iGOでレコーディングに参加した話。

18日、19日とiGOのアルバムレコーディングに参加してきた。勿論、ベーシストとして!

この2日間でドラムとベース、そして可能ならバッキングのギターまで録音出来ると良いなあと目標が設定されていたのだけど、前代未聞のハイペースでレコーディング作業は進行した。

以下、当日の僕や吹原君がtwitterにアップした写真と共にレコーディングを振り返る。



18日

朝10時に今池HUCK FINNに集合。ベースにシールド、エフェクター3個を用意して自転車で乗り付けるとHUCK FINNの前で茜谷さんとエンジニアの山田さんが待ってらっしゃる。のどかな気候でレコーディング日和。

皆集合し、HUCK FINN内に機材を運び込む。


続・我が逃走
レコーディング現場となったHUCK FINN。
会場の鳴り方等は勿論、ここの空気まで録音出来ているのが嬉しい。

準備が完了したのは正午頃だろうか。エンジニアの山田さんは実に穏やかで面白い方。うん、こういう方が録音して下さるなら間違いがない。実際、録音した後にプレイバックを聴きながらチェックを入れて下さったり、演奏の良し悪しのジャッジも実に的確かつ演奏者の性格を読んだ上で発言されているなあと思ったし、率先して場の空気を和ませにかかるところといい僕が変に緊張しなかったのは山田さんに拠るところが大きいと思う。


続・我が逃走
今回の僕のレコーディングブース。
YAMAHA SBV-550をライン録音で。
エフェクターも一切かまさなかった。

ライブハウスでのレコーディング、というのは人生で初めての経験だったのだけれども、いやはやこれが面白かった!何か変な緊張とかないし、普段から行っている場所なのでかしこまらないというか、演奏に集中出来る。勿論レコーディングスタジオのあの背筋が伸びる感じも大好きなんだけど、iGOはきっとこの感じがあっているんだろうなあと楽しそうにしている茜谷さん達を見ていて思った。

ドリンクカウンター手前の、お馴染みのあの椅子を引っ張り出して座る。足元にはDIボックスと、そこからパラレル出力された信号が流れ込んでいるBOSSのチューナーだけ。こんなシンプルな、そして素の音を録音するレコーディングはこれまた初めてだろう。サポートという立場も勿論あるけれども、iGOに於いてはベースの音をフラットな状態でお渡しして曲によって良い具合に馴染ませて頂いた方が結果的に良い気がする、と茜谷さん達と話し合った結果である(ベースを弾かれていた健太さんがこういう形式で録音されていた、というのも勿論あるけれども)。ラインで素の音を録音する事に抵抗がなくなってきたのはここ数年。サンズアンプをかませた方が僕の音らしくなるのは勿論だけど、素の音でも自分の音らしさってのを感じれるようになった。勿論ライブとかでは外す事はそうそうないだろうけど。


続・我が逃走
ベーシスト 吹原君。
一曲だけこの人がベースを弾きました!
彼、ベースもギターも巧いんだよなあ。


それにしてもドラム 吹原君、凄いわ。

ほぼワンテイクだったりしたものな。ドツボにはまる事もなかったし、ちょっとしたミスもササッとパンチイン(ミスしたところだけ録音して直しちゃうって感じの作業)で直してしまう。彼の演奏と同時にベースを録音したのだけど、そんな人と一緒にやってるもんだからこっちも当然気合が入る。「目指せ一発OK」。いつの間にかそんな気概が生まれていた。

今回新鮮だったのは、自分の音をモニターする音量はそこそこでいいという事。ドラムの生音がビシバシくるもんだからモニターで自分の音をあげてもらうのだけど、普段スタジオで聴いているより聴感上は小さいくらい。それでもプレイバックを聴くと良い演奏をしていたりするから面白い。ドラムがガンガンくる事でリズムをいつもより感じれて、あと自分の音の世界に閉じこもらずに音楽全体を見渡せるようになるのか、とか考えてみたり。勿論結果論だけど。


