『30デイズ・ナイト』


続・我が逃走


ある日、父が一枚のDVDを差し出した。
「お前の好きなB級スプラッター・ホラー、だそうだよ」

受け取ったのが今日レビューを書く『30デイズ・ナイト』。父が職場の同僚から譲り受けたらしい。
一体どんな映画なんじゃい、と軽く調べてみたところ、どうやら「吸血鬼モノ」。平野耕太先生の『HELLSING』を愛読し、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で吸血鬼の耽美な美しさにグッときた僕は吸血鬼に弱い。

「自分が実は吸血鬼で、何百年も前から今の姿であり、歴史の生き証人として静かに暮らしている」なんて妄想をしてしまうくらいだ。おいそこそこ、イタイなんてつっこむんじゃない。自覚はあるんだから。

さて『30デイズ・ナイト』である。



アメリカ最北端に位置するアラスカ州の小さな町・バロウ。隣町から128キロも隔たれた陸の孤島であるこの町は、毎年冬になると30日間太陽が昇らなくなる。ある日、住民のジョンが飼っていた10数頭のハスキー犬が殺され、若い保安官のエバンが駆けつける。その後エバンはダイナーを訪れ、揉め事を起こした不審人物を離婚協議中の妻ステラと協力して逮捕する。保安官事務所に拘留されたその男は“もうすぐ奴らがやってくる”と呟く。突然、町中が停電し、電話が不通になる。エバンが発電所に急行すると、惨殺された管理人の生首があった・・・。



まあ要するに上記の“不審人物”は吸血鬼にパシリにされた人間で、不審人物氏が船を操りバロウ近くに吸血鬼を運搬、30日間太陽が昇らない間に「天敵、不在!」って事で吸血鬼達は意気揚々と食料である人間を狩り始めるわけである。

この吸血鬼達というのが現代英語を喋っていないあたり、どこか別の国の出なのかそれとも物凄い昔から存在しているのか、その辺りは描かれていないのだけれどもそこは謎めいていて良い。彼らの着ている衣服も狩った人間達から略奪したのかマチマチ。その容貌というのが一見人間と同じなのだけれども黒目がやたら大きく、歯も鮫の歯のように鋭くなっており、中には顔面が猛禽類を思わせるように変形している輩もいる。エレガントな吸血鬼像とはちょっと違うけれども、これはこれでなかなか良い。

で、こいつらがリーダーを中心に組織化されていて、太陽が昇らなくなったらすぐさま犬ソリ用の犬を殺害、機動力を奪った上で発電所を攻め落とす。足と電気を奪った上で住民に一斉に襲い掛かる、と随分計画的。最終的には街ごと焼き払って証拠隠滅を図ったりと知的で、「あーこいつら今までこうやって色々な街を襲ってきたのね」と想像力を刺激される。

で、この吸血鬼から30日間逃げ切ろうとするのがジョシュ・ハートネット演じる保安官と離婚協議中の奥さんを中心とする一団。知恵と勇気を振り絞り、逃げる隠れる攻める。で、吸血鬼一派も負けておらず「目撃者は一人も生かしちゃおけねえ。だって俺達やっと“想像上の化け物”になったんだしね」と捕らえた人間を囮に生き残りをあぶりだそうとする等、こっちはこっちで必死な様子。

ただその必死のかくれんぼ、そして恐らくは「これは胸が熱くなる展開だろフフフフ」と製作者が意図した“終盤戦”も登場人物に対する描きこみが足りないせいかどうにも感情移入出来ない。「あーこの人死んじゃった」とかその程度で終わってしまう。


人間としては吸血鬼達が大嫌いな太陽が昇るまでの30日間逃げ切ればいいわけなのだけれども、劇中では確かに30日間経っているはずなのだが観ているとそこまで時間が経過したように感じない。いつまで経ってもピンピンしている主人公達もさる事ながら、一気に一週間時間が経過していたり「おいおいそこ観たいんじゃないのかよ」という部分がすっとばされていて若干肩透かし感が否めない。そりゃあ2時間程の映画で30日間の逃げ隠れを描けっていうのも無理はあるだろうけれども、さ。


けれども何だかんだ言って結構楽しんだのは事実。

B級スプラッター・ホラーではなかったけれども(B級かどうかは置いておくにしても、スプラッター・ホラーではない。ちょっとグロい部分はあるにはあった)、コーラとスナック菓子を傍らに置いて軽い気持ちで観る分には十分楽しめた。


それにしても父さん、僕は別にスプラッター・ホラーが好きなわけじゃあないよ!(笑)

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ベース飲み会に行ってきた。


続・我が逃走
沢山のベーシスト、そしてバンドマン、関係者各位。
次回はまた人数増えてるんじゃないかな。


昨夜はお久しぶりのベース飲み会!という事で仕事後からパイプカットマミヰズ練習の間の短い時間だけれども同業者達と親睦を深めてきた。

場所は新栄CLUB ROCK'N'ROLL出演者ならお馴染み杏花村。ここに総勢10数名のベーシスト、のみならずドラマーやギターリスト、イベンターやお客さんも若干名集まった。
経験談になってしまうけれども、ベーシストという人種は友好的な人が多い。ベーシストに話しかけて悲しい気持ちになった事はただの一度もないし、ほとんどのベーシストはその後も会話のキャッチボールが続く。気になった事は親切に教えてくれるし、こちらの話も真剣に聞いてくれる事がほとんどだ。嘘だと思うなら是非実験して頂きたい。ライブハウスでベーシストに話しかけて頂きたい。勿論、人と人が向き合う上での礼儀には則った上で、貴方にとって可能な限り友好的な雰囲気を演出しつつ、だ。つれない態度をとるベーシストはほとんどいないだろう。
あ、でもバンドマンって大抵友好的か。兎に角、僕は自分の握る楽器柄かベーシストと話し込む機会が多く、僕はそんな同業者達を誇りに思う。

昨夜も昨夜とて、愛すべき東海地区のベーシスト達は思い思いに話し込んだり、サンズアンプを廻し合って「俺はこうセッティングする」「おお、攻めますねえ」「リッケンはここあげると歪んでしまうんよ」「ああ、わかる気がします!」とか「3.2kHzが至高!」「いやいや1.6kHzだろう!」「40hz以下はいらないよね」「いやいや、そここそが旨味なんですよ」とかマニアックな話に花を咲かせ、誰かが「俺このエフェクター使ってないんで誰か使って下さいよ」とエフェクターを差し出せば「俺も持ってきたんですよ」とお互いの肥やしになっている機材を放出しあったり(かくいう僕も5,6個機材を持って行った。借りていった方が気に入ったらご相談させて頂きましょう笑)と非常に有意義な情報交換をした。

そんな中、依然『俺はビビッてねえ』精神を引きずっている僕は青林檎サワーを2杯、(僕にしては)ハイペースで呷り、酩酊状態に。「ギターロックって何だコラァ!」とか「歪ませて何が悪いんだコラァ!!」とか吠えた。ご迷惑をおかけした向き、申し訳ありません。

そのままの状態で大音量と変拍子、ディストーションとノイズの入り乱れるパイプカットマミヰズ練習へと突入したわけなのだけれども、酔いは醒めども摂取したアルコールの影響か頭がガンガン痛い。演奏に支障はなかったけれどもどうにも具合が悪い。頭が痛くてテンションが上がらず、何だか申し訳ない気持ちになってしまった。
帰宅と同時に嘔吐、喉の奥に気持ち悪い感じを残したままベッドに倒れこんで就寝。

眠りに落ちるその暫時の間、ああ大変バンドマンらしい生活じゃあないかこれは!と思ったとか思わないとか。

『12人の優しい日本人』


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三谷幸喜脚本、中原俊監督作品『12人の優しい日本人』を観た。
「もしも日本の裁判に陪審員制度があったら」をテーマに、元夫を走ってくるトラックの前に突き飛ばして殺害したとされる21歳の女性の裁判に集められた12人の陪審員達が、被告人が無罪か有罪か話し合う様を陪審員室を舞台に描いたコメディ。『12人の怒れる男』(こちらは未見)を元ネタに、東京サンシャインボーイズで好評の舞台を映画化した作品である。

集められた陪審員を演じる俳優陣が凄い。塩見三省、相島一之、上田耕一、二瓶鮫一、中村まり子、大河内浩、梶原善、山下容莉枝、村松克巳、林美智子、豊川悦司、加藤善博と名優ばかり。今から20年前の映画なのでそりゃあ今尚第一線、TVでバリバリ活躍中って方ばかりではないけれども(実際亡くなられた方もおられる)、どの俳優さんも顔を見れば「あ!この人!」ってなる方ばかりだ。そして全員が全員、演技が凄い。あと一歩やり過ぎたら破綻寸前、というぐらいにカリアチュアライズされているけれども、それが故に12人いる陪審員のキャラクターが実に明確で「この人どんな人なんだ」という人が一人もいない。主人公不在の群像劇ではこれは特筆すべき事だろうし、何が凄いって120分の映画の冒頭15分くらいで何となく全員が全員、その印象を抱いてしまうところである。勿論人間というのは底が浅い生き物ではない。映画での描かれ方も然りで最初は論理的だった印象を受けた人間も実は感情論だったり、と印象は二転三転するのだけれども。

