sunsetrecords企画にJONNYで出演した話

JONNYにてsunsetrecords企画@今池得三に出演。
「単純にファンだから」とsunsetrecordsのスガイさんからオファーを頂いた。sunsetrecordsは以前パイプカツトマミヰズでもご一緒させて頂いたのだけれども、JONNYでは初めての共演。スガイさんは地に足ついた大人である大前提があって、その上でファニーでユニークな人柄の素敵な先輩。自らもそう自認している程に人と合う合わないっていうのが綺麗に分かれる佐藤さんもニコニコと楽しそうに話す程の、きっと誰からも愛される人である。
そんな人から熱烈なお誘いには是非応えたい、と出演が決めた後に何と篠田メンバー、外すに外せない予定が被っている事が判明。スリーピースでの出演もなァ、となっていた。
佐藤さんがなんの気なしにこの日の状況を話した(らしい)りゅうし君(theキャンプ)の「弾けるなら弾いてみたいです」という言葉に甘えてサポートギターリストで参加して貰った。サポートっていうか、実際のところはJONNY withりゅうし君、ぐらい彼の色っていうのを楽しむ結果になったのだけど!
スタジオ3回での練習中、りゅうし君はどんどん持ち前のスペックを発揮していった。僕の印象では良い意味でトラディショナルでありながら攻める所は攻めてくる彼のギター、これも良い意味で色々と踏まえた上で敢えて変なギターをのせてくる篠田君のギターとは違った色が出ていて実に面白かった。いや、しかし本当に良いギタリストだよ。ギターリストには扇情的であって欲しい。これは大学時分、まだサークルの中だけ、コピーバンドだけやっていた頃から常々そう感じていたのだけれども、ギターリストの演奏は聴く人間、フロアを湧き上がらせながらもステージ内の熱気も上げる。それを成し遂げるのはただ巧いだけでは絶対に出来ない事で、幸いな事に僕の周りにはそれを軽々と成し遂げるギターリストが本当に多い。
彼らと過ごした多くの時間、思い出にりゅうし君がストラトをギュイーンと弾いている姿が加わりました。本当に有難う。イレギュラーな形だったけれども、バンドを一緒にやる事が出来て本当に良かった。

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満員の得三で、DOIMOI、僕達、Stereo Fabrication of Youthと演奏をして、堂々の最後は今回の主催であるsunsetrecords。曲間は肩の力が抜けているけれど、演奏は全く肩の力を抜いていない"オラオラ感"。別にドカーンとかガッシャーンとかバーストするわけではないけど、曲間のリラックスした雰囲気とは相反した堅実な演奏、そして遠慮容赦のない(褒め言葉、である)アンサンブル。スガイさんはブログでも随分とご謙遜されている様子だけれども、いやはや先輩、まだまだ後進に譲る気なんてサラサラないってわかるバンドサウンドでしたよ。実際、スガイさんのジャガーのサウンドは物凄く尖ってた。

打ち上げではスガイさんから「舟橋君に是非やって欲しい」とソロに速攻活かせるアイディアを頂戴して(事実、次回のソロはこのスガイさんとのお話を元にやろうと計画中です)、それに基づいたファニーな話をテーブルとチキンライスを囲んでした。
JONNYの演奏も良かったし共演者のライブも堪能したし、何よりあの空間を堪能した夜。
一足先に帰宅して、深夜から早朝7時までスタジオ練習。
何故か?
次回へ続く。
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リバーブペダルあれこれ。

リバーブエフェクトってとても面白いと思うのが、かける事でアンサンブルにスッと馴染みが良くなる事もあれば、逆に強烈に浮き出て聴こえる事もある、という事だ。30~200人規模のライブハウスならばステージ上はほぼ他の楽器の生音も聴く事が出来、アンプから放たれる出音に打ち鳴らされるドラムの生音はダイレクトに、生々しく響く。そんな中ベースにリバーブをかけて一人だけ彼岸にいるような、そんな感覚を味わうのが単純に好きだ。
勿論アウトプットの結果、アンサンブルの中でそのリバーブがかったベースがどういう役割を果たすのか、というのを考えた結果ではあるけれども、あのエフェクトへの感情というのはそういう「俺だけが」感が占める割合が少なくはない。

