吉良吉田への旅行と同窓会。


お仕事のお休みを頂戴して金曜からちょっと吉良吉田の温泉旅館でバカンスしてきました。
気分は遅くなったお盆休み、みたいな。
名鉄観光のパンフレットに14400円で名鉄全線2日間乗り放題の切符と宿泊費(夕食、朝食含む)が全部まかなえちゃうプランが掲載されていたのでそれのお世話になりました。
名鉄全線乗り放題って普段からあまり名鉄に乗らない僕からするとスケールが大き過ぎて想像がつかなかったけれども、いざ小旅行しようと思うと物凄く便利ね。
碧南に行って水族館見学して、吉良吉田へ。

今回宿泊したのは吉良吉田の「竜宮ホテル」。
駅まで送迎バスが出ているし食事も申し分なし(ズワイガニの塩茹でもついており、実際のところこのお値段でここまで食べられちゃうの!と思った)、オーシャンビューのお部屋も素敵だし最上階の露天風呂も実に良い眺め。
僕は泳がなかったけれども海水浴に来るのにはうってつけなのではないだろうか。
しっかしこういう温泉旅館の朝食ってついつい食べ過ぎちゃうよね...。普段は朝ご飯食べない人だもんだからお腹がパンパンになってしまった。
二日目も乗り放題なんだし、という事で犬山まで足をのばし犬山城下街と国宝・犬山城を見学。

舟橋は予定がパンパンの方が安心するたちである。
この夜は中学校時代の恩師と友人であり世界を股にかけてドラマーとして活動するH君と三人でプチ同窓会。
自宅から徒歩二分の、なんでも通の間では名店として知られるお店(予約なしではまずは入れないらしい)にて思い出話に華を咲かせた。
中学二年生の頃に面倒をみて頂いたK先生、外見はほとんどお変わりなかったのだけれどもなんとあと数年で定年退職。
K先生、当時はユーモア溢れる親しみやすい先生として生徒からも慕われていたのだけれども、31歳になった僕達を前に話す口調がかつてのそれではなく、大人になった元教え子を相手にするそれで「ああ月日は流れたのだなあ、俺も大人になったのだ」と妙に嬉しくなった。
H君が表に煙草を吸いに出たふとした瞬間にK先生が「俺は舟橋に感謝してる事がある」と話し出されたエピソードがあった。

それは卒業を3日後に控えた僕達へのK先生最後の授業だったそうだ。
授業内容は終わり、卒業目前という事で「皆で雑談でもすると良いよ」とクラスに告げた先生のところに当時の僕が近寄ってきたそうだ。雑談が飛び交うクラスの中、当時の僕は「先生、3年間お世話になりました。先生は色々な話をして下さいましたが1年生の頃にして下さった天国の箸と地獄の箸の話が印象深くて心に残っています」とK先生に頭を下げたそうである。
天国と地獄の箸の話。最後の授業で先生に声をかけた事なんてすっかり綺麗に忘れていた僕もこの話は憶えていた。全校集会でK先生がされた「天国の箸は長い。向かいに座る人間にご飯を食べさせてあげるためだ」というものだ。

「それまで、別に一生懸命話していないわけじゃないけれどさ、どこか心の中で"こういう話をしても生徒達は聞いていないかもしれないし忘れてしまうかもしれない"と思っていたんだけどな。"ああ!こういう風に憶えてる生徒もいるんだ!"と思ったもんだよ。それからそれまでとは違った心持ちで生徒に話をするようにしてる。そうすると"あの話が良かった"とか言ってくれる生徒もちらほら出てくるようになってね。最後の授業の舟橋との会話で、教員人生が変わった。有難う」

いや、正直泣きそうになりましたよあたしは。
まさかそんな事があっただなんて、もう兎に角お世話になった先生からそんな風に言われるだなんて思いもしなかったもんだから。
中学一年生の頃の担任の先生とウマが合わなかった(今思えばその先生も良い先生だったのだけれども)僕からすると、K先生に中学二年生の一年をみて頂いたのは本当に有難い事で。お世話になった先生が今から15年前の事をそんな鮮明に憶えて下さってる事も嬉しかったし、今それを僕に教えて下さったのも衝撃的過ぎた。
感傷的になりそうな自分を「いや驚いたなあ!」と日本酒で飲み込んだ(つもりになっていたけど後からきっちりH君に「お前あの時結構キてたろ」とつっこまれた)。

人と人は影響を与え合っている。
31歳の夜に中学時代の自分がその人生に影響を受けた恩師に無自覚に影響を与えていたのだと知り、きっとまたこの事で人と人が関わる事という事実について影響を受けたんだろうな、と思う。
K先生、本当にお世話になっております。また飲みに行きましょう。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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