2015年を振り返る。

年の瀬ですね。
恐らくは2015年最後になるであろうブログ更新。あ、そうでもないかも。でもこうやってパソコンに向かい合ってゆっくりとタイピングする時間というのは明日はきっととれない、だって大晦日=仕事納めで遊び呆けるだろうから!(笑)
というわけでここで少しだけ、ほんの少しだけ真面目に今年を振り返ってみようと思う。今年一年がどんな一年だったかを記憶を新たにする事で来年2016年も心機一転、大腕振って迎えられるというものだ。
その際に役立つのがまさにこのブログ。僕自身がめぼしい出来事をその都度その都度書いてくれている。
ではまずは月ごとにみていきましょう。


1月
僕ったらいきなりインフルエンザになってるんですね(この記事より)。これでもう2年連続でインフルエンザに感染してるってんで今年は予防接種も早めに受けに行ったし職場でも毎日欠かさずマスクをしている。幸い今のところ大丈夫。年明けも乗り切れるかなー。
新栄トワイライトは二度目の出品。この時に自分の作風、と言ったら言い過ぎだろうか、自分がどんなものを作りたいのか、と意識した気がする。

2月
こうやって振り返るとTHE WHOの映画だったり岩井俊二監督作品だったり視聴覚を結構堪能しておりますね。
「月に幾らか支払って映画見放題」のオンラインサービスは最近沢山見かけるけれども、僕はこういうサービスの恩恵に随分とあずかっていると思う。DVDレンタル等滅多に利用しないもんな。

3月
犬栓耳畜生に加入する事になったり、ドン・マツオさんと初めて演奏したり、東京から来た大石理乃さんの名古屋場所にサポート参加したり、これまた大変お世話になっているエフェクター専門店の配信番組にゲスト出演したり(舟橋異常に興奮して大いに喋って持ち時間をオーバーしてしまう。動画はこの記事より)、小劇場にて大人の自由研究バンド「in the poolちゃん」にて特撮に挑戦したり幕の裏、友人の作品にノイズ演奏を添えたり(いずれもこの記事より)と、この月は表現活動が大いに充実していた。
こうして振り返ると結構やってるなあ。この月に31歳になりました。

4月
役者の経験をしたり、加入したノイズバンドの初ライブ(まさかの県外、大阪にて)に楽器をバラバラにして高速バスで向かったりとこの月も好き放題!
私生活でも落ち着きがみられるようになりました。31歳効果?いやいや。

5月
千種文化小劇場にて孤独部の公演にてベースギターを弾いた(この記事より)。こうして振り返ってみて気付くのだけれども僕のそんなに多いとは言えない演劇経験の中でも「演奏」というのは結構な頻度で方法として存在している。バンドマンとして呼んで頂けるのは大変有難い。
だがこの月は同時に一人芝居にも挑戦したり、した(この記事より)。やればやる程「演じるよりも作る行為の方が好き」と思うようになった。でもまあそれも、やってみたからこそ言える事だよねえ。

6月
「出たい、と言ってくれる人は全員その情熱だけでも信用するに値するはずだ」という発想から行った新栄トワイライトの公募公演。これはやってみて良かったです、本当に。面白かったもの(この記事より)。
鶴舞公園での野外イベント大学時代の後輩との対バン=再会等、ライブ+αの経験をする事って結構あってこの月はそういうのが何度かあった。勿論ライブとしては何ら差異はないんだけど、人生経験としては差異は明確にある。こういうところで得た感覚を普段の演奏にも持ち込めるように。普段の演奏の感覚でこういう時も臨めるように。

7月
今年は結構意識的に気になる作品は観に行くようにしていて、その甲斐あってか良い演劇作品を何度も観る事が出来ましたがその中の一つがマームとジプシーの『COCOON』は未だに心に残る観劇体験であった。
インプットの影響をダイレクトに受けたものをアウトプットするというのは作り手からすれば抵抗のある行為かもしれないけれども、個人的に思うのはそれって当たり前の作用なのでそのまんま過ぎなければ良いのではないかと思う。消化、吸収した上でなのかそうでないのかが大事なのでは、と思う。そういう発想の僕なので良いインプットはガンガン欲しいってわけ!
あとようやく自動車免許を取得した(この記事より)。

8月
大変趣のあるレコーディングスタジオでのレコーディング(この記事より)や活動が定例化してきてメンバー間の意識の共有にも興味が向き始めたりした犬栓耳畜生での演奏(この記事とかこの記事とか)等、暑い中わりかししっかり動いていた事に驚く。パイプカツトマミヰズのライブも今こうして記録を読み返すと大いに楽しんでいるんだな、と再認識。
あと暑い中温泉旅行へ行った。楽しかった。

9月
7月にマームとジプシーの観劇で感動したばかりなのだけれども、この月は維新派を観に行ってまた堪能して帰ってくるという贅沢なインプットを果たしている(この記事より)。
父親が町内会長なので町内会の防災訓練に参加したりもしている。

10月
「段ボールギターを作る」というワークショップの講師をやる(この記事より)。
本番当日まで「どうなるやら」と初経験となる講師への挑戦に不安がなかったといえば嘘になるレベルで緊張感があったか、心強いお手伝い陣営のお陰で取り乱す事もなく本番を終える。良い経験となった。
あとこの月はやたらとエフェクターについて書いているな...平和な月日を過ごして特に興奮して書けるような事がないとエフェクターの事を書いたりしています。

11月
17年ぶりに東京ディズニーランドへ行く
兄夫婦の飼っていた犬の死(この記事より)が何だかんだ母親の心にダメージを与えていたのではないか、と思っておりここ数日「ペットロス」という言葉を相応に意識しています。
4月には役者として参加した「戯曲演奏計画」に今度は出品者として参加した。これはおっもしろかったナァ!
所属、参加バンド各バンドの活動と並行して、演劇作品を「戯曲演奏計画」とは別に作っていたので(この記事より)少しは忙しく過ごしていそうなものだけれども、参加して下さった役者の皆さんが優秀で何だかんだ焦ったりしなかった。

