ソロ活動というのは未だに「楽しい」だけのものではない。

28日は四日市ドレミファといろはにて舟橋孝裕、ソロ出演。
率直に書いてしまうとソロでの出演程当日が近づくにつれてプレッシャーを感じるものはない。誤解を恐れずに書くとバンド演奏での出演の方が気持ち的には何倍も楽だ。恐らくそれは人とのコミュニケーションを経て、それを重ねながらより高みを目指す演奏という行為と、一人で色々試しては取捨選択して自分ただ一人の美意識と判断を頼りに自分の名の下に表現をするという行為の間に横たわる大きな差異のせいだろうと思う。真面目な言い方をしてしまったけれどもわかりやすく言えば結局僕は自分の名前で何かをして、それがひょっとしたら物凄く価値のないものなのではないか、という事が恐ろしいのだ。演奏というのは長年経て練り上げてきたものだからね、32歳の演奏者としてある程度はプライドも自意識も確信もあるのである(自信、も多少はある)けれども、32歳一人の表現者、楽器を持たない表現者として考えた際にこれは途方もなく心細い。演劇というのは長年意識はしていたけれども練り上げてきたのかと言われるとそれはもう率直に「NO」と言える代物で、むしろ練るために人前に出てどんどん研摩している最中であるし(勿論今現在の最高値を毎回披露しているつもりなのだが!)、初見の方に「僕は今から演劇をやります」と言った際にその肉体的な年齢と表現物の間に積み重ねたものとしてギャップがあったらどうしようとも思うし、でも表現活動は重ねりゃ良いってもんじゃないぜ、面白い人間はきっと何をやったっていいセンいくはずだみたいなともすれば傲慢ともいえる考えもあるわけで、じゃあ自分が何者になれるのかを探求するのであれば恐れずにやるべきだ、と僕は毎回オファーを頂く度に腹を括ってきたわけである。
長々と書いた。つまりやるからには腹は括っているのだけれども、舟橋は毎回ソロ活動をする度に大いに悩まされるわけである。
では何故やるのかと言われたら先程書いたように自分を研摩するためでもあるし、何より試行錯誤してその結果が楽しいからなのである。

ドレミファといろはの橋本ゴウ店長はそんな僕の「楽しい試行錯誤」に膝を突き合わせて一緒に面白がってくれる一人だ。
「舟橋クン、これはわかりにくいな」「これはわかりやすいな」「ここは良かった」「あそこをこうした方がいいんじゃないかな」「面白い」「わかりづらいなァ」「もっと出来る」etc.兎に角応援してくれるし、一緒にいて面白いからとか長い付き合いだからとかそういうのを評価の物差しに一切差し込まず、表現を表現結果として兎に角ストイックに見つめて下さる。じゃあそこまで言うなら相談乗って下さいヨ、ってわけでもないのだけれども「一緒に打ち合わせも兼ねて飲みませんか」と僕にしては珍しく梯子酒までしながら作品について10分語り合い、それ以外は大いに恋愛や表現について語らった男二人の飲み会の結果、今回披露する作品は大いにわかりやすくなったと思う。僕からするともう「一緒に作った」と言ったら大袈裟じゃな、いや大袈裟か。だけども物凄く大きな助言を頂きました。ゴウさん呼んで下さって、そして手伝って下さって有難うございます。今後もきっとお世話になります。

今回やったのは江戸川乱歩先生の『赤い部屋』をモチーフにしたもの。全部一人でやるのでわかりやすく、兎に角わかりやすく、音楽を聴きに来たお客さんの前で突然披露しても、観る側に何かを強いなくてもわかるように、と意識してやりました。
自分で演じるのって好きじゃあないのだけれども、今回は「あ、これやろう」と決めた時に不思議と自分自身でやるのが一番良いのだろうなと思ったので、何度も何度も練習して自分自身で演じる事にした。夜な夜なブツブツと台詞を口にしながら歩いたり自転車を漕いだりしたのが功を奏したのか、流れるようにリズムやその場の空気を意識して台詞をアウトプットする事が出来た。自分の言葉が空間に響いてそれがどのような影響を観る側に与えるのか探りながら時間を重ねるのは楽しいものだ、と珍しく思えた。
つまり本番はノリノリでやれたってわけ!練習大事!!

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この日の出演者一同。左からわたなべよしくにさん、胡池マキコ さん、僕、中井大地さん。
ゴウさんが「今日は皆良いよ」と言っていたけれども本当にそうだった。たまげたわ。胡池さんの歌声は空間支配能力凄く高い。中井大地さんはフェミニンなアッパーさが大変魅力的。わたなべさんは良過ぎてライブ終わった瞬間に帰ろうかと思った。お酒を飲んで楽しく過ごす、なんて快楽を享受してはいけない、もっとストイックにならねば、と打ちのめされました。ゴウさんになだめられてすぐには帰らなかったけれど。
良い方々とご一緒出来て舟橋、幸せ者であります。
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白線の内側で吹上鑪ら場に出演した話。

少し前の話になってしまうけれど、白線の内側(http://hakusenno.tumblr.com/)で吹上鑪ら場に出演した。
僕がまだ当時3人編成だった頃の白線の内側の初ライブを観たのも、思えばここだった。

