アルコールと野次と歓声にまみれて。

現在午前7時44分、京都から帰ってきたばかりでシャワーさえも浴びていない。
印象深い日であれば必ずその記憶は何年後だろうとも自分の内に残るはずではあるが、どんどんと鮮明さが欠けていくし取りこぼしていく情報も多くなっていく。
僕の場合は、自分自身に関しての記録であるこのブログについてはそういうのって、未来の自分に対して罪悪感も同時に募っていく。何年か前なんて遠征帰りの車中で一人でシコシコ(この表現に卑猥さを感じるくらいはまだ少年の心を捨てきれていない)とブログを書いていたもんな。その頃からすれば、ライブの数日後に自分の中で完全に冷静に振り返れるようになってからブログを書く、というサイクルになっている近頃は、それはもう単純に更新までに感覚を空けるようになったという事なのだと思う。
何が言いたいかっていうと、ここまでは遠征から帰ってきてすぐさまブログを書くよっていう前振りに過ぎない。長くて冗長な前振り。
パイプカツトマミヰズはメシアと人人自主企画「肉3」に呼んで頂いて京都は木屋町に行ってきた。その記録を写真と一緒に振り返る。

京都という街は名古屋のバンドマンなら皆そう思うのかどうなのかはわからないが、個人的には非常に良い距離感にあると思っている。
物凄く遠くもないし、かといって近くもない、車で約2時間、移動疲れが溜まる前に着いてしまう。また、京都入りした時の街並みも実にこう、「京都らしい」。ああ京都に来たんだな、って感じがその遠くもないし近くもない距離感ながら遠征感をグッと増してくれる。ま、どこ行ってもなんだかんだワクワクするし、車で10時間近くかけて行った福岡だって別に苦でもなかった(ちなみに僕は一切運転していないのだが)んだけどね。
ちなみに木屋町って初めて行ったんだけど、Voxhallのすぐ近くだった。あの辺りはライブ以外にもブラついたり仕事で大阪入りした時にも試写室に泊まったりで何度か行っている事もあって安心感がある。
木屋町DEWEY、初めて出演させて頂いたライブハウスだけれども店長さんにご挨拶させて頂いてすぐに「絶対に良いところ!」って思った。で、実際良いところだった。働いてらっしゃる皆様、とても親切だし音も馬鹿デカく(けれども聴いていて疲れない。これって凄い事!)、また演奏もしやすい。必ず、また行く。

それにしても出演者もお客さんも+2000円で飲み放題というシステムだったからか、イベント序盤から酩酊、泥酔してらっしゃる方が沢山いて大変面白かった。目の据わったお客さんに肩を抱かれて「とても良かったよ!」とまるで「なあオイ、どうなんだオイ」と言わんばかりの感じで褒めて頂くのはとてもとても嬉しい事だし、お酒を前よりかは飲めるようになって以来、こういう言い方はナンだけれどもさ、飲みすぎて頭がパアになっている人が前よりか断然愛おしい。
飲み過ぎて潰れてフロアで吐瀉物をまき散らしちゃって、それをライブハウスのスタッフさんとその日はじめましての方と一緒に片付けながら「演奏、凄く良かったですよ!」「あ、有難うございます!」だなんて言いながら一緒に片付ける経験なんてそうそう出来るものでもないし(そして一緒に片付けていたその人がそのすぐ後に嘔吐して潰れるという連鎖)、何よりあの場にいた人がそんなのに眉をひそめるような余裕さえない程に酔っ払っているっていうシチュエーションが尋常じゃなかった。フロアにいる半分以上の人間がアルコールまみれになっている様は痛快でさえあった。

そんな中、今までパイプカツトマミヰズに於いては京都GROWLY店長として向き合って下さった安齋さんが遂にバンドマンとしてその正体を現した!