12月
実に久しぶりだったパイプカツトマミヰズでのレコーディング、いつにもましてストイックな気持ちで臨んだサポート演奏、これらの全てがKING CRIMSONのライブ鑑賞による影響下だったのは明らかである。
犬丸ラーメンの提供も面白かった(この記事より)。
今年はJONNYとしての活動には参加出来なかったけれど、アコースティック編成のライブを観てまた演奏したいという思いを新たにする事となった(この記事より)。
あと2015年最後の月にして今後の演奏への転機となったのがコンプレッサーに目覚めた事。「密度を可変させるエフェクター」と認識してからは面白くて面白くて、他のエフェクターへの影響も含めて重宝してる。これについてはまた改めて。


勿論上記のまとめ以外にも楽しい思い出は沢山見受けられるしライブ活動を継続していたのもしっかりと書かれている。
ブログは便利だ。備忘録として使う以外にも、いつでも当時の自分の思いを知る事が出来る。
それらの中には鮮明に甦ってくるわけではないものもあるけれども「ははあ、そんな風に思っていましたか」と思えるだけ幸せである。書いてなかったら忘れちゃうもんね。
いやはや、何だかんだ去年よりかは落ち着いたかなとはちょっと思ってたんだけど全然落ち着いてなかったですネ。
2015年も思う存分人生を楽しんでいるようで、それが大晦日目前に再確認出来たのは良い事だと思う。

表現活動をする者としても、そして勿論一人の人間としても今年は多くの皆様にお世話になりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
どうぞ2016年も舟橋孝裕を宜しくお願い致します。

それでは皆様、良いお年を!!

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冬だから食べちゃうっていうのは甘え

夜中に自転車をジャコジャコ漕いで人に会いに行く。
風呂上がりで出てきてしまったのだけれども、普段より厚着をしているので全く寒くはない。自室でのんびりしている時の方が油断して体調を崩しがちなのは何と言えばよいのやら、だ。
ざっと45分は漕いだだろうか、夜中の集会に相応しい場所が見つからず気になっていたカフェを覗いてはみたものの、その地下にあるカフェはどうにも逞しい男達の溜まり場然とした雰囲気を放っていたので、その雰囲気自体は嫌いではないものの何となく今夜の集会にはそぐわないという事で別の場所を探す事に。
結局、行き着いたのはマクドナルド。500円でナゲットを15個。
これで自転車で長距離移動してきた裏の目的「ダイエット」は綺麗サッパリご破算である。糖質を摂らないだけマシなのだろうか。
さてはて。

先日参加したNahさんのバンドセットでの演奏の記録音源がYoutubeにアップロードされている。


ライン録音なので実際会場での聴こえ方とは幾分が違うだろうけれども、まあ大体こんな感じの演奏をした。
もっともっと練習しないとね!

忘れたくない忘年会


27日日曜日、新栄DAYTRIVE&TRIMにて催された忘年会イベントに犬栓耳畜生で出演。
忘年会と銘打っているものの、きっちり良イベントだった。そういうスタンス、大好きだぜ。
15時半という比較的早い時間からスタート。スタートの前に出演者全員で乾杯。この日は出演者も一人2000円支払って飲み放題。ええ、楽しい奴ですね。僕も「こういう時だしね」と開演前からジンをリアルゴールドで割って飲んでいた。
のだが。これが結構効くのである。味はリアルゴールドなのにグビグビ飲んでると気付いたら酔っ払ってしまう。
結局この日は「酔っ払う→素面に戻る」という流れを打ち上げまで含めると合計3回体験した。これでもアルコール飲料には強くなった方なのである。ひと昔前なんてコップ一杯のビールだけで顔真っ赤、テーブルに突っ伏して眠ってしまっていたからね。

犬栓耳畜生はトップバッターで出演。
この日は森野君と炭酸さんによるツインドラム編成。パスドラを挟んで2台分無理やりセッティングしちゃう!という半ば強引なツインドラム編成ではあったけれども、生ドラムに専念する森野君に、KORG社のクリップドラムキット(卵みたいな可愛い本体とクリップがケーブルで繋がれており、クリップを挟んだものがそのままスネアになる。ネギとかきゅうりとかをそのままドラムセットにする事が出来るというわけだ)を併用する炭酸さんという組み合わせはコントラストも効いててアリアリ。一緒に演奏していて面白かった。
この日はゲストメンバーとして美加ちゃん(しゃぼん玉ホリデイ)が鍵盤と絶叫で参加。シンセサイザーによる電子ノイズはいわずもがな、僕達がやろうとしている事に金問良く合致したはずだし絶叫も大島優子似と対比を成していて美しかったと思う。ここにきてバンドアンサンブルもまた充実を見せ始めたというわけだ。

即興演奏は難しい。本質的には即興要素を含まない演奏行為はないと思っているしかくありたいと思っているのだが(同じ顔ぶれで同じ曲を演奏しようが人間同士でやる以上それは『全く同じ』であるはずがないという事を主軸に据え、デーンとフレキシブルに構えていたいよね、という観点からでは全ての演奏は即興要素を内包しているのと同じ事である)、実際にいざ演奏するとなると即興演奏はその他の演奏と異なる部分が沢山ある。常にコミュニケーション(勿論ディスコミュニケーションである事も含めて)であるという事を強烈に意識「させられる」のが即興演奏で、それが同時に醍醐味の一つだったりするのかナアだとか、そんな事を考えた。
と同時にベースギターを弾くという行為は『鉛筆やサインペンやらマジックやらで輪郭を描く』行為に似ているなとも思った。今日はそんな演奏を心掛けたりも、した。さてはてどうだったやら。
記録的なものをとっていないので(そろそろ良いハンディレコーダーでも買おうと思う。記録がないと反芻さえもままならない)これはもう人からの感想を反芻のヒントの一つとするしかない、現状。会場全員が絶賛!ではなかったけれども嬉しい感想も耳に出来たので今日のところは良しとする!

