新栄トワイライトvol.2 を終えて。

二週に跨って行われた「新栄トワイライトvol.2」が終わった。
有難い事に二週とも満員御礼、立ち見のお客様も出られた程でこれは携わる人間としては本当に嬉しい。
ご来場頂いた皆様、本当に有難うございました。観辛かった方もいらっしゃったかと思います、申し訳ありませんでした。
運営一同、今回の反省を次回に活かして参りますのでご期待下さい。
さて、簡単ではあるけれども各週の出演者の簡単な感想を僕目線で。


一週目
ゲボゲボ「おおかみとさんびきのこぶた」
今回は田中みなさんが作・演出という事でゲボゲボテイストなんだけど田中テイストでもあるよっていう。ゲボゲボテイストを意識した田中さんの作品を観る事で普段の田中さんの作品との差異や共通項を垣間見たりして、つまりやっぱり田中さんはゲボゲボの中の人なんだねって感じたりした。
田中さんっておおらかな人柄なんだけど、ものを作る時って結構計画的というか、緻密に周りの状況とかも考えた上で作ってる気配が今までの付き合いの中からも散見されていて、今回も一組目からエンディングかよ!もう一週目フィニッシュ感凄いよ!みたいな終わり方は実に田中さんらしかったと思う。後で話を聞いたらやっぱり計画的だったし。
あと右角81君の演技が面白かった。もっと役者やってよ、って思った。
あとこれは作品を反芻しながら思ったんだけど、田中さんの作・演での作品作りって参加する側としてはやりやすそうだな、楽しそうだなって思ったりもした。あの人達稽古の後、杏花村(@新栄)よく行ってたみたいだし。

シバ×イバ!!「シバとイバの大冒険~不思議なガーラ~」
出たよ天才(劇団んいい×相羽企画)二人組。誰かが「その組み合わせで面白くないわけないじゃん!」って言ってたけど結果的にやっぱりこの二人組で面白くないわけがなかった。どころかその言葉では足りない程に面白かった。
相羽君ってその場の空気を読んでノッたりハズしたりが巧い人なんだろうなあって思っていたけれども、この日も如何なくそれを発揮。そして椎葉君は面白いだけじゃなくて演技の基本水準がとても高いのできっちり感動もさせられる。面白いけど。で、結果的にこの二人によるコメディはコンビニあるあるから始まってきっちり大笑いして感動も出来ちゃう、スケールは小さいけれども壮大なミュージカルに着地したのだった。個人的にはこの日の簡単な打ち合わせだけで「青」と「緑」で某コンビニチェーンを表現した菊地紗矢さん(今回団体付の照明オペさんが不在だった全団体の照明を快く引き受けて下さった)も凄く良い仕事っぷりを披露していた。彼女の才能を端的に表現した瞬間だったと思う。

ジェット達
個人的に作品内容もそうだけど場内が一体どうなるのか、それが一番楽しみだったのがジェット達さん。
新栄トワイライトvol.2を催すにあたって運営一同「是非に」とプッシュしたのもこの方でした。ライブハウスでの演劇イベントっていう事にアイデンティティを求めているわけではないけれど、普段ライブハウスや小劇場以外の場所で単身パフォーマーとして活躍されているジェット達さんが、小劇場に観劇しに行かれている皆様にどのような衝撃を残すのか。ライブハウスを本拠地とする身としては本当に楽しみにしていました。
結果、客席の様子としては「戸惑い」→「笑い」→「最終的には、恋する目つき」というあの達さん所見の人ならばほぼ間違いなく連れていかれる、感情のランデヴーに陥っていたのでした。
最高だったなあ。小道具らしい小道具もなし、派手な照明もなし。それでも一番「絵」が観えるのはひとえに達さんの表現力の賜物だと思います。時間と空間の操作もお見事、流石です。

廃墟文藝部「私は小綺麗なゴミ箱」
コメディ回、にならなかったのはこの人達が最後に出てきたからですよ廃墟文藝部。
反射神経や即興性や或いはフィジカルな部分だったりが印象的だった前述の三団体と、結果的に「計画と構築」で臨んだ廃墟文藝部の組み合わせって凄くバランスが良いというか。廃墟文藝部にここで〆て頂いてイベントとして一週目は大変美しく終われたのではないかと、そう思っています。
そして正直に申し上げるとすいません、廃墟文藝部、ほぼほぼ初見だったんですよ。で、前々から「名古屋の若い人達から支持される」とか若い人の口から直接「廃墟が好きです」と聞いたりしてたんだけど、成程成程、これはそうかもわからんね、と。別にこれは若者好かれそう=若者以外には好かれない、って事ではなくて。あの瑞々しい感じとか切ない感じとか、それが綺麗に収束していく感じっていうのは思春期の感性のそれですよ。主宰のコン太君、そういう感覚をそのまま脚本や演出に落とし込む精度を意識してるんじゃないのかなって思ったりもするんですけれど、どうですか。違いますか。