仕事を終えて「リハーサルを終えたら絶対に銭湯に行こう」と思って楽器やら諸々担いで汗だくになりながら鑪ら場へ。
「今日は暑いね」という一言だけで優しい鈴木店長は全てを察してくれたのか、冷房のスイッチを押してくれた。鑪ら場の空調の効果はてきめんで僕の汗もすぐにひいてしまった。快適だったのか結局、銭湯には行かなかった。
前夜にアサヒスーパードライを飲んで「美味しい!」と思ったのがきっかけで共演者の皆さんとも話せた気がする。普段なら苦手なのでビールは飲まないのだけれども、自宅の冷蔵庫に入っていたらそりゃあ飲んじゃうよね。で、飲んでみたら大変美味しくて。
話が逸れるけれどもここ最近アルコールを摂取する事が楽しい。今までアルコールは僕を拒否していたし僕もアルコールに挑みかかっては敗北を喫していたけれども、ここ一週間くらいで和解の兆しが見えたのである。毎日膝を突き合わせて話し込む事が人間関係構築に於いては必ずしも重要なわけではないけれども、少なくともアルコールとの関係構築には役立つのだと実感した。

この日の共演は佐藤守晃君に佐賀優子さんに東京から円庭鈴子さん。
佐藤君は前回の白線の内側でのライブに続き今回もご一緒した。印象的なSSWだったので今回勇気を出して声をかけてみた。
いや勇気いるよ、あの人絶対センシティブだもん。話をしてみると21歳。気持ちの良い人だった。だけども音楽通りの人だった。僕はああいう俗っぽさからかけ離れた若者は苦手だ。羨ましくなるからである。もしもギターが弾けて歌が歌えて彼のような音楽が出来たらどれだけ楽しいだろう、いや彼のような感性があったらきっと世の中の見え方ももっと違った面白いものになるに違いない、そんな風に思う。佐藤君とは是非今後もご一緒したい。
東京から来られた円庭鈴子さんとはお久しぶり。とはいっても以前はお互いに違うバンドだったので今回はじめましてみたいなものである。ルーパーを使った小宇宙をみた、とこの日のメモに書いてある。円庭さんのライブはとてもパーソナルなものを皆で覗き見しているような、そんな少し気恥ずかしいのだけれども贅沢な時間だった。音をどんどん重ねていっているという事に間違いはないんだけど、円庭さんの場合「音を重ねる」というよりかは「世界を広げて」いるような印象を受けた。
そして佐賀さんのライブの頃には僕はウイスキー片手にライブを拝見していたのだけれどもすっかり出来上がっているところに佐賀さんの凛としている伸びやかな、だけども強度の凄い歌がバンッと入ってきて、違うな、スンッと染みてきて僕の酔いはいよいよ進むのである。アルコール片手にピアノの前に座り、ギターリスト氏とのデュオでライブを行う佐賀さんは実に格好良かった。お人柄もちょっとべらんめえじゃないけど格好良いところを感じてしまっている。
吹上鑪ら場での出会う共演者の皆さんは皆大変刺激的である。毎回のように「イヤア今日も楽しかった!」と上機嫌でいさせてもらえる。

白線の内川はこの日新曲を。「4年後」という曲から発展して全く別のものになった曲なのだけれども、その場の思いつき以下の反射神経でバババッとつけたベースラインが後々反芻してもなかなか格好良くて自分でも気に入っている。所謂「踊れちゃう」ような曲なのだけれども、樫山君は言葉を機銃掃射のように放つので大変そうだ。
ライブの度に新曲を披露出来るのは良いペースだと思う。多作である事そのものが良い、というのではない、どんどん前のめりの姿勢でバンドが動いている事自体がやり始めの今の時期の姿勢としては健全に思えるという話である。バンドは今筋肉をつけなければいけない時期。どんどん演奏してどんどん生き物のようになっていきたい。

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リハーサル後開場前にドラムの金森君が一生懸命何かを描いているから覗いてみたところ、こんな「構成表」を描いていた。
曲の構成毎の差異を濃淡で捉えているそうで、こう描くとわかりやすいそうである。
事実、彼はライブ本番では構成を的確に把握していた。人間って、面白い。

酒毒に犯された日記。

白線の内側でライブしたし一人芝居を四日市でやって帰ってきたばかりだけどひとまず泥酔してるからそういう事の振り返りというのは後日の自分に任せるとする。今現在の僕の状況でまともな振り返りが出来るわけがないからだ。
とりあえず今夜はお酒を飲み過ぎた。瓶ビールを一本やって終演後にウイスキーをロックで呑んで(先日も思ったが僕みたいなのがウイスキーの甘さと旨さをわかるようになった頃にはもうその夜は引き返せなくなっている)、地元の駅に着いてから別にそんな気もなかったってえのにコンビニエンスストアの前で燦然と輝く「焼き鳥全品20円引き」の文字に心惹かれてついフラフラと缶酒と焼き鳥を3本買ってしまったのが運の尽き。
テクテク、否フラフラ歩きながら飲み食いするというマナー違反を犯しつつ、帰宅する頃には綺麗に泥酔していた。

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さてそんな時に名古屋人が冷蔵庫にきしめんを発見した時の安堵感と喜びを5文字以内で応えなさい。
答えは「最高!」この一言だ。
しかもそれが愛する「いなや」のものだとしたら猶更である。「いなや」の持ち帰り麺は一玉90円らしく、汁は190円らしい(父親談。詳しくはお店に問い合わせて下さいね。知らないよ、俺酔っ払ってるもん)。滅茶苦茶安いのに滅茶苦茶旨い。
どうなってるんだ。

ライブの感想は、またいずれ。

各務君×江藤さんの結婚式に参加した話。

2016年5月22日、それぞれ長い付き合いの友人二人が結婚した。
各務鉄平君、江藤えり奈さん、本当におめでとう!末永くお幸せに!