さて、共演陣も実に素晴らしいのであった。
いつからこんなにスケール感が大きくなったの、とover skillを観て思ったし3年ぶりのマイクロタゴスは空白期間を感じさせないキレ味。あ、Panparole 丹下君のファズトーンが素晴らしいと思って本人に何を使っているのか訊いたらRolandのBeeBaaだって。また渋い。
かじ君在籍のfishもようやく観る事が出来た。それまで色恋の遍歴をまざまざと見つめられたりアルコールを摂取しながら下ネタで笑いあったり、そしてどちらかというと演劇人として認識していたかじ君が轟然と「共演者」として立ちはだかってくる感じは胸がすくような楽しさがあったし、実際のところfishの演奏はオルタナ野郎感アリアリな感じながら誠実さと真摯さが同居しており大変実直な良さに満ち溢れていた。

さて、本日舟橋はhinihiniの演奏に大いに感銘を受けたのであった。TRIMの壁一面がスクリーンになっておりそこに車窓から撮影した流れる景色をエフェクト処理されたものが投影されている。エレキギターとエフェクト群でアンビエントな演奏がそこに介在してくると、何とも美しいのだった。見入っているとどんどんと感覚が溶けていくというか、「他人事」だった風景がまるで自分の中にあるものだったようなそんな感覚さえ感じて、何だろう、自分の中のノスタルジーみたいなものを引きずり出されたような感じがした。
僕はああいう演奏なら何時間でも聴いていたいし観ていたい。hinihiniことチャイさんと終演後にお話する事が出来たのだけれども、感動を直接ご本人にお伝えすると同時にどういう視点でギターを弾いてらっしゃるのかとか今回の作品の制作について等お伺いする事が出来た。僭越だけれども犬栓耳畜生についてお話もさせて頂き、共感したりした。ああ、僕は本当に感動したのだった。
24時間でも観たいぞhinihini。それが実現したら僕はどこか別の場所に行ってしまいそうだ。

嗚呼、文章をガッと書いたら疲れたナリヨ。
年末感年末感。

誰かも言っていたけれども忘年会がまた思い出になるだなんてね。

Nahさんの自主企画で演奏に参加した話

12月23日、先頃共演した女性SSW(最初にこの略称を目にした時は「なにそれ」って思ったけどシンガーソングライター、の略称らしいですよ)Nahさんの自主企画誕生祭にて、この日のために召集されたNahバンドにて演奏してきた。
そもそもはこの日の演奏直後、共通の友人を介して紹介された彼女からその場でオファーを貰った事がきっかけで。実に半年間温めてきた企画なのであった。Nahさんの思惑が遂に結実したかと思うと僕も感慨深いものがありますね。
出自も普段の活動のフィールドも年齢も(21歳から年上の兄貴まで実に幅が広い)全く異なる面々が一度のライブのために各々創意工夫を凝らして演奏に臨み、バンドとして団結していく様は最近ではなかなか得難い経験で僕自身とても刺激的だった。
演奏スキルや表現力こそ勿論必要だけれども、バンドメンバーとアンサンブルする上で必要なのは当たり前の事を当たり前に出来、かつ柔軟な発想を持った人間性なのだと再認識。

バンドのグループライン(文明の利器!)にて共有されたライブ写真より。
舟橋はぶっちゃけこのお洒落なイベントにユニクロ上下+借り物のシャツにネクタイで挑みました。
さながら漫才師のようだ。

こうして並ぶと自分が如何に足が短いかわかりますね。
キーボードのいくさんとドラムの鈴木さんが見切れちゃっているけれども、一応ステージ全景。
演奏の反省としてはNahさんの要求に応える事は出来たのではないか、と思う。
しかしてそれを上回るサムシング、提示して一本突き抜ける事が出来たのかなあ、どうなのかなあという感じ。
何にしても新しい顔ぶれでの演奏はいつも大変勉強になる。今回も気付きが多かった。
終演後はこの日出演されていた岡本雄基さんとそのサポートで来られてたお馴染み橋本ゴウさん(雰囲気、四日市ドレミファといろは)とイエーガーマイスターなんて飲んじゃってその後ガバガバスパークリングワインなんて飲んじゃうもんだから泥酔。
雨の中友人に家まで送って貰ってしまった。ごめんなさいよりも有難うを。
24日、クリスマスイブ。
はしょりつつも、夜はそうだな、梶藤君(26時)と二郎系ラーメンを食べてサイクリングしてサウナ行ってデトックス、新栄のサンクチュアリ杏花村にて前夜のブチ上がった飲酒行為を再現しようと紹興酒をガンガン飲んですぐに轟沈。リバースからの再生でそれこそ26時まで談笑、吉野家で牛丼食べて帰ってきて今、というわけだ。


大いに楽しみ過ぎかよ。

パイプカツトマミヰズでレコーディングしてきた。

帰宅してちょっとした作業を済ませ、今こうしてPCの前に座っている。

今日はパイプカツトマミヰズのレコーディングだった。
こう書くと何て事ないけれども、実に4年ぶり、12時間に及ぶレコーディング作業だったと書けばちょっとはその言葉に重みが増すだろうか。いずれにしても、実に実りの多い時間だった。ふむ、作業工程はまだまだ残っているとしても、だ。
現時点では順調そのもの、順風満帆に未だ見ぬ過去最高の新音源に向かって我々バンドメンバーとレコーディングチームは突き進んでいる、と言って過言ではないだろう。

今回レコーディングで訪れたのは千種区Studio SunBeat。スタジオを経営しているのが友人であり吉田、駒田両メンバーの大学時代の後輩であるひろぼー君(a Soulless Pain/GOONIES NEVER SAY DIE!!)で、吉田君の「どうせお金を使うなら縁のある人のところに使いたい」という至極尤もな理由(何とも後輩思いの発言ではないか)からここに決まった。
当初は6時間で予定していたレコーディングも何だかんだで12時間。予定オーバーもいいとこであるけれども、久しぶりのレコーディング作業にしてはスムーズに進んだと思われるし、演奏も集中力が途切れずに良い感じに進んでいったと思う。
所謂ドツボにハマらな、いや、ハマッた。

