パイプカツトマミヰズ3連戦、三日目、最終日の話。

岐阜高鷲スノーパーク京都VOXhallと続いたパイプカツトマミヰズの3連戦もこの日で最後、24日は池下CLUB UPSETに出演。出演予定だった快速東京はメンバーさんの怪我のため来名出来ず。大丈夫なのかな、心配だ。

この日は朝から仕事して適度に日常とのバランスをとり(バランスってやっぱり大事だと思う。自己顕示欲と俯瞰、日常と非日常、安定と不安定、安心と不安)、その後池下CLUB UPSETへ。
メンバーが仕事であるが故にリハーサルはなし。しかしこの日はライブ動画の撮影もある方にお願いしており(誰にどのようにお願いしたのかは、また近日中に改めて)、その打ち合わせやら今まで見た事もないようなカメラについてのお話を伺ってる間にあっという間に開場時間になっていた。
ステディカム、っていうのがある。映画「シャイニング」でホテルの廊下を玩具の車に乗って移動する子供を長回しで追いかけるシーン、あのシーンの撮影のためにスタンリー・キューブリック監督が使用したっていうものなんだけど要は全力疾走しても手ブレがないんだね。撮影メイキングで実機そのものを見たのだが、ありゃあ鎧だ。
で、そのステディカムが今なら大型電気店で買える7万円くらいのカメラにも搭載されてるってんで大いに驚いた。勿論全力疾走してもブレない、ってわけにはいかないそうなのだけれども、歩く被写体と並走して撮影するくらいなら撮影素材として申し分ないクオリティで撮影出来てしまうそうだ。
科学の進歩って、偉大だ。

この日も京都と同じくキング・クリムゾン男で登場、大いにはしゃいだ演奏となった。自前のアンプヘッドを持ち込んで転換の際に調整して鳴らしたのだけど、いや、その数時間前まで近所の大型質屋で売ってるアンプヘッドが欲しいなあだなんて思いを馳せていた自分を呪いたくなるような良い音だった。
自分の音が明瞭だと手元のピッキングも変わってくる。出音が良い、というのはそのままパフォーマンス(示威的な挙動、ではなく演奏という意味ね)にも影響を及ぼすというのは昔からの持論で、それだけのためにでも僕はより良い音を出せるように尽力しているのだが、この日は良い結果を生み出せて良かったと思う。
バンド全体としても3日間の連戦が良い意味でバンドに作用したかのような演奏だったのではないか、と。だって3日間で一番快適で、一瞬のズレとか気を使って音を打ちに行く感じとか、バンドで演奏していると意識的にも無意識にでもとりにいくそういうのがなかったように思えるもの。音を出す快感に酔い痴れる贅沢よ。

この3連戦でバンドで得たものっていうのはきっと今後の演奏にも活きてくる。
何にしても、誰も怪我せずに(人じゃないけど伊藤誠人がRolandのJUNOを蹴り上げて壊してたな、そういえば)ネガティヴな要素も残さずに連戦を終えられたのは本当に良かった。
僕自身も強くなった、と感じている。
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パイプカツトマミヰズ3連戦、二日目、初京都遠征の話。

パイプカツトマミヰズ連戦シリーズ二日目。
前夜の筋肉痛を引きずりつつ、いざ京都VOXhallへ。
今回の京都遠征は共演のクウチュウ戦関係者様からのリクエストを頂戴して実現。
「SFプログレッシブバーチャルリアリティ神秘ロック」を掲げるクウチュウ戦と「プログレッシヴ暗黒青春パンク」を掲げる我々の共演には東京の某ライダーも「ナイスブッキング!」とコメント、プログレはキング・クリムゾンのやかましい曲とあとは代表的なバンドぐらいしか知らないけれどもそういう筋を好む僕としてはこの日の共演は本当に楽しみだった。
しかも場所が今や京都のホームと言っても過言ではない京都VOXhall。
…VOXhallといえばお邪魔するのはこの日以来ですね。思い出すだけでも左足が痛いわ!

到着早々、この日を担当してくれるおのまん君と駒田君、伊藤君と4人でバーガーキングへ。実はバーガーキングは初めて、という食の探究者 伊藤誠人も舶来のあの素晴らしいハンバーガーには大喜びで舌鼓を打っていた。気になったのがデザートメニューでサンデーってあるじゃあないか。あれにどう見てもチキンナゲットが突っ込んであるのをメニューで見たのだけどさ、あれ美味しいの?

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キング・クリムゾン男登場!
過去最も製作に時間を費やし、これまでの工作で培った技術力と経験、知識の全てを注ぎ込み、ヨシダユキ先生の睡眠時間を大幅に削り取り(スキッツォイド・マンの絵は彼女が描いてくれました)誕生したのがインパクト、耐久性、耐震性、耐水性全てに於いて過去最高傑作、この日のために一週間前から準備を進めてきたキング・クリムゾン男である。
この日の衣装がこの共演に最も適切だったかどうかは定かではない、しかして、この日に最も相応しい衣装はこれだったのではないか、と思う。登場SEも勿論「21世紀の精神異常者」。

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パイプカツトマミヰズでは初めてのVOXhallとなったわけなのだけれども、いや、やっぱりやりやすかった。ステージの広さといい、音響は勿論照明も凄く良い。ステージを見下ろすような所謂「劇場型」の客席も僕は大好きです。
この日の演奏はキング・クリムゾン男によって頭をぶんぶん振りまわすのが普段より困難だったっていうのもあって(気にせずやったけど)、比較的落ち着いて出来たと思う。右手のピッキングも前日よりかは丁寧に、堅実に出来たんじゃあないのかな。
それにしても最近吉田君が本当にライブ中楽しそう。この日もVOXhall恒例「ハッピーアワー」で機嫌を良くした吉田君、演奏中はグリングリン動いてた。やはり立ち位置が後ろだとなかなかああいう風にはいかないんじゃないかなあ。ボスは前でグリングリンしててくれた方がメンバーもテンション上がる。

そしてクウチュウ戦。
もうね、本当に美しかった。圧巻だった。クウチュウ戦の演奏終了後、誰ともなしにメンバー同士集まって「あれは凄かった」「ブラボー」「やっばいな」「こういうのを待ってた」と賞賛の嵐。実際僕も煙草を吸う事さえ忘れながら、歓声をあげる事さえままならぬまま、何だろう、緊張感を伴って観ていた。
ああこれだ、これこそがプログレだ。一分の隙もない、練習ではない「鍛練」の積み重ねの結果生まれた実に美しいアンサンブルと深遠な世界観。長尺の曲はここがライブハウスであるという事を忘れさせるには十分な程僕を楽曲の深みに連れていってくれるし、全くブレない変拍子の複雑なリフは同世代のバンドマンの中では抜きん出ている。ああ、本当に格好良かった。
終演後、僕に大いなる衝撃を与えたクウチュウ戦メンバーはキング・クリムゾン男になって楽しそうにしていた。

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よくお似合いですよ。
交代でキング・クリムゾン男の着ぐるみを被りあうメンバーからは演奏中の緊張感は微塵もなく、ああ、同じ人間なんだとここでようやく安心出来た。
クウチュウ戦、素晴らしいバンドと出会ってしまった。これはまたお手合せ願わないと!
クウチュウ戦、是非また一緒にやろう。その時までにもっと練習しておくよ!