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自宅での結婚式っていうのは想像も出来なかったけれども、まさかの司会進行も当の新郎新婦二人でやるとは思わなかった(笑)。
所謂人前式なのかな?友人やバンドメンバーの前でそれぞれ非常にユニークな誓いの言葉を言い、二人は多くの祝福を受けて夫婦となったのでした。いやしかし和やかで笑いが多かったけれども、きっちり感動的な雰囲気があった。舟橋既にこの段階で感慨深かった。

で、一時解散して15時から吹上鑪ら場にて21時まで、出入り自由、参加費格安の二次会が始まった。飛び入り可能な余興は披露するとワンドリンク新郎新婦からご馳走して貰えるという、ならでは感満載。いや、実に二人らしい。
僕は少し遅れて16時頃行ったのだけど、そこから21時頃まで常に沢山の人がいた。一時は会場内を移動するのも大変な程。
余興は準備や練習を重ねてきたであろう気合の入ったものからその場で結成された即席バンドまで、どれも祝福ムードに溢れており大変楽しめた。僕も2回程ベースギターを弾かせて貰った。
そのうち一回は昔各務君と一緒にやっていたバンドの不完全な形での演奏であった事を書いておきたい。この日、主役の一人である各務君と演奏出来たのは、しかも昔一緒にやっていたバンドの曲を不完全な形であれども当時のメンバーやしのぎを削った仲間と演奏するというのは大変にエモーショナルな事であった。山田君は大変はしゃいでいた。

それにしても江藤さん(もはや各務)、綺麗だったなあ。当たり前なんだけどここ最近で一番輝いていたよ。幸せが女性を綺麗にするっていうのは本当なんだなと痛感した瞬間だった。この日の江藤さん(もはや各務)は滅茶苦茶美人で、滅茶苦茶エネルギッシュだった。
二人ともそれぞれ付き合いが長いので思い出も沢山ある。最後に二人で一緒にオリジナル曲を歌っているのを人ごみの隙間から観ながら、静かに感動した。そして感慨深かった。同時に滅茶苦茶羨ましかった!!嗚呼、羨ましい!僕も幸せになるぞ!!
自分達の結婚の日もエンターテイメントにし、最後は大きな感動を生んだ二人に乾杯!
末永くお幸せに!

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未知との遭遇。

書く事ばかりが溜まっていく日々だ。有難い事この上なし。

鶴舞K.D.ハポンというライブハウスがある。名古屋は鶴舞の高架下にあるライブハウスで、僕がライブハウスという場所を意識した頃(それはつまりライブハウスに出るようになった頃、と同義である)から独特の存在感で名古屋のバンドマン達に愛されていた。K.D.ハポン、通称ハポンには「他では観られないような」面白いバンドが沢山出ているイメージがあったし独特の温度感みたいなものがあった。こういう言い方は何故か無意味に嫌いなのだけれども僕は勝手に「シーン」みたいなものも感じていたりした。
過去に何度か、ハポンに出演した事がある。
会場入りするだけでちょっとワクワクするような、やっぱり素敵な場所だった。でも今思えば過去のどの出演もイベントに誘って頂いてその会場がハポンであった、わけでやっぱり何かそこは自分の普段演奏を繰り広げている場所とは違ったような、憧れを伴った場所であったわけである。
先頃、一通のメールが届いた。舟橋は驚いた、大いに驚いた。鶴舞K.D.ハポンのモモジさんからであり、それは紛れもなく演奏のお誘いだったからだ。モモジさんにはそりゃあ出演した際や、はたまた友人のバンドを観に行った際等は「こんにちは」とか「お世話になりますorました」とか、そういう当たり前の挨拶を交わした事はあるけれど、まさか存在を認知して頂いているとは思いもよらず、そして同時にオファーも頂いている事に大変嬉しく思ったのであった。なんだか、新しい事が始まるような気さえしたものである。
モモジさん本当に有難うございます。
何度かメールのやりとりを繰り返して、犬栓耳畜生で出演する事になった。メンバーも乗り気である。
しかし今回、犬栓耳畜生には条件があった。「爆音は出さない」。

平日のK.Dハポンには音量制限がある。隣接する飲食店のお客さんから苦情が来た事があるそうで、ドラムやベースを全力で打ち鳴らす事は不可なのだ。低音の放つエネルギーって侮れず、壁や地面をどうしても伝わってしまうからね。
最初、犬栓耳畜生での演奏を提案したところモモジさんは興味を持って下さったようで動画まで観て下さったのだけれども、同時に爆音で繰り広げられる演奏にこれはまずい、と思われたはずである。当然「これだとちょっと平日は」となりました。そりゃあ当然よね。
そこで犬栓耳畜生メンバーに事情を話し確認を取った。
「爆音は出せない、ドラムセットやベースアンプの仕様が最悪出来ない事も起こり得るが、どうか」
回答は予想通り「ではそれを踏まえた上で健全にクリエイティビティを発揮出来る方法を模索しよう」だった。
挑戦というのはこういう瞬間にこそ踏み出すもので、それを成し遂げる事で平時では得られない内的な報酬がある事は明らかだった。恐らく、過程は違えどもメンバー全員それぞれこの「小音量での創意工夫」という挑戦課題に興味をそそられたのだと思う。
今回のライブの指揮を執るのは森野メンバー。前代未聞の前提条件の中で、森野君の挑戦が始まった。