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初めて購入したリバーブペダルはDanelectroのDJ-4 CORNED BEEFでこれはミックスとハイカットというシンプルなコントロールで本体も非常に小さい、文字通り「コンパクト」なエフェクター。リバーブというよりかはショートディレイなんじゃないか、という気がしないでもないけど、目方が軽いので選択肢がある今でもついつい持ち歩いてしまう。可愛い奴だ。
初めて使ったリバーブがこういうモデルだったためか、人から借りて使い始めたBOSS RV-3は感動モノだった。

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「これがリバーブか…!」
それまでそこまで根を詰めずに、玩具同然の認識しかしていなかったリバーブ。Danelectroしかもっていなかったので「こんなもんなのか」とも思っていたのだけど全然違った。ちゃんとリバーブしてる。様々なモードがあるけれども、各モードそれぞれのリバーブ具合がちゃんと「リバーブ」然とした音として感じられるのが楽しい。音はデジタル臭くて苦手、という意見もたまに耳にするけれども僕はこれぐらいわかりやすくかかっている方が面白いと思う。面白いけれども音としてはちゃんとしてる、しっかりした玩具ってイメージだ。

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そして去年の秋、彼がバンドマンだった頃(自称:一般人だものね、今は)は全然遊ばなかったのにふとしたきっかけ(何か憶えてない)で一緒にラーメンを食べに行ったり遊んだりするようになった斉藤伸也君がペダルボードごとくれた6機種、その中にDanelectro DSR-1 Spring Kingが含まれているのを発見した時、舟橋は狂喜した。丁度その時欲しいペダルだったし、これによって舞台は再びDanelectroへ。
何が凄いってこのSpring King、スプリングリバーブを模したもの、ではなくて本物のスプリングリバーブである事。中にバネが仕込まれており、それによってリバーブ効果を得る。そのため筺体はもう物凄く大きい。
「本体が大きいペダルほど良い音がする」というのはある種の宗教めいた盲信ではあるけれども、それにしても大きい。良い音がしそうな風格。けれどもちょっと億劫になる程の絶妙な大きさ。けれども僕はこいつを重宝している。何故か。
先程バネが仕込まれており…と書いたがそう、スプリングリバーブ内蔵ギターアンプのようにこのSpring King、蹴っ飛ばしたり殴り付けたりして振動を与えると中のバネが振動して「ガッシャーーーン!」と炸裂音がする。実際本体にも「ここを蹴りなさい」とキックペダルが装備されている。
そのキックパッドだが、中身を見てみるとそのキックパッドには配線材もへったくれも何も繋がっていない事がわかる。本当に、ただのキックのためだけに貼り付けられたゴムであり、別に本体に衝撃が加わりバネが振動すればどこを蹴ったっていいわけである。最高。ちなみに配線材は筺体にセロハンテープで貼り付けてあった。最高。
リバーブの音に関しては悪くない、全然悪くない。頑固一徹、一種類の音しか出ないけれどもそこにまた潔さを感じる。殴ったら音出るし。

紆余曲折経たけれども、それだからこそ理解出来た各ペダルの妙味。
これらを適時表現したい内容に応じて使い分けていけたらな、と思います。

友人、実家へ帰るの巻。

昨夜はなかなか落ち着いて夕食をとる時間がなく、夜勤中から腹の虫が疼きだした。
「この作業(夜勤の実動時間は1時間半)が終わったらたらふくぶち込んでやるからな」
何を食べるか考えていたら1時間半はあっという間に過ぎ去り、数十分後、僕は自宅から自転車で5分程のラーメン屋の前にいた。野菜がガツッと盛ってありニンニクも大量にのせられ、そして麺は極太で所謂「二郎系」のラーメン屋の割に深夜ニ時まで営業しているという名古屋では稀有な店。
400グラムの麺がスルスルと胃に入った。
深夜に一人でラーメンを食べに出かけられる程度には財政状況が安定している。

帰宅して汗とニンニクの匂いを洗い流し、今週末に名古屋を出るという友人の家へ。
彼女とは僕がJONNYでベースを弾くか弾かないかという時期に出会った。出会った当初は友人の交際相手だった彼女だが、数年後には友人とも袂を分かち、その間に当時のバンドメンバーが彼女に恋愛感情を抱いたりもした。思えば、随分と遊んだものだ。深夜にブラブラ出歩いたり、友人の家を一緒に訪ねたり、夜中まで話し込んで意図的に終電を逃し、彼女の家から伊藤誠人君とスタスタ2時間程の距離を歩いて帰ってきたりもした。
メランコリックな話もしたしどうでもいいような話もしたし仕方なく一つのベッドで背中を向け合って眠ったりライブハウスで泥酔したり、常に生き様に悩む彼女との距離は一定だったように思う。
面白い時間だった。彼女は滋賀県の実家へ帰る。
物理的な距離は空くけれども、関係的な距離感は変わらないと良い、と思った。