ふつうのしあわせ、度胆を抜かれたなあ。御三方、全員が全員プレイヤーとしてスキルが高く(例えアルコールまみれでも鈍らない!)、それが音楽的に結実している様っていうのは実に理想的で、嗚呼、我々もかくありたい。
名古屋にご招待する使命感に駆られております。先輩方、次は名古屋で戦りましょう。


沢山のアルコールとそれによって発露する欲望、嬌声を吹き飛ばすような勢いでフィードバックノイズと絶叫で始まったメシアと人人は、何だろう、本人達も必死の形相で物凄く切実なものだろうにドリーミーでポップで、僕ぁ観た事はないけれど「きっとMY BLOODY VALENTINEの轟音ってこんな感じなのかな」と勝手に思った。アルコールによってふにゃふにゃになった各務君も「マイブラみたいだね」って言ってたからきっとそういう風だったんだろう。
精神的には尖っているけれども耳障りでない、包み込まれるような爆音。リズム。
メシアと人人、ナイスギグ。きっさんは記憶ないって言ってたけど。

終演後、iPhoneを無くされたお客さんの捜索の手伝いをしたりバンドメンバー分の機材を駒田君と二人でハイエースに積み込んだり潰れたメンバーを無理やり起こして車に運び込んだり、等々。
ここまで楽しくやれたのは京都のナイスな夜だったから!その状況を作り上げたメシアと人人、本当にお疲れ様でした。そして有難う。
京都よ、我々は必ず戻ります。


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エリクサーの弦はまだまだ死なない。

今日は新栄CLUB ROCK`N`ROLLにてパイプカツトマミヰズのライブ。
ボランティアメンバーの各務君は別の場所でライブがあるというので彼を除いた4人での演奏。
それぞれが少しずつ創意工夫すれば、演奏陣一人の不在というのは可能な範囲でまかなうことが出来る。少なくともそう思ってられなくちゃやってられないし、そもそもライブという場所と時間に於いてそういう形式的な部分での完全さを追求するというのは僕達からすれば多分、窮屈な事なんだろう。
いや、実際5人で演奏出来ればそれにこした事はないんだけどね。
吉田君は自らの失恋の痛手に塩を塗り込むようなMCをしていたし、それに対するリアクションはステージの上からは窺えなかったけれども、パイプカツトマミヰズに於いてはきっと演奏とMCに於いて相関関係はない。解離してしまっている。
これでも昔は流れとか意識しちゃってたんだ。
時間が流れれば考え方は変わるもので、音楽を演奏しているというのに人柄やエトセトラが顕在化する(大事なようで、でも事実はそれだけなのだ)MCに必要以上に拘るのは何だか僕達に於いてはナンセンスな気がしてきた。どんな話をしたって曲に繋げる事の方が稀だし。
流れや空気で澱むような、そんな安いものをやっているわけでもないのだから。

時間は遡る。
ライブを終えてちょっと早いけど疲れたし帰ってダラダラするかってなったけれども、その十数分後にそうするよりももっと良い夜を、と友人達と地元の居酒屋にて飲食をした。

その丁度24時間前には僕は汗だくになりながら自転車を漕いでいた。
延々と、ブツブツと独り言を言いながら(音楽を聴かない代わりだ。頭がフル回転している証拠)街灯さえもまばらな辺りを選んで走る。そりゃあ好き好んで独り言と夜中のサイクリングを楽しんでるんだ、そんな姿は知らない人に見られたくはない。
コーヒーを「劇薬だなあ」と思いながら胃袋に入れて、友人の話す友人の自殺の話を聞いた。かれこれ30年間生きてきて友人知人が3人は自殺した。きっとそういうものなんだろう、と思っているけどもやっぱりどうして、そんなものはなくなればいいなとその人達の事情も知らずに思う。
無責任?エセヒューマニスト?多分そのどちらの要素も兼ね備えている論旨だ、これは。

悲しいこともあるけれど、私は元気です。

舟橋、怒涛の3連休の巻。

世の中は三連休、しかし舟橋は三連休初日はストイックに仕事に出勤。や、代わりに平日が休みだったから全然特別でも何でもないんだけど。
仕事が立て込んでいるのでガツガツと超勤をしたら、手当てがしっかりとついているにも関わらず課長が晩御飯をご馳走してくれた。内緒にしておけ、と言われたけれどもすいません課長、書いてしまいます。