二週目
未来永劫可愛い「わたしひとりだけが尊い」
観劇直後に作り手の人と話したくなったりする事って誰でもあったりすると思うんですけど、今回特にここが強烈で。
やがしろのりこさん、一体どういう心境でこれを書いたのか、と。
詳しくはここで言及するのもオツじゃないのでやめるとするけれども、この作品って女子の精神とそれに深く関わる肉体と存在と、女子そのものを(かなり極端な物言いかもしれないけど、これ)描いた作品だったと思うんですよ、限定的な状況ではあるけれども。だけども凄いなあ面白いなあと思ったのは同時にこの上なく(ある種の、これまた非常に限定的な)男性を描いた作品だなあというところで。僕も全く同じではないですけれども非常に限定的な体験がないわけではなくて、それに対して自分なりに思索をしたりもするのだけど、こんなに自分達の事を理解しており女子目線で一つの回答を突き付けてきた作品が今まで他にあっただろうか、と感銘さえ受ける程でありました。
お見事。

オノウチ規格
僕はね、緻密に表現されてテンポ感もちゃんと計算されていて気付いたらノセられていてきっちり掌で踊らされちゃっててああ楽しかった!みたいな作品が大好きなんですけれど、こういう剥き出しの精神性とそれを活かす演出で襲ってくるような作品も嫌いじゃないんですよ。むしろ人ってバイオリズムによって嗜好が変わるじゃない、そういうのによってはこういうのしか受け付けない時だってあるわけで。
オノウチ規格、恐らくこの日の中では最も賛否両論わかれそうな作品、演出だったわけなんですけれども僕はオノウチさんって、きっと「怖い」人なんじゃないのかなってなんとなく思ったりもした。冷静にあれを作っていたんだとしたらなんたる純度。孤高であり続けるつもりか、と。
許されるならばどこまでが計算なのか、ちょっとじっくり問い詰めたいくらいのモチベーションであります。でももし全てが計算だとするならば、僕はそういう事する人大好きだよ。

舟橋孝裕「地球より愛をこめて」
僕ですね。作り手として書きますね。
当初浮かんでは消えていった雑多なアイディアの中から明確に「こういうのやりたい」と今回の脚本が頭の中でなんとなく形になりかけた時に妄烈キネマレコードの芝原君と一緒にやりたい、と強烈に思って。でも本公演前だしなあ絶対忙しいよなあ、とダメ元でお誘いしたらまさかの意欲的なお答え頂きまして、舟橋歓喜。稽古や物作りに対する姿勢も(勝手ながら)通じる発想があるのでは、と思っているのだけど(あと反射神経が滅茶苦茶早い、というかギンギンしてる)、彼とそこまでガッツリ組んで一緒に作品作りに向き合えた事をまず感謝します。芝原君、君との共同作業は最高に楽しかったし、今回大いに楽しませて頂きました、有難う。
さて。
前回やってみてからなんとなく自分の中で「作演に集中したいんじゃないだろうか俺は」という思いが漠然とあって、で今回は結果的に確かめる事となったな、と。やっぱり脚本を書きながら見えてくる光景っていうのがあってそれを役者さんと作る際に生まれてくる差異、これが面白いわけでその差異を時には膨らませたり時にはスマートにしたりっていう作業や、Aという地点にいってほしいなあと思っている時に「Aいって」ではなくでは何をどう役者に伝えるのか、その匙加減で演技が変化したり場が煮詰まったり大きく動き出したりする、そういうのも面白いなあって思うんですよ。
今回でいったら芝原君には「ハリウッド的な感じ」とか「キメ台詞はキメ顔で」とか「空間を作るつもりで」とか「めっちゃいい」とか「最高」とか、まあそういう本当に漠然とした事しか言ってないんだけど芝原君の演技で僕は大いに興奮したし、やっぱりそういうのって尊いものだなあと思う。
こういうのがあるのなら僕は舞台に出なくていいなあと思う(自分に自分で演出がつけられるようになったら面白いだろうに!)わけなのだが、でも場を和ませる必要とかあるわけでじゃあフリートークしましょうとなるか生来の出たがりが作用して大いに喋る、となってしまったのでした。
前述の菊地さんと音響をお願いした金森君(MoNoSiRo)、本番当日までが仕事の九鬼君との作業も大いに楽しかった。漠然とした注文を具現化し、かつそれを本番ではジャズ的な感覚で扱ってくれる二人はとても一緒に物作りしやすいチームでした。
新栄トワイライトって前回はデビュー戦で今回は修行の場、みたいになったのだけど今回はきっちり悔しい思いもして願ったり叶ったり、だ。面白かった。もっと面白くなろうっと。