また陪審員12人、全員が自分の身近にいそうな「どこかこんな感じの人を知っている」というような人達に描かれているので違和感なく入り込める。いませんでしたか、議論の際理詰めで責めてくるようで言い負かされそうになると「もういい!」と怒る人、「何となく」を論拠として意見を主張する人、何かとすぐに仕切ろうとする人、自分の都合で話し合いをサクッとまとめようとする人、長々と話す割には人の意見をひっつけただけの人、やたらと大声を出す人、etc.
この映画を観て滑稽だ、と笑ってしまうけれども、それって物凄くリアリティがあるからで自分にも思い当たる節があるし、それだからこそこの映画に登場する陪審員12人、誰一人として憎めないのだ。彼らが陪審員室で話し合っている内容はあくまで机上の空論、論理の飛躍が過ぎるものなのだけれども、それでも彼らの話し合いの過程で見えてくる彼らの人間性、彼らの背負っている背景、私生活等は決して人事ではないし破綻していない。陪審員室に集められたのは恐らくどこにでもいる「愛すべき日本人達」なのである。
そしてそれを描き出す三谷幸喜の筆、いや見つめる目はあくまでも優しい。笑いはするけれども嘲笑いはしない。三谷作品のほとんどに言える事なのだろうと思うけれども、三谷幸喜の「人間」に対する視点は愛情に溢れている。勿論話し合いの進行上、「何だコイツ」ってなる陪審員もいる。けれども三谷幸喜はその陪審員を決してそれだけで終わらせない。


エンドロールの際、それぞれ晴れやかな、穏やかな、憑き物が落ちたような顔をして陪審員室を出てくる12人の陪審員達。ふと、彼らに親しみを感じている自分に気付く。人道的な、陪審員制度に則った発言を冒頭より繰り返しつつも実は議論の途中からは個人的な感情を被告人に重ね合わせて議論していた陪審員2号(演じる相島一之さんは鬼気迫る名演!この人の印象が120分の間で一番いったりきたりしたなあ)でさえ、多分自分の横に座っていたら肩を叩きたくなるくらい親しみを感じている。

この映画には悪人は誰一人として存在していない。誰しも愛すべき、心優しき日本人なのである。


今から20年前に作られた、笑ってそれでちょっと考えさせられて(この時代だからこそ、裁判制度というものについてこの映画を観ながら考えてしまう)、そして人間が愛おしくなる。
そんな映画だ。

mooger fooger LOWPASS FILTER


続・我が逃走


年齢、経験値を重ねないと扱えない機材というのは残念な事なれども存在する。

例えば、鍵盤のどこがドかを理解したての子供にアナログ・シンセを渡しても有益には扱わないだろうし、歪みエフェクター一つにしてもその機材の性能を引き出すには鍛錬と試行錯誤が必要だ。

勿論予備知識がない分、衝動的に素晴らしいサウンドを引き出したり出力させたり、そんな実例もあるだろう。
子供は「このツマミをいじると音がこうなって・・・」とか考えない分好奇心剥き出しでツマミを触るだろうし、それによって引き出される音というのは十二分に価値がある。音は等価値だ。


しかし今から数年前の僕が購入した一台のエフェクター、それを踏んで期待した音を出力するのには当時の僕にはスキルがなかった。今日書くのはそんな一台のエフェクターの話だ。


今から数年前、あれはまだ確か学生自分だったと記憶している。両親が海外旅行(韓国か台湾か、その辺りだ)に出かけるという事になった。僕は試験かライブか、或いは思春期を終えたというのに愚かにも両親と旅行に出る事に抵抗があったのか、それともたまには夫婦水入らずで過ごすのも悪くないと気を遣ったのか、兎に角僕は両親が留守の間自宅を守る事になった。父と母も僕に気を遣ったのだろう、留守番代をやる、と言って結構な金額を提示してくれた。「これで君も遊ぶと良い」、そんな粋な計らい。

確か夫婦初の海外旅行でも両親は僕に小遣いをくれ、それで僕は人生で初めてのベースギターを購入したのだが、その時の僕は両親にこう切り替えしたのだった。

「小遣いはいらぬ。ただ追金するからエフェクターを一つ買って欲しい」

何て事はない。丁度その時憧れていたエフェクターがあったのだ。

当時、数回ライブに参加させて頂いたバンドでG-FIGHTER というバンドがいる。未だに名古屋が誇るリズム・セクションだと思っているmAtsuiさん (今はstudio Vetix、或いはコダマ の主催者として名を馳せている)と青山さん率いる即興演奏のバンドで、このお二人に憧れていた僕は「ベースを弾かないか」というお誘いにすぐに飛びついたのだった(ライブの記録は、短いけれどもこれ とかこれ とか)。ツイン・ベースにドラム。この3人での練習/ライブは本当に楽しかった。即興故、進行の大筋のみ決められた楽曲に登場するリフはどれもこれもオリジナリティの塊だったし、お二人が目指す音楽の完成形も素晴らしいものだった。さらには渋さ知らズの面々とも演奏をされていたお二人はそのキャリアが物語るように実にオンリーワンな存在だったし、何よりmAtsuiさんはG-FIGHTERと共演、その演奏を観、聴いた瞬間に平伏する程巧みなエフェクト・ワークを組み上げる心の師匠でもあったのだ。


そんなmAtsuiさんの足元、見ているだけでワクワクするようなエフェクト群の中にあったのがmooger foogerのLOWPASS FILTERだった。このエフェクトはG-FIGHTERでの演奏でも多用され、僕にとってはmAtsuiさんを象徴する存在であった。一緒に演奏しながらこのエフェクターが出力するサウンドのうねり、凄みを体感し一人恍惚としていたのだ。欲しい。だが、高い。

両親の申し出は願ったりかなったりだったのである。


程なくして僕の手元にmooger fooger LOWPASS FILTERがやってきた。ローパス・フィルターというのは名の通りロー(低域)をパス(通過)させるエフェクターで、設定以上の周波数帯域をバッサリ切り落とし、おまけにエンベロープ・フィルターセクションでオートワウのような効果が得られるエフェクターである。各種パラメーターはエクスプレッション・ペダルを外部接続する事で演奏中に任意で可変させる事が可能で、その可能性は相当広い。

僕はワクワクしてこのエフェクターにベースを繋げ、アンプから音を出した。

だが、おかしい。あの音が出ない。どれだけいじってもスタジオで体感した、強烈な音が出ないのだ。

後々調べてわかったのだが、このエフェクター実に繊細で、ほんの少しツマミを触っただけでも音が変わってしまう。その上、出力される信号は入力信号によっても影響され、フレキシブルなサウンド・メイクが要求された。それまでよくよく機材とじっくり付き合わず、直感のみで音を作ってきた僕にはまだ扱いきれず、哀れこのエフェクターは機材棚の中で埃を被る存在となってしまった。


だがふと思いつき、今夜ベースを繋ぎ、音を出してみた。

注意深くツマミを触り、音を作る。すると、どうだ。スタジオで感じたmAtsuiさんの音程の強烈さはなくとも、数年前自分が作り出したのとは比較にならない効果が得られた。

数年前の僕は「ローばっかり通しても仕方があんめえ」とパスさせる周波数を随分と高めに設定、原音のほとんどを通過させて「エンベロープ・フィルターのかかりが悪い」と思っていた。だがここが盲点だったのだ。

このエフェクター、大胆に周波数帯域をカットさせて、エンベロープ・セクションで音の輪郭というかアタックを保持した方が結果的に効果もわかりやすく、音もまとまりやすい。カットする周波数帯域を設定するCUTOFFツマミと、エンベロープ・フィルターのかかり具合を調節するAMOUNTツマミはいわば反比例関係にあったのだ。CUTOFFで大胆に周波数を切ってやればやる程、大胆にオートワウ効果を得る事が出来る。

これに気付いてからは各種の微調整も随分とサクサク進むようになり、このエフェクターは僕にとって想像力を刺激される面白い機材に変貌したのだった。

気がつけば夢中でツマミを弄繰り回している自分がいた。


この数年で何が変わったかはわからない。

しかして一つのエフェクターにじっくりと向き合った際に、腰を据えてツマミを回す判断力だけは多少なりとも養われたのだ、と信じたい。

ここ2週間近く喉が不調。

気付いたら夜の10時過ぎから今の今まで寝てしまっていた。

日が経てば経つ程、寝起き時の喉の痛みが増していくってどういう事だよ。

長引くなあ。

鍋パーティーと背番号7番の篠田君。

続・我が逃走

パリさん(SUPER USA! /me )とはみちゃんが鍋パーティーを主催、誘って頂いたので喜び勇んで出掛けて行った。職場からそのままガシャガシャペダルを漕いで向かう。

いやはや、坦々鍋おいしゅうございましたなあ。鍋って料理は味もそうだけれど、空間というかその場の空気も「食って」いる気になる。愉快な友人達と一つ鍋を囲めばそこにはもう喜びしかないわけで。


で、サッカーのアジア・カップを視聴。サッカーのTV中継を観るのも初めてなれば「サッカーって9人でするんだっけ?」とか間抜けな事を小松君に訊いてしまったくらいのズブの素人の僕だけれども、日本チームの遠藤選手が篠田君(JONNY/Dr.Right )に似ていると気付いてからは一気に感情移入。

背番号7番の長袖姿の遠藤選手が画面に映る度に(篠田君、頑張れ・・・・!)と手に汗握ってしまった。

で、あの逆転。いやあ良いもの観た!


