「仄暗い/ほぼ正方形の/箱の中/過ぎる時間」

10月7日に「仄暗い/ほぼ正方形の/箱の中/過ぎる時間」というフロアライブ+ステージでの演劇作品上演イベントを新栄CLUB ROCK'N'ROLLで行った。
まず何よりも先にご来場頂いた皆様、ご出演頂いた皆様、新栄CLUB ROCK'N'ROLL、関係者各位、本当に有難うございました。

思い出すのは半年前、まだ具体的にどうなるかわからないながらもただただと面白い事をしたい、とメールを送信した時の事。
思うに衝動というのはとてもかけがえが、ない。今回これから書こうとしている事に限らず、人生のあらゆる局面に於いて、継続的に何かをやるという事や何か思い切った決断をするという事、それはきっと後になって冷静に振り返れば情熱の賜物といえるのかもしれないけれどその瞬間その瞬間を突き動かすのは確実に「衝動」以外の何物でもない。
「これをやるのは大変だろうな」を棄却するのは衝動、「こんなの出来るかな」を棄却するのは衝動、「これは先が読めないな」を後回しにするのも衝動、毎日毎日楽しく生きていられるのもほぼ繰り返しのような毎日の中でその都度都度、小さな衝動に忠実に従っている(社員食堂で豚汁を頼むつもりだったのに"衝動に従って"揚げ物を頼んでしまう事というのは、ままある事である)からである。僕は衝動に忠実に生きてきたし、きっとこれからもそうだろう。
否、これからはますますそうかもしれない。
今回、衝動に従って口火を切った結果、自分自身本当に見たいと思っていた光景を見る事が出来たし充実感を感じる一日となったから。
今回の企画コンセプトは「兎に角、面白く、生々しい」。


いとまとあやこの音楽は、いや、このユニット自体を僕は様々な表現との親和性が高いと思っているのだけどその理由は恐らく二人の芸術表現に対する嗜好の幅の広さにあるんじゃないかと、勝手にそう思っている。
打ち合わせを兼ねての深夜のチェーン居酒屋でのアルコール飲酒の後、なだれこんだ平井宅にて本棚に並ぶ美術書や多くの本を見て再認識したし、以前孤独部の公演のその夜に観劇した平井さんと沢山語らったのが今回のオファーに関係ないわけがない。
諸事情でシークレットでの出演となったけれども、それでも出演して頂けた事に本当に感謝しています。
イベントのトップバッターは期待されるものが多い(二番、三番が少ないってわけではなくて)。いとまとあやこはこの日フロアライブで堂々、フロアの中から会場を宇宙にした。それにしても平井さんは本当に表現力が物凄いボーカリストだし、伊藤誠人君はいざ構築に向かうとそのストイックさに痺れる。この二人は強靭だ。
いとまとあやこ、有難う!


26時に関しては舟橋は胸が熱くならないはずはなかったのだ。
まだ一曲も出来ておらず、なんならメンバーさえまだ不確定だった「高津直視×梶藤奨のバンド」に出演オファーを、した。
この二人なら絶対に面白い事になると確信があったし、そういうところを信用せずに何を信用するというのだ、この日は。しかしそんな状況でオファーをした僕も無茶だけれども、ほぼ即決で「やります」と恐らくはあの爽やかな笑顔で応えてくれた高津君はもっと無茶苦茶だ。最高過ぎる。
時間は流れ、2人のバンドは4人のバンドとなり、バンド名は「26時」となり、そして遂にこの日、僕らの前にその全貌を明らかにしたのだった。
きっとフロアの多くの人が期待していたであろうこのバンド、彼らはその期待を裏切りはしなかっただろうし、多くの人の胸を熱くさせただろう。
瑞々しく、痛快な初期衝動がそこにあった。音楽を鳴らす時は人柄が、どんな音楽であろうとそこに人柄や人格が感じられるべきであると思うのだけども、26時の音楽は4人の穏やかで優しく、しかし頑健でストレンジな人柄が顕在化したようなバンドサウンドだった。
素晴らしいバランス感。僕があのバンドのメンバーだったらしてやったり、って思うはずだもの。26時、今後も楽しみにしています。また戦りましょう。


神頼みレコードはCLUB ROCK'N'ROLL ホンダさんからご紹介頂いたバンド。
ホンダさんは面白い方なのでそんな方のご紹介とあらば、と(勿論webとかチェックさせて頂きましたけどね!笑)ご出演頂きました。
「こんにちはー!!」と声を張り上げて会場入りした神頼みレコード、最初こそ「(いつもと違う)フロアライブでごめんなさいね」と初ロックンロールなのに特殊な環境での演奏に申し訳なさを感じたりもしたのだけど、ライブが始まってすぐに「むしろ今日という日で良かった」とさえ思った。“勝ちに”きている演奏。
遠方の地で、大阪から離れた名古屋で、レコ発ツアーで、見せつけてやらんと滾るような演奏を披露して下さいました。
ナイスギグ!


短距離男道ミサイルは昨年末、ナンジャーレという名古屋駅裏の小劇場でやっていたミソゲキ(県内外あわせて10くらい?の団体が20分程の作品を一日で上演するお得感溢れる公演)で初めて観て。
「ヤバイヤバイ」と話には聞いていたのだけれども最前列の真ん中で観て度胆を抜かれた。観た瞬間に「これは是非ライブハウスにお呼びしたい」と思った。あのライブ感と雄々しさっていうのは凄くシンパシーを感じたので。でも、もうただのファンです僕。
で、そんなただの一ファンからの、しかも仙台から遠く離れた名古屋での「初のライブハウス公演」へのオファーに短距離男道ミサイルは応えて下さった。電話やメールで何度もやりとりして(会場とも設備の関係でやりとりを直接されていた)万全の準備で前夜名古屋入りした短距離男道ミサイル。
もうただただ無邪気に爆笑して、ワクワクして拝見しました。僕の観劇体験の中でも生涯忘れられない45分になるでしょう。
きっと、またお会いしましょう。べらぼうに楽しかったです。

そして最後はパイプカツトマミヰズ。平日の22時から演奏開始、そして機材トラブルに(専ら僕が)見舞われ続ける、と結構な状態だったのに多くの皆さんが笑顔で楽しんで下さって嬉しかったです。
元々僕達みたいなバンドはフロアライブだろうがそうでなかろうがあまりやってる側としては関係ない感があって(どうせ突っ込んでいくしグッチャグチャになるの好きなので)、それでもやっぱりデフォルトでお客さんが至近距離にいるっていうのはこう、金玉がグッとなるものがありましたね。
終演後に高津君(26時)から「ベース、物凄い音量でしたね」って感想を貰ったのだけど、わりかしこの日は結構抑えてる感あって「これはきっと聴こえてないところもあるんだろうな」ぐらいの気持ちでいたもんだからこの言葉には心底驚いたのだけれども、しかしてその場にいた人達ほぼ全員が高津君の言葉に「然り」って感じの表情を見せていたので、これはもう多分僕の認識がいけないんだと思う。
「でも大音量で轟くのが、バンドにとっても良いんですよ」って(気を遣って貰ったとしても)言って貰えたし、気にしない。

「面白き こともなき世を面白く 住みなすものは 心なりけり」
高杉晋作の辞世の句。
解釈次第では「気持ち次第」で終わってしまう「心なりけり」を、誤認だろうがなんだろうが何よりもまずは自分自身のために「モチベーション次第」と捉えるようにしている、最近。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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