最近出来た新曲で鬼のようにキメが多い『女子会狂い』という曲があるのだけれども、この曲はまず憶えるのが大変だし憶えても体がそれについていくのが困難なキメ具合である。大の大人5人が悲鳴をあげながら(悲鳴が奇声に変わるのにそう時間はかからなかった。駒田メンバーに鈴木ボランティアメンバーはミスをすると奇声を上げる傾向にある)演奏を重ねた。
そう、書き忘れていたけれども今回も「いっせーのーせ」の一発録り、誰か一人がミスをすれば全員が初めから演奏をし直す事になる。ほんのちょびっとだけ、文明の利器、使いましたけどネ。
ドツボにハマッたけど休憩を入れて1テイク目は演奏の精度が異常に上がる。集中力と精度が違う。やっぱり気分転換って大事なんですね。

心配していたノイズ問題もいざ現場入りしてみたら然程問題でもなさそうってんで、対策として作ったコレも使う事なく出番を終えました。今後の事を考えて一応保管しておこう...。


レコーディングではBOSS CS-2も大活躍。このバンドでの演奏では高音弦も音圧を保ってくれるコンプレッサーは有益だ、と思っていたけれどもコンプレッサーをかけてから歪ませるとまたオツであったので、結構ガンガンかけちゃった。
人によっては「コンプレッサーをかけてから録る」=「かけ録り」は嫌がるエンジニアさんもいらっしゃるようなのだけれど、今回エンジニアをお願いした金森君(MoNoSiRo)は音色としてコンプをかけたい僕の気持ちを理解してくれており、使う事には全く抵抗がなさそうだったのでオラオラと気持ち良く圧縮。
グワッ!グワッ!とかかる様が気持ち良い。もうほとんど歪みモノみたいな気持ちでオンオフしてたなあ。

まだまだ作業は残っているが、どうか完成を楽しみにして頂きたい。
良い作品になるだろう、という予感は恐らくバンドメンバー全員が抱いているはずだ。

コーティング弦の一長一短。

僕はベースギターにエリクサーのコーティング弦を張っている。
これは決してコーティング弦の質感がどうであるとかエリクサーのテンション感がどうであるとかそういう理由ではなく(勿論それらが及第点、と言うとおこがましいけれど問題がなかったから張っているわけだが)、弦の寿命の観点からコーティング弦を張っている。
それまで張っていた弦だと長くて一月半、短いと一月もすると張りたての頃こそ良い感じの音だった弦も音がくすみ、ボソボソと頼りない音を出すようになる。勿論音の好みはそれぞれだし張りたてのビンビンした音を苦手とする人が少なくないのも確か。だけど僕は張りたてのあの元気な音が好きなのだった。

貼りたての弦の音は素晴らしい。タイトでエネルギーに溢れている。
しかして張りたての弦の良さも一週間もすれば翳りが見え、気持ちの良い音でいてくれるのもそこまで、そこからは少しずつ完全に死んでしまうまで音の劣化は進んでいく。初めはアンプのトレブルを上げたりして対処するけれどもそのうちそれではフォローしきれない程に弦の劣化が至り、僕はまた大枚はたいてベースギター弦を買うというわけだった。
だがエリクサーのコーティング弦、これを試してみてからすっかり変わった。
劣化はある時期で止まった、と言いたくなる程、つまり認識出来ない程にゆっくりゆっくりとなだらかに進んでいく。それまで張っていた弦の張ってから一週間程度経った頃合いの、僅かに落ち着いた風合いのトーンを持続してくれるのだった。

それから僕は弦を半年に一度、酷くするともっと長い間張り替えなくなる。
「あー音がなまったな、弦死んだかな?」と思うまで半年以上かかった。弦の寿命でいえばそれまでの一ヶ月と比べて6倍だが、体感上気持ち良い音が出ている時間はもっと長い。
張ってから一週間で落ち着き、次の一週間で輝きが消えるという事はつまりベストの時期は長く見積もっても二週間である。つまり残りの二週間は「何だかなあ」な時期を過ごしていたわけなのだがエリクサーのコーティング弦はベストの時期が嘘ではない、ずっと続く。これは演奏する上で大変快適であり、お財布的にも大助かりだ。

だけども今日の本題はここではない。僕はエリクサーの回し者でもないし「エリクサーを張ろう、コーティング弦最高!」キャンペーンをしたいわけではない。どうか誤解しないで頂きたい。
本日メインにしたい話題は「弦アース」である。

勘の良い方ならもう既にお気づきであろう。そう、エリクサーのコーティング弦はその「表面がコーティングしてある」という特性上、弦アースがとれない。通常のエレクトリックベースギターはブリッジ下部にアース線が潜り込ませてあり、ブリッジとそこに乗った弦を通じて指が触れている間はアースをとる事が可能となっている。左手で押弦している限り、あるいはフィンガーピッキングしている間はアースがとれるというわけだ。
だがコーティング弦はそれが出来ない。アースをとるには直接ブリッジかコントロール部分のツマミ(勿論ツマミが導通のあるものの場合だ)、ジャック部分に手を触れるしかない。こういうとなんだそんなもんかと思われそうだが、考えてみて頂きたい。つまりこれは演奏中はアースが落ちていないという事を意味する。
普段の演奏時には気にならない。だけども最近僕はレコーディングに向けて諸々準備中、この事に気がついてしまった。

さあ、どうしよう、こういうのって一旦気になるとどこまでも気になるぞ!
しかもレコーディングでは音色としてコンプレッサーかけるつもりだったし、この状態でコンプかけるとノイズも一緒に増幅されるときたもんだ。

舟橋は考えた。
じゃあ強引に人体にアースを落としちゃおう、と。
というわけでこんなものを作ってみました。


どうか笑わないで頂きたい。僕は大真面目だ。
クリップをブリッジに挟んで、馬鹿みたいに大きい安全ピン部分をパンツの内側、腰の部分に挟み込む。これでアースがとれるってわけ。馬鹿みたいだけども確実な方法だ。

普段の演奏では気にならないので(むしろノイズ成分が旨味になる瞬間もあったりする。コンプレッサーかけて圧縮、増幅したサーッってノイズにエフェクトかけて遊んだりするし)これはレコーディング専用ツールである。