今日は新栄CLUB ROCK'N'ROLLでiGO非常勤!

やるよ!

自転車で転んだ。で、先生とお話した。

出勤、或いは諸々の移動は基本的に半ば僕のものになってしまった兄のマウンテンバイクを使っている。

プジョー(『刑事コロンボ』のコロンボ警部が乗っている自家用車もプジョー!)のマウンテンバイクは僕にしては派手だけれども、他の人の自転車と混同しないし、そこまで自転車に拘りがあるわけではないので気にもせずに乗っている。


続・我が逃走
2011年1月2日の僕の自転車。
新栄CLUB R&Rにて。


で、今日も元気に自転車で出勤!

タイヤの空気が抜けているのかな?ま、いいやスイスイスーイ!!cinema staff聴きながらだとスイスイ進むねぃ!

「あ、タイゾウ!」

「あ」

ガシャーン
「だ、大丈夫か・・・・!?」

「おはようございますN先生!大丈夫ですッ」


タイゾウ、とは僕の高校時代のあだ名である。高校一年生の後期から一年半の間、生徒会執行部で風紀委員長という役職に就いていた。何故風紀委員長だったのかと問われれば理由は色々あれども、役職名とそのイメージに対する憧れ、が主だった理由であった事を正直に告白しておく。なあ、僕って高校時代から成長していないだろう。

話が逸れた。生徒会執行部では各役員同士、何故かあだ名で呼び合うという文化があり、前期から生徒会執行部で活動していた他の役員、或いは実行委員会(生徒会の運営のサポートをする活動組織)は皆あだ名、或いは下の名前で呼び合っていた。甘酸っぱい青春時代!当時の僕というのは見るからに堅物で、融通がきかなそうな風体であった。常にブレザーに正装用のネクタイ、シャツのボタンも上までキッチリしめていたのだから徹底している。もう「真面目」を絵に描いたような高校生だったのだ。

空席だった風紀委員長に立候補してきた男がそんなだったので、皆戸惑ったのだろう。「曲がった事が嫌いそうだからあだ名は“タイゾウ”」と苦肉の策で生み出されたのが僕の高校時代の執行部内での呼称となった。


で、今日出勤途中にお会いしたのが当時の生徒会執行部顧問でいらっしゃったN先生。

皆からは「ナルちゃん」と慕われていた良い先生。僕も任期の間、と言わず相当お世話になった。卒業後から今に至るまで、母校すぐ近くの楽器屋で働いているので一年に数回は顔をあわせているのだけれどもお変わりない様子で、お会いする度に話をさせて頂いていた。

だがしかし突然声をかけられ、驚いて急ブレーキ、速度を殺せず後輪が宙に浮き、そのままバランスを崩して転倒。転倒しながらも真っ先に挨拶した自分を振り返ると、あの頃の風紀委員長魂は未だ健在の様子。


「いや先生お久しぶりです。ご無沙汰しています」

「お前大丈夫・・・・?いやごめんな急に声かけて」

「構わんです。お気になさらず!」

「これからあれか、楽器屋さんに出勤か」

「はいそうっす」

「正月にお前の一個上の先輩と食事に行ったぞー。皆元気そうだった」

「お、皆さんお元気でしたか。それは良い」

「皆もう30近いってんで焦ってたなあ」

「確かに、女性なら人によっては結婚を意識する年齢かもしれませんね(※僕の先輩は女性役員が多かった)。僕も今年で27歳になりますね。もうすぐ卒業してから10年です」

「おお、もうそんなになるかー」

「お陰様で、健在です」

「お前全然変わってないな!」

「有難い話ですねw」


他にも色々とお互いの近況報告やら出来て楽しかった。私学は教職員の転勤とかあまりないし、母校のすぐ近くで働いている僕は会おうと思えばいつでも先生方に会いに行ける。しかも仕事でも関わりがあるので年に数回は母校に行く機会を得る。センチメンタリズムに浸る機会もあろうというものだ。

17歳の頃の僕をご存知の先生に「お前変わってないな!」と言われ、テンションの上がる27歳!

演奏について気付いた事を書き殴る。

iGOでスタジオ練習だった。

諸事情で茜谷ボスが来れなかったので、急遽柴山社長が歌いに来られた。意外とガッツリ練習した。


去年の12月、怒涛の連戦(一月にライブが10本。このブログをご覧になって下さっている方の中には「そんなの少ないぜ!」という猛者もいるだろうしもっとライブハウスに足を運んでいらっしゃる方が多いだろうけれども、かつての僕のペースからすればこれは驚異的な本数)中、突如僕は覚醒した。

いや、深夜の変なテンションでこう言っているのではない。間違いなく僕は一皮剥けた、と感じた瞬間があったのだ。

自分の演奏で、数少ない自信がある部分(確信は、全体的にある)は右手であるのだけれども、この右手のピッキングをより精度を上げ、そしてより強化する『方法論』に思い至ったのである。これに気付いて以降、それまでより演奏精度が多少なりとも向上し、そして持久力とピッキングの速度も向上した。

iGOのドラマー 吹原君はフィジカル面で効率良く体の筋肉を行使し、無駄のない演奏を心がけている。スタイルを確立した彼は演奏では疲れないし、必要以上に発熱もしない。それと同等に並ぶわけではないけれども、僕が気付いた右手の使い方は僕の演奏を少しだけ高次元に引き上げてくれた。

それによってベースの音作り、アンプの設定にも変化があったのだが、効果は地味にあると感じている。楽曲のダイナミクスという観点からもこれは有効なように思える。以下、ざらりと書いておく。



・要は「如何に脱力するか」という事。脱力した状態を基本状態とするために気をつけなければならないのはベースアンプの音量である。弱く弾いても気持ち良く自分の音をモニタリング出来るだけの音量をベースアンプ、或いはモニタースピーカーを使って確保しておく事が重要である。

学生時代にダウンピッキングで全てを弾こうとしていた頃は、ベースアンプの音を大きめに作っておき最小限の力でピッキングしていた。ドラムがガシャガシャ、ギターがギャンギャン鳴っている中では自分の音が聴こえ辛いとどんどん余分な力が入っていきがちで、結果的にフォームは乱れるし音の粒も乱れてくる。挙句、すぐにバテてしまうのがオチだけれども、弱い力で弾いた際に十分な音量が確保出来ていれば、手元で音色を確認しつつ余力を持った状態でダウンピッキングし続ける事が出来る。

これによってガツン!と弾きたい際はいき易いし、体に変な負荷もかからなくなってくる。



体は脱力、その分演奏に集中出来るわけで(必死なテンションも好きだけれども、フィジカル的に余裕がないとメンタル的にも余裕は生まれず、そしてフィジカル的に限界を感じながら演奏するのは結果的に荒れた演奏の一因となりがちであるからして)、これによって精神状態は高揚状態、そのテンションを無駄なく演奏に織り込める、というわけである。

あー小難しい事書いたら眠くなってきた。寝ます。

雪の惨劇。

「全ては雪だ。雪が悪い」

篠田尚希(JONNY/Dr.Right)かく語りき。


パイプカットマミヰズ企画『パイプカットマミヰズの奉仕“新春”活動』の当日、起床した僕が目にしたのは一面の雪景色。名古屋では雪が降る事は少なく、ましてや積もるなんていうのは珍しい事である。一年、いや数年に一度は大雪、と呼べる日があるものの(それでも他の地方と比べれば少ないのではないだろうか)、昨日程の雪はここ最近では記憶にない。

