し上げると、ストリップ小屋に下世話な偏見を抱いていた。しかし最終日の銀映で見た光景というのは全く想像しなかったもので、今まで銀映を愛してきたお客さん達、そして踊り子の皆さんの情熱、肉体美が披露され芸術と言ってもいいエンターテインメントが繰り広げられていた。

人間の筋肉の美しさ、女性の肉体の崇高さを痛感しつつ、熱気に負けまいとステージに見入った。

1セット分ステージが終わったので、平井さん山田君と一時別れ、新栄CLUB ROCK'N'ROLLへ24-two four- ワンマンを観に行く。この日でギターのしゅんさんが24から脱退という事で多くのお客さん、バンドマンが集まったCLUB R&R、大雨が降りしきる中あれだけの人が集まったというのは24ならでは、なのだろう。多くの人に愛されている24らしい、とても脱退するメンバーがいるとは思えない実に和やかなムードの中ワンマンは終了した。

楽しそうに、本当に楽しそうに演奏されるメンバー様方を観ていると「今日で脱退なのか」と脱退の事実を忘れがちだったけれども、アンコールの頃にはグッと胸に迫るものがあり、何だか胸が熱くなった。

そしてあれだけ多くのバンドマンが24の節目を見に集まったわけで、そんな情熱的な名古屋インディーズシーンを誇らしく思ったし、そんな名古屋インディーズシーンの末端にでも名を連ねられる事を嬉しく思った。名古屋のバンドマンは情熱的な先人達、同期を誇っていいはずだ。

恐らくは大盛り上がりするであろう打ち上げに後ろ髪引かれる思いだったが、平井家にて行われている山田君の誕生日パーティーに参加するため、雨の中自転車をひたすらに漕いだ。到着すると各務君も来ており、この後も続々と人が集まる様子。やはり親友の誕生日くらい直接祝いたいものだ。

最近あのバンドに関してはほぼ毎日のように会っていた以前と比べると、ともにする時間が減ったが故にこういう機会は大事にしようと思うようになった。多くの人が集まり、山田君の誕生日、っそいて日付が変わると同時に迎えた小森君(ザ・フロイト )の誕生日を祝ったのだった。

明け方、DICE PROJECT のKAZUOさんが大丸にいらっしゃってるという事で自転車を漕いで大丸前に向かう。

相当ダメージを負われた様子だったけれども、数日後に来るであろう禁断症状を楽しみにKAZUOさんを見送り、帰宅。

作業に従事して、就寝。この数日間の連休を振り返る余裕もなく。



こんな毎日を送っていたよ。

この4日間で色々なものを観、感じ、色々な人に会った。

実に刺激的で、こんな時間の事こそブログに記録したいと思えるような数日間だった。

やっぱりベース一本(二本の日もあったけど)と少しばかりの機材を持って色々な場所で行って様々な環境でフレキシブルに演奏するのは好きだ。出来れば現場に着いてから一息つく暇さえなければ良い。あーだこーだ考えなくて済むものね。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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