演劇組織KIMYO「スーア・ジ」
開始数分で身を委ねる事が出来る(=ノレる)というのは、全ての表現に於いて素晴らしい事である。
安心感、というと容易い言葉になるけれどもそれを作るという事が如何に難しいか!勿論安心感は表現物に於いてはマストではないのだろうけれども、開始一分でノセてそのまま最後まで楽しませきってくれるっていうのはクレバーであり、かつ経験値とそれに対する適切なフィードバック(それらを適切に運用する事を人は才能、と呼ぶのではないだろうか)を経てきた人でないと出来ないんじゃなかろうか。
宮谷さんが21歳で書かれたという今回の「スーア・ジ」、観劇中は感嘆する暇さえないくらい笑いながら観てたもの。心地よいテンポ感と練られたやりとり、そしてそれを適切に素敵なタイミングでフィジカルで表現する役者、嗚呼、「面白い」作品のスマートな形がここに。
普通にファンみたいな感想になってしまったけれども、ええ、そうなんですよそう思ったんですよ。


というわけでザザザッと各団体の感想(+自分の思い出話とか)を書き出してみた。
場内でお配りしたアンケートも目を通しております。個人としても、運営としても励みになっております。
きっと他の運営メンバーもそうでしょう。気分屋だったりそもそも個人個人が動き回ってる運営メンバーですが、反省会やそれぞれ思った事など話し合って、次に繋げていきたいと思っております。
最後に重ねて、有難うございました。


いやあ、面白かった。またやりたいなっと!!
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書き終わって気付いたけど「わかりやすく、わかりづらいもの」ってどうなるんだ

ここ数日で強烈に意識するのは、僕ってつくづくわかりやすいものが好きだという事だ。
=難解なものが嫌いだとか苦手であるとかそういう事ではなくて、この場合は単純に抽象的なものよりも具象的なもの、フワッとしたものよりも手触りが確かなもの、あやふやなものよりもはっきりしたもの、不明瞭なものよりも明瞭なものの方に嗜好としていきやすい、という事だ。勿論いきやすい、なのでそうでない時もあるし、後述するけれども抽象的なものやフワッとしたもの、あやふやなものや不明瞭なものでも好みを刺激される事っていうのは、頻度こそ少ないけれども確かに存在する。
ではわかりやすいものが好き、である自分が明確に出てくるのはどういう時かというと、それは僕が作り手になる時に他ならない。アンサンブル中で明快なベーストーンを鳴らす事に数年間は苦心したし(それであるが故に随分と極端な時期もあったと思う)、演劇作品を作る時も起承転結のはっきりした、非常にわかりやすいものを作ると自認しているし、何かを人と作る時もわかりやすいものを求めがちだ。
それがいけない、それらに抵抗を感じているよという話ではない。この傾向って良く言えば、というか極論してしまえばポップな(=ポピュラリティを有する可能性が高い)傾向にあるとも言えるし、自分自身から出てくるものだ、これはもうそういう好みなんだろうと思う。

でもそんな自分の好みを、嗜好を突き抜けて「ああ、これは良い」と思うようなものも確かに存在する。
抽象的だったりフワッとしていたりあやふやだったり不明瞭だったり、それこそアンサンブル中において明快ではなかったり起承転結がはっきりしておらず、わかりづらいものだったりしても心を打つものはある。
そういう、好みとか嗜好を突き抜けて「良いなあ」と感動すると、その作品に畏敬の念さえ感じるのだ。
わかりやすい、とわかりづらい、がどちらが良いとか優劣とかはなくて単純に種類の違いである事を認識したうえで自分の好みを吟味する機会を得た事は(別に何があったってわけでもないんだけどね)、単純に良い機会だったなと思った。