いつからだろうか、雪が積もってはしゃがなくなったのは。

アンプヘッド、エフェクター、そしてベースを背負っての地下鉄移動は憂鬱そのものではあったが、「雪だ!雪だ!」と無理やりテンションを上げて家を出た。


続・我が逃走
雪に覆われた新栄CLUB ROCK'N'ROLL前。

会場である新栄CLUB ROCK'N'ROLLにやっとの思いで到着した。既に左手からぶら下げたエフェクトボードには雪が軽くつもっており、靴も雪でぐしゃぐしゃ、コートの付着した雪を念入りにはらってから入店。

この日、誇るべき事は幾つかあれども、まず出演者全員が無事、たった一人の欠員もなく全員会場に集った事(しかも遅刻らしい遅刻もなく、だ!)は特筆すべきだろう。電車も一部運行を停止し、東名高速道路に至っては通行止めになっている程の大雪である。その中、ライブハウスに時間通りに、機材を携え集まった出演者達。

もうこれだけで胸が熱くなる。今回遠方からの(三重県民はいたし、勿論全員が近場ではないけれども)ツアーバンドがいなかったのが幸いした。マイクロタゴス唇からトカレフズ数秒にも満たないの皆さんは実は結構シビアな環境の中お越し頂いたのではないか、と推測するのだけれどもそれでも不平不満一ついわずにタイムテーブル通りの進行が実現したのはひとえに出演者全員の誠実さ故。本当に見習いたい。


で、リハーサルを終え「さあてどうすんべ」と半ばライブハウスに引き篭もるのも覚悟していると、動き出した男が居た。そう、Dr.Rightの清水真泰その人である。

「舟橋君、どっか行きましょうYO」

この人、「そうだ京都行こう」ノリで本当に京都に行ってしまう程行動力のある男なのだが、そんな彼の行動力は大雪の前でも屈しはしなかった。

気がつけば彼と、雪達磨を作っていた。


そう、雪達磨を作っていた!

一体何年ぶりだろうか。ざっと思い返しても義務教育を終えてから雪達磨を作った記憶はない。ともすれば世間一般に「児童」とカテゴライズされる時分以降、作ってないんじゃあないか雪達磨。

けれども真泰君が作った小さな雪玉に端を発し、気がつけばロックンロール前でその頃には結構な大きさになった雪玉を転がしていた。雪達磨を作って入り口脇に置けば、この大雪、そして積雪にもめげていないという気概の顕れともなろう。きっとお客さんも喜んでくれるはずだ!

スイッチが入ると、僕は強い。手袋がぐしゃぐしゃになるのも構わず一心不乱に雪玉を転がしていた。

で、出来た。


続・我が逃走
真泰君と雪達磨と僕。


「雪達磨とて、雪に降られたら寒かろうて」

バージョンアップさせた。


続・我が逃走
さり気なくちゃんと手もついてるんだよ!

ああ、満足。

ロックンロール前の雪かきを出演者が入れ替わり立ち代り手伝って、開場。こんな日だ、きっと誰しも家から出ないんじゃないだろうか。予約は各バンド結構入っていたけれども、なに、今日チケット予約のキャンセルが入ろうと、連絡なしで来ようとも無理もない事だし我々は「さもありなん」と頷くばかりである。自分だってお客さんだったら行ったか怪しいもの。兎に角、名古屋を生活圏とする者にしてみればそれだけの積雪だったのだ。


忘れてはならぬ。ライブ本編。

全バンド、こういう日に限って熱いライブを繰り広げるだろうと想像していた。何かがふっきれたバンドマン程強いものはない。こういう日は恐らくきっと、皆凄い演奏をするのだ。

想像通りであり、想像以上であり、そして想定外のトラブル続出。ベースアンプの音が割れたり、突然音が出なくなったり、一打目でネジが吹っ飛んでハイハットが使えなくなったり、それもこれも全て雪のせい!

そんな中パイプカットマミヰズは3番目に出演、演奏をした。

いや、それなりにライブを経験してきたし観てきたけれども演奏中にメンバーの胸倉掴んで殴った奴は初めてみ、いや見たんじゃないな、やったの僕だし。

頭に血が上ると何をするかわからないものだ。気がつくと演奏中、ギターボーカル吉田ヒズムの胸倉を掴んで殴っていた。

話は演奏開始直前、控え室に遡る。



「あー今日吉田君、お酒飲んでる?」

「うん、飲んでるね」

「大丈夫なの?」

「大丈夫大丈夫!絶対大丈夫!フンフーン」

「あー行っちゃった。・・・・ねえ皆、大丈夫かな」

「・・・・うーん」

「うぬう」

「・・・・ううん」

「・・・・よし賭けをしようか。彼が良い演奏をするか、それとも駄目な演奏をするか」

「おk」

「おk」

「おk」

「はいじゃあ一口百円!」



結論を申し上げると、2対2に割れた。勿論これは吉田ヒズム氏に対する信頼、積み重ねてきた練習への自負、そして良い演奏をしてみせるという自信に起因する冗談である。とかくピリピリしがちな出演直前に僕が仕掛けた、バンド内でのファニーなジョークの一種。

しかし、やりやがった。


吉田ヒズム、構成ミスをぶっぱなす→ステージ内に一瞬の緊張(パイプカット~の曲って誰か一人構成ミスると結構致命的な曲が多い)→どうにか復旧→興奮状態の舟橋、頭に血が上る→舟橋、吉田の胸倉を掴み殴りかかる→吉田(わかっているよ、すまない)殴られる→サポートキーボーディスト伊藤誠人、キーボードアタックを吉田に対して敢行→舟橋、更に興奮して吉田に小規模なドロップキック→吉田、轟沈。反省の一気飲み


今思えば、凄い流れ!

「あれは正解!面白かった!」と褒めて頂けて、ボコられた吉田君も報われるでしょう!

ごめんね吉田君!もうしない!きっと、しないよ!

凄いうどん屋

最近ギバ君から「凄いうどん屋があるんすよ」と紹介された名古屋市中区、栄は女子大小路、ライブハウスTIGHT ROPEのすぐ近くにあるうどん屋さん「本しこみうどん たかやす」。この店に衝撃を受けた。お値段は何玉食べても据置、そして24時間営業。味は本格的。


続・我が逃走
煙草の箱との比較画像。
冷静に見てくれ、丼のサイズが大きいんだ。


で、初来店時にはカレーうどん(太麺)を三玉で。何か最近妙に好きなんだよね、カレーうどん

まず優雅な雰囲気溢れる店内を、しずしずと運ばれてくる馬鹿デカイ丼に笑ってしまった。何だ、このサイズ。

丼を受け取るとズッシリ重い。丼のサイズもさる事ながら、中身の量が半端ではないのだ。三玉もうどんを食べた事があるだろうか。否。

で、こういうお店って量と価格ばかりが取り沙汰されがちだけれども、この「たかやす」については味についてもしっかりと触れておきたい。このカレーうどん、出汁の効いた美味しいカレーうどん。甘過ぎず辛過ぎず、じっくりと煮込まれ多層的な味わい。特筆すべきは具。肉はしっかり塊で入っているし、玉葱もじっくり煮込まれてトロトロになっている。こりゃあ旨いはずだ。三玉と未知数の量だったけれどもペロリと平らげてしまった。お腹一杯になるね、流石にね。


で、後日パイプカットマミヰズ練習の後、朝方5時頃メンバーと一緒に再来店。

今度はきつねうどんを注文した。500円で前代未聞の大きさ、厚さのアゲと3玉分のうどんが食べれた。やはり出汁のしっかりした、上品な味。メンバーも皆、驚嘆していた。


伊藤誠人さん(キーボーディスト/大盛)「このうどん屋さん、大変結構ですな。隙が、ないッ!!」


そしてやっぱり24時間って凄い。何でこんな本格的なうどん屋さんが、24時間営業で、そして何玉増量してもお値段据置なんて無茶な営業が出来るのだろう。もう感謝の念しかない。


あーやっぱりライブの事も続けて書こうと思ったけれど、食べ物の事になるとついつい熱くなっちゃって駄目だ。

次回に続く!