名古屋モドリ道中、名神高速道路上のSA(どこかは忘れてしまった)にて肉そばとカルビ焼き丼の夕食。
伊藤誠人はまたもやカレーを頼んでいた。
二日目も、無事に終了。

パイプカツトマミヰズ3連戦、初日の話。

パイプカツトマミヰズにて岐阜野外フェス、京都、そして名古屋と連日の3連戦を無事に終えた。
メンバーに社会人を含む我々としてはこういうの、なかなか出来ない。
面白おかしかった3日間を同行してくれたヨシダユキ先生(色々なバンドのライブ写真を撮影している。ちなみにパイプカツトマミヰズ 吉田君と血縁関係はありません)の写真と共に記録しておきますね。

まずは初日である9月22日、岐阜は高鷲スノーパークにて行われたTREE OF ROCK FESに出演。
早朝未明に大丸ラーメンを食べに行き、そのままちょっと電話やら何やらしていたら睡眠不足のまま集合時間に。だけれども、まあ、大丈夫。最近の僕の体ってばすっかりエナジードリンクで元気モリモリ(無から何かを生み出せるだなんてそんなウマイ話あるわけなくて、思うにあれって残存体力を一気に燃やしあげるタイプのものだ。だから効果がきれたら負荷も凄い!)になるように慣れているし、それに野外フェスだもの!
こんな楽しい日は何だって出来る!

というわけで行きの車中は車移動だとすぐに寝てしまう僕にしては意外にも一睡もせず、お昼頃高鷲スノーパークに到着。
…山の上だなあ!空気も美味しいし、空が広い。ふと大学時代にサークルで訪れた長野県のスキー場での夏合宿を思い出したりした。到着早々観るつもりだった朝焼けドラマクラブ、僕達がステージに到着した頃に丁度演奏終了!残念!
山の麓にあったコンビニエンスストアで購入したエナジードリンク3本を順調に消費しつつ、オーバーテイクme打首獄門同好会を観て過ごす。特にmeは音が散る(ようなイメージがある)野外ステージにも関わらずゴッツい音を出していて格好良かった。

倦怠感に苛まれ、最後のエナジードリンクを投入。
さて、演奏開始!と思いきや、ステージ上にギターアンプがない!吉田君使用のギターアンプはヘッドもキャビも持ち込んだのだが、各務君が使う予定のギターアンプのヘッドが一台どうしても足りない!どうやらセッティング表の行き違いのようで、慌てて小松君(オーバーテイク)にお借りする。改めて有難う、小松君。
さて、気を取り直してパイプカツトマミヰズ、演奏である。

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13日の金曜日男、高鷲スノーパークに現る!
…ほら、キャンプ場といったら、ジェイソンじゃないですか。折角なのでこの日の衣装は場所柄的にもそれに準えてみたんですよ。…でも何人がわかってくれたかな、「キャンプ場だけに!」っていうの。

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ホッケーマスクは出典元である「13日の金曜日」で使われていたデザインとはちょっと違うのだけど(本当は菱形の赤いマークが3つついてる)、もう製作の際に材料として採用したホッケーマスクのデザインからして違うってなわけでイメージ優先でそこは製作。購入時はツルッツルの安っぽかったホッケーマスクにやすりをかけて火で炙って、傷をつけて、汚して、血糊を垂らして…とこれが結構楽しかった。ちなみに仕上げは肌シャツと一緒に現地でやった。
しかし誤算だったのは安定性が高いと思われていたホッケーマスクが頭を振る度に少しずつずれてくるという事。瞬間瞬間によっては視界が完全に奪われて、次のブレイクまで必死に演奏したりした。あと目の周りに塗った黒い絵の具が汗で目に流れ込んできてこれまた痛かった。
演奏終了後にステージ裏で小松君に「舟橋さん、絵の具が流れ落ちそうで流れ落ちてなくて酷い顔になってます!」って言われた。鏡で見たら成程、本当に酷い顔だった。

この日の演奏はステージに常設してあったデジタルアンプをうまく扱えなくて出音に難があり、それに気を奪われた形となった。演奏精度自体は悪くなかったし、外音も知人に聞いた所悪くはなかったそうだからPAさんの采配のお陰でどうにかなったものの、少しでも集中力が削がれるのならばこういう常設機材に何が置いてあるかわからないシチュエーションでは自分のアンプヘッドを持ち込むべきだったかな、と反省。
演奏自体は広いステージでテンションを爆発させるように出来たと思う。冷静に振り返ればこの日の演奏がこの連戦の中で一番荒れ狂っていた。ピッキングのムラ、っていうのはこの後の二日間も意識していく事になる。

演奏終了後は翌日もあるし、名古屋に戻ってからの駒田君の電車の関係もあるので比較的すぐにお暇する事になった。演奏直後に声をかけて下さった打首獄門同好会の大澤さん、声をかけずにさよならする事になった先輩に友人達、ごめんなさい!
そして主催の宮木さん、今回のお話を紹介して下さったLOVELESS GUITAR 岡田さん、本当に有難うございました!
唯一の心残りはex.岐阜51の山口さんの演奏が、機材調達のバタバタの関係で拝見出来なかった事…この悔いは必ず、いつか!
名古屋モドリ後はデブソバリパブリックでラーメン食べて、帰宅。
初日は無事に終了!

文中にノイズが混ざるのはご容赦下さいませね。

17日は久しぶりのダブルヘッダー。
それも同じライブハウスではなく、名古屋市中区新栄の別々の場所で、である。時間が被らないように調節して下さった関係者各位、バンドメンバーに感謝。

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まずは3周年を迎えた新栄DAYTRIVE/TRIMにて血Q暴鋭軍。
まだ3年なのか、というのが正直なところ。もっと長い事あの場所にあったような、そんな錯覚に陥るのは思い出が多いからだろう。店長の八木さんと親しくお話させて頂くようになってから、もう兎に角面白い事が大好きな八木さんの人柄に全幅の信頼を於いて、そして八木さんもそんな僕の情熱を理解して下さってか、思えば色々な事をやらせて頂いた。犬丸ラーメンを一番多くやったのはここだったりする。
出演した過去のライブの中でベースを弾いたのって実は半分程にも満たないんじゃないかと思うけれども、それもまたDAYTRIVE/TRIMと僕の関係を象徴しているようで面白いと思う。
今回も八木さんからの「血Q暴鋭軍へ出撃要請です」という一通の電話から実現。もうこの誘い方からして、なんだろう、わかってらっしゃる。

第一回目の出撃もDAYTRIVEでの出撃だったのだが、今回は前回とは趣をガラリと変えてみた。
コンダクターである僕の指示に基づいた、腕利き達の即興演奏。楽器を一切持たずに演奏に参加してみた。色々な趣味や嗜好、ここ最近の刺激に基づいて地球を救うためだった軍隊はこのように変貌した。

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むしろ、侵略者の趣である。
戦友諸君を紹介しよう。


【後列左より】かじ君(ナトリネ)、カリクビ君(ワッペリン)
【中段左より】松原君(424)、僕、ひーちゃん(デザインとか企画とかやってる。バンドは初体験らしい、これでも)
【前列左より】金森君(kanamorin孤独部サポート)、新咲仇郎(FREAKS)。


普段はなかなかまみえる事のない6名の演奏者に、僕。
本エントリーの上の方に画像添付してある、腕章と同じデザインの血Q暴鋭軍のロゴを大きくプリントし演壇に貼り付け、フロア側でちょっとばかし演説ぶってから即興演奏を開始。

ドラマチックな即興演奏。僕の指揮こそあるものの、その指揮の中では猛然と自己主張する我が部隊の兵達は本当に一騎当千のつわもの達であるなあと私、再認識したよ。
実に面白かった。怒涛の20分の即興演奏にて、戦線離脱。我が軍が敵に与えた被害は未知数也。