森野君が今回提案したのは「衣服」。
システムとしては全ノイジシャンの味方、コンタクトマイクを搭載したミシンを中央に据えてそれをJC-120ギターアンプで出力、ベースと鍵盤、コンタクトマイクとディレイ搭載の裁断鋏をミキサーにまとめて自宅練習用の小口径のギターアンプにて出力する、というものであった。あと炭酸BOSSがミニカホンを使用した。
演奏内容としては「大島優子似操るミシンにあわせた演奏」「ミシンとの合奏」等、前代未聞のもの。しかも前日のスタジオでは今までにない程構築と破壊、専ら破壊が起きた。率直に言えば全員が「嗚呼、こりゃ明日どうなるかわからねえな」と思った。演奏時間は30分なのだが予定されていたセットリストをざっと通してみると一時間以上かかった。森野君は「ううう」と泣いた。他のメンバーは笑顔だった。こうなってくると俄然、このバンドは面白い。
さあ、あとはやるだけだ、という感じである。イベント名は「未知との遭遇」。この公演名に、我々が今まで行ってきた演奏の中で今回の内容程、相応しいものがあるだろうか?

演奏について個人的な反省になってしまうけれども、未知との遭遇過ぎて少しとりとめがないというか、状況把握と演奏内容にラグを残すというか、インプットとアウトプットの連携がうまく取れなかったな、というのがある。あ、自分の演奏ね。もっとスムーズにいけば良いのだろうと思うのだけど、思うに僕はきっと考え過ぎたか考えなさ過ぎたのだろう。
しかし今回はかつてなく「音はどうしたら音楽になるのか」を考えるきっかけになった。音は果たして二つ並べば音楽になるのか、それとも誰かの意思が必要なのだろうか?どこからどこが音楽で、音はどうなったら音楽になるのか?誰かの呼吸音がそのままの内容で音楽になるには?繊細さとダイナミズムの関係は?
今後も思索の旅に出たいと思う。

終演後はラーメン屋でビールとラーメン。
台湾ラーメンにバターを落としたものがあんなに旨いなんて。こりゃたまげたネ。翌日のニンニク臭さなんてなんのその、だよ。

表現活動について健全さを感じた夜。

仕事ではつまづいたけれども(どうにか事無きを得ますように!)、表現活動では大いに手応えを感じた一日だった。

白線の内側でスタジオ練習。「曲を憶える事が苦手」な人と「毎回違った演奏をしたい」人と「キッチリやりたい」人という演奏陣3人にポエトリーリーディングの樫山君の4人で曲を練り上げていくわけだからこれは面白いくらいに齟齬が起きる。
「あれ、前こうやってたのにな」「あれ、どんな曲だったかな」「あれ、ついてこないのかな」みたいに演奏陣の中だけでも微妙な齟齬が積み重なっていくわけなのだけれども、これがまた大変面白いのだ。
うん、率直に言ってしまえば「曲を憶える事が苦手」なのが金森君で「毎回違う演奏をする」のがいちろー君で「キッチリやりがたる」のが僕なのである。
別に演奏自体がマズいわけではないので(むしろ皆語彙力が凄い、と思う。毎回それぞれのバックグラウンドと練習と練習の間にそれぞれが得たものを披露しあって切磋琢磨している感じはある)そこにネガティヴな感情が生まれるわけではないのだけれども、曲を思い出すまでの間の金森君は前回と違ったフィルやリズムパターンを繰り出してくるし実験精神が旺盛ないちろー君は持てる技量と知識を総動員して違った試みを演奏に盛り込んでくる。で、バンドアンサンブルを練り上げたいな、強靭なものにしたいなという思いがある僕は二人に向かって「もう!何なんだよ!」と言うわけだ。さて、この場合健全なのは誰でしょう?バンドアンサンブルの発展に寄与し得るのは?表現力の更なる高みを目指す上で指標となるのは一体誰でしょう?
僕が思うに、3人とも、なのだ。
入口こそ違えど結果的に「毎回その時その時の演奏をしている」金森君といちろー君の演奏というのは「演奏行為は再現ではない」という僕の信条に合致するものなのだ。だけれども回数を重ねる事、いわばバンドアンサンブルでの筋肉トレーニングをしようとする僕の発想も間違っているとは言えない。そういう僕がいる事で二人は5回に一回は「前回を意識した」演奏をするかもしれない。
実際のところ、本日のスタジオではそんな二人の演奏がきっかけとなって新曲が生まれたわけなのである。
嗚呼、音楽って面白い。
良い曲の片鱗を見つけると30代ももうすぐである3人+32歳の男の総勢4人も少年のようになってしまう。こうすると格好良いんじゃないか、ではこういうのはどうだ、これは最高だね、これ良いねと完全に子供時代に秘密基地をどうするか、で盛り上がった少年の気持ちに戻ってしまう。こういうのがバンドは面白い。
全く違う4人が一緒に何かを作ろうとする事の面白味というのをタップリと味わった。バンド活動っていうのはきっと、ずっと発見と気付きと面白さの再確認の連続なのだろうな。

