犬栓耳畜生でレコーディングをした話と電動アシスト付自転車について。

半袖で出歩けるくらいには暑くなってきた。
仕事を終え自宅へ向かって歩いていたら(※マウンテンバイク、壊れました。辛い)、丁度炭酸さん(犬栓耳畜生/DGTP)と出会った。家が近所だから当たり前っちゃあ当たり前なんだけど、この十数分後にスタジオで一緒に録音作業する人と偶然道端で出くわして「嗚呼、本当に世間って狭いんだなあ」と何だか妙に楽しくなってしまった。

「あ、舟橋さん」(※炭酸さんは僕の二つ上にも関わらず出会って以降今までずっと敬語を使って下さる)
「あ、炭酸さん、お疲れ様です」
「ふふふ」
「あ、家に楽器取りに帰ってそれから自転車で行きますね」
「はいー」

自宅へ帰ると義姉が電動アシスト付自転車を用意してくれていた(※マウンテンバイク、壊れました。辛い)。しかもバッテリーをきっちり満タンになるまで充電してくれているという義姉の優しさよ。義姉の自転車は後ろに子供を乗せる座席が搭載された所謂「完全なママチャリ」なので、見た目にはTシャツ、ジーパンでサンダル履きのおっさんが子供用の座席のベースのギグケースを突っ込んで電動アシスト付のママチャリに跨っているという珍妙な絵面になる。スタジオの前にこのまま乗り付けるのも凄い違和感があるだろう。だけど知った事か。僕は電動アシスト付自転車に完全にワクワクしていた。

跨ってすぐに見慣れぬ操作盤がある事に気が付く。「電源」と書いてあるスイッチを押すと操作盤に灯りが灯り、バッテリー残量もわかりやすいグラフで示されている事に気が付く。「満タン」の文字に気を良くしてモードセレクトスイッチで「ハイパワー」を選択。そして僕は電動アシスト付自転車を漕ぎだした(※マウンテンバイク、壊れました。辛い)。

おお、速い速い。少し漕ぎ出すと「グンッ!!」と明らかに自分以外の力で加速するのがわかる。初速からほぼ最高速度と同じくらいの速度で(体感上)走り出す事が出来る。こいつぁいいや。
見た目はママチャリなのに明らかにハイスピード。今池の夜の風をきってぐんぐん進む俺の、モンスターマシン。
子供用の座席に突っ込んだベースケースも抜群の安定感で、僕はすっかり気を良くしていた。軽く漕いでいるのに速度は明らかにそれ以上。何だよ、ひょっとしたらこれ、普段乗ってるマウンテンバイク(※マウンテンバイク、壊れました。辛い)よりも楽なんじゃないか。
モンスターマシンに乗った、気分はすっかりバットマンだかそういうヒーローだ。

スタジオに無事到着し、犬栓耳畜生でレコーディング。
マーシャルのギターアンプにエフェクターを沢山繋いだベースギターを突っ込んで盛大に鳴らす。今までの練習、ライブで学習した僕は耳にイヤホンを突っ込んで演奏する事で耳の保護を目論んでいた。耳の奥が痒くなるくらいの大音量って、結構先が不安になるものがあるのだよ。
で、これが思わぬ効果。期待していた耳栓効果もさる事ながら、何だか妙な隔絶感があって良い。スタジオで合奏しているんだけど、どこか適度に自分だけの世界っぽさもあって「絵の具をぶちまけるような」「感覚だけで演奏する」このバンドの演奏には丁度良い適度にオープン、適度に内省的な状態にメンタルをもっていく事が出来た。
即興で演奏する際に一番邪魔なのは「こうなればいいのにな」という"自分なり"の理想図だろう。それを頭の中に浮かべて演奏しはじめた途端、どこか自分の演奏が閉鎖的なものになる。オープンでありながら自分の中からきちんとアウトプットする、そんな演奏を即興演奏の際は心掛けるようにしている。
ノイズ演奏っていうものを始めてまだ間もないけれども、「制御された演奏」により過ぎてもつまらないし「偶発性」だけに頼るのもそもそも本末転倒な気もする。その間でフワフワするくらいが丁度良いのではないか、だなんて考えた後に今日のレコーディングセッションの臨んだのだけども、果たして結果は。
面白い作品になると良いなあ。

帰りは炭酸さん(本当にご近所。物凄く近い。徒歩で2分くらい)と雑談(本当に雑談)しながら帰った。炭酸さんは良い自転車に乗っている。マウンテンバイクっていうの?ロードバイク?シティバイクっていうの?兎に角、そういう奴。
義姉から借りた電動アシスト付自転車は炭酸さんのそれに相応に張り合った。ぐんぐん進むぜ電動アシスト付自転車!
だけども充電は見る見るうちに減っていき、自宅へ到着する頃には充電はほぼ空になっており、僕はアシスト抜きの大変さを一齧りしたのであった。
文明の利器って、本当に偉大。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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