演奏後は着替えてそそくさと新栄CLUB ROCK'N'ROLLへ。2会場間を行ったり来たりしたけれども、DAYTRIVE/TRIMではなかなか落ち着いた時間を持つ事が出来なかった。八木さんとお話は出来たからまだ良かったものの、共演バンド、出演者も面白そうだっただけに残念。
ベースを弾かない演奏をした次は、思いっきりベースを弾くz、あ、弾かなかったんだ、だってこの日のパイプカツトマミヰズは…

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サポートベーシストに元A○B48の○田敦子さんをお迎えしたのだから!
転換後、僕は楽屋に引っ込んでズボンを脱いで駒田君に「いつもすまないね。君には負担ばかりかけるね」「いえいえ」「ではお願いします」って最近スッパ抜かれたパンツ丸出しのあの写真みたいに抱えられてフロア側から登場、そのまま演奏終了まで結局このあっちゃんマスクは一瞬も外さなかった。写真では写ってないけど下半身はスカート履くって事で久しぶりに脛毛までそり落としたんだぜ!ずっと応援していた。
流石は元国民的アイドルグループ所属、物凄い歓声、そしてライブの進行が止まるくらいのメンバーの動揺っぷりだった。
今回のライブ、僕は興奮して演奏出来た。唯一計算外だったのがその耐水性。軽量さと耐久性を兼ね備えるために厚紙を2枚重ねたのだが、それでもライブ中の発汗には敵わなかったようで終演後にチェックしたらもう少しでマスクを顔面に固定していた重要な箇所が汗と輪ゴムの圧により引き千切れるところだった。今後、これ系の工作をする際には耐水性も念頭に置かねばなるまい。いや、終演後楽屋で壊れかけたマスクを観た際は嫌な汗をかいた。だってあっちゃんだものね!

新栄でよく行くコンビニで夜勤をしている(ライブのMCで言ってたから、もう書いてもいいかなって)岡田君がギターヴォーカルを務めるアルスド.とも共演。エルヴィス・コステロモデルのフェンダージャズマスターにビッグマフ、と一発で「その筋」とわかる機材。良い音してたなあ。

嵐の予感を感じながら杏花村より早めに帰宅。
大雨が降る中、ご近所の友人宅にてカレーを食べて今後のライブでの扮装についてあーでもないこーでもない、と話す。二度目の帰宅後、すぐに就寝。
様々な表現欲求を一日で、駆け足気味に、しかししっかりと噛み締めながらアウトプットした一日だった。
ま、   コ   ス   プ   レ   し   て   し   か   ラ   イ   ブ   や   っ   て   な   い   け   ど   な   !!

ベース飲み会に行ってきた。

久しぶりのベース飲み会。
今回は今までと趣を変えて大須ZIGAR'Sにて、有志が持ち寄った楽器やペダルを触りながらの会となった。

主催である小林ヨウヘイ(Theキャンプ)の挨拶が済み、皆で乾杯した後は早速皆でベースの話。
「プレベ派か、ジャズベ派か」というお互いの嗜好を探り合うものから「ピック弾きか指弾きか」という演奏方法まで、やっぱり同業者同士の話題は尽きない。藤井君(ex.Hot Milk Company)の言い方を拝借するなれば「打ち上げ終盤、隅っ子でコソコソベーシスト同士でやってる」ような話を気兼ねなく皆と心おきなく出来るのは本当に楽しかった(笑)
そしてそのうち、皆自分の楽器をケースから取り出して回して弾き合う。

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やっぱり皆、こだわっているだけあってどの楽器も良い。弾き易いし、何より握った瞬間に伝わってくるネックの安心感ったらなかった。アンプを通さずとも良い音がするってわかる一本ばかりでこれまた実に刺激的。
森川君(ex.農村)の持ち込んだアトランシアが大人気で、皆なかなかお目にかかれない一本に興奮していた。

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アトランシアと僕。
アトランシア、ネックは噂通り丸太のように太いけれども、これが意外にも物凄く弾き易い。
ルックスも良いし、ああ、素敵な楽器。

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三宅ちゃん(GRANCH)のアップライトを皆で触ったり、森川君が持ち込んだJC-20(今回はベースアンプのキャビの調達が出来ず。次回こそ)でお互いのエフェクターを試し合ったり、実に刺激的で有意義な時間だった。
納得いくまで遠慮なくエフェクターを、しかも大型量販店にはなかなか並んでないような逸品を心いくまで鳴らせるなんてなかなかないものな。
個人的には森川君が最近購入したっていう歪みペダル(詳細忘れた)と飛田君(地慕里ジャンクション)がメインで使ってるMalekkoのB:ASS MASTERが気に入った。やっぱり歪みなんじゃん、俺!
参加人数は10名を超え、普段なかなかここまでベーシストが集まる事ってないわけで意見交換や各人とのゆっくりした会話もとても楽しかった。
行って良かったなあ!

そしてこんな傍から見たら珍妙な会を行う事を許容してくれた大須ZIGAR'Sには感謝の言葉もありません。
美味しい料理に飲み放題、と環境もまた、良し。
次回も是非お願いします!

日常を箇条書く。

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・最近これにハマッている。っていうか中毒。
モンスターエナジーカオスは缶にプリントされている表記によるとモンスターエナジーの半分のカロリーしかないらしい、実は。果汁感はカオスの方が強いのに不思議だね!
で、本気出したい時とか倦怠感が酷い時とかは「夏だから色々と消耗しているんでしょうそうでしょう」とカオスを飲んでいた。睡眠不足で眠気を吹き飛ばしたい時とか、日に3本飲んだりもした。眠気に意識を朦朧とさせつつあくびを噛み殺している状態でもこれを飲めば数分後には意識高揚、眠気はどこへやら、活力に満ちていた。
しかし効果が切れると悲惨な状態で、僕の場合は飲んでから2時間半~3時間後の間に体に突然「ガクッ」と負荷がくる。体は倦怠感に包まれ、気分は落ち込み気味になり、気分も後ろ向きに。
で、また飲むと復活するから不思議。
思うにエナジードリンクの類は体に喝を入れるのではなく、体力を前借りして物凄い勢いで燃やし上げているのではないか、と思う。


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・今夜は17日に新栄DAYTRIVEに出演する血Q暴鋭軍の演習(スタジオ練習)。
昭和特撮を彩った名曲達をカヴァーした前回とは随分と様変わりして、今回は僕の指揮の下、参加メンバーによる即興演奏。つまり僕は直接演奏に参加しない。即興演奏に大まかな指示を出して、それに反応した演奏陣の演奏を聴きながらまた指揮をする、という方法論で今回は演奏する。これが意外に面白い。時に演奏者の個性を、時に瞬間の空気感を、時にその時鳴っている音を聴きながら「こうしたら面白いのではないか」と想定して指示を出す。当然指示を受けて演奏者は自分の思うように演奏するわけだから、完成形っていうのは誰にも見えやしない。
不思議と一緒に演奏している気分になるのだ、これが。


・AndroidでFFⅢをやっている。スマートフォンであそこまで高画質かつしっかりしたFFが出来るんだね!
ちょっと感動!

short film no.9 presents「slow step stroll 13 -FINAL-」

short film no.9というバンドはそのライブを観ていて、勿論音楽も演奏もバンド感(なんてあやふやな言葉で、それでも伝わる言葉だろうか!)もメンバーそれぞれの存在感もきっちり観ているのだけど、時折もっと概念的な何かをバンド通じて観てしまう時がある。匂いっていう表現はありきたりかもしれないのだが、何だろう、等身大の人柄を滲ませていて尚、ライブハウスが本当に似合うバンドであり、メンバーであると思う。