健全な流れはまだ続く。
樫山君にクリップライトと調光機とフットスイッチを借りた。どれも彼が一人芝居で、或いは彼の演劇作品中でライブ中で、使用してきたものである。今月末に控えている四日市ドレミファといろはでの一人芝居に向けて夜な夜な練っているわけだけれども、それに際して彼のこの3点セットを使ってみたいと思ってお借りしたわけなのだが、いやこれが滅茶苦茶面白い。
灯りっていうのはかくも面白いものか、刺激的なものなのかと感じ入った次第である。光と影ってだけでこんなに楽しむ事が出来るんだね人間。

今はちょっと酔っ払っておりますね、上機嫌でね。
先日手に入れたファズを今日のスタジオ練習に引き続き、慣れ親しむために鳴らして寝るとします。

お風呂に入る前に。

今日は良いものを観てやる気注入!
アウトプットを「健やかに」「継続的に」「楽しく」やるためにはインプットも大事なんだなとここ数年で感じている。
しかも意図的に摂取する事。深呼吸するように良いものをインプットするという事は思いっきりアウトプットするためには良い事なのだなあと痛感する。ほら、こんなにやる気!

というわけで今月末に四日市でやる一人芝居(ドレミファといろはでやるのは殊更に緊張するのだけれども、今回は何故か自然と自分で全部やろうと思ってしまったが故に自分で全部背負い込む事に。しまった)の準備を本格的に始めています。
コツコツと、濃密に。「いけるだろ、大丈夫大丈夫」と「やっべ不安だなあ」の間を行ったり来たりするのはいまだにアウトプットが何であろうといつどこでするものだろうと同じですね。

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一日が24時間である事の安堵と不安!!

3年越しの『楽しい夜更かし』にパイプカツトマミヰズで出演してきた

はい舟橋です。この時間に家でゆっくりブログ書けるだなんて何て素敵なんだ時間給!

先日、新栄CLUB ROCK'N'ROLLにて3年ぶりに行われたなつつん企画『楽しい夜更かし』に出演してきた(3年前の模様はこちら)。
この日の出演陣は僕達、ミギギミ、SCA、 恋村虚無子バンド、ぼくたちのいるところ。ザ・フロイトゲスバンド。3年前はガッツポーズで出ていた小森君が今回はザ・フロイトで、当時はうみのてで出演していた高野君が今回はゲスバンドで出演と色々と胸が熱くなるものがある。関西勢もこのチョイスはなつつんならではだな、という肌触り。ひと昔前はこういうドロッとドバッとしたバンドとばかりやっていたというのに最近ではこういう顔ぶれの日も随分と減った気がする。つくづく、色々な日に演奏をして、場所にしても色々なところに行かないといけないなと思う。ドロッとドバッとしたバンドが好きな32歳の戯言でござるよ。
列挙した出演陣が多過ぎるって?ああ、間違いないよ、この日は7バンド出演した。もう一度書こう、7バンド、だ。開場16時、開演16時半、終演は21時半。何が『楽しい夜更かし』だ、全然夜をふかしてないじゃないかなつつん!(笑)
それにしても燃えたなあ、関西3バンド、東京1バンド、西から東から名古屋に攻め込んでくる猛者達を名古屋3バンドで迎え撃つ感じ。物々しい気配、音量デカそうなバンドばかりの予感、それらの渦の中心にいる若くて可愛い女の子イベンターの微笑み、そして何故か無駄に熱くなる自分の胸中。そうだ、俺はこういうの大好きなのである。

というわけで盛大に演奏してきたよ。
この日の吉田君は自らがSNSで行ったパイプカツトマミヰズメンバー人気投票で最下位だった事により怒りの化身に変身していたよ(ちなみに一位は僕だよ、もう一度言うよ、一位は、僕!!)。だから顔面が黒と赤のドウランで染め上げられているのだよ。
この日の演奏、ここ一年の間で一番良かったんじゃないかってくらい演奏しながら「いけるいける!」感があった。良い演奏をしている時というのはどのバンドであっても『皆で点を取りに行く』感があるんだけど、そういうの、感じた。
お馴染みヨシダユキ先生が動画を撮ってくれた。
この日の狂乱の半分でも伝われば嬉しい。



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ゲスバンドの男汁したたる演奏も良い意味で頭の悪いギターの音量、マッチョイズムとシンフォニックなギターサウンドの復権と見どころ満載だったけれども、やはり同じ青春を過ごしたという意味でもザ・フロイトのライブは最高にブチ上がった。思い入れはあるが思い出補正はあの興奮にはなかった、と断言出来る。ライブの頻度こそ減ったものの演奏はむしろソリッドさが増し、穿った意味のない方向で使われる「円熟」という言葉さえもみられるフレーズ(ベースの山腰君は本当にベースのフレーズを動かすのが巧い。あと個人的にコモリ君は名古屋屈指のリードギターリストだと思っている)。
ヤナちゃん(本人から以前web上ではそう呼ぶように言われた記憶が薄らとある)のテンションは文豪のヒステリックさと楽器を振り回すバンドマンの狂気(こう書くと安っぽくて嗚呼、嫌だ)の間を行ったり来たりしてドキドキするし山腰君は「シールド断線しない?シールド断線しない!?」と心配になるくらい踊る踊る踊る。踊っても演奏はブレない。ドラムの栃木君はキースムーンの如く小説ギリギリまでフィルをぶち込んでくるしドラムで歌うようだ、あんなに煽情的なドラムはそうないよ。そしてその中、ただ一人動じず興奮も見せず不動の男、コモリである。高身長のいかつい男が動かずにギターを黙々と弾く、時折些細なミスを犯したメンバーに鋭い視線を送る事も忘れない。この男あってのザ・フロイトである。
ここまで書いちゃうとわかると思うんだけど、俺もう完全にただのファンだったね。興奮した、嗚呼興奮した!