というわけで今日はパイプカツトマミヰズレコーディング。
どうやら約4年ぶりである。良い作品を作ろうと思う。

静かにグッときた夜の話である。

今池HUCK FINN FACTORYにて友人達が集まってライブをしたりお酒を飲んだりする、というので遊びに出掛けてきた。
このイベントの主催がずっと懇意にしてきた友人である、という事も関係あるだろう、実に久しぶりの、本当に本当に久しぶりの佐藤、篠田によるアコースティック編成のJONNYも出演。
バンドメンバーだもの、そりゃあ見逃すわけにはいかないよね。
(ちなみにこちらも同じくバンドメンバーである吉田ヒズム氏の紙芝居は仕事の都合で間に合わず。すまない吉田君)
久しぶりのJONNY、胸が熱くならないわけはなかった。佐藤メンバーも篠田メンバーもエモーショナルだった。当然僕もエモーショナルになった。そりゃあそうだ。
バンド編成でもやりたいな、と思う。多分、僕だけではないと思うのだけど。
長らく(それこそこの日から)4人での演奏は出来ていないけれども、誰も諦めてはいないし出来ない事だとも思っていない。
久しぶりに旧い友人達と音楽の話や近況の話をした。大変楽しい夜だった。


ライブ会場にて19歳の女の子と会った。

JONNYが気に入っているというその娘さん、中学生の時にラジオでJONNYを聴いて気に入り、今日やっとライブを観れたという。「いつかバンドバージョンも観たい」というその子の事を僕はしっかりと憶えておこうと思う。

そういう人がいるという事、僕達がやってきた事やっていく事というのは、つまりそういう事なのだという事を。

キング・クリムゾン 大阪公演に行った話。

キング・クリムゾン(以下時と場合によってはクリムゾンと表記)のジャパンツアー。
友人と「クリムゾンがトリプル・ドラムで再編成だって」「サックスのメル・コリンズ再参加だって」「うっひょー」「日本に来るならいくらまで出す?」みたいな話をした記憶がある。その時に口にした金額よりも遥かに安い15000円のチケット、お布施だのなんだの言われるけれどもまあ何だかんだファンは心の中では「余裕だろ」と思っていたに違いないけれども、ライブを観た後の僕なら大笑いしながらだって言える。
「15000円は安過ぎた」と。
キング・クリムゾンの大阪公演(12日フェスティバルホール公演)に行ってきた(名古屋公演の日は予定があってどうしても体を空けられなかったのである)。素晴らしい体験だった。拙い文章だけれども感想を綴っていこうと思う。
所謂「ネタバレ」の要素を含んでいるしまだ名古屋公演も控えている時分である。公演を観に行く予定の人がもしこのブログを読んでいるようだったら注意されたし。

名古屋からJRハイウェイバスで単身大阪に向かう。ウトウトしていると3時間というのはあっという間だ。大阪駅に着いてからは地図アプリを起動してフェスティバルホールへ向かってテクテク歩いた。耳に突っ込んだイヤホンからは勿論キング・クリムゾン。
あと少し、あと少しで本物のキング・クリムゾンの演奏を聴く事が出来る。思えば10年前に、何の気なしに聴いた『クリムゾン・キングの宮殿』の衝撃。あれから僕は「継続」と「鍛錬」の美しさと「前進的である事=プログレッシヴである事とはどんな事であるのか」という事をこのバンドのCDを聴きながら教わったのであった。音楽的には明らかにその影響下にない人間との演奏時でさえも「本当の意味でのプログレッシヴとは」という自問自答が役立つ事は決して少なくなかったし、例えば新編成について尋ねられた際のロバート・フリップ先生の「やってみないとわからない」と応えるその姿勢、いやそういう編成でバンドのサウンド構築、音楽に臨む姿勢に僕は大いに影響を受けたのであった。音楽演奏の精神的支え、その一つがキング・クリムゾンだったのである。
話が大いに逸れた。失敬。

さて会場入りして長蛇の列に並びグッズを購入したり大きな会場に戸惑った話等は端折って良いだろう。
3階席の比較的後ろの方だったのだけれども、ステージをほぼ正面から見下ろす位置だった事が幸いした。また父から借りてきた10倍のオペラグラス、これのお陰でメンバーの表情から手元まで観る事が出来たのも感激だった。
さて初めて観たキング・クリムゾンだったのだけれども一言で言えば「最高」。ここがこう良かったとかあそこがああだったとかは色々言う事が出来るけれどももう少しだけ細かく言うのであれば「聴きたい曲全部やってくれたしトリプル・ドラムクリムゾン凄い!フリップ先生のギター格好良い」である。

もうね、開演前のフリップ先生のアナウンスだけで会場は大喝采。
「撮影は不可、録音も禁止。(中略)我々キング・クリムゾンのパーティーを楽しんで欲しい」。怒号と歓声で溢れ返る会場。皆待っていたに違いない。
セットリストについてはまとめているサイトもインターネット検索で容易に見つかったのでここにセットリストを転載するような事はしないけれども『 Larks’ Tongues In Aspic Part I』のあのリフが鳴り響いた瞬間、3台のドラムセットが打ち鳴らされた瞬間のヘヴィさ(ちなみにマステロット先生がミューアのあの正気じゃないようなパーカッションを再現していたのに興奮したのは僕だけではないはずだ)は減編成のクリムゾンの強靭さを知らしめるのには十分過ぎたのではないだろうか。そう、トリプルドラムのクリムゾンは整合性と強靭さと柔軟性に満ちた素晴らしいものだった。曲によってはビル・リーフリン先生が鍵盤を弾き楽曲の再現性(特に歌モノ路線の曲は新編成でもそれとわかるようにツボを抑えたアレンジが施されていて、そういう時にはリーフリン先生が一役買ってたと思うの)を高め、ギャヴィン・ハリソン先生は機材トラブルにも勇猛果敢に挑むドラムソロで魅せ、マステロット先生は重量感溢れる(失礼)ドラムで流石の貫禄。トリプル・ドラムの面白さはアレンジの分担等にも顕在化していて、ああ、何て有機的...と感動した。
歌モノ路線に関しては再現性も高かった、と先述したけれども『第8期クリムゾン』を強く打ち出したのはそれと比べると『Red』等の曲なのかもしれない。もうビートの感じからして全然違ったもの。でもちゃんとこっちが興奮出来るようにそれらしい部分も残してあってそのバランス感が最高だった。
『Larks’ Tongues In Aspic Part I』『Red』『Starless』『Easy Money』『Larks’ Tongues In Aspic Part I』、そしてこの日一番歓声が大きかったんじゃないだろうか、『21st Century Schizoid Man』。
これを列挙するだけで懐メロ大会になりそうなのに微塵もそんな気配がない。バンドが、演奏がきっちり現在進行形にアップデートされていて「昔のヒット曲を年重ねたメンバーが(ちょっとヘロヘロになりながら)やってる」感が全くなかった。
ロバート・フリップ先生は隣に座ってた好事家風男性も言ってたけど一聴しただけでそれとわかるトーン。あんな演奏を観たらそりゃあ一日8時間ギター弾く大切さを僕でも痛感するってもんだ。
ベーシストとしてトニー・レヴィン先生はどう思うかって?最高に決まってんだろ!
メル・コリンズ先生はフルートソロで「君が代」をオマージュして湧かせて下さるし汗だくでの演奏もグッと金玉にクるものがあった。
ジャッコ・ジャクスジク先生の歌声も伸び伸びと力強くロマンを感じるものであった(ボソボソと書くけれどもブリュー先生より個人的には好きかもしれない...)。