引越し作業が徐々に進む部屋の中で友人3人とワインとカレーでお別れ会らしくもない深夜の集いを楽しんで、少しだけセンチメンタルになったりならなかったりした。彼女がトイレに言っている間にその場にいた女性の友人と彼女の衣装タンスを勝手に漁ってブラジャーを引きずり出し、女性の友人がおどけてそれを頭に被った。
そういうのを笑って許してくれるばかりか「持ち帰るならこちらを持ち帰ると良い」と別の下着を僕に差し出してくれるくらいにユーモアと美しきやけっぱち精神の入り混じった関係である。

どうか、実家に帰っても元気におやんなさい。
…ブラジャー、貰っておけば良かったかな。

「しっくりこない」への二回目の出演

17日の早朝未明(もうほとんど深夜)から明け方5時までのパイプカツトマミヰズ練習を終え、空腹だったし人間睡眠時間は1.5の倍数の方が良い、と聞いていたので時間潰しと栄養摂取も兼ねてスタジオから程近い24時間営業の定食チェーン店へ。
ほっけ定食を食べたのだけど、そこまでべらぼうに旨い!ってわけでもなかったな。満足。

6時からの3時間睡眠のお陰か、良い目覚め。睡眠不足アピールととられてもしょうがないけれども、10年後に思い返して「ほら、あの一週間は頑張ったんだから」って指標にするためだ。9時過ぎに起床して、準備して10時半からの孤独部練習に向かう。2時間半のこの練習でこの後の「しっくりこないvol.2」の演奏を完全に仕上げる必要があったので集中して練習に取り組んだ。
練習後はこの日のイベントにもカメラマンとして会場入りする事になっていたヨシダユキ先生と自転車で栄に向かう。大型デパートの中の服屋だなんて自分一人で行くよりも人と行った方が楽しいに決まっている。「これじゃあまるっきりカップルだ」と笑いながらこの日同じく「しっくりこないvol.2」にて披露するソロ演騒用の衣装を選んだ。

会場入りした頃から物凄い眠気と倦怠感。
エナジードリンクももう体に入っていくだけ。一週間バタバタと動いてきた負荷が一気に襲ってきた。全く情けない。睡眠時間が少しいつもより少ないってくらいでへばるだなんて。
しかし予想通り、転換兼リハーサルでベースギターを大音量気味にガツンとやったら湧き出る力。演奏の狂騒には強壮作用があるのだろう。
この日の孤独部ライブハウス作品「学生1」は今までになく意識的にしっかりと構築していく方向にチーム全体が向いていたように思う。
かしやま君から演出に関する細かいメールが届いたのだなんて初めてだし、役者(今回ははじめましての方も含めて総勢8名の役者での表現)に対する演出も普段ならその人の感性を赴くままに出してもらう方向に進める事が多い彼にしては具体性をはらんだものだったし(それでも演技を見てそのままスタジオ内で演出をつけていく方向性から彼が役者と演奏陣という素材を重んじている事がわかる)、彼が持ち込んだ間接照明に関してもそう。
「音数は出来るだけ減らす方向で」という演奏面への"演出"も結果的に作品に貢献したし、こうしたいああしたいというヴィジョンが見えている人間の演出って他の部分と照らし合わせても納得出来る部分が多い。

それに対して舟橋孝裕名義でのソロ演騒は脱・構築で挑んだ。
今までは明確な朗読内容があって演出もあって「ここが肝」ってギミックもあったりしたわけだが、今回は大筋以外は完全に即興。相手役は面白い事に、孤独部主催かしやましげみつ。つまりあれだ、全く同じ二人が参加した、主導権をどちらが握ったかで出自自体が完全に真逆の作品が同じ日に披露されたわけで、内心これの結果がどのようになるかものを作る人間として興味があった。構築と即興のそれぞれに長所と短所があるのだろうなというのは漠然と思っていたいたのだけれども、やはりやってみた方がわかりやすいに決まっている。