400gのサーロインステーキ、うっっんまあああああああ!!
4000円もするステーキなんてそうそう食べられないもんだからすっかり興奮してしまった。ステーキって今まで何となく焼き加減をミディアムにしていたんだけど、レアって旨いね。肉をしっかり食っている気分になる。

日曜日は朝から資格試験へ。
出来は、まあ、なんだね、そういう野暮な事は書かない。つまり自信がないという事だ。
試験が終わり、自分へのご褒美とかこつけて近所の大型質屋にて前からずっと狙っていたファズを購入。これはまた改めてご紹介しますね(記録をつけなければいけない機材ばかり溜まっていく)。
で、夜はMoNoSiRoのスタジオ練習(関西方面の皆さん、お邪魔する事になりそうです)からの、金森君手製の梅酒の試飲会。なんでも今年漬けたものが良い感じに漬かったそうで、それを飲んだり数年前のものを飲んだりはたまた杏子酒を飲んだり。果実酒ってアルコール度数の割に嫌な感じに酔っ払わないな、と気付いた。試飲会という割にはしっかりとおつまみがあって、大変美味しゅうございましたよ。
終電の時間には解散になる、大変健康的なお酒の席。

本日月曜日祝日は自動車学校にてAT車体験。あれって本当に素晴らしいね。

「教官教官!僕、初めてちゃんと運転楽しいって思ったかもしれません!」
「フフフ」
「いやあ凄いなあAT車凄いなあ!これ良いなあ!」
「舟橋さん、今この国の90%はAT車ですよ」

最高じゃないか、AT車。免許はちゃんとマニュアルで取得しようと思ってはいるものの、AT車にグッと心惹かれる30歳。
そして、夜はオレンヂスタの稽古にお邪魔する、というか今月末に行われる公演「白黒つかない」の劇中歌のレコーディングに参加してきた。
その、なんだ、ボーカルとして。
僕も最初にお誘い頂いた時は驚いた。今までオレンヂスタさんからお誘い頂く時って大抵ベースで(正確にはベーシスト役としてちょびっと演技して演奏もする、とか日替わりゲストで即興演奏をする、とか)参加してきたわけなのだが、まさかボーカリストとして呼ばれる事があろうとは。

「歌、歌った事ないですよ!普段ライブの時だってコーラスさえほとんどしないのに!」
「いや、あのベース演奏に向けるパッションをそのまま歌に向けたらやべえ事になるかな、って」

そんな無茶な、とは思ったけれどもできません、だなんて言いたくないし今年は挑戦する年だって決めてたし何よりお誘い頂いた事が嬉しかったから、念を押した上でやらせて頂く事にした。
で、音源データと楽譜と歌詞が送られてきて、聴いてみて僕は愕然とした。...難しいでやんの。
再生速度を落としたりしつつ、精一杯予習しておっかなびっくり、レコーディングに参加したわけだ。
しかし心配は杞憂だった。流石名演出家ニノキノコスター姐さん。「まずは普通に歌ってみてください」と言われた通りに普通に(僕の普通=下手、である。地声で大声出すだけみたいな感じ)歌ってみた後に「じゃあ、こう(ベースギターを背中弾きする仕草をしながら)いう感じで、こういうのやる時の気持ちで歌ってみてください。あと眉間に皺寄せて!」

で、やってみた。
なんだか、歌の上手い下手は兎も角として、普通に歌うより曲に合う気がした。
ニノさんとしても良い手応えな様子。かくして素人ボーカリストに素晴らしい演出が施される事で、舟橋、ボーカリストとしてのレコーディングミッションを終えたのであった。



こうやってしっかりとブログに書いておくと駆け抜けるように過ごした3日間も、どうにか記憶の片隅にぶら下げておく事が出来そうだ。

最近観たゾンビ映画をバババッと書く。

昨夜の事である。
職場で格好良いツーブロックのお客さんを見かけてから腹の底に「近々ツーブロックにするか!」という静かな情熱が燃えていたのだけれども、ついにそれが本格的に燃え上がった。
髪の毛を切る時は大体衝動的である。「今夜切りたい、今すぐ切りたい」、そんな衝動を胸に家に帰る。バリカンも自宅にあるしいっちょやってみっか!兄にバリカンを奮って貰った。
「こんなもんか?」
「もっと!」
思えば、兄の言葉に従っておけば良かったのである。

