ミギギミ×MoNoSiRo共同企画『ジェノサイドの巻物』の話。

わりかし結構、なんだかんだで相応に長い間手伝っているMoNoSiRoミギギミと共同企画を新栄DAYTRIVEで行った。
新栄の銭湯にてサウナ→水風呂のローテーションで体をリラックスさせ、多幸感に包まれながら会場入りした。

駒田君をサポートドラマーに迎えた編成も随分落ち着いてきた感がある中、金森君がまたとんでもない曲を持ってきた。
10拍子という変拍子はいいよ、もう慣れたよ。だけどまさかの「ループにあわせた演奏」ですよ。
シーケンサーとかの同期モノとはまたわけが違う、金森君が最初にループをその場で組んでそれを聴きながら我々10拍子の演奏を続ける、というこれまた非常に気を遣うというか「オラオラやったれや!」という気概だけでは乗り切れない難物の出現である。
ここ最近MoNoSiRoでの練習は金森君宅を離れ(普段は別にそんなに音量とか必要ないから金森君の部屋でミキサーに弦楽器を直接繋いで、あとはエレキドラムで練習している)スタジオに籠っていたのだけど、そのほとんどがこの新曲の練習に充てられていた。ループにあわせて変拍子、な上に最終的にシューゲイザー的なアプローチに帰結するこの曲、まず金森君が組んだループが聴こえないとどうしようもない。色々試した結果、金森君はこの曲のためにループを鳴らす専用のアンプを導入、アンプを二台使う事になった。エフェクターもスイッチャーが増えて何だか足元拡張してたな、そういえば。
兎に角諸々準備して、ライブに臨んだ結果、良い感じに新曲を終える事が出来て正直ホッとした。だってやっぱり、難しいもん。慣れなんだろうけどさ。
個人的にベースギターでシューゲイザーギターへのアプローチに挑戦出来て、こういうのは結構楽しい。普段なかなかファズかけてディレイかけて和音でガシャガシャやってそれをリバーブで飛ばして、ってやる機会がないから。

2015_03_14
ミギギミの演奏をDAYTRIVEの二階から観ていたらワイヤレスを使用している故どこまでも来れるミギギミのギター団長'君が二階まで駆け上がってきた。
二階部分から下に向かってアジテイトしている背中に忍び寄ったら飛び降りるのに満更でもない団長'。
「待てよ団長'!ここから飛び降りたら足の骨折るぞッ!やっちまった先輩を知ってるんだッッ!」
腰を掴んで止める、そんな僕の言葉に鬼の形相で叫び返す団長'。

「いけるよッ!!俺はいけるよッッ!!」
「本当かよ!無茶するなよ高いぞ!!」
「いける!!俺はいけるよッッ!!!!」

ステージでミギギミが演奏する中(驚くなかれ、一連のやりとりの間もステージ上では団長'を除くメンバーで演奏継続中である)、演奏の音量に負けじと叫び返す団長'の鬼気迫る表情に僕は悟った。
嗚呼、この人は本気だ、この人もちょっとアレな人なんだ、と。見送る僕に団長'が柵の下に消えようとしたその刹那。
僕は信じられない光景を目にした。

下で一連のやりとりを観ていた(演奏は!?ねえ演奏は!?)お客さん達が一斉に手を伸ばし、団長'をそのまま受け止めたのである。目を閉じ、両手を広げ、さながらナウシカのようにお客さん達に抱えられたままステージに運ばれていく団長'。
信じられない程、美しい光景を目にした思いだった。あれはライブハウスの喧騒と飲み放題の盛り上がり、そしてバンドの熱量が生み出した奇跡だったに違いないのだ。バンドマンの無茶が人の心を動かし、そしてそれが奇跡的に美しい瞬間を作り上げたのだった。

そして舟橋は、運ばれていく団長'の安らかな表情を恐らくはほぼ唯一真上から見た人間なんだけれども、爆笑していた。
「え、何これすっげえ!!!!」と。
感動してたんだよ?
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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