素敵な先輩方である。
JONNYでご一緒した事が多くてっていうかほとんどであるのだけど、実は不完全密室殺人もよくご覧になって下さっていて(パトレイバーのTシャツを着て新栄CLUB ROCK'N'ROLLから出てきたシゲヤさんに山田君が声をかけたのを未だに憶えている)、思えば長いことお世話になってきた。
そんなsfn.9が年内いっぱいで活動休止という話を聞いたのは大須ZIGAR'SにてJONNYアコースティック編成で出演した夜の事。同時に活動休止前最後の企画への出演のお誘いを頂いて、お誘い頂いた瞬間に僕の腹は決まっていた。そんなの、出るに決まってる。メンバー全員、即決。

そして9月9日、当日がやって来た。
JONNY、mothercoat、sfn.9と出演バンドながら良い面子だと思う。CLUB ROCK'N'ROLLにも多くの人が集まった。本当に愛されてるなあ、sfn.9。10年間活動を続けてきたんだって。皆、活動ペースが落ち着いたり解散したり脱退したり、周りに同期がいなくなったりしていくのを先輩達はどんな気分で見てこられたのだろう。いつも通飄々とされてたのかしらね。

この日のJONNYは佐藤さんがシゲヤさんに「お兄ちゃん曲書いてよおおおお」とからんだ結果本当に一曲書いて下さった思い出の曲「Short short short」弾き語りから始まり、sfn.9の「chelsea girl」カヴァーと普段やらない事をここぞとばかりに沢山やれて(本当は結構そういうの好きだったりするんだよね、佐藤さん)本当に楽しく演奏出来た。「POP STAR」の頃には自然と気持ちが入る入る。
演奏も良かった、と思う。
勿論僕達の後のmothercoarを観て「まだまだ練習せにゃならんな…」とすぐに悔い改める事になったのだけれど(笑)。ユーモアも、そして宇宙から紡いできたような音楽もmothercoatは圧巻。10月2日のJONNY企画@新宿JAMにもご出演頂くので今から楽しみである。

そしてそしてsfn.9。
素晴らしいライブだった。ギターのフィードバックノイズさえもバンドに味方して、ステージとフロアの温度差なんてしゃらくせえものは1/2℃もなく、皆が皆、笑顔でsfn.9の一つの「節目」を楽しんでいた。
本篇もアンコールもMCもsfn.9が今まで重ねてこられた事(その歴史の半分程しか僕は知らないけれども。そして前半5年間に関しては忘れて下さい、とMCでご本人達が仰っていたけれど笑)があったからこそ、なんだろうな。
それにしてもなんてオルタナティヴ感溢れる夫婦!

ライブ本篇でも言ったけれど、活動休止ならまたご一緒出来ると思っています(年内いっぱいで、だからまだまだライブあるそうだけど)。そう確信しています。
再開されたら今度はこちらからご招待させて下さいね!

孤独部作品「中学生」を3日間演ってきた話

7日、8日、10日と間に一日挟んで孤独部(ほぼ)3連戦。
孤独部に関わるようになってからここまで密なスケジュールで公演を行うのは、少なくともライブハウス作品に於いては初めてではないだろうか。3日間ともベース演奏で参加したので、その覚書を少々。
ちなみに間が一日空いた9日はJONNYでshort film no.9企画に出演したので(これはまた改めて)舟橋個人では4日連続、4連戦!

演奏隊は3日間とも同じメンバーで、特別に誰か出入りするっていう事もなかったのだけど、そこは流石ほぼ即興演奏、それぞれの日程で演奏が随分と変わったんじゃあないかなという印象。結果的には孤独部作品「中学生」のとりあえずは最終公演となった10日の日に全てが結実したような演奏が出来て手伝っている身ではあれども大いに充足感を感じる事が出来た。
そして振り返ってみると役者陣の演技も日によって印象を大きく違えたものとなっていた。面白いのが演奏陣の演奏がどんどん大胆になっていくのに対して役者陣の演技はどんどんシャープに研ぎ澄まされていった、という事。
10日の演技、切れ味が鋭くて新栄DAYTRIVEの一段高くなったステージ後方でニヤニヤ笑いが抑えきれなかったもの。初っ端から物凄いテンション(テンションが高い=発散する、ではない)だったし、実に有機的で「中学生」最終公演の役者陣の気迫は、本当に物凄かった。

個人的な部分を省みると機材トラブルというかエフェクターの不調に演奏は止まる事はなかったけれども惑わされた7日、堅実さを意識してみた8日、そして全てを注ぎ込んだ10日、となった。
どれが一番良かった、とかそんなのはここで書くべきではないのかもしれないが、敢えて今後の孤独部参加へのハードルをあげる意味でも書いておかねばとも思う。
そりゃあもう、10日が断然良かったよ。
役者陣の演技にスイッチを入れられた感はあったけれども、その後は如何に「中学生」という作品に介在するか、以下に有機的にまみれるかを考えたし、その場その場の判断は概ね成功していたように思う。
次回からの課題、というか孤独部ライブハウス作品で演奏する上での課題になってくるのだろうけれども、役者陣に対して常に一定で水準の高い(それはリズム的にとか音階的にとか芸術表現に於いて、では勿論あるけれどもこの場合は自分が参加する意味合いっていう所も鑑みた上で"自分の演奏水準として"という意味)演奏を投げかけ続けなければならないな、と思っている。
それにしても、10日の充足感は忘れ難い。素晴らしい役者陣の後ろでベースを弾く事が出来て本当に面白かったし、興奮した。

3日間の真ん中、9日の演奏の様子をライブ会場であるStudio246 NAGOYAがアップロードして下さってる。
ライブハウスで日夜音楽を、闘争を繰り広げるバンドマン達に殴り込みをかけた演劇人達の挑戦。
是非ご覧下さいね。

不完全密室殺人、解散のおしらせ

不完全密室殺人です。
この度の発表をもちまして不完全密室殺人は解散致します。
現状これ以降のバンドとしてのクリエイティヴな活動が存続不可能な事がその理由です。
解散公演やそれに類する何かを行う予定はありません。
事後報告になってしまいましたが、長年に亘るご愛顧、本当に有難うございました。

不完全密室殺人
山田康裕
各務鉄平
舟橋孝裕
神田佑介


少なからず待っていてくれる人達や、未だに素敵な催し事にお誘い頂ける方々がいらっしゃるだけに久しぶりのバンドからのアナウンスが解散宣言になってしまい、本当にこればっかりは申し訳なく思います。
2012年9月8日、メンバー全員(福井在住の山田君はオンラインビデオ通話にて参加)で話し合いをする機会を持ちました。久しぶりの4人全員でのバンド会議はお互いの近況報告から始まりました。

山田君は福井の実家にて療養中。真面目で誠実でセンシティヴな彼はどうにか自分の体と折り合いをつけてやっていこうとしています。
各務君は、彼は出会った頃から変わらぬ独特の、しかし実に誠実でバンドメンバーの事をも慮ったアーティスティックな誠実さを伴ってバンドについて考えていました。
神田君は一家の大黒柱として毎日頑張っており、その幸せな様というのは全身から滲み出るようでさえありました。今回一番胸が熱くなったのはそんな一番忙しいはずの神田君がこのバンドについての情熱を失っていなかった事です。
僕は、まあ、ここに書き付けているような日々を送っています。