物凄い説得力でキング・クリムゾンがやっている事やってきた事、そしてその精神性と発展性を見せつけられた。
大いに満足だしとてもとても刺激的だった。
有難うございます、キング・クリムゾン。
俺も頑張ろ...!

写真は「バンドのベーシスト トニー・レヴィン氏がカメラを構えている間は撮影してOKです」の瞬間。

続BOSS CS-2。 そしてmaxon BP-01と軽く比較。

先日拙ブログにコメントにコメントを頂いた。
時折エフェクターや機材について検索されてここに辿り着かれた方からコメントを頂く事があるのだけれども(有難うございます)、今回は以前書いたこちらの記事を読まれてコメント頂戴しました。
実は先述の記事を書いた後にCS-2は特に使い道もなく手放す事になってしまったのだが、改めて自分の書いた文章を読み返すと妙に気になる。で、日が経つにつれて「また試したい」だなんて性懲りもなく思っちゃったってわけ。
というわけでBOSS CS-2、買い直す事にした。

早速繋いで色々弾いてると、うんうん、やっぱりハーモニクスとかスライドノイズを出したい時とか、あとはゴーストノートとか綺麗に(音色的に、ではない。音量が上がっているのでハッキリクッキリと、という意味だ)出る。そりゃあコンプレッサーだもんな。
だけど今回はもう少しだけ突っ込んで触っていると、うん、なんだよ、コンプレッサー良いじゃないか。
コンプレッサー=圧縮機なのでそりゃあ圧縮するんだけど、大きな音を潰して小さい音を持ち上げる、その圧縮された音が妙に気持ちが良い。一弦、二弦のモッチリした感じがグッとくるし「圧縮された音」は音色として有りだ。
ガヤガヤした喧騒の中、ブツブツ言っている人がいるとする。そのいってしまえば「呟き」は周囲の喧騒でかき消されてしまうが、では「呟き」を喧騒の中でも聞こえるように、ブツブツ言っている際の声色はそのままに大声で叫んでいるのと同じくらいの声量で響かせる事が出来るとしたらどうだろうか。
コンプレッサーというのはつまり、そんな異常な現象を起こす事が出来るエフェクターなのだと悟った。
今まで「あんな音色が変わったかどうかわからない地味なの足元に置くくらいなら歪み系を代わりに置いた方が良い」と思っていたけれども、いやはや、一見地味だけどその姿勢は十分に派手だぜコンプレッサー。
あ、「音の粒を揃える」という使い方を第一に捉えるなら練習した方が良いとは未だに思うけれども。

その静かだけれども攻めの姿勢にグッときてしまい「コンプレッサー楽しいなあ」とニヤニヤしながら色々と実験。
当然の事だけれども各エフェクトの前段にCS-2(コンプレッサー)をかませるだけで今まで使ってきたエフェクターの音色も変化してくる。CS-2をずっと愛用しているJuan Alderete(ex.Mars Volta。この人のサイトは全てのエフェクター好きベーシストは必見だと思う)は「CS-2はその後に繋ぐペダルをレベルアップさせるんだよ」と言っていたけれども本当にそう。オクターブファズは音の圧倒感を増し(低域が増すというか音圧感が増すというか。存在感が違う)、リバーブはより一層フレーズに残響音がしっかりとまとわりついてくる。オーバードライブはアタック感が増した。概ね、良い反応である。
バンドのアンサンブルの中でも勿論試した。
僕は馬鹿だから最初は何でもかんでもコンプレッサーをオンしていたけれども、いざそうしてみて気が付いたのは僕がここ最近していた演奏というのは結構ダイナミクスをつけた演奏だったという事。手元で小さい音量からガンガン弾くところまで変化をつけていたのである。無意識に、というかバンド全体の演奏がそういう傾向にあるバンドではそりゃあ僕だってそうするよね。
そういうバンドでの演奏時に「レベル設定をガンガン弾いて気持ち良いくらいに調節したコンプレッサー」をガンガン弾かない時にオンにすると、その、なんだ、割と台無しになってしまう。僕がやっているバンドでコンプかけっぱなしっていうのは、多分これは出来ない。
パイプカツトマミヰズでは各弦毎の圧倒感を揃える、特殊奏法時のコントラストの強調、エフェクトのノリを良くするという役割でコンプレッサーは演奏時間の8割オンにしておいて良いと考える。だけれどもそれでもバンド全体でグッと音量を抑える時にはすかさずオフにせねばならないだろう。いや、そこを試す前に気がつかなかった俺は本当に馬鹿だな...。
あと僕のシステムはノイズがそれなりにのっている。完全に消すというのは難しそうだから諦めていた(そこまで慎重になるような状況はここ最近味わっていないというだけなのかもしれないが)のだが、コンプレッサーをかけるとこのノイズも増幅されてしまう(笑)。