今日?今日は起床後もずっとベッドの上でダラダラ過ごして、それからちょっと出掛けて外食して帰ってきた。
友人達とそれぞれの場所でそれぞれに似つかわしい会話を真剣さと、それと少しだけ頭を使って話したりもした。
気が付けば一日の人との会話の半分以上が頭を使わずにしているものだったりする僕からすれば、今日はしっかりと頭を使ったんだなあと思う。

仮説と実地検証と更なる仮説をたてながらバンドは転がっていく

毎日慌ただしくはあるけれども楽しくやっている。というか、慌ただしいから楽しいのかもしれない。
「あーやる事ないなー」という時間って正直ちょっと苦手で、どちらかというと予定がびっしり詰まっている方が安心するというか時間を無為にする事がなくて(勿論時間というのは地続きでその中で経験や体験を積み重ねていく事で人は変化していくものだから本質的には無為な時間、というのはないはずなのだけれども、この場合は直接的にその直後に影響を及ぼすような事がないような、というニュアンスで書いている)、まあ要するにまとまった時間にボーッと過ごすというのが苦手だったりするんですね。
逆に眠る前とか出掛ける直前とか、そういうとっとと次の行動に移らなければならない時にボーッとしてしまう。予定がない時とかしっかり時間が空いた時は持ち前の貧乏性で「何かしなきゃ、何かしたい」となるのだな。これをずっと繰り返してきたから、なかなか予定を詰め込んだ方が楽しい!という発想から抜け出す事が出来ないのだと思う。
何にしたって予定が沢山あるというのは僕の精神衛生とは関係ない話としても、単純に有難い。

22日は新栄トワイライトvol.2の一週目、これについては二週連続のイベントなので28日の二週目が終わってからまとめて書くとしよう。
23日はご近所さんに連れられて新栄は某居酒屋にて大丸ラーメンコピーラーメン「太丸ラーメン」の中華そばを食べた。
大丸ラーメン店主 大橋さんと長い付き合いでありかつ、丼を直接貰う程親しい方と某居酒屋の店主様が限定19食、大橋さんの誕生日である23日にイベントを主催され、そこで提供されているのが「太丸ラーメン」。


味は「濃い日の大丸」だった。食べながら自分の周りの空気がじんわりと数年前、今池の夜で味わった「あの感じ」になっているのを感じた。大丸ラーメンコピーバンドをやっている身としては大変刺激的だったし、大橋さんから直接頂いたという「学生さんが大丸ラーメンをテーマに書いたレポート」とか「大丸ラーメンに訪れた人達の寄せ書き」は物凄く資料性が高かった。存在するのは知っていたものの、やはりお店で保管されていた現物が時間と場所を越えて眼前にある、という感動は別格。大丸ラーメンが豚骨ラーメンだった頃から通われていた、という方のお話は大変含蓄があった。
いわば大先輩方との時間、そして太丸ラーメンの一杯はとても良いものだった。
胃袋は感動に震え、感性は数年前のあの感じをまざまざと思い出したのだった。

24日のMoNoSiRoでの演奏が過去最高の手応えを得られたものであったのは、意外とそんな一杯を前夜に食べたというのも関係あったかもしれない。
去年の鑪ら場での演奏以降、演奏と同じくらいコミュニケーションを重ね、感性的な部分での相違(そりゃあるよ、他人だもん)を少しでも埋めるor建設的なものに変化させようとしてきた僕達だったのだけれども、去年最後の演奏で得た実感を再確認するように演奏に臨んだ。今日の再確認によって、少なくともここ最近心掛けてきた「お互いの音に神経質にならざるを得ない程の小音量で」「リラックスして演奏出来るように力み過ぎず」「ガンガンぶん回すよりかは瞬間的に積み上げていくような」心構えみたいなものが間違いではなかったと認識出来た。やっとあのバンドで金森君がやりたい事、やろうとしている事をスムーズにアウトプット出来たような気がしないでもない。
演奏しながら、決してこじんまりとしないように、けれども曲の空気感とダイナミクスやテンポ感を目線や雰囲気で駒田君と共有しながら動かして、それが金森君に良い具合に影響しているか気を配りながら演奏する。
勿論支えにまわって欲しいがためサポートをお願いされているわけでもないとわかっているのできっちりと、MoNoSiRoの音楽に少なくとも僕の感覚で外れていない範疇で(この少なくとも僕の感覚で、というのが大事だ。齟齬もあり得るが予期せぬ発展もあり得るので)主張もする。
演瞬間瞬間に自分の引き出しや感性を総動員して演奏して、音楽をクリエイトしていく感覚っていうのはやっぱり快感だ。パイプカツトマミヰズでの演奏に於ける快感とはまた違ったものがある。
引き出しをガンガン空けてあーでもないこーでもない、とやるのは「これでしょ、これ!」ととっておきをドカンと提示するのとは全く別物だ。勿論演奏の結果を良くしたいという気持ちに違いはないのだけれど、使っている筋肉から感性まで違うようで、その二つの差異というのを最近認識してとても楽しく演奏している。
あと、ちょっと気を入れて演奏しなくちゃいけないくらいの技術力ではあるのだけど、それくらいの負荷をかけてでも最近は全演奏を指弾きでやるようにしている。かつては弾けなかったフレーズが普通に弾けるようになってきて、楽しい。