壮絶に失敗。
翌朝、僕は近所の午前8時45分から営業している理髪店に飛び込んだ。
「表を歩けるようにして下さい」
出来上がったのは見事に似合わないソフトモヒカン。いや、理髪店の店主の腕はとても良かった。鋏と櫛を小気味良く使って手際良く、表が歩けないような状態だった僕の頭髪を復活させてくれた。問題は僕の顔にある。あと発作的にツーブロックにしようとした頭の中身。
反省しろ、自戒するには丁度良い。鏡を見ればそこに反省すべき現状が写っているのだから。

さて、ここ最近は夜な夜な映画を観ている。初秋と言って良いだろう、涼しくなってきたし芸術の秋と洒落こんでいるわけだ。今回はテーマを絞って、というかぶっちゃけ数年前からハマっているあるジャンルの熱が再燃、それに絞って映画を視聴している。
すなわち「ゾンビ映画」。
元々、僕のそれなりに多くある趣味の一つ「試写室通い」(これについてはまた改めて書く事もあるだろうけれども、僕は遠征先で他のバンドメンバーがホテルに泊まっても単身そうせずにしけこむ程、所謂ビデオ試写室が好きである。特に日本昔話の中でも相当にポピュラーな、あの、そうまさに今の僕の頭のように刈り上げてある、おかっぱ野郎の名前を冠した全国チェーンの試写室が大好きである)でも重要な位置を占めるゾンビ映画だが(2時間パックでDVDが6本、このうち2本は"挑戦"、2本は"前進的"、1本は"安全牌"、残り一本が"ゾンビ映画"なのである)、そこで観た名作達はあの四角い暗がりの正方形の箱の中、スタンリー・キューブリック風に言うならば「エッセンスを失った」僕の倦怠感を多くの血飛沫と腐った肉、そして悲壮感で満たしてくれた。
性欲とモニターの中で繰り広げられる忌まわしい食欲がリンクするわけではないのだが、何だか妙にホッとするんだよ。事後のゾンビ映画って。

で、本格的に心を奪われたのはロメロ監督の「DAWN OF THE DEAD」、このブログでも以前書いたけれどもあの緻密で、後のゾンビ映画に影響を及ぼしたシナリオ展開、血みどろぐしゃぐしゃというよりかは静かでダークで陰鬱なテンション、そして人間ドラマ。ゾンビ映画って観る前の印象程グロにはしってもいないし、ゾンビ映画の中でもまたジャンルが細分化されるように(何なら恋人と笑って観られるようなのもある。「ショーン・オブ・ザ・デッド」とか)実に奥が深い。
で、数日前に奮起して、その先が長く奥が深いゾンビ道にちょっと足を踏み入れてみようと思った次第。
ここ数日で観たゾンビ映画の感想を備忘録代わりにここに簡潔に書き記しておく。

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『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』
1968年公開、モノクロ映画。
後に「ゾンビ三部作」と呼ばれるロメロ監督の記念すべきゾンビシリーズ一作目(前述した『ゾンビ』は2作目にあたる)。
「ゾンビに追われ一軒家に逃げ込んできた人々の恐怖の一夜を描く」という所謂ワンシチュエーションスリラーなのかな、派手な描写もあまりないけれどもラストの突き放した感というか、いきなりこの監督は何て目線で人間を観てやがる!と思った。ゾンビ映画の始祖的な扱いを受けている印象だけれども、にも関わらず実に捻りが利いている。