いつまでもバンドをやっている時、演奏中は頭空っぽでいたい、夢詰め込めるから、とか考えて「嗚呼、32歳って年齢も悪くないナア、全然悪くないナア、むしろ、良い」と思った。

新栄トワイライトvol.6 GWの特別公演を終えて。

新栄トワイライトvol.6 GWの特別公演」無事終演致しました。
今回は新栄トワイライト史上初のチケット完売となり、会場は超満員。お越し頂いた皆様、有難うございました。そして窮屈な思いをさせてしまってごめんなさい。運営一同、今後もより良い企画運営を目指していきますので新栄トワイライトを宜しくお願い致します。
次回公演は夏頃を予定しております。「我こそは」という団体様、お気軽にお問合せ下さい。また、昨夜の特別公演、お客様の中に制服の方が沢山いらしたように思います。もし高校生の皆さんで出演してみたい!と思ったらお気軽にご連絡下さいね(ご連絡はいずれもShinsakae.tw@gmail.comまで頂ければ、と思います)。

さてここからは個人的な感想等。
今回は企画段階で「運営対決だ!」というコンセプトが立ち上がり運営メンバーである樫山君、田中みなさん、右角81君、僕の4人がそれぞれ推薦する/コラボレートする/プロデュースする4団体にご出演頂こうという事になった。
結果的に4人それぞれの個性が(推薦とはいえども)出た形となって面白い公演となりました。いやあ右角81君も田中さんも面白い人達をご存知なんだなあ。
右角81君推薦のおちょちょさんは舟橋の漠然とイメージする「関西」感があって、でもそれが大変良い具合で、あれは誰が誰を演じるっていうか世界を表現していたのかなとか後々色々と反芻してしまう良い作品だった。是非また観たいです。
田中みなさん推薦の工作太郎さん、僕嫌いなわけないと思ってたけど(実は僕も素人ながら工作、好きです)いやもうね、大好きです。作品群を拝見してレゴがやっぱり圧倒的に好き。ロゴの誕生秘話のネタで最後にビシッと知的な部分を披露して〆るあたり、流石です。
樫山君プロデュースの「トワイライト・エクスプレス」は今回のために公募で集まった方々が役者として出演、樫山君は作・演出を担当。久しぶりに樫山君の作品を観た気がするのだけれども、やっぱり樫山君の作品は樫山作品らしさが凄い!またこの座組の方々の中には団体の代表を務めてらっしゃる方も何名かいらっしゃって、次は是非皆様の団体でもご出演頂きたいです。

舟橋は廃墟文藝部でベースギターを弾いた。主宰の後藤さんに連絡した時は「えっ、役者とかじゃなくてベース弾かせろ、ですか」と彼を面食らわせてしまったけれども流石後藤さん、「ベースという楽器に合うかなと思って」と今回『くらげ』という作品を上演して頂く事になった(当初僕が若い女の子に悪さをするようなアイディアもチラッと上がっていた事を考えると舟橋は随分と助かった、嗚呼助かった!)。
そもそも今回の「劇伴を生演奏で、かつそこに舟橋混ぜて貰う」というアイディアは廃墟文藝部だからこそこの短期間で成立したんだなあ、と思う。廃墟文藝部は知る限り団体付の作曲家を擁する団体で(彼の活躍を見るだけでも劇伴を務める作曲家、というのが大人数いるってわけでもないんだなと思う)、以前拝見した本公演でも彼、いちろー氏は生演奏で劇伴をつけていた。僕はどちらかというと作品を音源化する事、よりもライブ感覚で弾く事、の方が親しみがあるから出来れば生演奏でやりたかったし、いちろー君はバンドメンバーでもあるわけだから(白線の内側でともに演奏している。フロントマンは樫山君である)やりにくいわけがない。そして勿論、その本公演の廃墟文藝部の作品が良かったというのは言うまでもない。いやでも、こんな無茶な話を良く引き受けて下さいましたよ後藤さん。本当に有難うございます。この借りはいつか必ずお返しせねばなりますまい。

それにしてもやり甲斐のある演奏だった。後藤さんも「演奏の事はよくわからないので」と仰いながらも感覚の優れた方なので「ここはもうちょっとバシッと」とか「ふんわりと」とか、作品に音楽をつける場合に於いては最もわかりやすい言葉を使って音楽にも「演出」をつけて下さった。いちろー君との連携も見事だった。
舟橋は兎に角得意技を沢山披露した感じ。シュワシュワヒューヒューいわせたりジュワジュワに歪ませたり、その空間その瞬間その時間その場面を意識して役者の挙動、空気の流れを読み取って大変楽しく演奏したのであった。
いやー難しかったけど面白かった!ああいうのは是非またやりたいものである。

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当日の稽古中の一幕。どんどん作品が詰まっていくのを演奏しながら目の当たりにするのも-刺激的だった。