いやあ、楽しいなコンプ。
と楽しいCS-2ライフを初めて数日後、行きつけのエフェクター専門店にて古いmaxonのベースコンプを発見。
馬鹿みたいに安かったので購入、CS-2と比較してみる。


僕はまだまだコンプ入門者だから詳しい感想は言えないけれども、エフェクター自体のトーンとしてCS-2の方がダークなように感じた。maxon BP-01はアタックがジャギジャギしている。CS-2はバコバコというかアタックの感じがBP-01に比べてもう少しダーク。圧縮具合はCS-2のがわかりやすい。
専門店の友人曰く「かかってます!って感じを敬遠する人もいますけどね」との事。

コンプレッサーは出汁のようだ。
「味の素」を強烈にぶち込むようなものなのかな、CS-2のコンプレッション効果って。

健康的な生活。

予定外の残業後、慌てて帰宅、準備しておいたギグケースを背負いマウンテンバイクへ飛び乗ってスタジオへ。
練習が始まる時間からもう15分経っている。さあ急げ急げ。
自転車を漕いでしばらくすると無心になる。その状態でしばらくするとどんどん周りの環境と自分の間に膜のようなものが出来上がり、考え事がはかどるようになる。自転車移動が好きなのはこのためだ。
スタジオ練習の場合は特にこの時間が重要で、行きがけは「今日はこんなのを試してみよう」だの「あれをやろうこれをやろう」と考え、帰りがけは「今日はああだったなこうだったな」とか「あれは良かったからちょっと突き詰めてみよう」とか考える事が出来る。行きの道中でプランを組み、帰りは反芻しているというわけだ。
自宅からちょっと距離がある練習スタジオへ自転車で行くのは良いものだ。

余談だけれども、この一週間でコンプレッサーにハマりつつある。
この話はまたいずれ。


ここ最近入っているスタジオ常設のベースアンプヘッドがマークベース。
これがかつては所有していたものの、売ッ払っちまったくらい苦手。いつもの感覚で音作りすると何だかモッサリするのだ。
今夜の練習ではそんな苦手意識が少しは克服出来たかもしれない。こいつの場合、感覚的にローミッドが他のベースアンプでいうベースで、このアンプのベースコントロールは音圧コントロール、くらいに捉えた方が良いかもしれない。

「KANAMORIN⇔かしやましげみつ 2マンライブ」

まあ、その、なんだ、繁忙期だよね。
朝から夕方まで休日返上で仕事して、一度家に帰りベースギターを背負って吹上鑪ら場へ。道中コンビニエンスストアでサラダチキンと水を仕入れる。意思が薄弱な僕ですが、ダイエットをふんわりと意識しています。
この日の吹上鑪ら場はかしやま君(孤独部)とKANAMORINこと金森君(MoNoSiRo)のツーマンイベント「KANAMORIN⇔かしやましげみつ 2マンライブ」。
それぞれが関わるバンド、ユニット、プロジェクト計5組が出演。まずはそちらの感想を駆け足で!

一組目は金森君ソロ。名義的には「KANAMORIN」。ループによる発展していくギター演奏と、同時進行で作られていく生け花。演奏も生け花も相互に作用しており、それが眼前で起こる様が脳汁出る感じ(前のものになるけれども過去の公演の映像も残っている)。生け花をやる金森君と、音楽をやる金森君が協力して一つの作品を作り上げにいっている感じがして、そういうのって凄く良いと思う。
二組目は「まにまに」。脚本:吉村桜子 音楽:野呂有我 主演:後藤万奈 絵:河合真維 スーパーバイザー(「僕はほとんど何もやってないんですけどねえ笑」):かしやましげみつ  によるなんだろう、あれは。役者が演技をする。その後ろの壁にはプロジェクターで絵が描かれていく様が投影されている。音楽も演奏されている。これらが全部同時に行われて関わって一つの作品になる、こういう感じだ。僕は野呂有我さんの音楽には毎回感動させられるのだけれども今回もきっちり、アンビエントで気持ち良い演奏だった。あとテキストも吉村さんの感覚満載で面白かったし、それを演じるのは後藤さんしかいないと思う。河合さんの絵が完成していくのを見るのはとても面白かった。「そうなるの!」って思わず口に出ちゃうくらい。
三組目は「白線の内側」。金森君がドラム、いちろー(廃墟文藝部)君がピアノ、そしてかしやま君がフロントマンのバンド。僕はかしやま君の「バンド」(「」をつけたのは彼のいうバンドの半分くらいは所謂その言葉を耳にして連想するそれとは随分と異なったものだからだ)シリーズの中では今回の「白線の内側」が一番好きだ。いちろー君のピアノはもはや当たり前のように良い。思いやりと慈しみと、そして美意識の感じられる演奏だ。金森君のドラム、彼がドラムを叩くと聞いてはいたけれどもまさかあんなにドラムが巧いとは。金森君のイメージに反してタイトでビシバシキメてくるドラムで観てて興奮した。良いドラマーだ、金森君。そんな二人とやってるかしやま君も水を得た魚のようだった。物凄くフロントマンしてた。
四組目は孤独部。どんな作品をやるんだろうと思っていたら完全に一人芝居。かつてやっていたシリーズものと違いピアニカもループエフェクターもなし、完全に身一つで(椅子とかはそりゃ使ったりしたけれど)作り上げられた作品だった。この日のかしやま君は前述の「白線の内側」といい喪失感を執拗に訴えていたように記憶しているのだけれども、そのテーマも何故か原点回帰のように感じられて、この日の彼の意気込みを勝手に感じたり、した。慟哭したり嘆いたりする彼の表情は悲壮感にまみれているのに、何故か悲しかったり切なかったり共感を感じるのと同時にどこか喜劇のように感じる瞬間さえもあるのは、きっと人間にとって失うっていうのはそういう事だったりするのだからだろう。受け手のバイオリズムが影響しそうな話題だな、これは。

というようにこの日の出演者、各出演者ともにコンセプトや内容がとても明確明瞭で、それでいて作品内容は不定形だったり不在だったり変化し得るものだったり、そういうものを中軸に据えている作品が多かった気がしてイベントとしても面白かった。