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『死霊のえじき』
ロメロ監督によるゾンビ三部作の3作目。
地上にゾンビが蔓延して、一部の残された人間(軍人、科学者、民間人)は地下の施設に立て籠もっていた、ってところから始まる。ロメロ監督の作品って一作目の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』も『ゾンビ』もこれも「ゾンビだああああああ怖えええええええ」っていう映画ではなくてゾンビが登場したシチュエーションの中で人間ドラマを描くのが目的なんじゃないかって強烈に感じるのですよ。これも凄く苛々させられる、人間に。
ただ勿論残酷描写もトム・サビーニ(ロメロ作品は勿論、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』のセックスマシーン!)先生が担当されている事もあって相当気合が入ってる。思わず「おっほお!」って声あげちゃったもん。
この作品で描かれる「自我が芽生えたゾンビ」が次に書く作品に繋がっていくわけですね。

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『ランド・オブ・ザ・デッド』
2005年、ロメロ監督作品。
人類はゾンビが蔓延した世界に完全に適合していて、要塞都市みたいなのを築いちゃってる。一部の富裕層は高層ビルの中に安全な居住空間を築いており文明人の生活を取り戻しているけれども、一方そのビルの外の世界ではスラムみたいなのが出来上がっていて貧しい人々はそこで生活している。で、壁の外にはゾンビ、って世界観。
自我が芽生えたゾンビのリーダー率いるゾンビ軍団が学習しながら要塞都市に入ってくるよ!だけれども人間達も人間同士性懲りもなくお互い争ってやがるよ!って作品。
何故だ、何故テンションが落ちたように感じるんだ...!

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『ゾンビランド』
いやあ、最高!
良いバランス感で「ゾンビ」+「青春」+「コメディ」+「アクション」が混ざり合ってる。何が凄いって監督が全然ゾンビマニアじゃないそうで。の割に主人公が守ってる「ゾンビが蔓延した世界で生き残る32のルール」がゾンビ映画への視聴者目線からの良いツッコミになっているのが面白い。
ほとんど予備知識なく観たんだけど、あの大物ハリウッドスターが実名で登場した時には舟橋も大喜び。
続編の企画がとんじゃったそうだけど、残念。あー、でもそれでもこの一本が素晴らしいからそれでも良い気もする。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』と並んで肩の力を抜いて観れる良作。

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『デッド・スノウ2 レッドVSデッド』
「皆で雪山に遊びに行ったら雪の中からナチスのゾンビが出てきて僕一人だけ生き残りました」っていう映画『デッド・スノウ』のまさかの続編。監督がナチスゾンビを気に入っただけじゃないのっていうくらいのテンションで大暴れするナチスゾンビ!
前作はあくまで人間として戦って(逃げ惑ってもいたけれど)主人公がナチスゾンビの右腕を移植されて一気に強くなり、ある能力まで身につけちゃうっていうのがもう普通のゾンビ映画を作る気はあるかって?F××K!みたいな気概も伝わってくる。
きちんとグロいし、変なカタルシスもあるし、最後は何故だか感動してしまった。していいのか、あれで感動を。

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『ゾンビハーレム』
「仲間の一人が離婚の危機だから男だけで女ばっかりの街へ行って男の威厳を取り戻そう!」というわけで集まった5人(+1名)のうだつのあがらない中年男達。で、いざその女ばっかりの街へ行ってみるとそこには何故か女にしか感染しないウイルスによって町中ゾンビだらけに!
設定とか真相とかどうも良い、俺はこれがやりてえんだ的なノリを感じつつも、邦題から受ける印象の3倍くらいは真面目に作ってあるゾンビ映画。何より多くのコスプレ(?)で登場する女ゾンビ達を観ているだけでも楽しい。
適度にグロいし。
男仲間って頭悪いけど最高だよな!っていう妙な楽しさがある。大人の修学旅行+ゾンビ的な?
違うか。

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『デッド・フライト』
旅客機の中でゾンビ、大暴れ!
それだけ。って言っちゃうと身も蓋もないけれど、わりかし結構、本当にそれだけ。なんていうかオチも読めるし変な捻りもない。わかりやすけりゃいいんだよ!って感じのゾンビ映画。
「そんな!無茶な!」ってシーンが幾つかあって、それが楽しい。