あまりにも状況が違う中で、それでもやろうと思えばバンドを動かす事は不可能ではなかったのかもしれませんが、それでも例えば「○月○日にライブをするのでそれに向けて練習をしよう!」と集まって練習する事は状況的に難しかったし、かといって一度や二度の練習で間に合わせ的に「やっている事に意味がある」という発想の下に昨日の話し合いで使われた言葉をそのまま用いるならば「同窓会的な」ライブをするのはこのバンドでは相応しくない、と全員が考えていました。
メンバー全員がやるからにはしっかりした不完全密室殺人を、かつてのクリエイティビティーを取り戻し、万全の状態で、力強く音楽を演奏する事を望みました。4人が4人とも、この4人でやり得る、出来る音楽の、表現のポテンシャルは確信していました。
ここ数年の我々というのは、思えばそんな時期がやってくるのをお互いに探りながら、鼓舞しながら待っていたような状況でした。友人として連絡を取り合いながら、お互いの生活があった上でのこのバンドに対するモチベーションを探り合ったり、そしてまだその時ではないと判断して各々の生活に戻ったり、タイミングが合致すればライブを行い、それぞれがその日の演奏に対する感慨を持ち帰ってバンドについて考える。
不完全密室殺人がその活動をマイペースなものにして以降、そしてメンバーの生活環境が今のような状況になって以降、今回の解散という結論を出すのに長い時間がかかったようにも思いますが、逆にこれだけの時期を経なければ今回の結論を出すに至れなかった、というのが僕の本音であります。

これをここに書くのは所謂フェアかどうかはわかりませんが「お互いに(バンドを)やれるようになって、その時にまたやりたくなったら(4人で)自然と集まるさ」というやりとりにも象徴されるように、この4人で何かをやる、という可能性を断絶したものではない事を記しておきたいと思います。バンドに関わる関係者各位、そしてライブに起こし頂いた、演奏をするとなったら起こし頂け得る皆さんに期待も失望もさせず、完全に4人きりで、4人のモチベーション本位で動く時は動けるようにするための決断、という側面も解散という決断の中には含まれています。

2006年より活動を開始した不完全密室殺人は実に多くの方に、そしてバンドにお世話になりました。
裏切った、だなんて僕には言えませんし思っていません。しかしバンドとしての最後の能動的かつ前向きな活動が「解散報告」になってしまった事に申し訳なさと、そして一抹の寂しさを感じています。
「再開したらすぐに連絡して下さい、誘いますから!」と言って下さるイベンターの皆様、共演を約束した宿敵達、そして「ライブやる時は必ず行きますから!」と情熱的な眼差しで仰って下さった皆様。
本当に有難うございました。

そして不完全密室殺人を面白がって下さった皆様、改めて僕は今後の活動を行う際にこのバンド以上に面白い事をやるつもりでいます。不完全密室殺人での活動は良い経験であり、良い指標であり、そして打ち負かさねばならない過去であります。

ライブハウスでお会いしましょう。

再会、そして2本のSBV。

バンド活動を続けていると予期せぬ嬉しい再会が待っている事がある。
今日はそんな話。

先日5日はJONNYで渋谷LUSHに遠征をした。JONNY東京編では何度もお世話になっている「Beat Happening!」へ出演。これで何度目になるのかな、毎回毎回面白いバンドや素敵なバンドとご一緒させて貰っていて刺激を受けている。主催の"麺王"水口さんとも共通の友人知人の話をさせて頂いたり、水口さん経由で友人達の近況を知るっていうのも楽しみの一つだったりする。

さて、前述したようにこの日は予期せぬ再会があった。2012年12月21日に新宿JAMにてJONNY主催で行った「JONNY B.GOODE」東京編に出演して頂いた日帰り旅行のリズム体さんがこの日共演のNITORONでリズム体を務めてらっしゃったのである。
しかもベースのタナリューさん改め(?)タァボさん、「前ベースの話して以来気になって買っちゃったよ」とSBVを携えて…!

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タァボさんのSBV。
ワーミーのエフェクトアウトからギターアンプに突っ込んで歪ませた音をベースアンプと別に同時出力、嗚呼、あのトーンは本当に美しかったな…。タァボさんの巧みでかつフリーキーな演奏も相まって、このSBV-500は近代兵器のように見えた。

それにしてもNITORONの物凄さったらなかった。
日本語なのか外国語なのか、恐らくはそのどちらでもないであろう言語で歌い、舞い、力強さとエンターテイメントと不思議さと、もう全てが混然一体となっていてあっという間の30分だった。
本当に素晴らしかった。

終演後はタァボさんとSBVの惚気話。
流石にお互い同じ楽器を使っているだけあって弾いた感覚も、抱いた感想も全く同じだった。ステージ裏でニヤニヤそんな話をする、そんな素敵な人種なんだよな我々ベーシストは。

ベース用のRAT、JUGGERNAUTを実戦導入

RATってエフェクターの普及率は眼を見張るものがある。
相当多くのギタリストの足元で今日も踏まれているだろうし、事実、僕の所属しているバンドでもほぼ全バンド、誰かしらの足元にRATが置いてある。
吉田君(パイプカツトマミヰズ)なんて「RATは宗教だ」とまで言い切ってたな、そういえば。

で、そんなRATだけれども、僕も過去にいつ頃のモデルだったかは定かではないけれどもRATⅡをベースに繋いでみた事があって(大学の後輩が1000円でどうって言うから当然何も考えずに買った)、特にその後自分のペダルボードに定着する事はなかったのだけれども、悪くなかった記憶がある。
ベーシストの友人達の中にもRATを好んで使っている者はいて、今やギタリストだけでなくベーシストの歪みペダルとしてもRATは市民権を得ているのではないだろうか。
で、最近友人に貸していたコレが戻ってきたので大きな音で鳴らしてみた。

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Proco社が送り出した"ベース用のRAT"、JUGGERNAUTというモデル。
古いモデルは有名ベーシストも使っていたとかいないとか、そんな話を聞くのだけどこれはここ数年の間に発売されたもの。発売当初は「ベース用のRATが出た!」ってんでペダルギーク達の間ではそれなりに話題になったと記憶しているが、今や全然見ない。むしろ「そんなのあったの?」ってベーシストにさえ言われちゃう始末。
友人に長い間貸していたって辺りからもお察し頂けると思うが、購入当時の僕、そしてその後の僕もこのペダルに大した魅力を見出せずにずっとほったらかしにしてあった。

で、久しぶりに繋いで鳴らしてみたのだけど、これが悪くない。いや、悪くないなんてレベルじゃない、良い!
歪み方はRATらしく(RATって印象的に良い意味で汚く、荒々しく歪むよね)、それでいてちゃんとベースにも扱える代物。スイッチが二つあるけれどこれはブーストスイッチとかでは全然なくて、マスタースイッチとディストーションのオン/オフスイッチ。
このマスタースイッチっていうのが面白くて、何のマスターかっていうとJUGGERNAUT、エフェクトループを内蔵している。そこのセンド/リターンに別のペダルを繋いでおいてRATスイッチを常にオン(このスイッチは独立駆動ではないのでマスターをオンにしないとバイパス時のまま)にしておいてマスタースイッチを踏むと歪んだ音にループさせたエフェクターがかかった音が一気に出力されるというわけ。EQをカマしてもいいし、フランジャーもカマしてもいいし…と可能性が広がりますね!