今回は「ドラえもん」を原案とした随分とライトタッチな30分となった。
かしやま君演じる「のび太」が泣きながら部屋に入って来、僕が演じる「ドラえもん」に泣きつく。そして始まる即興。やりながら思ったのが、即興での表現っていうのはその場その場に応じた、一番効果的なものをその場に対して突き付ける事が可能となるフレキシブルさっていうのが本当に魅力的であるという事。
そしてそれは(昨日に限定された話かもしれないが)ある部分では「何をやっているか」ではなく「誰がやっているか」に依存する部分が少なからずあるという事。全てが全てではないだろうけれども、これは演奏に於ける即興、インプロヴィゼーションでも同じ要素があるのではないかと(それこそ前から)思っていた。
個人的に今回のソロ演騒は自分達で設定した目標はクリアする事が出来た。途中で随分と予想だにしない展開になり、前後不覚に陥ったりもしたけれどもそれでもクリアした。面白いものを、少なくとも面白いと思う人間が僕以外には絶無である、という事にはならないであろう30分を作った手応えはある。同時に次の課題もこれ以上なく明確に浮かび上がった。

主催チームの皆さん(なかおちゃんはソロでのサポートasドラミまでも!)、良い機会を頂きました。本当に有難う。共演者も「くそ…ッ!」って拳を握りたくなるくらい良いものをアウトプットしていてもっともっと喉元に突き付けるようなものをやっていこう、と思いました!

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廊下でイベントの進行と同時に製作が進んでいたライブペイント。
ふと見るとドラえもんとのび太。

拙者、接写!

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結局のところ、自分を悩ますのって自分自身の劣等感とか鬱屈した部分なんじゃないのかなと思うわけです。
そういう正体は掴んでてもね、バイオリズムはあるもの、やっぱりナーバスになる時はあるわよね。

ってなわけで気分転換に、ってわけでもないのだけど発売日にエフェクターを購入!

今年のバレンタイン

今年のバレンタインは、スポーツドリンクが体に染み込むように、そんな「なんて事ない」感とともにやってきた。
特別気張るでもなく、「チョコレート待ってます」とか欲しいアピールをしてみれば気持も盛り上がるかなと思ったけれども、そうでもなく。その分、親しい友人、男女どちらともからお菓子を頂いた。料理やお菓子作りにその才能を如何なく発揮しだした友人(♂)のチョコレートは何とバンドメンバー分まであって、フライング気味に頂いたそれは遠征の車中、メンバーの胃袋の中に消えていった。

この日はナトリネのライブであった。
今現在決まっているスケジュールではサポートゴター 鈴木君と僕の共演っていうのはこの日が最後。今回のナトリネのお手伝いで鈴木君と仲良くなれたのは嬉しい事だった。彼のギターも人柄も好きだ。もっと早く仲良くなってれば、とも思うけれども数年後にそう思うよりかはその時より今の方が数年早いってわけだから今からでもきっと遅くないだろう。僕達の先はまだ長い。ああいう素敵なギターを弾く人とはまたバンドを、演奏を一緒にしたいなと思う。
ナトリネのお二人は今月26日に一緒に大阪へ行く。というか連れて行って貰う。引き続き宜しくお願いします。

演奏の前は仕事、演奏の後も仕事で本当にバタバタしてしまったけれども、夜勤を終えて帰宅すると自宅のポストにまたお菓子が入っていた。今年、すでにもう一度くれていたのにまたくれるだなんて気を遣う後輩を持ったものだ。えこ贔屓しようと思う。
バレンタインっていう日にイベントごとになると火がつく人達が一斉にお菓子を作って配るって文化は、単純に素晴らしいと思う。

初、京都二条Livehouse nanoの巻

12日(火)
仕事の後、孤独部にてスタジオ入り。
和音を使ったアプローチを試みる。コードとかリズムとかに自由に取り組める演奏者で在りたい、と痛感する。
深夜はJONNY練。ベース弦の劣化が気に触る程になってきたのでライブまでに張り替えねば、と決意する。皆が皆そうではないと思うけれども僕の場合、自分の耳に入ってくる自分の音が心地良くないと演奏に集中出来ない。
納得出来る美しいトーン、制御しやすい音量っていうのはその瞬間瞬間、場所毎によって違いはするだろうけれども絶対にあるはず。
帰宅後、明け方4時にマウンテンバイクをブッ飛ばして友人宅へ。鍋をやっている、というので早朝未明から鍋を頂いてきた。カニカマ鍋、という新ジャンルの鍋だったのだけどあれだね、カニカマって鍋に入れると最早、蟹。
友人が睡眠不足気味な僕のために滋養強壮に良さそうな味に仕立ててくれた。元からの味でも十分美味しかったのだけど、あれは単純に心遣いが嬉しかった。どうにも眠くなってしまったので就寝。