続・我が逃走
HUCK FINNのベースアンプ、好きなんだよなあ。


で、7時間で10曲録音完了。

これはもう個人的にも新記録だったんだけど、バンド的にも異例の早さだったみたい。早いって事が勿論そのまま良い事である、とは言わないけど、幸先が良い事である。とりあえずホッと一安心。

そのまま人生初のリアンプ作業へ。

リアンプというのは、ライン録音した僕のベースの音をアンプに流し込み、アンプを通した音をマイク録音する事。つまり僕はベースを弾いていないのにベースアンプから音が流れるわけで、これって結構レコーディングでは使われる手法のようである。実際、友人も「リアンプいいよリアンプ」って言っていたけれど、今まで手元で歪み量を調節しながら弾いたりする事があったので抵抗があったのだけど、今回は折角だしやってみようという事に。

ここで、幸せの黒い箱=サンズアンプ登場。かるーくドライブさせて、低域にも迫力出して。ああ、ラインの音も素敵だけど、やっぱりこれも良い音だ・・・・・。スピーカーにマイクを立てていただいて、一曲ずつリアンプ作業開始。

ベースの音をリアンプして録音するっていう事は、つまり自分の音だけが大きな音でHUCK FINN中に鳴り響くとうう事である。ドラムと一緒にあわさるとわからないピッキングのムラやリズムのよれがむき出しになり、これが結構恥ずかしい。演奏巧くなろう、と思った。


いや、実に勉強になった。


この日学んだ事、再認識した事。

「ダウンピッキングとオルタネイトの使い分け。ムラが出るからこその使い分け」

「レコーディングしやすいモニター環境」

「ガムによる集中力の向上及び、それにまつわるプラシーボ効果」


続・我が逃走

リズムセクション録音終了記念、二人でパチリ。僕達これでも大学の同期なんだぜ!

レコーディングを終えて地上に上がると、激しい雨。外で一時間以上待ちぼうけをくらった柴山社長(詳細は社長のブログ にて!)の嘆きが空模様に影響したのか・・・・。

雨に濡れながら帰宅。途中で車に撥ねられそうになり、危うくこの日のレコーディングが遺作になるところだった笑



19日

この日は茜谷さんのギター録音。

リズム隊は演奏のジャッジや意見出しで参加。になるところなのだが。


茜谷さん「あーここ、つっこんでるなあ」

吹原君 「ちょっとですけどね。でも気になるといえば気になる」

茜谷さん「気になるなあ」

僕    (やっべえ、全然わっかんねえ・・・・・)


舟橋、無力。大人しくニコニコ座っていたり、差し入れを持ってきてくれた方のアテンドをしつつ過ごす。


続・我が逃走
自分の演奏を真剣に聴き返す茜谷さん


「ノリを掴んだ!」

「もうちょっとや!」

「まだいける!」

「惜しい!音が濁っとる!」

「もう一回やらせて下さい!」

と演奏を同じフレーズを30回近く弾いた茜谷さん。より良いものをより良いものを、と演奏を繰り返すその姿は職人。茜谷さんって、ギター巧いんだよな。その人がこんだけ真剣にやるんだから、これはもう俺はますます何も言えないし言うべきではないと思った。


結局、茜谷さんも何だかんだ順調に録音を進め、夜の7時には完全に作業終了。

片付けも迅速に済ませ、8時にはHUCK FINNを後にし、皆で近くの中華料理屋「長城」にて中打ち。

まだ昌吾さんのギター録りから歌入れも残っているし、ミックスにマスタリングに、と音源に出来上がるまでは行程は結構残っているけれど幸先が良いのだ、お祝いしたい気分も湧くというもの。

「今日は飲んじゃおっかな!!」

・・・・・・・・・・・。

数時間後、コンビニのトイレでゴミクズ同然になっている自分がいた。

ぐぬぬ。


この日学んだ事、再認識した事。

「酒の飲み過ぎには、気をつけろ」


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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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