左側のコントロールセクションでRATの歪んだ音を作り込んで(RATらしくコントロールの効き方が通常と逆。つまりトーンコントロールは左に回していくにしたがって高域が出るようになっている)、右側のコントロールセクションでRATの音と原音のブレンド具合、そしてマスターボリュームをコントロールするようになっている。
デカくて重たいだけあって、結構ちゃんと音を作り込める仕様なのが好感度、高し。

音はさっきも書いたようにRATらしく荒々しく粘る音。低域の質感、量感ともに良好。原音ブレンドも出来るしアンサンブルの中で真面目に使う事も飛び道具的に使う事も出来る。
実際ライブで使ってみたけれども具合は良かった。

ちょっと今後も持ち歩いてみようと思っている。

「夜はいよいよ冴えたのだ」

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先日9月2日、以前から乗っていたプジョー社のマウンテンバイクに相当ガタがきていたので、タイヤのパンクで絶望した際に買い替え(プジョー君は伊藤誠人君に譲渡予定)を決心、こんな素敵なマウンテンバイクを購入。
ブリヂストン社製のものなのだが、どことなくゴツくて色も具合の良いカーキ色なのでBIG MUFF(made in Russian)号と呼んで可愛がっている。

で、BIG MUFF号を買ったその足で鶴舞K.Dハポンに向かう。
この日はわかめさん(龍宮ナイト)主催OTO no MARCH with ギブミーベジタブルに出演。
OTO no MARCHとは2011/3/11の"あの震災"に対する日本人としてのわかめさんの一つの答えだと僕は思っている(選手宣誓はこちらから)。僕は僕なりに思うところがあって、しっかりとその辺りをわかめさんとお話した上で今回も出演させて頂いた。「自分が何かする」という事に関して一緒に何かやる人に100%の理解(共感、ではない)を求める事っていうのはこうして言葉にすれば当たり前のように思えるけれども、重箱の隅をつつくような観点で語るのであればライブの主催者と出演者の間では成立していない事って意外とあるのじゃないかと思ってる。それが問題ってわけではなく、それをやりだすと恐らく一緒にやれないだろう、というのがうすらぼんやりとわかっているからこそ曖昧模糊にしてあるっていう状況もあるのじゃないのかな。それはある種お互いを尊重しているけれども、僕は今回それをしなかったし、わかめさんも僕のそんな潔癖性に対してわかめさんの気概で応えて下さったと思ってる。
話が大きく逸れてしまった。要約すると、僕のように扱いづらい(言う程でもないかもしれないけど扱い易いとはお世辞にも言えないだろう)のを今回もまた、誘って下さって本当に有難うございました。僕のソロ出演ってまだまだやるべき事、練っていく事の方が多い気がしているしそこはバンドを誘った方がシンプルっていうかわかりやすいはずなのに、僕の気概と僕の意欲、そして何より僕の突破力を信じて下さって本当に嬉しかったです。

そう、今回はわかめさんと出演のお話を頂いたその場から、あの居酒屋の一席から今までこんなにしなかったんじゃないかってくらい打ち合わせをした。前回は犬丸ラーメンで参加したOTO no MARCHだけれども、今回は舟橋ソロ=未確認尾行物体。僕次第でやる内容も変わってくる。イベントの趣旨的にっていうかわかめさんの意気込みを裏切るような内容は選定したくなかったので、そこには異例であるしプライドもへったくれもないけれどもわかめさんにも事前にやる内容の承諾は頂いていた。
今回僕が選んだのは宮沢賢治先生の『フランドン農学校の豚』。先生が亡くなられた翌年に発表され、一部冒頭の原稿が見つからない故に完全ではないのだが、その独創的な発想と結末の悲痛さから色の強い作品であると言える。僕は今回この作品を題材にするまでこの作品を知らなかったのだが、それであるからこそ新鮮な間口と新鮮なものを人に伝える際に普遍性を伴って「騒ぎを」「演じる」=演騒する事が出来るのではないかと思ったのだった。
先日の名演も記憶に新しい孤独部のかしやましげみつ君、そのギタープレイで「ファズはこう踏むんだよ」と教えてくれる壊れかけのテープレコーダーズのコモリ君に出演オファーの快諾も頂き、当日まで一切練習やら何やらしなかった。新鮮な方が、良い。

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会場入り後、K.Dハポンのすぐ近くにあるマックスバリューで野菜を買う。
ミニトマトを買っていたら「大きいトマトの方が良いんじゃないですか」って言うし「ジャガイモは流石に無理だよね」って僕がふると「いけるんじゃないですか?」と切り返すかしやま君。
彼も後々これらの野菜がどうなるかわかっているだろうに、何て男だ、と眼前の男の貪欲なまでのエンターテイメントへの愛情に戦慄。

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今回の未確認尾行物体
舟橋孝裕/朗読、農学校長、畜産の教師、助手、小使
かしやましげみつ(孤独部)/豚 ヨークシャイヤ
コモリ(壊れかけのテープレコーダーズ)/即興演奏

フランドン農学校の豚』、どんな顛末かご存知か。
動物を屠殺するのに、その動物本人の署名が必要になった時代。
農学校で飼育されていた一匹の豚が屠殺される様をその豚、ヨークシャイヤ視点で描いた作品。
「生き物は皆、死ななけぁならんのだ」とか「おまえの体はぜんたい、この学校の金で出来ているのだ!」と豚に詰め寄る農学校長。しかし豚は知っている。それまで「白金のようだ」と賞賛されてきた自分の体が、実は食肉としか見られておらず、目の前の校長の手にあるその証書に署名する事によって自分は近いうちに屠殺されてしまうのだ、と。
このくだりのかしやま君の演技は、素晴らしかった。

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ジューサーにマックスバリューで購入した野菜を入れて、ジュースを作っているシーン。
ちなみに中身は
・バナナ
・トマト
・キュウリ
・スポーツドリンク
である。

コモリ君の演奏も実に素晴らしかった。あの人、凄いよ。
生粋の宮沢賢治ファンである彼は「演奏は任せてよ」と即興演奏でその場を彩る事を快諾してくれたのだが、ギターで風のふく情景、雪の積もっていく様、ヨークシャイヤの心理状態を"描き"出した。最後の最後まで残されていたBIG MUFFが空間をつんざいた瞬間はそれまでの演奏全てを更に昇華させていた。

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先程作ったジュースを「人工肥育機」を通じてかしやま君、否、ヨークシャイヤの口の中に流し込んでいる様子。
ついつい興奮してしまって数リットルのジュースを流し込んだのがいけなかった。
…吐き出されたジュースは床を汚し、そしてヨークシャイヤはジュースまみれになってフロアに横たわっていた。
僕は一瞬、畜産の教師の助手から終演後の事を心配する舟橋孝裕に戻っていた。畜生、修業が足りない。
K.Dハポンの皆様、至近距離でご覧になられていたお客様、そしてわかめさん、ご迷惑をおかけしました。
そして有難うございます。

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3人で記念撮影。その写真。
今回の未確認尾行物体、前例がない程収穫の多いものとなった(別にイベント名のギブミーベジタブルとかけたわけではない)。そして、純粋に面白かった。かしやま君も楽しんでくれたようだし(生粋のプロフェッショナルである彼はそれ以上に悔しかったようでもあるが)、コモリ君も演騒終了直後にすぐ様「楽しかった!」と興奮した口調で告げてくれた。2人の芸術家と臨んだ「フランドン農学校の豚」、表現欲求を満たした上で結実したし、そして何より次回への展望が見えた。言う事なし。
お客様の反応も良かったし、僕が結果的に「エグい」事になるのを期待してわかめさんはオファーして下さってたそう。うん、じゃあ悔いも何もありゃしない!