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『ゾンビ革命-フアン・オブ・ザ・デッド』
キューバ発、ハイテンションゾンビ映画!
40歳にもなって仕事もせずに「俺はやれるんだよ」と嘯いちゃう、結構わりかしアウトな大人フアンがゾンビが大量発生したキューバで大活躍!「貴方の愛する人、殺します」という、ゾンビ始末代行業を初めて一攫千金を狙うのだが、って作品。
ラテンのノリってこういう事なのかな、いや、違うだろと内心ツッコミつつ、けれどもこの作品には妙に乾いた感じと熱がある。テキーラとかグイッと煽りたくなるような、そんな感じのゾンビ映画。
これがね、結構良作なんですよ。コメディ要素も強くって「そんな馬鹿な!」ってなる瞬間もあるんだけど、でもきちんと丁寧に作ってある。グロ描写も然程強烈ではない、というか毒ッ気の方が強くって気にならない。
駄目な大人同士の友情に適度に胸を熱くさせられ、泣きそうになって泣かされない。そのバランス感も個人的には好きです。
ゾンビ映画で散見される(とかくこうしてバババッと観ると近年の作品に多い)男同士の友情って、妙にゾンビと相性が良いから不思議だ。

MOGIFESに出演した話。

パイプカツトマミヰズは8月30日、高円寺にて行われたMOGIFESに出演した。
MOGI君は東京でパイプカツトマミヰズが演奏する度に何度もライブを観てくれていて、時には機材トラブルに誰よりも早く気付いて飛び込んできては颯爽とシンバルやら直して最前列に戻っていく、その姿が実に印象的だ。
ライブの空間をライブとして、音楽を楽しんでいる好青年。
あれは新宿motionでの事だったと思う。演奏終了後の我々にMOGI君が「音楽フェスをやるから是非出て欲しいんですよ」と目を輝かせて声をかけてくれた。自分に声をかけてくれた人のフルネームさえ知らなかったけれども、そんな眼前の男は僕の見る限りとても信頼がおけそうな人物だったので即答で答えた。勿論「日程が合えばね!」と社会人バンドである以上避けては通れない大前提も提示はしたけれども(僕達が県外に出るのはその99パーセントが土日か祝日です)。
で、それから半年以上経った頃、正式なオファーがMOGI君から来たと渉外担当の駒田君から聞いた。そりゃあそうだろう、MOGI君はきっと、約束を反故にしないだろうと確信があった。
あの、新宿motionで即断した時の気持ちそのままに僕達は出演を決めたのだった。

しかし出演を決めてから、予想外の出来事が発生した。
ドラムの駒田君がある日、言いづらそうに僕に打ち明けてきた。「MOGIFESに出られなくなりました」。
聞くと同日、東京出張が入ったという。彼は最大限の努力でその出張をはねのける事が出来ないか、またはライブの時間だけでも抜け出す事が出来ないか苦心したそうだ。だが会議の時間は演奏時間とドンピシャに被っており、駒田君の演奏は実現不可能となってしまった。誰よりも駒田君が無念だったろう。彼もMOGI君とのやりとりを通じてMOGIFESへの熱意は高まっていただろうから。
駒田君と話し合い、我々は異例のボランティアメンバーとしてドラム駒田メンバーの代打を立てる事となった。
声をかけた梶藤君(ex.ナトリネ)は快諾、それまで経験した事がないような音量での演奏を強いられたにも関わらず見事に曲を憶え、少ない練習時間でバンドのあの感じ(グルーヴっていうのも抵抗がある、多分これはやってる本人達しかわからないけど、あの感じ)に違和感なく合わせてくれるように馴染んでくれた。
ボランティアメンバーとして既に何度も参加して貰っていた星野ゆりさん(里帰り)は最早手慣れたもの、彼女特有のポジションさえ築いた感さえある。そして、兎に角可愛い。行きの車中でうとうとしている様とか相当可愛かったよドキドキしたもん。