鑪ら場での演奏で得た気付きを、鑪ら場以外でも検証し、その結果を鑪ら場へ持ち帰る。
こうやって昨夜のMoNoSiRoの演奏は金森君も、そして僕も駒田君も手応えを感じるものとなったのであった。
共演者のれいもんど君も井村魔矢さん(あ、音源買い忘れた。いっけねえ!)もナイスギグ。井村さんは駒田君も気に入るだろうなと思っていたら案の定リハーサル終わった後にボソッと「やー、いいっすね」と。わかる、わかるよ駒田君。
そして急遽前夜に出演が決まったかしやましげみつ(孤独部)君、リーディングでの出演。急遽決まって本人も前夜の段階では「どうしようなぁ何やろうなぁ」状態だった(頭抱えちゃってたもの!)にも関わらず、なんでしょう、滅茶苦茶良かった。
作家性を発揮して頭の中で構築して稽古で試して作り上げてっていう作品も勿論彼の良さが出るのだろうけれども、ほぼほぼ準備らしい準備もないままに舞台にあがってセンス剥き出し状態でその場の空気も込みで取り入れて瞬間的に構築していく様っていうのは語弊があるといけないんだけれども「ああ本当に面白い人なんだな」っていう良さがあった。
理論武装も照明も音響も必要最低限の中で披露された昨夜の作品は、彼の本質的な「センスの良さ」みたいなのがガツンと出ていてその場にいる皆、驚嘆していたのだよ。ああいうの、もっともっとやればもっと多くの人にかしやま君の面白さって広まっていくと思うのだ。

で、ライブが終わって稽古して、朝方のガストでステーキご飯食べて帰って寝て起きたら体がバキバキになっていた。
よく頑張ったね、僕の体ね。大いにはしゃいだもんね。

自分の声にどこか漂うサディスティックな響きに閉口した。

今日は仕事をして作業を進める日。
28日に新栄CLUB ROCK'N'ROLLにて「新栄トワイライト」という演劇イベントが行われるのだが、二週に跨るこのイベントの二週目のこの日、舟橋孝裕名義で「地球より愛をこめて」という作品で参加する。
この作品の音素材を、舟橋個人活動の音源素材は専らこの人のお世話になっているぞっていうくらい大活躍してくれる金森君(MoNoSiRo)宅にて録音してきた。
作、演出として作品を作るという事はやっぱり、気が入る。大いに楽しい。今日も楽しかった。
音素材とか小道具とか出来上がってくると作品としての完成度の一つの指標が見えるようで、これというのは気持ちが大いに盛り上がる。
22日は一週目、各団体とても楽しみだ。

復活しました。

ご無沙汰しています、舟橋です。
かれこれ一週間以上オンライン上に自分のまとまった記録を残しておりませんでしたが(そういう時でもtwitterには近況を書いたり言葉を垂れ流し状態で投稿してしまったり、きっちり現代人)、何があったかっていうとちょっと流行り病に伏せっておりました。
幸いにも食欲は全く衰えなかったので食っちゃー寝、食っちゃー寝して、少しばかり肥え太った。あとは買ったけれども読んでいなかった本を読んだり、ドラクエやったり映画観たり。専らインプットに時間を費やしていました。
印象深かったのは、何だね、食事中の人には大変申し訳ないのだけれども、食べて動かずに寝てばかりいると排泄物が物凄く、臭い。飲んでた薬の影響もあるのかもしれないけれど、兎に角臭かった。寝てる時に屁ェここうもんなら大変な事になったもん、布団の中、顔の方まであがってくる屁ェの臭い。あれはたまらなかった。