今池遊覧音楽祭に出演した話。

世間一般的には本日GW最終日。
だが舟橋は有給休暇を申請したので明日もお休み!イヤッフウ!というわけでこんな時間(現在24:25)だけどブログ書いちゃう。
しかし最近いかんなあ、何か特別な事がないとブログを書かなくなっている。一因としてわりかし結構慌ただしく動いているっていうのがあるのだけれども、それでも何をして忙しかったのか、とか細かく書いていかないとどんどん忘れていってしまうから日記の意味がない。いかんいかん。

5月5日は父親の誕生日。お父さんお誕生日おめでとう。言葉でわりかし伝えておりますが、本当に感謝しています。僕の人生に絶大な影響を与えた男性の一人。しかし年齢を重ねたけれども昔から容貌は変わらないね。白髪が増えたくらい。アクティヴさも変わらないし、仕事の出勤頻度が変わった今でもアクティヴに出歩くところを見ると父親からそういうところを受け継いだのかな、だなんて思う。
そして5日、本日は今池一体のライブハウスが連携して行なったサーキットフェス『今池遊覧音楽祭』に犬栓耳畜生とsuper idol groupで出演。
10時からsuper idol groupの練習が入っていたので少しだけ早起きして楽器担いでスタジオへ。
練習が終わると自転車で一度家へ帰宅。その後犬栓耳畜生の会場入り(先程練習したスタジオの2階が犬栓耳畜生での演奏会場、SECOND VISIONだった。自宅より自転車で5分)の時間にあわせて自宅を出る。
今池一帯のライブハウスが会場、という事は自宅から5~10分で会場に到着出来るという事だ。これ幸いと犬栓耳畜生の演奏が終わるとすぐさま自宅に戻り楽器を置き、そのままライブ観戦を楽しみ(今まではなかなか他の会場を観に行ったり出来ていなかったサーキットフェスだが、今回は幾つか演奏を拝見する事が出来た。鈴木実貴子ズはとてもとても素晴らしい演奏をしていた。僕はね、涙腺が開いたよ。今まで観た中でも一番グッとくるライブだったぜ鈴木実貴子ズ。毎回グッときてるけど。あと市川先輩に誘われて観に行ったSOUTH BOUNDというバンドが格好良かった。沖縄民謡を重たいアレンジで演奏しているのだけれども、演奏が質実剛健ながらきっちり三味線が聴こえてきて大変踊れる。ドラマー氏とは別にパーカッションを担当する市川先輩も半分フロントマンみたいな存在感でとても効いてた。観れて良かった。というわけで長いかっこの中、おしまい)、super idol groupの入り時間が近づくと自宅に戻り犬栓耳畜生とは違う楽器を用意してギグケース担いで会場入り。これは今池が会場だから出来る事ですね。お陰で楽器の置き場所に困る事もなく、犬栓耳畜生の演奏ではやかましい音のするエフェクターとSBVを、super idol groupの演奏では歪みを沢山とプレシジョンベースを持ち込む事が出来た。凄い贅沢!

犬栓耳畜生は朝一番の演奏にも関わらず多くの人が会場に来て下さって有難うございました。
今回は炭酸BOSS指揮の下、ジョン・ゾーンのコブラを意識したルールのある即興演奏を行った。最初にカードを引いて得たカードを演奏中に行使、演奏者はそのカードに書かれている指示を意識して演奏しなければならない、というもの。
演奏の半分以上はカードの影響が及ばない即興演奏だったわけなのだけれども、色々と時間と演奏を重ねてきたバンドの変化を感じる演奏だったな、と思う。僕もかつてなくベースギターを意識的に凶悪に鳴らす事が出来た。今までは周りで鳴っている音に良くも悪くも捕らわれていたのだけれども今回は変な意識をせず、そうだな、例えばビルの絵があったとするでしょう、今までは「何階建てなのかな、窓は幾つあるのかな」と意識して絵を見ていたのが今回は「このビル格好良いな」という視点で見れたような、そんな演奏中の意識の変化を感じた。それは心地良いものだった、と記録しておく。
この日の演奏もCD化されるはずです。

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super idol group フジワラ君の背後にて「そもそもこの立ち位置がオルタナっぽいよね、リードギターの後ろってのがさ」と張り切ってベースギターを弾く私。

super idol groupはもう衝動そのもの。舟橋大いに猛り狂った。演奏の精度でいったら「...」な部分もあるけれども、それでもそこを補ってあまりある気骨を見せつける事が出来たんじゃあないか、とそんな風にご自慢に思っている。
会場となった得三での演奏は随分と久しぶりだったのだが、いやはや、あんなに大きな音出したの初めてかもしれんよ。プレシジョンべースはSBVと比べるとボディが大きくて弾きながらまな板抱えているような気持ちになる時もあるんだけど、バコンバコンいうアタックと周りがどんな音だろうが馴染む気はねえよとでもいうような音の佇まいがとても良い。ピッキングを力み過ぎても低音が削がれるし、力を抜きすぎても音がショボくなる点も面白い。
初見の方からも喝采を頂いて、4人のナンバーガールを青春時代に愛した男達は大いに気を良くしたという。

