『四日市おぶざでっど』を上演した話。

四日市のドレミファといろはは過去に何度も演奏してきたりしたけれども、ここ最近は店長ゴウさんから「フナムシ君何かやらんかね」と"そういう活動"(=楽器を使わない活動、つまり現状、一人芝居だったり演劇だったり)でお誘いを頂くようになってきた。
ゴウさんとはそれこそ僕が20歳そこそこの時に新栄のライブハウスでお互いにベーシストとして出会ったのだけれども、今やゴウさんが僕を人に紹介する時は「一人芝居とかやったりしとる子」であり「ベースを弾いたりもしとる子」なのであって、いやはや、そういう認識を今現在されてらっしゃるのは恐らくゴウさんと新栄CLUB ROCK'N'ROLLの本多さんくらいなのでは、と思うのですよ。
それについて思う事って特になくて。
僕はベースギターも弾くしラーメン屋さんのコピーバンドもやるし演劇にも携わっている。その中で僕個人の考え方とか言いたい事みたいなのは確かにまあ演劇という媒体を使って顕在化する事が多いのかな、と思うしゴウさんも(きっと本多さんも)そういう部分を指して僕『自身の』活動では演劇を先に立てて表現をして下さってると思うのだけれども、実際のところ僕自身の捉え方としては本当にやり方とやる内容が違うだけで全部「表現活動」だ。
人と作るのか自分自身で作るのか、筋肉を使うのか頭を使うのか、エトセトラエトセトラ、差異はあるけれどもそれはバンド毎に演劇作品毎に各表現活動毎に違うのでカテゴリー別にまとめるという事も難しい。
有難い事に本当に僕自身の中で「区別がなくなって」いる。全部が相互に作用しあうと良いですね。
話が逸れた。

11月14日はドレミファといろはにて「芸術の時間 8時間目」というイベントに出演。
ゴウさんは毎回僕が何かをやり、それを観て頂く度に結構はっきりと感想を下さる。
「舟橋君今日のはわかりにくかったな」とか「舟橋君やりたい事はわかるけど惜しいな」とか「舟橋君良かったで。まだやれる事多いけどな」とか、そうなんだよ、ゴウさん以外なかなかくれない非常に明確な感想を下さる。至らない部分を指摘して下さるのは紛れもなく応援してくれているからで、僕はゴウさんの「何なら僕自身参加するから舟橋君、面白い事やってみぃや」というスタンスを最高に信用している。同時にゴウさんに作品を見せる時っていうのは前回作品を上演した時からその日の間までの自分の成長とか失敗とか考えている事とか、そういうのを披露しているようでちょっぴり背筋が伸びるのだ。
今回は前回貰ったアドバイスを活かせて作品を作れているのか、しかもきっちり自分のやりたい事をクリアした上でゴウさんを唸らせる事が出来るのか、と僕は腕まくりをして作品作りを行うのであった。

今回持って行った作品は『四日市おぶざでっど』。所謂ゾンビものである。
方法論とかはまだ研究中だけれども何となく「大人二人が本気でやるドラゴンボールごっこ」みたいなノリの作風である。わかりづらいか、わかってくれ。
個人的にはゾンビものってそりゃあゾンビ映画が好きだかやいつかはやってみたくって。最初はドレミファといろはで上演する事前提で考えていたので「シチュエーションを活かしてお客さんとの距離感も意識して」と思案した結果、妙に背伸びした『雰囲気モノ』をやろうとしちゃっていたのだった。脚本を書いていても何だかノりきれずこのまま書いていても面白くないものが仕上がるなと思い一度全部白紙に戻し「楽しくやれそうなものを」意識して書いた結果が最終稿となった。
ゾンビものというのは何でもあるから良い。ホラーとしての面白さは勿論、SFともいえるだろうし主人公の成長物語でもあるし近年ではコメディとしても優秀であると証明するゾンビ映画が少なくないし人間ドラマ要素はむしろないとつまらないくらい重要なファクターであるし恋愛モノ要素さえ持ち込める。全てを内包してそれでも破綻しないのが「ゾンビもの」なのだ。
一度やってみたけど、いやあ、面白かった。書いていてこんなに楽しかったのは久しぶりです。またやってみようっと。
役者として田中みなさん、岩瀬弘汰君(いずれもゲボゲボ)にご参加頂いた。
田中さんは公私ともに色々な瞬間を共にした信頼関係があり今回も彼女のダイナミックかつ繊細な役者魂に目から鱗の瞬間があったし、僕のやりたい事をすぐに汲んでくれて本当にやりやすかった。岩瀬君はゲボゲボの公開稽古の時に知り合った縁で今回ご参加願った。公開稽古の時はポジション的に抑制の効いた具合であったが、いや、圧巻。めちゃくちゃバキバキしているし田中さんとの相性も最高であった。お二人とも素人作演の無茶に最後まで文句ひとつ言わず、クリエイティビティを発揮してくれて本当に有難う。

僕としては「ベタベタで、だからこそ笑えるゾンビもの」を目指したつもりだったのだけどやっぱり至らないところもあって。
精進しないといけませんね。

終演後はこの日のために仕入れて頂いていた日本酒を飲み、ゴウさんお手製のおでんを食べつつ共演者の皆様と色々な話をした。サウナの話もしたしファズの話もした。どちらも大好きだ僕は。
良い気分で語らっているうちに日本酒もクイクイ飲んじゃって泥酔。名古屋から救援部隊が泥酔した僕を救助しに来てくれて、雨の中、回収される。
強いて言えばドレミファといろは特製カレーを食べ逃したのが心残りではあったけれども、完全に楽しかった一日。
関係者各位に最大の謝意を。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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