倒れる直前、ダンディズム溢れる先輩達=KAGEROのレコ発記念のツーマンライブ(VS palitextdestroy)にO.Aとしてパイプカツトマミヰズで出演。体調もってくれて良かったー。
ただのO.Aで終わるわけねえだろうが、という気概2割、悪戯心2割、「絶対に面白い」6割でKAGEROより白水兄貴、召喚。


新年早々兄貴に電話して「やりません?」「...やっちゃう?」と極めてシンプルなやりとりで実現したこの試み、吉田ヒズム氏には当日その時まで一切内緒。ステージ上でリアルな驚愕の表情をお見せ出来たのも良かったと思います。
兄貴、出てくるなりビッグマフをバツンとオンにしてそのまま一曲弾ききっちゃうんだもん、本当にエンターティナー。
勿論、普段兄貴が出してるファズサウンド(個人的には白水悠兄貴のファズベースはこの国が世界に誇れるベーストーンの一つだと思う)とはまた違った音ではあるのだけれども、やっぱりそこで鳴っていたのは猛者の出すベーストーン。周りが、僕達が何を期待しているかなんてすっかりお見通しだぜって感じの兄貴だった。
良い思い出がまた一つ増えましたし、猛者に抱かれて僕のベースギターもまた一つ強くなったような感じがします。白水さん、本当に有難うございます。
「最高のタイミングで、横合いから思い切り殴りつける」をテーマに臨んだこの日の演奏、やっぱりどうしても指弾きが多くなった。この日出演するベーシストって僕と白水さんだけなんだもん、そりゃあ意識するよ白水さん。
またご一緒したいです、演奏(と勿論、今回の場合はこれは言わねばなるまい。体も)を鍛えて強くなっておきます、またご一緒したいです。

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

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長崎県出身、日系英国人のカズオ・イシグロ著『わたしを離さないで』を読了。
大晦日~2015年なりたてのあたりでたまたま話す機会を得た読書家の女の子におススメして貰い、これも何かの縁と特に下調べもせずに購入を決定。
これが本当に大当たり。それなりに厚みのある小説なのに届いた夜に一晩で読了。感動の余韻が残っている間に読書記録を残しておく。この感動の半分くらいしか書ける気がしないけれど。
まずは簡単な粗筋。

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく―全読書人の魂を揺さぶる、ブッカー賞作家の新たなる代表作。

書評サイト等の謳い文句等を観ているとミステリー扱いしている向きもおられるようで、実際そのように読む事も出来るとは思うのだけれども、そこが主軸ではない(カズオ・イシグロ氏も「別にネタバレは構わない」と言っているそう)。ただ、読み進めていくうちに僕自身色々と悟っていく感覚を楽しんでいるのを自覚した時は「本当に下調べとかせずに買って正解だった」と思った。面白い本らしい、という予備知識だけ、粗筋もなにもかも全く未知のままページを繰ってこんなに良かったと思った本はない。ミステリー要素から、ではなく、無知であったが故に瑞々しい感動を得られたように思うからだ。
何かがあるというのは漠然とわかるけれども、そしてそれが何であるかはなんとなく手触りはわかるのだけれども正体が掴めない。子供時代の外界ってそういうものが多かったように思えるし、作者としてはそこを追体験して貰えるように徐々に「全容」が明らかになるように書いたそうなのだけれども、いや、見事だったなあ。
子供ながらの虚勢や嫉妬、理屈では説明するのが難しいような繊細な心の機微も、我々に通じる言葉で緻密に描いておきながら全く違和感がなく、それでいて説明臭くないところなんて作者(と訳者)は天才か、と思った。
人間を描くのがとても綺麗。巧い、なんて言い方は一読者からすると傲慢な物言いのようだけれども、この作者さんは人間の心の機微を描くのがとても美しく、ストンとこっちの腑に落ちるように導いてくれる。

ジャンルとしてはSFなのだろうけれどもそれよりも静謐な人間ドラマであるという印象の方が何倍も強いのは、その心理描写の情感伴う緻密さと、静かで静かで、悲しく、しかしながらとても美しい結末にあるのではないかと思う。
いやあ、読んで良かった。
ここ最近読んだ中でも、特に長い間心に残りそうな一冊である。