「舟橋さん、映画の観過ぎですよ!」

一週間に二度も東京に行く事になろうとは、バンドを始める前の僕は全く想像もしなかった。幼い頃から冒険譚に憧れ、旅行でワクワクし、未だ見ぬ場所、土地がある事を悔しく感じる自分としてはこういう生活は本当に有難い。

バンド活動、万歳である。


でつい先日iGOで行ってきた渋谷LUSHに、今度はJONNYで行ってきた。

“麺王”こと水口さん主催『Beat Happening』というイベントに出演してきたのだけれども、実はこのイベント、個人的にはやっと出演出来たという感じだ。というのも水口さん、不完全密室殺人が長い活動休止に入る直前に一度バンド宛に「東京のバンドマンから名前を聞きました。『ロリータ』を視聴して興奮したので是非来て下さい!」と連絡を下さっており(さり気なく自慢、だ。良いじゃないか、これぐらい!)、まあその時はバンドの状況が状況だけに出演叶わず、あわや水口さんとのご縁もここまでか・・・と思われた。

で、シャビーボーイズを通じて水口さんと再会。

「あの時メールを返したのは僕です!やっとお会い出来ましたね!」とご挨拶出来たのは去年の秋頃。

そして『Beat Happening』に出演したのは昨日。思えば、随分と時間がかかってしまった。


出演前は物凄く緊張したけれども、まあ俯瞰的に見ればいつも通りではある。

俯いて物凄くナーバスになっている僕、脱力して「眠い」と口にする篠田(或いは彼は滅茶苦茶元気か、のどちらかだ)、酔っ払ってやたら饒舌になっている佐藤、といつも通りの控え室の光景が繰り広げられたのだが、昨日は石井君(white white sisters)がいた。どこまでも良い奴な石井君は僕と佐藤による滅茶苦茶なイジリ方にいちいちちゃんとリアクションをとってくれて(苦笑で終わらせる、という事がない。これはライブ前には物凄く労力を使う作業だろうに)、僕も緊張がほぐれた。まあほぐれたとは言ってもたかがしれている。

何回、何十回、何百回とライブを行おうが、当たり前のように緊張はする。毎回毎回「もう駄目だ」とか「何でこんな思いをしながら演奏するのだろうか」とか思いつつ、頭の中では発生し得るトラブル(楽器が壊れる、怪我をする等)をあれこれと思い浮かべてまたナーバスになる。「よし、やれるやれる!」とか口で嘯いたって結局ステージに上がって楽器を握るその瞬間まで緊張しっぱなしだ。そしてこれでいいと思っている。

緊張から興奮へ、メンタルもフィジカルも一瞬で切り替わる瞬間が最高に気持ち良く、楽しい。


で、昨日はそんなふり幅が物凄く、あっという間に頭に血が上った。けれどもどこか冷静で何だか演奏していて不思議な気分であった。体がグングン動きつつ、頭の中の冷静な部分が状況を判断、決定を下している。ふむ、面白い。未知の領域に踏み込んでいくからこそバンドは、そして俺は演奏活動を継続する価値があるのだ。

冷静と情熱の間、最後は情熱が圧勝し演奏終了。JONNYとして良い東京初めが出来たのではないだろうか。


演奏終了後はBO-PEEP先輩と軽く飲みに行く。

戦場で居酒屋があったらこんな感じだろ、といった具合の飲み屋さん。料理がやたら旨いのが印象的。

で、野田昌吾さん(iGO)お薦め、味噌一 三軒茶屋店で〆て、名古屋モドリ。

どこまでも楽しい一日だった。


※ちなみに今日のエントリー名は渋谷を歩いている際、興奮した僕を見た石井君の発言。僕がお得意の妄想一人芝居(「でさ、そこで壁を突き破って石井君が出てきてグチャアアアア!!とか引きちぎるんだよね、それで(中略」)に対しての発言。うん、自覚はあるけどこういう所は昔から治らないんだ・・・・。

ちっちゃくて可愛いブースター。


続・我が逃走


この小さい(画像じゃわっかんねえか)エフェクター、これに去年の暮れ頃から夢中である。

ざっくばらんに説明するなら齢にして若干18歳の、男子高校生が製作したブースターである。


僕の職場は立地柄、僕の母校の高校生達が帰宅中に立ち寄りやすいようで、毎日下校時間になると制服を着込んで楽器を背負ったうら若きバンドマン達が楽譜コーナーや楽器コーナーで目をキラキラさせて品物を眺めている光景がよく見受けられる。

彼らはそのほとんどがかつては僕も所属した「バンド研究会」という軽音サークルの部員達で、文化祭の体育館ステージの音響スタッフを担当、彼らのライブのオペレートを受け持った事もあってか顔見知りと言える、或いは友人レベルまで親しくなる部員も少数だが存在する。

彼らはライブハウスに足繁く通い、自分の好みにあったインディーズ・バンド発掘に余念がない。名古屋インディーズ界隈も然り。

で、ライブハウスで顔をあわせたり僕の所属するバンドのライブに足を運んでくれたりしている間に親しくなった「ニュータイプ理論 」君というギターリストがいる。彼はその若さにも関わらずエフェクターを自作、活用しているようで「凄えなあ」と思っていたのだが、ある日の事。

「エフェクター作ったので試してみてくれませんか」と連絡を貰い、彼が持ってきたのはトライアングル・ノブ期の回路を再現したBIG MUFFコピー。早速各務君(不完全密室殺人)に試して貰った所、おおこれはなかなか良い!!


で、そんな彼が僕に作ってくれたのが上の画像のブースター。MXRのMICRO AMPというエフェクター(Red Hot Chilli PeppersのFLEA師匠が使っている事で有名ですね)のコピー品で、それを可能な限り小型の筐体に収めて貰った一品。本物を買うより安いし、何より僕は「自分のために」という一点モノに弱い。完成してすぐに喜び勇んで実戦投入した。


かねてから考えていた事の一つとして、「歪みエフェクター入力段階でのゲイン調整」がある。

ギターリストがクランチ気味に設定したギターアンプに、ブースターをカマした信号を送り込む事でソロの際に歪み量、音量を調節するアレだ。入力レベルが変化すれば歪み方も当然変わるはずで、良いブースターがあれば一つの歪みエフェクターでもそれなりの変化が出せるはずだ、と考えるのは当然の事。

なかなか試す機会もなかったのだが(バンドマンって大抵が慢性的に金欠なのだよ)、このブースターのお陰でそれの実験も出来た。「歪みエフェクター入力段階でのゲイン調整」はなかなかに有効なように思える。


そしてこのエフェクター、カマしておくと当然だけれども音質に変化が生じる。オリジナルがどうなのかは試していないのでわからないけれども、この「ニュータイプ理論」君が製作してくれたブースターは中低域をクッと持ち上げ、そして音にハリをもたらしてくれる。

「これもオマケでつけますよ」と渡してくれたオペアンプに付け替える事で、さらに音の傾向が変わるそうなのだけれどもまだ試していない。

で、今はこのブースターを所属/参加する全バンドで使っている。

どのように使っているかというと



不完全密室殺人=音をブーストしたい際にオン。または歪みエフェクターの入力レベル調整として。

JONNY=常にオン。ベースの音を少し引っ込めたい(音量的にもトーン的にも)際はオフ。

パイプカットマミヰズ=基本的にオン。音にパンチをもたらすものとして。

iGO=JONNYと同じ使用用途。



こんな感じである。

いやあ、これが須らく役に立つのだ。

音色的にもサイズ的にも、そして見た目も大満足。エフェクトボード内で場所をとらないし、ブースト量を調整する事で結構音色に変化も出るので面白い。常時オンにしているって事は、とどのつまり平常時からよりドライブ感が加わったって事なのだけれども、これがまた気持ち良い。

なくても演奏出来るけれども、足元にある事でより充実した演奏をする事が出来る。

そんなエフェクターだ。

こんな逸品を作れるなんて、今時の18歳って凄いものだと痛感した次第である。

月曜は石井君、火曜日はジョージ・クルーニー、そして水曜は小松君。

たまにはバンドマンっぽいブログなぞ書いてみようと思う。



1月10日(月)

JONNY練習のためスタジオ入り。14日の東京に備える。

14日はここ最近ずっとドラムを叩いてくれている植田圭介サポートメンバーが東京に同行出来ないため、急遽石井一正君(white white sisters )にドラムを依頼。14日はたまたま東京にいるという石井君、こいつは都合が良いや!
普段は同期(打ち込みとかのテンポにあわせて演奏する事。この解説が適切かいまいち自信がないけれど、多分きっとそんな感じ)モノをやっているだけに「人間とやるとまた違いますね。難しいです」とは石井君の弁。

そりゃあ多分僕がベース弾いてるからだよ。ごめんね石井君。

というわけで14日はJONNYで再び渋谷LUSH!詳細はこちら からどうぞ。



1月11日(火)

自宅に引き篭もって海外ドラマ「ER」のDVDをひたすら視聴。

何でもジョージ・クルーニーは海外の女性が自慰行為を行う際、妄想に登場する有名人NO.1だそうで。



1月12日(水)

14日、実は名古屋でiGOがライブである。僕はJONNYで名古屋を離れるので、iGOは第2のサポートベーシスト、小松君(オーバーテイク )が担当する事になった。ちなみに小松君は普段ギターを弾いている。

「音作りに自信がないので良かったら覗きに来て下さいよー!」という事で自転車をシャコシャコ漕いでスタジオへ。いざスタジオへ入ってみると、あら何だ、小松君凄く良い音じゃあないか!