いやあ、楽しかったなあ今池遊覧音楽祭!
大いに楽しんだ。
明日も演奏である。今日の演奏とはまた違った環境、違った目的の演奏だ。こんなに楽しい事があるか。

犬栓耳畜生で楽譜を見ながら演奏した話。

祝日29日は鶴舞DAYTRIPにて犬栓耳畜生のライブだった。
実はこの一週間糖質制限をしており(5月1日現在、挫折。ええ、専らの原因はコストがかかり過ぎる、という事でした)「飲み放題イベントなのに糖質制限中だなんて!」と嘆く僕にも鶴舞DAYTRIPは優しかった。鏡月(焼酎)に緑茶のペットボトル。YEAH!これで俺も飲み放題に参戦出来るぞ!!
というわけで出る度に地獄絵図のような最高の空間を楽しめる(皮肉ではない、わりかし舟橋、混とんとしてるのが楽しいタイプ)鶴舞DAYTRIPにて、今回も相当に楽しんできた。
顔合わせの時点から「好きなBIG MUFFはトライアングル期のものです」だの「ラムズヘッドが好きです」だの言い合ったりジャズマスター使用者がやたら多かったり妙にシューゲイザー/オルタナティヴマナーに則ったギタリストが多く集まったこの日、舟橋が楽しくないわけがなかった。

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開演前から犬栓耳畜生 森野君が共演者であるfrenzy cabbageが物販スペースに並べていたお手製のビッグマフ(何でもトライアングル期のもののようである)を購入、物販にエフェクターを並べるバンドマンも最高だけれども買う森野君も最高である。他にも何台か作って在庫を持っているそうなので気になる方は是非frenzy cabbageの物販をチェックされると宜しいかと思います。
演奏も空間を感じさせる「優しい轟音」で良いバンドだった。近しい人達がドラムサポートしたりデザインやったり妙に近かったんだけど遠かったもんだから気になっていたんだよね。この日最大の機材量で機材大好きな人も観て楽しめると思う。
人様のバンドの宣伝までしちゃったよ、話を時系列に戻します。

で、犬栓耳畜生までユラユラと飲んだりしていたのだけど(普段演奏時にはあまり飲まないのだけれどもこの日は適度に弛緩した方が良い演奏が出来る気がしたので飲酒。勿論この段階では糖質を気にしているので緑茶ハイ)、いざステージに上がるとやっぱりアルコールが抜けるというか気持ちが切り替わりますね。そのコントラストが面白かったのでこれからもそういう気分になったらちょっとアルコール入れてみようかな、と思いつつ多分そういう事を重ねる感じではないと思うわ俺。
この日の犬栓耳畜生のコンダクトは僕(注:犬栓耳畜生は毎ライブ指揮をとる人間が変わる。演奏内容も演奏様式も方法論も全てがその人間次第)で、それまで即興要素が多かった犬栓耳畜生に折角なら『規律』を持ち込んでみようと思って曲を書いて楽譜を書いてみた。

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以前も載せたけれども、再掲。
このように演奏開始から経過時間で各演奏者に指示が飛ぶようになっている。指示の内容は具体的だったり抽象的だったり様々だけれども、一度スタジオで練習してみてこの楽譜によって提示される曲群が「せーの、でストップウォッチをオンにする際の僅かなタイムラグによる誤差」と「楽譜の解釈の仕方の差異による想定とそこからの乖離」によって僕が想像していたよりも面白い事になっている事に気が付いた。
しかし生まれて初めて曲を書いてバンドメンバーとシェアするっていうのは、気恥ずかしいものだね。今まで一緒にバンドを組んでいた人達/組んでいる人達はこんな思いをしているのか、と思った。これからはもう少し作曲者に敬意を払えそうである。
当日はPAをやって頂く八木さんに「メンバーのつもりで自由にエフェクトをかけて頂いて良いですしフィードバックノイズとか攻めて貰っても大丈夫です」とお伝えしての5人+1人の演奏となった。八木さんも僕もこういうのを楽しんでやるタイプで、そういう楽しみ方に関しては八木さんはかつて朗読の際にしっかりと演奏して貰ったりと即興でのクリエイティビティに溢れた方である。
八木さん、今回もお世話になりました。

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演奏内容に関してはメンバーそれぞれが立ち位置から録音していたデータを全部集めてミックスして音源作品化する予定なので改めてそれを聴いて振り返ってみようかなだなんて思っているけれども(そこまでしないかもしれない、いやはや気分屋、である)、機材トラブルが良い感じにフロントマン"大島優子似"マリイちゃんを楽譜から解き放ってそれが結果的に演奏にも良い具合に作用したのではないか、とメンバーと話をしたりした。お客さんの評判も上々で、舟橋は今まで味わった事のない喜び、すなわち「作曲者の喜び」を味わう事となった。演奏者の喜び、とほぼ同じであるけれども、少しだけ自分の作品に責任を感じたりもしていたので報われた気がした。いや勿論演奏は皆で作り上げたものだったのだけれども。今回のライブのお陰でバンドマンとして少しだけレベルアップした気がしたものである。

演奏後ますます良い気分になって緑茶ハイは進み、耳はどんどんおかしな具合になっていった。
轟音が「ッシャー ッシャー」にしか聴こえなくなったのである。それでも全バンド、そのライブのダイナミクスに興奮したし、適度に記憶もおぼろげだ。全く、完全に楽しんだという記憶しか残っていないというわけである。

自己紹介

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。
以下、ライブ予定。


12/28(水) 新栄DAYTRIVE
犬栓耳畜生

2017/1/07(土) 今池HUCKFINN
ONE BY ONE RECORDS レーベル10周年イベント
JONNY

1/08(日) ミソフェス2017(http://www.misofes.com/)
パイプカツトマミヰズ

1/08(日) 新栄DAYTRIVE&TRIM
パイプカツトマミヰズ


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