酒粕って酒のカスだと思ってた。

先日購入した胡散臭い眼鏡が、胡散臭いだけではなく老けて見えるというコメントを方々から頂き最高だ。
本当ならお洒落なフレームなのにな。すまない、眼鏡。

本日、昼頃起きだして地下鉄で終電近くの友人(♀)宅まで押しかけて甘酒を飲ませて貰う。部屋に入った瞬間に本棚に目がいくのは読書愛好家なのか、それとも文化的助平心なのかは定かではないけれども、整然と並んだ漫画に雑誌類に、あとドラゴンクエストのグッズに好感度高し。
甘酒を温める彼女の背中を眺めながら「実に良い」だなんて思っているとゲーム機が目に入る。話を聞くと、やはりゲーマー。
一人暮らし、二十代女子、ゲーマー。良いじゃないか良いじゃないか。
ジョジョのゲームに興じる。

ウトウトしながら帰って来、こういうタイミングを逃すと書かないなと思いPCに向かって脚本をタイピングしていく。頭の中にあるものを言語化してとりあえず書き付けていく。後々変わっていくのを見越して、とりあえず頭の中の構想を文章化しているわけで順調もへったくれもないような作業ではあるけれども、本日無事に初稿を脱稿。
なんだかんだで書き上げると安心感がある。数日寝かせる事にする。

うーん、平和な日記だ。

謹賀新年。(僕にしては=人からするとそうでもないけど)飲んでばかりのお正月。今年も宜しくお願いします

2015年、新年明けましておめでとうございます。
今年も舟橋孝裕を宜しくお願いします。2015年もバンド活動、個人活動、そしてここの更新と励んでいく所存です。
人生についても30歳を越えてますます面白くなって参りました。ここに書ける範囲の事は書いていくのでどうか僕の人生を宜しくどうぞ。
さて、年末についてザッと駆け足気味で書いていきましょう。

20014年12月31日
大晦日。職場の上司が体調を崩されたので(激務だもの、しょうがない)平常時より早めに出勤。この日まで大した事故もエラーもなく、繁忙期第一次を乗り越えられそうで一安心。最後までバシッと仕事しようと大晦日の割に忙しい職場を乗り切る。
きっち定時にあがる。
そしてここから舟橋タイムトライアル開始、舟橋の仕事納めは20時ジャスト、同刻、新栄CLUB ROCK'N'ROLLではカウントダウンパーティーに出演するパイプカツトマミヰズが転換を開始。演奏開始は20分予定。つまり、仕事納めからステージに上がるまでの間が着替えや移動を含めて20分しか、ない。今まで仕事→ライブという流れは何度も経験したけれど、ここまでタイトなのは初めてである。楽器はメンバーに預けておいたので体一つで職場から直行出来るけれども、間に合うかどうか...怪しい、というか間に合わないの方が可能性高いな、と思っていた。「最初の数曲は間に合わないかも」とメンバーに告げ(それでも成立し得るというのは僕達を観た事のある人ならば理解出来ると思う)、兎に角急いで新栄へ向かうように気持ちの準備をしていた。
「お疲れ様でした、来年も宜しくお願い致します」。廊下に出た瞬間から全力疾走、着替えを大慌てで済ませてマウンテンバイクへ跨り、いざ新栄へ。
道中、隙を見ては腕時計をチラチラ見ていたのだけれどもマウンテンバイクはぐんぐん進む。結局、まさかの20時10分には到着。フロアに飛び込みながら思わず「間に合った!」と叫んでしまった。暖かく迎えて下さった皆様、本当に有難う。
サウンドチェックまで出来たのは嬉しい想定外だった、本当に。
この日より僕達はボランティアメンバー各務鉄平君卒業につき第七期に突入、リードギターにstudio penne(オフィシャルサイトはこちらから)君を迎えて演奏した。バンドで久しぶりにステージに上がるのも久しぶりな彼だけれども、持ち前のストイックさと柔軟性で見事にカラーを出していたし、ヴァイヴスっていう意味でも全く違和感がなかった。ナイス!
この日が正真正銘最後の演奏である、という若者が僕のファズを使ってくれた。お祭騒ぎの中で、ほんの一時、グッと胸が熱くなる瞬間だった。楽しそうに楽しそうに演奏する彼らの最後の30分に一瞬でも、例え些細な形ででも貢献出来たのならこんなに嬉しい事はない。