折角なのでそのまま練習を拝見。

で、練習後もっと練習、復習をしたいストイックな小松君と舟橋家にておさらいを敢行する。ちゃっかり彼の手元を見、ベースラインをパクッた(iGOのベースラインは非常に難しい。健太さん何て難しいフレーズをサラッと弾くんだ・・・!と思いながらルート弾きしている)のはここだけの話。


続・我が逃走
「いやあ、ベースって難しいですねえ」
「結局、気迫だよ」
「・・・・・」


僭越ながら多少お手伝いさせて頂く。

「もっと指をそわせて!」とか「ストラップ長くしようぜ ニヤニヤ」とか言ってるうちに小松君、どんどん弾けるようになる。流石ギターリスト。僕が断念したフレーズが、目の前で弾かれている。

14日はお互い違う場所だけれども頑張ろう!



こんな日々を楽しく送っています。

俺はビビッてねえ。

ONE BY ONE RECORDSとnodevans Recordsの共同新年会(?)、いえいえ共同企画『back comparison!! vol.3』にJONNYで出演、2011年の演奏初めを行ってきた。

当日早朝未明に名古屋帰還、前夜iGOで演奏した疲労は若干残っていたものの、起床と同時にテンション高め。個人的にはライブが連日続くと身も心も常に臨戦態勢、興奮冷めやらずといった感じで気分が良い。

エフェクトボード片手にベースを背負って今池HUCK FINNに会場入り。


この日はANGRY NERD 先輩、前夜ご一緒したパリスさんに昌吾さん所属のSUPER USA! 、そして東京から参戦のSEVENTEEN AGAiN 、そして思うに名古屋で一番「チャラい」と言われ続けている男 アラジン君所属の水面あがる。 に大丸ラーメンにてメンバー氏と邂逅を遂げたHOT HOT SEX と豪華出演陣。お祭りだ、これは。

そのお祭りっぷりにたがわぬ演奏を各バンドが繰り広げる中、舟橋轟沈。否、轟沈しかけ。

オープン前にJONNY+柴山社長のONE BY ONE陣でHUCK FINN上階のHUCK FINN FACTORYにて嗜んだお酒、僕は何とこともあろうにレッドブルテキーラという「酒強い人間でもトベる」(佐藤メンバー・談)お酒を飲んでしまい、あっという間に前後不覚。すわ大晦日の再来かこれは。とりあえず可能な限り嘔吐。嘔吐に次ぐ嘔吐。

で、転換中に嘔吐しにFACTORYに登って行くとロビン君(ナナフシ )が「舟橋君、もっと呑まなきゃあ駄目だよ」と声をかける。


「いや、あの、僕はね」

「舟橋君!」

「・・・うぬう」

「ビビッてるんすか」

「ビビッてねえよ!!」


売り言葉に買い言葉、とはよく言ったものだ。気付いたらロビン君が奢ってくれたレッドブルテキーラ、二杯目を一息で飲み干していた。胃がアルコール成分を吸収する前に全部嘔吐してしまったけれども。結局この日、演奏前に何十回嘔吐したのだろう。いずれにせよ、胃の中は完全に空っぽ、血中を駆け巡るアルコール分を理性で押さえ込みステージに上がった。

この日はHUCK FINNに常設のベースアンプをヘッド、キャビネットともに使用させて頂く。以前iGOと明日、照らすのツーマンの際は自前のアンプヘッドを持ち込んだのだけれども、ライブハウスが意図して用意している機材ならばそれをそのまま使うのが一番シンプルではあるし、何より色々なアンプを触る事で腕前の向上にもなるんじゃないか、という意図である。結果的にこの試み、大正解でこの日は自分の音に「良いなあ良いなあ」と酔いしれながら演奏する事が出来た。自分の出音が気持ち良いと演奏もノッてくる。

色々と不可解な間やギターのペグがぽっきり折れるといったトラブルに見舞われども、悪くない演奏が出来たのではないかと自負している。新体制の滑り出しは好調だ。


打ち上げで中華料理を頂きながら黒崎店長のお話を聞き、大いに感銘を受けた。バンドマンたるもの、気概を持って事に当たらねばならぬ。第一線で様々な現場を乗り越えてこられた先輩の発言は、重みからして違う。筋の通り方が、そしてその筋が骨太。話の内容にも、そしてその姿勢を伺う事が出来て理想とするタフなバンドマン像がより明確になった気がした。

打ち上げ後は勿論大丸へ。焼きそばの麺しかないよ、となっても旨いものは旨いのだ。胃袋に渇を入れて帰宅、就寝。

充実した一日となった。



追記:終演後、物販スペースにてお客様に「ブログを読んでいます」と声をかけて頂く。たまたま実家帰省中にライブに来る事が出来たというその方のその言葉、何て事ない言葉かもしれないけれども僕にしてみれば物凄く嬉しかった。僕が自分の記録のために、10年後に読み返すためにと自分の全てを記録して焼き付ける目的で書き出したこのブログを楽しんで読んで下さっている方がいらっしゃるならそれはもう身に余る光栄だ。

有難うございます。

2011年演奏初め

ただいま。東京より帰還したその足でこのブログを書いている。


今日は朝9時に今池HUCK FINN前に集合、iGOメンバーとさよならパリス、そしてはみちゃんの合計7人で1台の車に乗り込み東京へ向かった。皆での移動、これが楽しい!特に車内でもそのトークスキルを遺憾なく発揮される昌吾さん(「俺はね、愛する仲間がいるから喋れるんだよ。皆がいないと俺はシュンってなっちゃうよ」)に皆笑わされっぱなしだ。

今日の会場は渋谷LUSH。去年JONNYとして、シャビーボーイズに連れて行って貰った ライブハウスだ。一度行ったライブハウスは安心感が違うわい(基本ライブハウスは好きなんだけど初めての会場って未だに緊張するんですよ)フンフン♪とか言ってたら実はすぐ隣に安くて美味しいお弁当屋さんがあるのを知って、俺日和ってたな・・・と初心を取り返した。思えば渋谷については全然知らない。まさか500円で旨い弁当+味噌汁がついてくるお弁当屋さんがあるなんて!


はまきたつばさ(ハネムーンハネムーン) さんは茜谷さんの古くからのマブダチである。会場入りされた瞬間から「あ、この方がさっき話に出ていたはまきたさんだな」とわかるその鷹揚なお人柄は音楽、そしてライブでも滲み出ていて、何だかはまきたさんがどうやって皆に愛されてきたか少しだけ理解出来たような気がした。只今現在育児休暇をとられているという奥方とのバンドも気になります。

microcosm は姉がヴォーカルギター、弟がベースの女性ドラマーのバンドである。血肉を分けた(この使い古された慣用句、厳密には誤りらしいですね)姉弟のグルーヴにタイトなドラムがノる。聞けばまだ相当若い(茜谷さん「俺と一回り違うやん!」)方々なようで、それでいてあれだけの演奏をされるというのは何だかもう年長者として感じ入る他ない。

Essential はLUSHの店長マサルさんがドラムを叩くバンド。このバンドがもう衝撃過ぎて僕はニヤニヤしてしまった。ハードコア/パンクバンドというカテゴリーが正しいのか音楽的見識が狭い僕には判じかねるけれども、「どうやって今のキメあわせたの」感や「どうやってこの曲作ったんですか」感満載の絶賛の意味での変態な楽曲、そして狂気さえ感じるパフォーマンス。もう大好きだ!

そして名古屋での演奏が方々で絶賛されてきたさよならパリス 、実は僕初見だったんだけれども噂以上に格好良かった、格好良かったぞ!村上さんの世界観にパリスさんのドラム、ヴォーカル、そしてコーラスがガッツリとかんでいてもう奇跡のユニットだ、あれは。お二人が向かい合って演奏する様というのは二人の才人が対峙して演奏しているようで全く無駄のないお二人の音楽的融合に嫉妬さえおぼえた。


で、最後に演奏したiGO。

茜谷さんのアイコンタクトを読み違えてお三方を慌てさせてしまったりもしたけれども(失礼!次回はエアリーディング頑張ります!)、2011年の演奏初め、大変楽しく終える事が出来た。cinema staff 三島君の「滅茶苦茶良かったです!歪んでても良いんだiGO!」という感想が本当に心の底から嬉しかったし、今までiGOを愛してこられた東京の皆様にも「良かったよ!」と声をかけて頂けてホッと胸を撫で下ろした次第。

リハーサル終わりにベースの音が巧く作れたか不安だった僕に「ベース、良いね。音に厚みがあるね」と声をかけて下さったマサルさん在ってのあの演奏でした。あの一言で確信が持てたし、腹の奥底に少しあった不安が霧散しました。本当に有難うございました。


続・我が逃走
ああもう最高だった。最高だったぞ!