しかし駒田君の穴はデカかった。まさか誰も、駒田君から物販を引き継ぐ事を忘れていたなんて...。
全員集合してその事実に気付いた時、一瞬思った。「物販なしでMOGIFESか」と。覚悟を決めかけたけれども、それじゃあ素敵な催しに呼んでくれたMOGI君にも申し訳ないし彼の分もやってくると心に誓った駒田君にも申し訳ない。とりあえず吉田君の自宅PCから音源データをアップロード、東京に着いて顔合わせが終わり次第舟橋、梶藤、今回は(も)敏腕ドライバー兼諸々手伝う兼お弁当係として同行してくれた九鬼の3名は漫画喫茶へ向かった。
CDを増産、増産、増産。

九鬼「眠いしだるい」

前述の新栄トワイライトから仕事、早朝からのハイエース手配と身も心も摩耗しきった九鬼君の「先に行ってください」との言葉を受け止めて、先に高円寺へ戻る。
定刻がやって来た。転換作業を終え、いざ演奏。フロアを見ると沢山のお客さんが集まってくれている。ステージ上のメンバーも良い感じにラフで、良い感じに燃えている(ような気がした。あー、いつも通りだったかもわからんね)。
演奏を始めるといやあ、やっぱり良いですね。少し前まで新栄トワイライトで演劇ばっかり作ってたもんだからこう言っちゃなんだけど、やっぱり演奏活動も大好きだわ、俺。滅茶苦茶面白い。ぶん回すような演奏を見せつけるつもりでベースを弾く。持ち込みアンプがケーブルの関係で使えずに、咄嗟に作った常設アンプの音は自分の中でもギリギリ及第点、こういう日は音が出てればあとは気迫で補うべし、って気概だったけれども、その割り切りも良い風に作用したかどうか。
膨れ上がったローにすぐにフィードバックを起こしそうになるベースアンプにニヤニヤしながら格闘していくっていうのは決して万全の状態からの演奏ではないのかもしれないけれども、その場のシチュエーションをぶん殴るつもりで弾くっていうのも一つのクリエイティブな行為だな、と感じた。ポジティブな気持ちさえあればどうにでもなるもんよ。

吉田「今日はですね、正直言うと物販を忘れまして東京についてから用意しています。あー、間に合うのk」
「あります!!」

MC中にフロアから起こる声。そう、九鬼は戻ってきた。しっかりとその手にCD18枚を携えて。
かくしてMOGIFES限定仕様「ジャケットはお客様の似顔絵を吉田が描きます ほめ殺しe.p」が誕生したのだった。
お客さんにも喜んで貰えたようで良かったです。


なんだかんだでちゃんと描く吉田メンバー。
目が本気過ぎる。


SAXRUINS、怒涛の如し。
お客さんも皆思い思いの身の委ね方をしていたけれども、本当の自由がそこにはあった。そして吉田達也さんの演奏はオーケストレーションのようでした。奇抜なセットってわけではないのに豊富な音色、変幻自在なダイナミズム、正確でありながら情熱的なドラミング。良いもん観た!


大トリは主催者MOGI君=MOGIKOJIN。
この日、恐らくは一番の盛り上がりっぷりからも彼があの場にいた人達から愛されているのが本当によくわかったし、彼が成した事をどれだけ皆が楽しんだかが伝わってきた。最高じゃん、MOGI君。