さてこの日のMoNoSiRoはここ最近ずっと一緒に練習したり作品制作を進めてきたいちろー(廃墟文藝部)君を迎えた4人編成、さらにタキナオさんがライブドローイングで特別参加の5人編成で演奏した。タキナオさんのライブドローイングはプロジェクターで壁に投影されており、僕やいちろー君は立ち位置的にも見やすい事もあって時折それを見ながら演奏したのだった。水や光を多用されており幻想的。「金森君が呼ぶはずだ」と納得した。我々の演奏とタキナオさんのドローイング、しっかりと噛みあって良い感じになっていたと思うのだが、いかがだったでしょうか。

かしやま君も金森君も気が付けば長い付き合いだ。だけど二人はそれ以上、出会ってもうすぐ8年になるらしい。
「やるべき二人がやった」くらいに宿命感のあるイベントだったのでMoNoSiRoのシマラないMC(もはや得意技だ)等で二人の関係性が少しでもお客さんに伝われば良いな、と思った。二人がどんな人達とどんなものをやっているのか、二人がそれぞれ普段はどんな活動をしているのか、そんなそれぞれを提示した二人がどんな関係なのか、その片鱗でも伝わればお手伝いした僕としては嬉しいです。
二人ともお疲れ様!

年に一度の犬丸ラーメンの日

毎年12月になると年末ムードの慌ただしさと一緒に「あの日」がやって来る。
もう3年になるのか、随分と長く感じるものだ。今から3年前の2012年12月3日(厳密には不明だがこの日が最後と言われている)、50年以上の歴史を誇った大丸ラーメンが閉店した。
環状線、今池の大通りですな、今でこそ大きなスーパーやパチンコ屋さんが並ぶあそこがまだ砂利道だった頃から、ずっとずっと続いてきた大丸ラーメンは多くのファンに惜しまれながらその歴史に幕を閉じた。
好物は何かと問われると母親の手料理を除いて間違いなく堂々の一位に輝くであろう(思い入れや思い出も含めて、である。勿論味も大好きだけれど。こういう人って多いと思うのだけど、あそこには思い入れがあり過ぎる)大丸ラーメン。
そんな大丸ラーメンのコピーバンド「犬丸ラーメン」が今池HUCK FINNで年に一度の「犬丸ラーメン提供」を行う日が今年もやって来たのである。
あ、今年は例年よりも一日早く12月2日にやりました。

毎回のように思う事がある。「もっと麺を仕入れておけば良かった」。
犬丸ラーメンで使用する麺は本家大丸ラーメンと同じ製麺所製、特注麺を使用している。あの麺でないとあの味にならない。
そりゃあ大丸ラーメンでは丼の中身が焼きそばの麺だったりする時も美味しかったよ?
ご一緒したタクシーの運ちゃんはいきなり日本蕎麦で「これなら翌日胃にもたれないんだよ」と言っていたくらいだったし、大丸での流儀には人それぞれあるはずである。
しかし大多数の方が思い出すあの味はあの麺でないと出ない、とコピーバンドである我々は思っている。焼きそば麺が登場してくるのは開店から一定時間経過し、夜が更けた頃合いからだし麺を啜った瞬間の風味っていうのは記憶を辿る要素としては馬鹿にならない影響力を持っているのだ。
なので並んで並んで待って頂いた方が焼きそばの麺で文句を仰らないのは有難いし、きっと「そういうものだ」とそこも楽しんで頂けているのだろうと思う。だけどもやっぱり「あの味」に限りなく近い(同じ、だとは言わないし勿論言えない。本家大丸ラーメンにあって我々にないのは鍋の底にも積み重ねられた歴史、だ)状態で食べて頂きたいなという思いはあるので今回僕達、大いに奮発しちゃいました!
ドドンと過去最高の量を発注、有難い事に最後のお一人に至るまで無事に特注麺でラーメンを提供しきる事が出来た。嬉しい。本当に嬉しかった。

調理担当の石黒君(ここまで書いておいてナンであるが僕は一切調理に参加しない。麺の発注だけ、である)は僕よりも今回こだわっていた。丼を探し、仕入れ、今まで仕入れる事が出来ていなかったオマケの「トーマス」のチューイングキャンディーを遂に仕入れる事に成功し、抜かりなくブラックサンダーまで用意していた。石黒君の気合いというのは相当なもので、犬丸ラーメンの丼一杯分の中華そば(550円)は彼の尽力の一杯に他ならない。僕がやっているのはそうだな、それがあった上でのちょっとした賑やかしのようなものだと思っている。

今回は約5時間、都合130食近くご提供しただろうか。
毎度の事ながら根気良く並んで頂ける皆様に感謝、である。今年も多くの感動があった。
快く買い物を引き受けて下さったお兄さん、大丸での思い出を楽しそうに話すバンドマンの皆さん、交際相手だろうか、可憐なお嬢さんを見守るように寄り添って食べる若者、そして明らかに僕よりも大丸に通ってらした歴が長いであろう先輩方。
大丸に行った時と同じように泥酔している方もみえたし、僕の中では大丸ゴッドの内藤さん(SOCIAL PORKS)は大丸印入りの丼持参、であった。
書ききれないけれど皆様、本当に有難うございました。毎年のように思うけれども皆さんの大丸での思い出、どのように店内でふるまっていたか大橋大将とどんな会話をされていたのか、どうやってラーメンを食べていたのか等を見せて頂いて一番楽しんでいるのは間違いなく僕です。あの時間があるから大丸への喪失感と折り合いを付けられているのだと、そう思います。

あー楽しかった!!


個人的には過去最高に「大丸」を思い出した今年の犬丸ラーメン。
「ちょっと味薄いなあ」とか「今日美味い日だ」とか食べてらっしゃる皆さんが口にした瞬間に大丸ラーメンを思い出してらっしゃるのを耳にしながら、内心嬉しくてたまりませんでした。
皆さんが大丸ラーメンを思い出す、その僅かなきっかけにでもなれたのなら僕達幸いです。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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