ロマンチックナイター 2010

今池HUCKFINNにてiGOと明日、照らすのツーマンイベントが挙行された。

iGOサポートベーシストとして4回目のステージである。


去年も行われたこのイベント、毎年恒例(恒例にしていこう、なのかな)であり年末年始のこの忙しい時期にこういう事が出来るのは、ある種密な関係を持っているこの2バンドだから、なのだろう。会場入りしてから終演するまで、そしてそれこそ打ち上げ中までこの2バンドの仲の良さ、信頼関係を肌で感じて大変満ち足りた気分で過ごした。茜谷さんと村上さん(明日、照らす)の関係というのは絵に描いたような仲の良い先輩後輩。あまりの仲の良さに、そりゃあゲイ疑惑も出るってもんだ。でもああいう関係って結構皆憧れるんじゃないのかね。


で、12月から参加し始めたiGOなのだけれども、この日はかつてない長丁場。僕が演奏出来る曲を全曲やりきるくらいのセットリストで臨んだ。iGOの演奏納めだし、名古屋での演奏は2回目でこの日初めて新体制のiGOをご覧になる方も多いだろうという事で、嫌でも肩に力が入る。誰かメンバーが脱退してその後で演奏するというのは、どうしても前任者の影がちらつくものだし、観る側は前任者との比較で観てしまうに決まっている。だって僕自身健太さんの存在は常に意識してしまうし(例えば非常に独特なベースライン。朴訥としたお人柄と音色によってバンドサウンドに馴染んでいるけれども、相当に過激なベースラインである)、演奏者が意識するなら観る側はもっとそうだろう。

本番前、過剰に力んでいる僕を気遣ってくれてか昌吾さんが「今日も楽しくね」と声をかけて下さる。

いけねえ、サポートメンバーがこんな体たらくじゃあ、いけねえ。

やれる事を、一生懸命やるだけだ。練習の成果と、今まで自分が様々なバンドで様々なステージに立ってきた事を信じる他あるまい。


今年はiGOが先行。

開場後、少しずつだけれども確実に入って来、そして今や大入りになったフロアの喧騒が控え室に聞こえてくる。

煙草を吸って、さあやりましょうか。SEが流れ出してステージに上がり、ベースを肩から吊った所で背後の異変に気付いた。茜谷さんのギターアンプ、音が出ない。どうやらリハーサル終了からそれまでの暫時にヒューズが飛んでしまったらしく、もうウンともスンともいわなくなってしまったようだ。やはりステージには魔物が住んでいる。


「一回引っ込もうかあ」

「!?」

「そうやな、仕切り直そうかー」


極めてシンプルかつ、そして合理的で清清しいまでに確信に満ちた結論。

SEがもう一度流れ出し、僕はものの10分の間に2度目の登場を果たす事になった。

この日の演奏、個人的には荒々しかったもののヴァイヴスは出せたのではないか、と思う。そして何より、楽しんだ!実に一ヶ月で頭にコード進行を詰め込み、体に演奏を叩き込んだので内心トチらないかドキドキしていたのだけれども、楽器を握るとバンドマンは正直だ。頭で考えるよりも先に体が反応してくれたりする瞬間もあって僕はもうただただニヤニヤしていた。ちょっと最近、演奏スタイルを変えてみた事もあって(これに関しては記録のために後日改めてゆっくりと)、これが実に具合が良い。体にかかる負荷を減らす事で今まで以上に能力を発揮出来るようになったと感じている。


で、続いて明日、照らす。

本当に一瞬にして空気を変えるバンドである。SEもなしで転換からそのまま空気を変えれるバンドってそれはもうひとえにそのバンドのメンバー自身が持つオーラがそのまま発散されてそうなるとしか言いようがないのだけれdも、少年漫画みたいなそんな瞬間を見てしまった。しかも今回だけじゃねえからな。毎回あんな瞬間をライブハウスで作り出してるんならそれはもう何ていうのか、その人自身が、バンドのメンバー自身が作品なのだ。

曲もたっぷり聴けて、客席後方で放熱しつつ、堪能。凄いバンドだなあ、凄いバンドだなあと感心しきり。


明日、照らすとの個人的な原体験。

実は不完全密室殺人でずっと前に何度か共演しているのだ。その時も良いバンドだなあと感じたのだが、僕達がステージ上で無茶苦茶やった(それこそアンプも持ち込んでなぎ倒したりした時だったように思う。演奏後に客席に一礼する頃には音が出る楽器の方が少ない程色々ぶちまけていたライブをしたのだ)後に明日、照らすが出番で「こんなにやりづらいのは初めてです」ってMCで仰っていたので、何となく敬遠されてしまったかなあと思い込んでいた。当時は今より卑屈で、今なら考えられないけれどその一言でいよいよ卑屈になってしまうようなバンドマンだったのだ。

それに今でこそ人となりは当時より幾分かは知っているつもりだけれども、完全に初対面。ライブハウスに出だしたばかりで今より友達も少なかったし、ああ勿体無かったなあ俺。

だので、豊橋で一緒にカレーうどんを食べたり演奏後に言葉を交わしたりするのはあの時の自分は想像もしていなかったろうな、とつくづく思う。年月、そして継続というのは思わぬ結果をもたらしたりするのだ。

僕よ、多分これからもっと面白い事や想像も出来ない事が待ってるぞ。バンド辞めんな。


で、終演後は揚げ物や惣菜で打ち上げ。串カツを咀嚼しながらソースって男の子の味だよな、と呟いたり呟かなかったり。そして打ち上げ後の大丸ラーメン!

楽しかった一日の終わりに大丸ラーメンがケチをつけるわけもなく、この日はスープ良し麺良し、そして僕の大好きな焼きそばの粉末ソースもあって最高の味。あんなに早く、ペロリと平らげたのは久しぶりな気がする。


実に満ち足りた一日だった。

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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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