打ち上げ後に食べた味噌一 三軒茶屋店。野田昌吾さんをして「日本で一番旨い味噌ラーメン」と言わしめたこのラーメン屋だが、いやはや、本当に滅茶苦茶旨かった。敢えて味噌ラーメン一本に絞っている拘りもあの味ならもう完全に腑に落ちるし、最低20円カンパすれば食べ放題になる煮玉子、辛メンマも最高!しかも今日は麦ご飯が一杯サービスだったので舌も胃袋も完全に大満足。

「よう喰ったわい」と満足気に呟いて名古屋モドリ。


今夜は今池HUCK FINNにてJONNYで演奏。我等がONE BY ONE RECORDSnodevans Records の新年会です。


大丸騒動。

「大丸ラーメン、閉店」。


突如twitterのTL上を駆け巡ったこの噂に、名古屋が、そして全国の好事家が、揺れた。

「大橋さんが年金生活に入るため、近々閉店するらしい」という、何年も前から囁かれてきた噂。しかし誰もそれを口にせず、そんな日が来るはずが、来ようはずがないと目を背けてきた噂。墓場から死者が甦るように、或いは忌まわしい記憶が脳裏をよぎるようにその噂はtwitter上に蔓延し、動揺を伴って情報は駆け巡ったのである。


改めて説明するまでもないかもしれない。

大丸ラーメンは名古屋は千種区、今池にて夜中2時頃から明け方5時まで、極々限られた時間で営業しているラーメン屋である。看板らしい看板はなく(店の前には落書きだらけの薄汚れた板が一枚置いてあるだけである。注意深くそれを観察すればかろうじて“大丸”とサインペンか何かで書いてあるのが読めるだろう)、行列と香ばしい匂いが目印である。座席数はカウンター席6席のみ、客席側に冷蔵庫が置いてある事から象徴されるように店内は非常に狭く、そしておよそ清潔であるとは言えない。

カウンターの向こうではマスク、三角巾とエプロンを身につけた小柄な老人がラーメンを作っている。名を大橋というその老人は興に乗りさえすれば実に雄弁で、その抜群の記憶力を以ってして貴方に楽しい時間を約束してくれるだろう。

そして供されるラーメン。基本1.5玉の特注麺であり、その湯で具合も様々。一定した味、というものはこの店にはない。そのキャラクターは決して揺るがずとも、日によって微妙に異なるスープの味。基本醤油ベースなのだが形容しがたく、人によってはそう、「焼きそばのような味」と形容される。キャベツ、練り物、そして大量のもやし。その下に埋もれた煮込まれたバラ肉は味が濃く、この肉のエキスがスープに溶け出す事で大丸ラーメンのその味は完成する。

かれこれ50年近く、今池で愛され続けてきたラーメン屋であり、極論してしまえば大橋さんその人が愛され続けてきたのだ。


そんな大丸ラーメンが、閉店。

手が震えた。ガツンと衝撃を受けた。喪失感に苛まれ、わけのわからない衝動に駆られた。TL上ではどんどん情報が拡散され、皆その声にならない悲鳴をツイートにのせている。

行かねばならない。

行かねばならぬ。

胃はコーラで膨れてはいたが、夕食後にうたたねしてしまったのでカレー以外は口にしていない。仮眠もとったので眠くもない。行ける。行こう。

twitterにて「大丸うぃる」とツイートし、自転車に跨った。


十数分後、大丸ラーメンの前に到着した。

果たして、そこにはいつも通りの平和な大丸があった。暫時、待つ。体が、手が震えているのは寒さのせいばかりではない。閉店の噂が本当だろうとガセだろうと、今夜の一杯はきっと特別な一杯になる。胃袋が、そう確信していた。


入店後、egoistic 4 leavesの皆さんも大丸に到着。店外にて並んでいる皆さん曰く、やはりtwitterを見て駆けつけた、との事。侮るがたしtwitter。そして愛されているな、大丸ラーメン。

「麺も、固めだったね」

いつも「練り抜き、バリカタで」と注文する僕の嗜好を憶えて下さっている大橋さんが声をかけて下さる。入店時に感じた緊張も随分とほぐれてきた。訊くなら今しかない!


「あの、大橋さん」

「はい」

「ネット上で、お店を閉めるって見たんですけど」

「ああ、閉めましたですハイ」

「!? ・・・閉め、た?」

「あのー1月の3日ね、ガス漏れしてましてですね、ガス会社の人呼んだもんだで。その日はお店閉めましたですハイ」

「wwwwwww 何だかね、大橋さんが年金生活に入るからお店閉めるって」

「あー年金。わし年金を60歳から貰っとるです。早めに貰ったもんだから減額されましてですね、わかりますか減額。減額されたもんだから何だかんだで手元には4万くらいしか残らないです」

「へえ」

「もうね生活出来ないもん」

「じゃあ、お店閉めるとか辞めるっていうのは」

「もう、だから辞めたくても辞めれないですハイ」


大橋さんの悲痛な訴え。しかしながらどこかコミカルな雰囲気が漂うのは、かれこれこれをもう何年もずっと仰っているからであり、そしてご本人も「具合が悪い具合が悪い」と仰りながらも何だかんだでお店を開ける程にはお元気だからだろう。大橋節、今夜も健在だ。

かくして「大丸、閉店」の噂はガセだとわかった。僕は目の前のラーメンに箸を突っ込み、この情報をツイートしたら皆、どんなリアクションをとるかな、とTLが喜びで満ち溢れるのを想像して、麺をすすり込んだ。


今夜の大丸は、今までにないくらい清清しい味がした。


続・我が逃走
今夜の大丸の様子。
手前がegoistic 4 leavesのベーシスト辻井さん、その奥が僕。
撮影:堀嵜さん

山田君と焼き肉行って配信して、野村さんと3人で無軌道な旅に出た。

ブログを書く暇っていうか書く余裕がなかったわけで。

2011年始まったばかりだっていうのにいかんいかん。


2日の夜、突然山田君(不完全密室殺人/少年コミック)から連絡があった。新年の挨拶そこそこに、彼は肉が食いたいという。丁度自宅のすぐ近くに旨い焼き肉屋があるのでそこに行こうか、僕は晩飯直後で腹が微塵も減っていないけれども(三が日って朝、昼、夜とちゃんと区切った食事以外にも何やらかんやらでダラダラと食べ続けてしまう時期だ)コーラくらいなら付き合うぜ、と僕。

で行ってみると良い具合に空いている。金に余裕はないけれど、というのでどんな具合に食うのか注目していたのだが、やれ上カルビだのやれロースだの、ただでさえチェーン店とは比較にならない値段の店で、メニューの中でも結構お値段がする肉を頼んでいる。

「こんな機会だからこそ良い肉を腹一杯食いたい」という彼の言い分、まあわからなくもない。思い立ったタイミングで食べなければ、多分きっとこの日焼き肉屋に来た意味さえない。

で旨い旨いと食っている彼を見ながら、キムチをつまんだりコーラを飲んだり、彼が薦める肉を一枚貰ったりした。


「うま、うま」

「気に入ってくれたなら良かった良かった。僕もここを紹介した甲斐があるというものだ」

「肉って、良いなあ」

「そうだね。食物連鎖の頂点に君臨する身の上に感謝してしまうよねえ」

「・・・・・うわ」

「どうしたね」

「俺、特上ロースのサーロインステーキ頼んじゃおうかな」

「!? それいくらするのさ」

「・・・・3000円」


嗚呼神よ、肉への渇望(これがほんとの肉欲、なんちゃって)に飢えた哀れな男を許し給え!8切れで3000円!

そんな僕からすれば注文可能圏内でさえない肉を頼もうとしている目の前の男を!

・・・・果たして特上ロース サーロインステーキは、運ばれてきた段階でその見事な、神々しいまでの存在感を皿の上で発揮していた。山田君はそれまで様々な肉の脂、そしてタレで汚れた金網を交換して貰い、胃袋にサーロインステーキを収める準備は万端といった様子。


続・我が逃走
特上ロース サーロインステーキと対峙する山田君。
肉が神々し過ぎて最早白い塊みたいになってしまった。

「焼けた」

「ああ、焼けたようだね」

「敬礼!」

サッ!