意識を失いながら、名古屋モドリ。

新栄トワイライトvol.1 を終えて。

やあやあ、どうもご無沙汰しています。
ここを定期的にチェックしてくれている向きが一体どれくらいいらっしゃるのかは実際のところわからないから尊大な事は言えないけれども、更新の間が空いてしまって人の顔色とかよりも、流れてしまった時間に申し訳なさを感じます舟橋です。
8月21日、28日と両木曜日、2週にまたがって新栄CLUB ROCK'N'ROLLにて「新栄トワイライト」という演劇イベントを行った。
かしやましげみつ(孤独部)、田中みな(または田中/ゲボゲボ)、右角81(ゲボゲボ)という名古屋の小劇場を中心に活動する3人とライブハウスを中心に活動する僕によるある種の「混成軍」による、新栄CLUB ROCK'N'ROLLでの恐らくは史上初の(過去に僕仕切りではやった事あるけれども、あれは本質的にそういう性質ではなかったというか)演劇イベントである。
今回の話、意外にも発起というか「こういうの面白くないか」と投げてきたのは新栄CLUB ROCK'N'ROLL ホンダさんだった。
自分が好きな場所で好きな事をやるという事にはメリットデメリットなんて計算をする以前にとびついてしまう習慣がある。というか僕が喜んでやれる事っていうのは大抵がそういう、脊髄反射的に「面白い!」と思える事だ。
新栄CLUB ROCK'N'ROLLでの「演劇上演」経験があり、かつ名古屋の面白い劇作家、役者陣にも詳しい3人だから人選は比較的サクサク進んだ。人選、日取りが決まって以降の所謂なんていうの、制作?の部分に関しては「どうせこの4人、出演も兼ねちゃってるから本番近くなったら余裕がなくなってくるんじゃないか」という事でバックアップ要員として呼んだ九鬼君がヒーヒー言いながら(本当にすまん、真剣にすまん、まじすまん)やってくれた。冗談抜きでこの人がいなかったら公演として成立していなかったと思う。

正直な話ね、お芝居を観るのに適切(このニュアンスって非常に微妙なあんばいである)な環境ではないと思うのですよ、あそこって。客席の真上に空調ついてて低い音でゴーゴー言い続けているし、当然ドリンクカウンターは営業しながらやらなきゃいけないから洗い物の音も時折聞こえてくるし、完全な暗転(これは逆に劇場に行った時に「暗転が本当に暗い」と驚いたくらいだった、ライブハウスに慣れてる僕からすると)なんて出来ないし照明にも制限があるし出はけも頭を使う。あ、挙げた中の幾つかはやる側の発想ですね。
しかし、それでも単純に「場所+演劇」とかそういう要素ではなく、面白い公演になったと自負している。40用意した座席もほぼ満席で、広すぎず至近距離過ぎずかといって遠くもない距離感で上演される作品達。
2週にまたがる事で独特の色も出ていましたね、生き様を見せつける一週目、ポップに振り切った二週目。
劇場でやればいいじゃん、単純にって話では勿論あるんだけど(いずれは自分が劇場で作品をやってみる事を視野に入れた上で)、あの「色々と剥き出しになる」空間を面白がっていきたいと個人的に思っている。
ご来場頂いた皆様はいかがだったでしょうか、お楽しみ頂けたのなら運営としてこんなに嬉しい事はありません。

さて、二週目は僕は出演者として四組中、最後の一枠を上演させて頂きました。
劇団Duの城山友香さんを迎えて「彼女が薬を飲んでから」という約25分の短編二人芝居を上演。
最初はこのタイミングでしか出来ない、所謂「演劇に片足突っ込んでる僕が、片足しか突っ込んでいないからこそ言えるツッコミを全部言う」みたいな作品(城山さんをたった一人の演劇部員に、僕が演劇部の臨時顧問教員として出演する予定だった)をやる予定だった。実際脚本まで書いたのだけど、最初の稽古の時のインタビューというか城山さんへ再度理解を深めようと仕掛けた雑談にて城山さんの思わぬ一面がもうとてもとても面白くて、僕はその30分後には「脚本捨てる!」と宣言していたのでした。そこから城山さんを想定して最後脚本を書いて、個人的にもお手伝いをして貰った九鬼君に諸々の道具製作を頼み(ここでも睡眠時間を削っての必死の作業、完逐。有難う本当に有難う)、稽古を重ね(そういえばきちんと稽古を何度も何度もするのも初めてであった)、当日に臨んだ。いやあ、楽しいもんだね、演出作業!今回一番楽しかったのは城山さんに演出をつける瞬間だったかもしれない。
結果的に二週目の作品達の中では所謂一番「演劇演劇しい」な作品になっており、でもご来場頂いたお客様にも喜んで頂けたようで本当に良かったなあ、とそんな風にホッと胸を撫で下ろしています。
これからも頑張ろう。


稽古中の私達。
可愛らしくて素敵な役者である若い女の子にデレデレする私。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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