演奏を終え、お酒を飲んだり色々な人と談笑したりしつつ、年をまたぐ瞬間は入口カウンターで店長本多さんと二人、モニター越しにカウントダウンを見守った。静かな会話をしたりして、多分本多さんからすると何て事ない会話だったりするんだけど、あの人サラリとグッとくる事言うもんだから(絶対に言う「憶えてないし、大した事なんて言わないよ」と)僕は実に贅沢な時間を新年早々に頂いたもんだなあ、とすっかりご満悦でしたよ。
楽屋に置いてあった芋焼酎やらお客様が奢って下さった瓶ビールやら、年末を取り返さんという勢いで飲酒したので無性にラーメンが食いたくなる。というわけでカウントダウンパーティーが終わった後に新栄の薬膳ラーメンを食らい、帰宅。
ドラゴンクエストVをやり、静かに明け方まで過ごす。

2015年1月1日
新年。
昼頃まで寝正月。
起床して友人とやりとりしていると男と女2人で暇している模様。邪魔してやろう、と僕も混ぜて貰い初詣へ。家を出たら雪と風が結構な勢いでびっくりしたよ。南区にて、程良いサイズ感の初詣。モツ煮が旨かった。おみくじは引かなかった。甘酒ってあんなに旨いもんなんだね。
帰宅後、童貞3人がどうにかしてSEXをしようとする映画を観る。頭カラッポで楽しめるナイス映画。作家性だとか意味合いだとか求めてばっかりじゃ頭が固くなるよ、多分きっと。
兄一家と両親と新年の団欒という名の夕食。おせち料理って奴はつくづく酒飲みの好きなものばっかり入ってるな、と思う。旨いけれどね。流石に自宅ではアルコール飲料を口にせず。
お正月から自宅に引きこもっているかしやま君(孤独部)の自宅におせち料理を差し入れ、その足で金山にて友人と飲食。アルコールを僕的には相応の量飲んですっかり良い気分に。近所迷惑にならない程度に歌い、歩く。
その後樫山君ちに戻り、西杢比野さん(少年王者舘)と三人で飲む。「魔界からの誘い」という芋焼酎を水割りで飲む。楽しくなって料理をしたりして、また飲む。気付いたらゴロ寝。
「舟君!帰るよ!」と西杢比野さんに尻を叩いてもらいつつ、雪で転ばないように慎重に帰宅。水をしっかり飲んで、就寝。

1月2日
起床すると昼過ぎ。またかよ、と思いつつノタノタ起き出す。
夜に鍋パーティーに参加する事になっているのでそれまでに目的を達しないとな、と予定を組み立てつつ入浴。
ミッション1、眼鏡を新調。以前フラッと覗いてみた眼鏡屋さんに良い感じに胡散臭くてその胡散臭さがまたグッとくる眼鏡があったので気分転換も兼ねて(正月気分で浮かれて)眼鏡を新調する事にした。調べてみるとチェーン展開されているショップらしく、大須にも店舗があるそうでこれはしめたと大須商店街へ。
測定、お会計を済ませ出来上がりまでの間大須を一人でぶらつく。大須観音は沢山の人で賑わっていた。
出来上がった眼鏡をかけて、その足でご贔屓のエフェクター専門店へ。新年の挨拶を済ませ、気になったファズとベースシンセサイザーを試す。どちらも良い感触で今年は幸先が良いな、と思う。どんな音を出すのかな、2015年は。
CLUB ROCK'N'ROLL井藤さん宅にて、蟹鍋。寄せ鍋の出汁に蟹やら野菜やらぶち込んで食う、というシンプルな料理なのに何故かくも旨いのか。この3日間で一番たらふく食った。年末に放送されていたバラエティ番組(笑ってはいけない~って奴だ)を観ながら酒を飲み、鍋を食い、TVを観、笑い、話す。THIS IS 新年会。
ここでも私、日本酒を飲みましたとさ。



飲んでばっかりだ、この数日間。

自己紹介

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。
以下、ライブ予定。


12/28(水) 新栄DAYTRIVE
犬栓耳畜生

2017/1/07(土) 今池HUCKFINN
ONE BY ONE RECORDS レーベル10周年イベント
JONNY

1/08(日) ミソフェス2017(http://www.misofes.com/)
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1/08(日) 新栄DAYTRIVE&TRIM
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