片付けを終え、ハポンの2階から観た壊れかけのテープレコーダーズの演奏は素晴らしかった。
幽玄的で、バンドメンバーは本当に生きている同じ人間なのかとさえ思った。
終演後にしきりに「今日のイベントは素晴らしかった」と繰り返していたコモリ君。あの演奏を観たら彼がこの日どれだけ芸術家として刺激されたのか納得すると思う、皆。

東京よりの来訪者とリング・モジュレーターと大丸の夜。

9月1日、お昼頃起床。僕の体内時計はもうここ数年、ずっと狂いっぱなしだ。それにしても、泥のように眠った。
前夜のHUCK FINNでの演奏で体がもぬけの空になっており、気絶同然にベッドに倒れ込んだのだった。
その結果、太平洋不知火楽団の活動休止前最後のワンマンライブ@新宿motion、10月1日のチケットをローソン プレイガイドで取り損ねてしまった。当日は、遠く離れた名古屋より念を送る事にする。頑張れ、友よ…!

ライブハウス専門に出店している「キッチン小判鮫」のオーナーでゲスバンドでベースを担当する大迫君が東京から大丸ラーメンを食べるために名古屋入りする、との事で昼間よりメールでやりとり。大迫君との出会いは僕がまだ犬丸ラーメンで活動している頃に大内君(太平洋不知火楽団)が「ライブハウスにフード出店するなら、東京にその道について物凄くよく考えてる猛者がいるから参考になるかもしれぬ」と紹介してくれたのがきっかけ。
流石「二郎カレー」やら「家系カレー」を開発、提供している男である。名古屋でも大量に食べるつもりらしくこの日の彼は大須観音に上陸、ひつまぶしを食べてスガキヤを食べて大好きな古着屋を攻めて、と名古屋観光を堪能していた様子。

仕事後、出来ればすぐにでもお会いしたかったのだが(実はtwitterやメールでやりとりはしていたものの、この段階で大迫君と直接会った事は一度も、ない。)、無念の夜勤。大迫君との邂逅はパイプカツトマミヰズの練習スタジオへ向かう道中と相成った。
夜中の一時頃、大丸近くに既に潜伏している食の大迫君に歓迎の意を伝え、そして大丸での再会を約束し一路スタジオへ。
この日のスタジオ練習、吉田君がちょっとした用事で来れず、4人で新曲をやってみたり既存の曲を練習。
僕は内心、この日新たにスタジオに持ち込んだリング・モジュレーターにドキドキしっぱなしだった。

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mooger foogerのペダルって、何か凄くドキドキする。
家具みたいなガワに、レトロなツマミ。だけれどもそのコントロールで追い込む音って痒い所に手が届くっていうか、幅が滅茶苦茶広い。実際の所、リング・モジュレーターっていう観点で話をするのであればコントロールはこのMF-102よりFREQUENCY ANALYZERの方がシンプルだったりするので扱いやすそうな印象を受けるのだけど、このペダルの利点として+αの機能としてLFO(何の略かは勉・強・中!)でリング・モジュレートされた音をトレモロみたいにぶった切ったり波を作り出す事が出来る。あと、音色もFREQUENCY ANALYZERとは違うような…。
どちらも違ってどちらも良い!な感想に至っちゃうね、これね。

駒田君の「今日いる4人でやれる事は十分にやった」の一事でスタジオを早めに切り上げて、折角なので全員で大丸ラーメンに突撃する。行列は10数名(前の方に大迫君が並んでいる)、よし、いける!
割と回転率早め、ここ最近では珍しくズンズン進む行列。先に並んでいた大迫君から興奮と驚嘆のメールが送られてくる。くっくくっ、楽しんでるようで何より何より。
入店後、しばらくして出てきた大迫君は「これは伝説になりますわ。そしてこれはカレーには出来ない」と実に彼らしいコメント。楽しんでくれたようで、今池生まれ今池育ちとして嬉しい限りである。
もうとっくに始発も出ている時間だったので居心地の良かった栄の漫画喫茶に戻る大迫君を見送り、自分達も入店。大橋さんの機嫌も悪くなく、実に良い一杯。

「お兄さん携帯持ってるかね。記念写真撮って貰うといいですヨ」
撮影解禁になってからも頑なにそれまでのルール通り一切撮影をしてこなかった自分。きっと、閉店が決まったから撮影解禁、という事実を受け入れる事で、そしてそれをする事で大丸が閉店するっていうのを受け入れたくなかったのだろうし何ていうかそれまで通りに過ごして大丸での実食を終えようと思っていたのだが、でもニコニコ嬉しそうな大橋さんの前ではそんな自分の意思等、糞の価値程もない。
有難く伊藤誠人君に撮影して貰う。

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「大丸is not dead」Tシャツを着て、大丸ラーメンを喰らう。
いっけねえ、この写真、またお腹が空いてしまう!

今池の夜は、終わらない。

観劇を終え、帰宅。就寝。
そして、遂にこの日がやって来た。否、やって来てしまった。
大丸ラーメンが居を構える岐阜正総合ビルディングがその長きに亘る歴史を終え、大丸ラーメンもその運命を共にし50余年の歴史に幕を閉じる。
…はず、だった日。
さよなら大丸プロジェクト「今池午前二時」、6回にわたって行われてきたイベントの最終日はこの2012/8/31以外に他にないだろう。閉店を惜しみ、そして何よりも今までの感謝と敬意を大丸ラーメンに、大橋隆雄さんに捧げる日であり、僕はこの日の打ち上げで朝まで飲んで、そしてそのまま恐らくは9月の第一日から始まるであろうビルの取り壊しの様子を見に行こうとぼんやりと計画していた。

だが、閉店延期
2012年最も動揺したニュースが大丸閉店の報せであったのに対して、2012年一番の吉報がこの閉店延期だった。
9月中、という以外現状何もはっきりした事はわからないが、僕はこの大丸ラーメンのまさかの「アンコール」にかなり救われた。あと何度かは食べる事が出来ると延期を知って思ったし、実際何度か食べている。その度に「最高…!」と胸の内でひとりごちている。

そんな大丸ラーメンへの感謝の念を公然の場で燃やし上げる機会がまた、やってきた。
ONE BY ONE RECORDS presents『今池午前2時-FOREVER DAIMARU-』。この日、さよなら大丸プロジェクト「今池午前二時」は終了した。以下、僕視点のこの日の記録である。

僕にしては早起きをして今池HUCK FINNへ。
先頃発売した大丸コンピの挨拶まわりに行かれる今池HUCK FINN クロさん、ONE BY ONE RECORDS 柴山社長に同行させて頂いたのだ。
時間の都合上、どうしても名古屋の限られたCDショップしか伺う事は出来なかったけれど各店舗、情熱と愛情を剥き出しにした展開をして下さっていて胸にグッと込み上げてくるものがあった。涙腺が緩む事もしばしば。
HUCK FINNレーベルの代表であるクロさんは特に感慨もひとしお、展開を見る静かに感動されているその眼差しを拝見出来ただけでも同行出来て良かったと思う。

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TOWER RECORD 熱田店での展開の様子。
僕達が店舗に伺った時は、何と売り切れ!
これが本当に「売り切れだもんだから、もうできません」(大橋さん風に)だ!!
こいつぁ幸先が良いや!コンピ収録バンドや縁のある名古屋シーンも併せての展開は、インディーズ担当者様から物凄い愛情を感じる。

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TOWER RECORD 名古屋PARCO店では恐らくは名古屋最大規模の展開!
これには涙腺が緩んだねぇ。っていうか、泣いた。
閉店延期に伴ってもう二度と袖は通す事はないぞと決めていた大橋さんコスプレも、延期。
だって大丸コンピ展開の前で、この格好で写真撮りたいじゃん。
ちなみにPARCO店はこの日の夕方には売り切れになったそう。
インディーズ担当者氏曰く「もっとガツンとやるから!」との事。
漢!