13日(水)
この日はJONNYで京都は二条nanoへ遠征。
前述の友人宅にて集合時間の一時間半前に起床。うだうだと数十分過ごした後、帰路の道中でベース弦を購入、帰宅後入浴して集合場所である佐藤家へ。
佐藤さんの自家用車でありJONNYの移動の際は専ら使わせて頂いてるバモスの後部座席にて走行中にベース弦を張り替える。張り替え終わってマクドナルドを食べて煙草を吸ってひとしきり喋ったら、気付かない間に就寝。起きると二条の程近くだった。
京都二条nanoの店長もぐらさんとは去年の京都遠征の際にお会いした。打ち上げの席に顔を出しに来られたもぐらさんとご挨拶して、そのまま食事をしながらお話して、nanoでの演奏っていうのを楽しみにしていただけにこの日の演奏は気合いの入ったものになった。
「nanoのステージ上の温度は"その気"にさせる温度だ」と友人が言っていたけれども、リハーサルの段階でその言葉通りだと実感した。あれは、あの場所での演奏は熱が入る。個人的にライブハウスに求めるのって最高の音響機材とか広いステージとかよりも、その場所独特の雰囲気や空気だったり何よりそこに居る「人」だったりする。
リハーサル終了時にこの日の演奏は良いものになるだろうな、と漠然と思った。

本来ならこの日は僕達とnurmuttceaseless lust lastのスリーマンだったのだけれども、cllはメンバー様の体調不良により急遽出演キャンセル、nurmattとのツーマンとなった。
nurmattのムッティー君は偶然にも同い年で先日のmurder murder企画にてchoriバンドで演奏されていた。ヌーマ氏も昔別バンドで篠田君と共演した事があるらしく、こういうのって何だか嬉しいもの。
ツインギターボーカルで、歌声とどちらも巧みなギター演奏が映える格好良いバンドだった。

JONNYの演奏が始まってしばらくすると、フロアの後方、PAブースの中で踊りながらミキサー卓を操作されているもぐらさんが見えた。その横のドリンクカウンターではnanoのオーナー様(この方、毎日毎日仕事をされた後にnanoに出勤、イベントが終わるとそのまま自宅がある滋賀県へ帰られるそう。活力に満ちた素敵な方!人からこっそり年齢を聞いてびっくり。もっともっと若い方だと思ったからだ)がニコニコしながら同じく踊られている。勿論お客さんが楽しそうにライブを観覧されているのが僕は好きだ。だけれどもやっぱり一緒にライブを作り上げる方々が楽しそうなのを見ると、これもまた嬉しい。
あのステージから見える光景はnanoで格好良い音楽が鳴らされる度に繰り返されてきたものなのだろう。幾つものバンドがあの光景にブチ上がってきたに違いない。僕もその一員に加われて光栄でした。
兎に角、やる。良い曲を一生懸命演奏すれば事前に起承転結を考えたMCも、お客様の度肝を抜くようなギミックもいらない。それらは良いライブの+アルファの要素であるかもしれないけれども、それにしたって根幹がしっかりしていればそういうのがなくても音楽は人の心を躍らせ得る。
汗だくになり、興奮の中演奏終了。初nanoでアンコールまで頂戴したのは嬉しかったなあ!

二階のスポーツバーにて打ち上げ、中途意識が途絶える。
帰りの車の中では起きてたよ。四時頃帰宅。本当に良い一日だった。

ここ最近の僕。

ご無沙汰しています。舟橋です。ってそんなにご無沙汰してないか。

ここ最近はスペイン料理を食べに行ったり、自分の加虐趣味にいよいよ確信を深めたり、金森君(KANAMORIN/孤独部 音楽部門)のバンドのお手伝いでスタジオに入ったらドラマーが偶然にも高校の後輩だったり(代はかぶってなかった)、今月24日から非常勤参加する事になったワッペリンでスタジオに入ったり、それら深夜の練習スタジオと職場の改装作業が一致、僕にしては短い睡眠時間の中連日動いていたので風神ちゃん(ワッペリン)に「ヨットさん目が血走ってますよ」と言われたり、孤独部の練習でスタジオに入ったら今度参加する役者さんが高校一年生だったり、実に充実した日々を送っています。

ちょっと今は睡眠時間の削り時、だと思ってる。
もっと力強い生活をこの手に!

