「サウナトランス」へ挑戦の巻。

僕は今池という街に住んでいる。
文化の町と言われるだけあってライブハウスも映画館もある。過去には劇場もあったし少し裏通りに入っていけばそれなりにイカガワシイ素敵なお店もある(韓国式マッサージのそういうサービスの"切り替えの早さ"に閉口した話はまたいずれ書く機会もあるだろう)し、本当に、結構栄えた独特の風情がある街である。
そこで40年間営業していたスーパー銭湯がある。一部では"そういう場所"としても有名だそうで知人も大きなお兄さんに見つめられて笑いかけられた、とかそんな話がまことしやかに風にのって流れてくる。僕もバンドの練習終わりや友人とパジャマパーティー等をする折に利用したりもした。貴方が名古屋を訪れた事のあるバンドマンだったら或いはご存知かもしれない。名を「スオミの湯」という。

suomi
そのスオミの湯が3月一杯で閉店するとの話を聞き、友人と「一度は行っておきたいね」と盛り上がったので早速出掛けてきた。個人的には少し前に存在を知った「サウナトランス」を試してみたかったのである。
ちょっとアンダーグラウンドな話題を期待されている向きには申し訳ないけれども、今回は舟橋がサウナトランスで体験した事のない新感覚を味わったお話である。

さて、僕がサウナトランスについて知ったのは漫画家タナカカツキ氏の作品を偶然読んだ事に端を発する。
タナカカツキ氏は日本サウナ・スパ協会が任命したサウナ大使で、僕が偶然目にしたのは氏の『サ道』という作品だった。
所謂エッセイ漫画なのだけれども「サウナだなんて熱いばかりだ」と今まで我慢大会か何かかのように思っていた僕からするとただのエッセイ漫画ではなかった。氏のサウナに対する愛情、サウナで繰り広げられる人間模様、そして「サウナトランス」。
氏によると「サウナトランス」とはサウナと水風呂を交互に繰り返す事で得られる恍惚状態の事。サウナと水風呂をローテーションで繰り返し、乾いた体を長椅子に横たえる或いは椅子に腰深く腰掛けていると突然物凄いディープリラックス状態が訪れるそうなのである。作中では「整ったーーー!」という表現とともに物凄い気持ち良さそうな描写がなされていた。
そんなんさ、聞いたら試してみたくなるじゃん!

というわけで舟橋、友人を巻き込んで試してみた。
まず、サウナ(一回目)。やはりサウナは苦手だ。10分程度入っていたのだけど汗をダラダラかくし呼吸するのも嫌なくらい空気が熱い。なんだよこれ我慢大会じゃん。しかしこの後に水風呂に入るので体の芯まで温めておく事にする。
そして水風呂(一回目)。今までまず入ろうと思わなかった水風呂。だって冷たいじゃん。足を突っ込んだだけで一瞬「やめようかな」と心が折れそうになった。けれども折角なんだし!と息を吐きながら腰まで落とす。ここで固まりそうになるのをこらえて肩までつかる。冷たい・・・!けれども、あれ、肩まで入ると意外と辛くない?
そうなのである、体と水の間にうっすらと温度の膜というか、そういうのを感じてそこまで冷たくない。あ、これならいけるいける。ただ人が入ってきたりで水流を感じるとやはり、冷たい!(笑)
一回目は10分くらいボーッと入っていただろうか。いけちゃったのである。
さて、サウナ(二回目)。あれ、熱くない。おかしいな、熱くない。水風呂から上がった体は当然だけれども冷えており、一回目とは全然感覚が違う。これなら辛くないぞ、それどころかこの寒暖の差は新感覚だ。
頭からタオルを被り、静かに目を閉じる。サウナルームのTVから流れている音声がさっきまでと違って聞こえる、気がする。思えば、何だかちょっとこのあたりから気持ち良くなっていた気がする。
水風呂(二回目)。もう恐れない。肩までつかる。楽器に使われる金属パーツを絶対零度まで冷却し、分子の並びを整えるクライオ処理というのを聞いた事がある。水風呂はひょっとしたら人体に施すクライオ処理のようなものなのかもしれない。何だか自分の体が色々と再起動する感覚というか、そりゃあサウナは自律神経に良いって言われるわけだよ。
そんな事をボーッと考えながら水風呂の中で膝を抱えて目を閉じる。ドバドバドバ、というお湯が浴槽に流れ込む音が大音響で響く浴室の中、水風呂で友人と並んで目を閉じる。

風呂から上がり体を拭いて、としていると体が物凄い浮遊感がある。というか脱力している。今まで何をそんなに力んでいたのか、というくらい体が弛緩しているのがわかる。服を着て休憩所に行き、腰掛けると体が「クター」となる。
意識もどこか覚醒しながら周囲の環境と調和するというか、何だこの感覚、瞑想状態に近いのだろうか。
ひょっとしたら「整った」のかもしれない。何にしてもちょっとこれって大丈夫なのってくらい、体がリラックスしたのがわかった。意識面でもどこまでも体が沈み込むようなベッドに身を投げ出したような、そんな安心感と倦怠感がある。
帰宅して、すぐに寝てしまった。物凄く深く眠った。
ちなみに起床しても、体がリラックスしている感覚があった。仕事中には危ない表現になるけれども多幸感さえ感じた。

僕はプラシーボ効果とか、恐らく効果てきめんなタイプだ。催眠も暗示もかかりやすいだろう。「整いに行った」感さえあるけれども、あの気持ち良さは癖になる。思い込みの激しい性格故にあそこまでサウナ→水風呂の効果が出たのだとしたらつくづく得な性分だと思う。
サウナ、多分ハマるなこりゃ。こうして書いてる間にまた行きたくなってきたもの。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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