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TOWER RECORD 近鉄パッセ店にて。クロさんと柴山社長の昔馴染みの店員さんと。この御方、以前はHUCK FINNでライブをされてたそう。社長曰く「モッシュピットの上を運ばれてきてさ、ステージに上がってそのまま歌うの。滅茶苦茶格好良かったよ」との事。人に歴史有り、である。
東海地方を中心にライブハウスや練習スタジオetc.で配布されているフリーペーパー「2YOU MAGAZINE」との連動コーナーの下に展開!
パッセ店に限らずであるけれども、コメントを書いてきたので是非見てみてね!

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HMV 栄店にて。
担当の方に柴山社長が声をかけた所「少々お待ち下さいね」と数分の後、上のシチュエーションが実現。
「来店アーティスト様達です!」とお店に来られた大物アーティストやアイドル、バンドマン達に紛れ込んで僕達3人が「さよなら大丸プロジェクト」を代表して一緒に並んでいます。
いいの、ねえ、これ、いいの!?
担当の方、物凄く暑い日だっていうのに長袖シャツにベスト、エプロンを着た僕を訝しむ事もなく本当に丁寧に親切に心のこもった対応をして下さった。
柴山社長曰く「メールでしかやりとりをした事はなかったのだけど、物凄く情熱的な方でね。やっと会えた!」と。こういうのがあるのも挨拶まわりの楽しさの一つですね。

発売前は名古屋のバンドマンや関係者の大丸に対する情熱に心打たれ、そして発売後は販売店様の気概と心意気に胸を打たれた。この挨拶まわり、僕がそういう一枚の盤に関わる人達の存在や情熱を再認識出来たっていう意味でも本当に行って良かったと思っている。

ランチ後、HUCK FINNへ。
メンバーの到着を待ち、リハーサル。
リハーサル後に睡眠不足や活動的に動いていた負荷(この頃の僕っていうのはちょっとしんどくなるとすぐにエナジードリンクを飲んで無理やり体をカチ上げて効果が切れて落ちて、の繰り返しだ)が一気に襲ってきて多分、ちょっとそれに引きずられて精神的にもナーバスになっていたと思う。物凄い緊張感に全然落ち着かなくて、開演後も受付をされてた下平さんに「舟橋君落ち着かないねー」と笑われてしまった。
自分を追い込む事に意味はないと思うし、それでライブがよくなるとも思わないけど、それでもこの日は色々と考えざるを得なかったのが正直な所として、あって。
2012年の夏はHUCK FINNで過ごした夏だったと言っても過言ではないくらい僕はHUCK FINNにお世話になったし、「今池午前二時」にしても関係者諸氏から程近い所で色々と見せて頂いたお陰で、実行委員の皆さんがどれだけの情熱をプロジェクトに注いで来られたかもその片鱗は理解しているつもりだ。
実行委員会の皆さんはまるで僕も関係者のようにして下さるし、それは本当に、物凄く有難い事である。けれどもきっと僕が知らない間にもきっと実行委員会は動いていた。僕の知らない苦労の方が多いに決まっている。
そんな人達が立ち上げ、そしてここに完逐しようとしているプロジェクトでのライブ、しかも最終日の最後の出演バンドだ、JONNYは。そこで何も残せないような演奏をしたら、自分は何のためにバンドをやってきたのかと思うだろうし、今の自分を作り上げたラーメンのために全力以上のものが出せないのならバンドなんて辞めた方が良い。
そんな事と、そして「終わってしまうんだなあ、寂しいなあ」という感情が入り乱れたまま、転換。

結果、敢えて断言しよう、僕は自分を誇りに思えるような演奏が出来たと思う。少なくとも恥じ入る事はない、それが一般的にどう評価されるかはわからないにしても自分で「残念だなあ」と思うような瞬間はあの40分と少しの間、一秒たりとも存在しなかった。ベースの音色は僕の意のままに僕の出したい音をそのまま出してくれたし(そして僕の演奏はメンバーと有機的に反応していたと思う)、体はともどなく汗を流し続けたけれども動き続けたし、この日はもう9割以上大丸の事しか話さないと決めていた曲間も言葉が溢れ出てきて(語り倒した、と言って良い。それでもあの夜の僕は大丸についてまだまだ話し足りなかったのだけれども)それをHUCK FINNに集まった方々はさえぎるでもなく、時に笑いと時に共感と時に否定と時に呆れ(僕ってば大丸ラーメンの事となるとちょっと我を忘れるくらいだからね)を顔に浮かべて聞いてくれた。
「大丸万歳!」
掲げられた沢山の腕が見えた瞬間、大丸ラーメンがどれだけ愛されてきたのかを再認識した気がする。

ダブル・アンコールを頂いた際に昂ってつい先陣切ってステージに上がった柴山社長の背中、ステージに招かれて姿を現したクロさんの真っ赤な目、そして同じく招かれて登壇したはみちゃんの笑顔と全てが印象深い。
訳のわからない方にはきっとわからなかったであろう、けれどもあの空間を作り出してまで労いたかった柴山社長の気持ち、実は僕には凄くよくわかる。

今池HUCK FINN、そして大丸ラーメン、勿論大橋さん、本当に有難う!
貴方方のお陰で不肖、舟橋孝裕、最高の28歳の夏を過ごす事が出来ました。
夏が終わるのがこんなに寂しいのは、初めてかもしれません。

観劇の夜

先月、30日の夜の話である。
孤独部ゲボゲボ、このニつの劇団は現在連続6ヶ月で一緒に公演を行っている真っ最中であり、2日連続で公演が行われるその折り返し時点(こんな表現あるのか?)、深夜ニ時から公演を行うというのでご近所さんの友人と自転車をジャコジャコ漕いで名古屋駅から自転車で数分の劇場 ナンジャーレに行ってきた。
深夜ニ時からの公演をさせてくれるって(いくら懇意の関係であるとはいえども)ナンジャーレって面白い劇場だなあ!それでやっちゃうこの二劇団も相当面白い。
深夜ニ時からお芝居を観るのは、流石に人生で初めてである。

それぞれ20分ずつ程のお芝居だったのだけど、いや、行って良かった。
役者の瞬発力というか筋力というか、そういうのを大いに堪能した。彼らって本当に一気に感情を上げたり下げたりするのだね。あと徹底っぷりっていうのかな、徹底的にやるっていうのは同じ「舞台、ステージ」に立つ人間として大いに参考になった。彼らは脚本があってそれを演じて、僕達は曲があってそれを演奏して、彼らは演技でやりとりして僕達は音でアンサンブルする。全く同じじゃあないか、と思った。

今年に入ってから何かと行動を共にしている孤独部 かしやましげみつ君の演技を実は初めて観たのだけど、うん、全然そういうトーンのお芝居ではなかったのにニヤニヤ笑いが止まらなかった。
自身で脚本を書いて自身で演じる一人芝居の内容も良かったし演技っていう部分は僕は全然専門的な知識がないのだが、そんな僕が「こりゃあ凄いな」って思うって事は一般的な、大衆的なエンターテイメント性を持ち合わせているっていう事なんじゃないかな。挙動から何から何までずっと興味深く観劇。
ゲボゲボと孤独部の連続公演、面白かったので(ゲボゲボも突破力のある劇団だった。深夜ニ時だからこそ真に迫る演出もあったりして、実に刺激的であった)今後も機会を伺って観劇したいと思っている。

ナンジャーレから出ると、自転車(代車、である。新車が届くまでの繋ぎとして自転車屋さんが貸して下さった)の籠に入れておいた飲みさしの凍らせたカルピスウォーターが、何者かに盗まれていた。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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