新宿JAMでのJONNY企画を終えて。

JONNYはここ一年、所謂流通音源という奴を一枚も出していない。
勿論バンドは活動を止めていなかったし、ライブハウス限定音源2枚の発売に大丸コンピへの参加、と何だかんだで定期的に動いてはきたけれども、それでもやっぱり友達とかレーベルメイトに比べると(そこと比較したって何の意味もないばかりかナンセンスな事くらいは理解している。心情的な話ね。やっぱり対抗心って、あるもの!)所謂トピックスが少なかったイメージってのはあるんじゃなかろうか、だなんて思いつつもそれでもそういう活動を続けてきた。
JONNYが所属するONE BY ONE RECORDSの柴山社長にはきっと心配もかけたし気も揉ませたと思うけれども、僕達は声をかけて頂いた素敵なイベントへの出演や遠征等のライブ活動にその時々の可能な限りの実直さで(実直、って言葉程JONNYのイメージからかけ離れているものもないと思うのだけれども、そこはそこ。人前でやってるんだもの、誇りと誠実さは持ち合わせているつもり!笑)向き合ってきたつもりだ。
前述したけれど、悔しい思いをしなかったわけではない。色々なバランスをとりながら活動してきたらこうなってたってだけだ。

で、今年は東京には2ヶ月に一度のペースで行ってたのかな。これが多いのか少ないのか判断は出来ないけれども、先日新宿JAMで行った「JONNY B. Goode chap.TOKYO vol.2」はこれまでのJONNYの活動の一部分が結実したものになったんじゃないか、とそう思っている。
この日はフィードバックノイズさえも愛おしかった早く野外の大きな舞台で観たいthatta、スーツを着、テレキャスターでフロアを辻斬りにした侍達バズマザーズ、見事な音圧と素晴らしいギターサウンドでフロアを興奮の坩堝に叩き込んだMY WAY MY LOVE、そして一体この人達のクリエイティビティーって奴はどこからきてどこまで行くのかmothercoat、そして我々JONNYの計5組。
どのバンドもリリース直後ってわけではないし何か記念してお祝いするタイミングでもない(会場となった新宿JAMは周年イベント中であるけれども。有難うそしておめでとうございます新宿JAM。これからも貴方達の歴史に名を刻ませて頂けたら幸いです)。けれどもどのバンドもこのタイミングでJONNYが企画を行う事に「?」って回答はしなかったし、全力でそこに集まっている人達を楽しませようとしていた。
あの日の新宿JAMは立派に証明していたと思う。格好良いバンドが集まってただただ誠実に音楽を演奏するだけで、何なら素晴らしいイベントっていうのは成立する、と。
我々も2012年、今日に至るまで「作品」を残していない分、あの場を一つの「作品」じゃないな、「証明」じゃないな、何であるにしてもそこに何か自分達のやってきた事が顕在化するだろうと、そういう意識があった。
僕達の出番になろうとしている時、僕達以外の4バンドが尽く良い演奏を繰り広げた後だったので楽屋で軽口の一つも叩きながら、それでも全員気迫に満ちていたのは僕の気のせいではないように思う。
「全力で楽しもう」。
一見責任と覚悟からは少しだけ離れた場所にあるように思えるこの言葉の内包する意味合いの大きさったら、あの瞬間程それを全員が志し、そしてそれこそが一番端的に全員のやる気を表していた瞬間はなかったと思う。
僕もステージの上から「楽しかったですか」と問いかけながら内心「つまらないはずないよな」と思っていたし、その楽しさに良い意味で止めを刺す気が満々だった。
少なからず、目的は達したと思っている。

最近のJONNYのライブというのは本当に、JONNYでベースを弾くようになってからここまでライブ一本の意味を考えた事あるかいってくらい(や、勿論その時その時できっとやってきたんだぜ。だけど青い時期ってあったのだよね今思えば)思い詰めて臨むようにしている。頭を抱えて「何故こんな思いをするのか」というくらいまでライブについて危機感を感じた方がステージに上がった瞬間の解放感、そして演奏への能動的な意志が強くなるからである。自分で意図的にストレスを与えている部分ってあるんだろうなって思うしそれが健康的だとも思えないけれど、普段はその分楽天的だし、そういう時期もあって良いと思っている。

あの日あの場所にお集まり頂いた100人を超える皆様方、本当に有難うございました。
次はもっともっと目にもの、見せます。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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