アゴタ・クリストフ『悪童日記』

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アゴタ・クリストフ著作『悪童日記』を読了。
まずはアゴタ・クリストフという作家について浅学ながらも少し。
ハンガリー生まれでありながら21歳の時に動乱から逃れるためにスイスへ移住。移住先で作品を書くもそのほとんどが発表されず、現地の言語で作品を書く必要があると感じた彼女はフランス語で小説を書き始める。
そして発表された『悪童日記』は評価され、40ヶ国語に翻訳され世界的に彼女を名を知らしめた。

本作『悪童日記』は戦時中に郊外のおばあちゃんの家へと疎開してきた双子「ぼくら」がノートに書きつけた記述、という形式で書かれている。彼らは名前も明示されず常に一緒に行動し、どちらがどちらか区別もなく、終始一人称は複数形の「ぼくら」である。そして異様なのが作中で彼らが掲げた記述のルール、「主観と感情を排除した記述」である。
例えば「この町は美しい」という記述は正確ではないので書かない。何故なら「ぼくら」からすれば確かにその町は美しく見えたとしても、別の人からすればそれは美しくはないかもしれないから。

後天的に習得したフランス語を使った小説執筆の影響か、勿論意識的なものもあるだろうけれども、この一人称と極めて情緒性を排除した文章表現は物凄いインパクトを放っている。そして面白い事に、ヒロイックな感情もセンチメンタリズムも全てを拒否した、そんな淡々とした文章だからこそ少年達が目にする事象、出会う人達、直面する現実のかなしさや切なさや残酷さが浮き上がってくる。

双子の「ぼくら」も強烈なインパクトを放っている。
彼らは恥部に毛も生え揃っていない児童でありながら「苦痛に耐える訓練」「感情を殺す訓練」「不動の訓練」「乞食の体験」をし、必要なものはどんな手段を使っても自分達で手に入れ、自分達で学習をし、力をつけ、生活していく。夫殺しの過去を持つおばあちゃんはそんな双子を「雌犬の子」と呼び、労働せねば食事も寝床も与えない。けれど双子は嘆くでもなくストイックに自分達の訓練を続け、成長して生きていく。
「ぼくら」は一見サイコパス的な無感情さ、倫理観の欠如を以てして目的を達成する。盗みや恐喝、殺人さえも犯す。けれども彼らはサイコパスではない。彼らは自分自身に忠実な等身大の人間には一種の共感を以て接するし無条件の援助さえも惜しまない。外界を、周りの人間を内に入れないだけで拒絶しているわけではないのがみてとれる。

三部作の一作目である本作、感想が書きづらい。けれども本当に面白い良い作品だと思った。一晩で一気に読んでしまった。勿論続編も読んでいこうと思っている。

「にーさんありがとう」

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撮影は青木カズロー君。

3日は新栄CLUB ROC'N'ROLLにてi GO VS NOT REBOUNDによるワンマン対決。
NOT REBOUDと茜谷さんの関係っていうのは僕からすると片鱗しか見えていないくらいだったのだけど、この日のイベントに最初から最後まで参加してその関係の深さくらいはわかった気がした。
大さんがNOT REBOUNDを去られるという発表があって「唯一誘ってきた後輩は茜谷だけだった」と片桐さんもMCで話されていたけれども本当に長い間、時間を思い出を重ねてきたんだろうなっていうその互いへの愛情と敬意と思いやりが会場にも満ち溢れていた。集まったお客さんも皆、良い顔されてた。
本当の意味でツーマンだったな、とつくづく思う。

