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100パーセント以上に、楽しんだ

「おい、本当にいいのかい」

「ああ、構わない」

左頬を差し出された。

アルコールによってどんよりとしながらも、その目に宿っている意思は確かなものだと判断した。これなら構わないだろう。飲酒の結果、今目の前に立っている男は感情の起伏が激しくはなっているだろうけれども、後日いわれのない謗りを受ける事もなさそうだ。

向かい合わせで左頬を殴りつけるには左手を使わねばならない。或いは右手での裏拳で殴るか。裏拳の要領も掴めないし、威力の程も自信がなかったので腹をくくって左拳を握り締める。

「んじゃあ、いくぜ」

「あいよ」

一発で最大限の効果を出さなければ意味がない。

左腕を引いて、左頬を狙って繰り出す。中学時代に若干やんちゃな同級生(友人ではない。自分の喧嘩っぱやさ=強さだと勘違いして愚かしい思考に愚かさを塗り重ねる人間を友人に持った記憶はないので)がおり、彼が言っていたのを思い出す。人を殴る時は相手の顔に当たる少し前から力を入れ、拳が相手の顔に当たる瞬間に最大のインパクトを発揮するようにするのだ、と。それを思い出しながら、左頬に拳があたるか否かの瞬間に左拳をさらにグッと握り締める。振り切る感覚で殴りきる。

手応えに若干の違和感があった。交渉の結果の殴打とは言え、流石にバンドメンバーを殴る事に抵抗がないわけではなかったとみえて踏み込みが甘かったようで、僕の拳は左頬ではなく左顎を捉えていたのだ。

結果的に彼は、自分が望む通りに殴られ、そして口の中を切った。僕はといえば初めて人を殴った興奮にテンションが上がっていた。こんなに血が出るものか、と二人揃って感動してしまうくらいの出血だった。どうやら僕だけでなく彼も喧嘩とは無縁の人生を送ってきた様子。


一体、バンドメンバーを全力で殴り、しかもそれが何の悪感情も残さないシチュエーションというのがどれくらい存在するだろう。記憶を辿る限り僕が楽器を握って以来、大学時代に友人が告白に際して激励を欲して頬を差し出した時、そしてショック療法としての暴力をバンドメンバーが欲した時、そして今回の都合3回、僕が人に遺恨の残らない暴力を行使した事がある。・・・・十分な回数だな。

しかし昨夜のバンドメンバーの飲酒、そしてその後の大暴れっぷりは凄まじいものがあった。四国ツアーもいこれで終わりという達成感、そして素敵な出会い、美味しい料理(香川特産の鶏料理は最高!勿論、うどんも!)、そして美味い酒と最高なシチュエーションに興奮するのはわかるけれども、やり過ぎは良くない。

度が越した狼藉に関しては共演者の皆様方、そしてあの場にいらっしゃった方々には迷惑をかけてしまった。気付いた範囲でメンバー一同頭を下げたつもりだけれども、僕達の認識外で腹の底で眉をしかめておられる方がおられたら、本当に申し訳ない。

具体的な案件として人様に迷惑をかけ、そしてそれに対する処罰を望むメンバー。そもそもそこから「殴ってくれ」となる事自体が酔っ払いの所業ではあれども、私共の最低限のけじめとしての制裁は必要であろうと上記のような結果になってしまった。


続・我が逃走
まだ平和だった頃。
いや本当に料理美味しかった!

しかし、バンドメンバー(サポートメンバー含)があれだけ大はしゃぎする気持ちも理解出来る。本当に楽しいイベント、そして打ち上げだったからね。話が前後するけれども、我々JONNY、徳島でHAMK 企画「涙目ファンクラブ」に出演した翌日は香川でCHEAP AUDIO 企画「100% FUN.10」に出演してきたのである。

CHEAP AUDIOのカヨさん、演奏を拝見して「こりゃあたまらん」と見入っていたのだけども(カヨさん、女性らしい流麗さ、そして丹精さ溢れる演奏スタイルの上に、楽器をしっかりと“鳴らしている”感があって素敵だった。そこが両立している方って稀有で、素敵な女性ベーシストだと思う)打ち上げでベース談義(をする事が出来た。ほぼ感性のみで会話が成立していたけど、これって考えればなかなかない経験。経験談と実感が一致する方ってそうそういないので、静かに興奮。音作りや楽器の話に止まったけれども、実に有意義で楽しい経験だった。

そして徳島、香川と一緒だったONEPERCENTRES 先輩方とも最後の最後でじっくり腰を据えてお話出来て嬉しかった。何だかまたお会い出来ると感じたし、お会いしたいと思っている。打ち上げでは私共、ミーハーな態度になってしまったけれども申し訳ありませんでした・・・。

地元、香川のバンドの皆さんも実に気さく。意外なところで名古屋話に華が咲いたり、結局日本って同じ国だから全然イケるよなあまた会えるよなあと漠然と思った次第。

しかしあの打ち上げ、我々JONNYが香川に残したのは次に繋がる何かなのか、それとも汚名なのか・・・。

兎も角、ブッ壊れてしまう程(男性陣3人的な意味だけではなくて、です)楽しませて頂きました。CHEAP AUDIOの皆さん、本当に有難うございました。


帰りは打ち上げをノンアルコールで通した佐藤メンバーの運転で名古屋戻り。

いつもはブッ潰れている事の方が多い佐藤さんだけれども、かわりに今回は男性陣3人が炸裂。うん、佐藤さん一人の方が何倍も平和だね!

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コメント

1. 7・3高松RIZIN

昨日高松で対バンさせていただいた、迷走ループのギターです^^
ありがとうございました!!!
名古屋はやっぱ勢いが違いますね!笑!
この出会いを機に、絶対名古屋でLIVEがしたいです♪
また
絶対あいましょうーーー!
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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