読者諸兄よ、このブログを閲覧して下さっている親愛なる読者諸兄よ、我々は人類が口にし得る肉の、一つの到達点を見た。何かを突き詰めた、極めた存在が一見物凄くありふれており、そして同時に静謐であるのと同じようにその肉は口に入れた瞬間、澄み切った存在感で僕に「おや」と思わせた。嗚呼だがしかし!だがしかしその次の瞬間!肉の旨味が口の中に放出され、そして歯を軽く当てるだけで噛み切れるその柔らかさはおよそ例えようもない。結論すれば、その肉は口にする前に「3000円もする肉があるものか」とタカを括っていた僕えさえ「これは安い!」と敬服してしまう程の味だったのである。

サーロインステーキ=sirロイン。

ロイン伯爵、と敬意を込めて呼ばれるべき存在が、僕達のテーブルに降臨したのだった。


腹は満たされた。

「ロイン伯爵の素晴らしさを伝えたい」という山田君と自宅に引き返し、PCの前に鎮座する。

そう、配信だ。

山田君と僕は時折「無計画」かつ「無秩序」な配信を欲求のままに行うのだけれども、新年明けたばかりという事でご挨拶がてらPCモニターの前で色々と喋る事になった。

で、結局Skype(ID:takahiro_funahashiです。お気軽にコンタクトして下さい)で凸したり(ネット用語ですね。慣れないけれど)されたりコスプレしたりさせたり踊らせたり笑ったりした。正月特番は観る人によっては全く面白くないのだろうけど、それ故か過去最高の閲覧者数。そんな中メイド服を着てニヤニヤしたりする山田君はもう一年分の羞恥プレイを楽しんだのではないかと。

で、トイレに行って戻ってみると山田君から「今から来て欲しい人がいたら、どんな手を使っても、行く」発言。

何て企画を提案するんだこの人は。電○少年かこの人は。てか君車とか持ってないじゃないか。何、レンタカー?成る程その手がっていやいや君君、愛媛から「来て下さい」って言われてるぞ君。

結局、三重県は桑名市まで行く事になった。で、いざ行こうと盛り上がっていると山田君のテンションが急激に下がり「え・・・・・本当に行くの・・・・・・」と。

駄目だこの人!!


とりあえずレンタカー屋さんまでテクテク歩く。あー車あるのかなあ。

以下、twitter に実況しつつアップロードしていた画像とともにお楽しみ下さい。

野村先生(レッサーホース /ノムラセントラルステーション )の画像がやたら多いけれど、僕と間違えないように。時々似てるって言われるから、一応念のため。


続・我が逃走
「ジャパレンなう」
車があるかとりあえず確認確認。

続・我が逃走
「これが俺達のゴーイングメリー号だ!」
いざ車を目にしてテンション下がってた僕達もテンション沸騰。
「いざ車見るとアガるねえ!!」
「さっきまで帰りたかったけどね。お、しかもこれエコドライヴカー!」
「何それ!環境に優しそう!」
「実際優しいぜ。燃費もいいし」
「ゴーイングメリー号最高!」

続・我が逃走
「野村先生、拉致なう」
新栄の立体駐車場で寝てた野村さんを叩き起こして、拉致。
「いやあ君達!馬鹿だねえ!」
「これが僕達(不完全~)、今年最初の活動です」
「ハッハッハ!!」

続・我が逃走
「栄養ドリンクなう」
この後の長距離移動に備えて体調の悪い野村さん、栄養補給。
「では、カンパーイ!」

続・我が逃走
「本当にきたぞコラ」
結構時間かかると思ったら滅茶苦茶早く着いてしまった。
三重県桑名市、意外と近いぞ!
「近いじゃん水谷君(over skill )!」
「そうだよ、狩るぞコラ!」
・・・・駄目な大人だ!

続・我が逃走
「おーい、おーい!」
「あれ、何やってるんですか野村さん」
「危ないですよ!」
「俺、ここから飛び降りるYO」
「危ないですって!・・・・・あっ」

続・我が逃走
ドサッ

続・我が逃走
「いやあ、ベーシストも鍛えればここまで出来るんですねえ」
っていう、お遊び。
深夜で遠出だとノリでこういうの、やっちゃうよね。

「近ッ!桑名近ッ!」

「想像より近かったねえ」

「うーん・・・・・これは近過ぎる」

「もっとかかると思ったんだがなあ」

「これからどうしますか?」

「ダムでも観に行くか!」

「それだ!」

「いいですね!とりあえず引き続きtwitterで来て欲しい方募集します」

「エコドライブだぜブーンブーン」

「いやあ山田君!調子いいねえ!」

「流石エコドライブっすわ」

「あっ」

「何」

「どうした」

「じゅにさんが『蒲郡』とリプライ下さいました」

「よし、順路変更!一路蒲郡へ!」

「っしゃあああああああああ!!!!!!」


続・我が逃走
「蒲郡到着なう」
ライブハウス界隈でその名を轟かせるオザキシスターズ、妹じゅにさんと。
撮影はおねえさん。

結局帰宅したのは明け方5時半。

完全に思いつきでレンタカー借りて、行き先募集して行くっていうのは意外と面白かった。

新年早々、テンションだけで行動出来て大満足。

で、新年早々こちらは個人的な話になるけれど、環境が激変。色々と迷惑をかけてしまったしかけてしまうけれども、そのなんだ、まだ整理しきれていない。時間をかけてじっくり取り組む所存。

いやあ、多分俺って印象深い人生を送っているなあ。印象深い人生っていうのも変な物言いだけれども、いつかこの先死ぬ時が来たら走馬灯で思い返す事には事欠かなさそうである。年を重ねる毎に「今が一番楽しい」と心の底から思えた26年。多分この先もずっと楽しくなる予感があるし楽しくするつもりである。

2011年も色々頑張ろうっと。

新年のご挨拶と、大晦日~元旦の思い出。

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。

2011年も舟橋孝裕ならびに『続・我が逃走』を何卒宜しくお願い致します。


さて、大晦日はギグケースにベース、エフェクター、シールド諸々詰め込んで出勤。仕事を早めに切り上げて前日も出演した新栄CLUB ROCK'N'ROLLへ。この日のロックンロールは日頃それぞれのバンドで出演している名古屋のバンドマン達入り乱れてのコピーバンド大会!バンド毎に固まって出てくる人もいれば、「この面子で!笑」と膝を叩きたくなるようなメンバーでバンドを編成して出てくる人もいる。

いや、こういう日もあって良いんじゃないだろうかと思うくらいの羽目の外しっぷり!


で、着くなり早々にベロベロになって前後不覚。一人で真っ直ぐ歩けない・・・!どころか立っていられない・・・・!トイレに行けば息を吐くようにゲロを吐き、大便をするために座ったまま意識を失ってしまう体たらく!

一緒に演奏するメンバーの不安げな顔を見ながら、どうにか酔いを醒まさなきゃならんなあと思いつつひたすらに水分を摂取、トイレでリバースを繰り返す。

この日は「本当のJONNYを見せてやる!」と意気込んだONE BY ONE RECORDS 柴山社長率いるJONNYの“コピーバンド”(演奏は各務+植田+伊藤選手を加えたJONNY男性陣)と「家庭にて夫と父親が担当パート」神田佑介君の代打としてロックンロール スタッフ堀さんをドラマーに迎えてレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのコピーを演奏した。

BEAT CRUSADERSのメンバーが露出媒体に姿を現す際に被っているお面を、社長がその実力を行使して僕達の顔画像で作成したものを被って演奏したJONNYコピーバンド。そりゃあ完コピだろうよ、とたかを括っていたものの、お面をつけての演奏って結構難しかった。

レイジ~は山田君がまさかの最初から全裸。気がつけば大勢のお客さんがステージの上に居て、フロアとステージ上の人数の比率が1:1笑

ああいう暴動みたいなライブをやりたかったので大いに楽しんだ。

この日で長きにわたりロックンロールのドリンクカウンターで働いてこられた柴山慧さん(soulkids)がロックンロールをご卒業。トリはBOØWYを演奏したsoulkidsメンバーに加え、竹内電気cinema staff三島君、24-two four-iGO(眼鏡がなくてはっきり見えなかったけどあれは多分きっと吹原君!)の面々がステージにあがってsoulkidsを演奏して終了!ああいうのを観ると涙腺が緩む。

その後はここ数年そうしているように、内々で大須観音まで歩いて初詣。あれを食ってこれを食ってタクシーで新栄に戻り、散開。


1月1日は寝正月。

食っちゃ寝、食っちゃ寝を繰り返して寝正月、というのを実践してみる。ああいう時間を過ごすのは普段なかなか気質的に出来ないけれど、お正月っていうタイミングだと大して面白いTV番組もやっていないし(ごめん、正直言うとTV欄しか見ていない。この言い回しって風物詩みたいなもので言いたいだけである)、やる事もさしてなかったのでそういう惰眠を貪るには良い機会だ。

次のエントリーで書くけれど、1月2日が激しく動き回った一日なだけに、この日は寝溜めして良かったんじゃないか、と今は思う。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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