この日の色々な瞬間を僕は忘れない、忘れたくないなと思う。
リハーサルの時のリラックスした空気、家でも全29曲練習してきたであろう茜谷さんがリハーサル前後にそれでも楽屋でギターを弾いて練習していた光景、先攻で演奏を開始したi GOの、演奏を始めた瞬間のあの高揚感、JERKBAITの曲を演奏し始めた瞬間から号泣していた柴山社長(ONE BY ONE RECORDS)の顔、NOT REBOUNDのカバー、そのイントロのギターが耳に入り「この曲だけは絶対に失敗出来ない」と背筋が伸びた瞬間、興奮しながらも体がどんどんついてくる、自分の演奏全てをひっくるめてもここ最近で一番良かったあの日のベースギター演奏、演奏終了後の楽屋でその後すぐさまNOT REBOUNDでもドラムを叩くため一呼吸(と言っても椅子に座ってロールケーキを食べるだけだったのだけれど)入れる吹原君(数えてみたらこの日は50曲ドラムを叩いてた。ブラヴォー!)、「パンクとは考えること」と断言された片桐さんの、貫いてきた男だからこそ出るその言葉の説得力、ギターを投げ捨てマイクを手に客席に飛び込んでいく大さんの気迫と表情、この日は一日通して僕にリアルパンクスの親しみやすさと格好良さを提示してくれたこういちろう君(柴山社長「こういちろう君滅茶苦茶格好良かっt「うるせえこの野郎!」で柴山社長もその場にいた皆も全員爆笑してた)そしてステージ脇からリズムをとりながらずっとステージを見守っていたクロさんの横顔、「今日は本当最高すね」と目の周りを濡らしていた篠原さん(スタジオ246NAGOYA)、本篇も楽しそうだったけれども打ち上げでも負けないくらい滅茶苦茶楽しそうにされてた昌吾さん。
全部が全部、最高の一日の記憶だ。この日ベースギターを弾く事が出来て良かったな、と思う。
飲み慣れないビールだけどもこの日だけは飲もう、と決めていた。泥酔して帰宅。最高。

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即興ゲームピース"トリコロール"名古屋メンバーとして演奏してきた。

「即興演奏"トリコロール"っていうのがありまして、参加しませんか」
「何それ!コブラみたいな?興味津津です」

30日(数日前なのにもう先月なのだな。これ、2月2日に書いてます)は今池TOKUZOにて「村上巨樹 即興ゲームピース"トリコロール"名古屋ver.」に参加してきた。
即興ゲームピース"トリコロール"というのは岩手県在住のギタリスト/音楽家 村上巨樹さんが考案した即興演奏ゲーム。演奏者自身によって3組に分かれた演奏メンバーと向き合うように村上さんが立ち、9枚のカードに割り振られたイベントを各演奏者が要求、演奏者内で過半数の賛同が得られればそのイベントが実行、それによって演奏が進行していく、というもの。
このイベントが絶妙で(イベント内容については村上さんの意向もあってここでは伏せておく。そりゃあそうだよ、発明だものな)ちゃんと考えてイベントを要求→採用されれば可能性は無限大。発想次第でどこまでも面白くなるし全体の雰囲気を(演奏を、ではない)それなりにコントロール出来る。このそれなりに、ってのが大事。
もう完全にゲーム感覚。しかも後半は要領を掴んできた各参加者による無茶ぶりだったりそれに対するお返しだったり、どんどんヒートアップしていく。
僕が参加した日の演奏者は7人。
指揮で村上巨樹さん、ギターで臼井康浩さん、エレクトロニクスで小野浩輝さん、エレキバイオリンで金子ユキさん、カクテルドラムで福沢幸久さん、トロンボーンとフルートで小林香代ちゃん、ドラムでケンタロスさん、そしてエレクトリックベースギターで僕。
ドラムのフレーズをベースでコピーする瞬間とかあったり、クリエイティヴかつ刺激的な方々との"トリコロール"は本当に面白かった。個人的に印象深いのは小野さんのエレクトロニクス。格好良かったなあ。

今回の"トリコロール"参戦は小林香代ちゃんからのお誘いによるものだったのだけれど、こういう場にほとんど出ていく機会がなかった僕からすれば即興演奏っていうものを普段からアウトプットとしてやっている方々との演奏は得るものしかなかった。ああいう人達って呼吸するみたいに、言葉を紡ぐように自分の中から音を出すから本当に素敵だな、と思う。

そして"トリコロール"を考案された村上さん。
ご自身は演奏に参加されずとも実は演奏中に一番楽しそうな表情をされていたのも印象的。いつ演奏者からとんでくるかわからない支持をステージ上に常に気を配りながら待ち、進行をアテンドする役割をしながらも白熱していく様にこちらも興奮した。
「プロレス、みたいなものですね」とご本人も仰っていたけれどもあの人のジャッジがあったからこちらも伸び伸びとやれたと思う。ご本人のお人柄も穏やかで温厚で、今回は時間の関係で叶わなかったけれどもまたゆっくりとお話したい。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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