「KANAMORIN⇔かしやましげみつ 2マンライブ」

まあ、その、なんだ、繁忙期だよね。
朝から夕方まで休日返上で仕事して、一度家に帰りベースギターを背負って吹上鑪ら場へ。道中コンビニエンスストアでサラダチキンと水を仕入れる。意思が薄弱な僕ですが、ダイエットをふんわりと意識しています。
この日の吹上鑪ら場はかしやま君(孤独部)とKANAMORINこと金森君(MoNoSiRo)のツーマンイベント「KANAMORIN⇔かしやましげみつ 2マンライブ」。
それぞれが関わるバンド、ユニット、プロジェクト計5組が出演。まずはそちらの感想を駆け足で!

一組目は金森君ソロ。名義的には「KANAMORIN」。ループによる発展していくギター演奏と、同時進行で作られていく生け花。演奏も生け花も相互に作用しており、それが眼前で起こる様が脳汁出る感じ(前のものになるけれども過去の公演の映像も残っている)。生け花をやる金森君と、音楽をやる金森君が協力して一つの作品を作り上げにいっている感じがして、そういうのって凄く良いと思う。
二組目は「まにまに」。脚本:吉村桜子 音楽:野呂有我 主演:後藤万奈 絵:河合真維 スーパーバイザー(「僕はほとんど何もやってないんですけどねえ笑」):かしやましげみつ  によるなんだろう、あれは。役者が演技をする。その後ろの壁にはプロジェクターで絵が描かれていく様が投影されている。音楽も演奏されている。これらが全部同時に行われて関わって一つの作品になる、こういう感じだ。僕は野呂有我さんの音楽には毎回感動させられるのだけれども今回もきっちり、アンビエントで気持ち良い演奏だった。あとテキストも吉村さんの感覚満載で面白かったし、それを演じるのは後藤さんしかいないと思う。河合さんの絵が完成していくのを見るのはとても面白かった。「そうなるの!」って思わず口に出ちゃうくらい。
三組目は「白線の内側」。金森君がドラム、いちろー(廃墟文藝部)君がピアノ、そしてかしやま君がフロントマンのバンド。僕はかしやま君の「バンド」(「」をつけたのは彼のいうバンドの半分くらいは所謂その言葉を耳にして連想するそれとは随分と異なったものだからだ)シリーズの中では今回の「白線の内側」が一番好きだ。いちろー君のピアノはもはや当たり前のように良い。思いやりと慈しみと、そして美意識の感じられる演奏だ。金森君のドラム、彼がドラムを叩くと聞いてはいたけれどもまさかあんなにドラムが巧いとは。金森君のイメージに反してタイトでビシバシキメてくるドラムで観てて興奮した。良いドラマーだ、金森君。そんな二人とやってるかしやま君も水を得た魚のようだった。物凄くフロントマンしてた。
四組目は孤独部。どんな作品をやるんだろうと思っていたら完全に一人芝居。かつてやっていたシリーズものと違いピアニカもループエフェクターもなし、完全に身一つで(椅子とかはそりゃ使ったりしたけれど)作り上げられた作品だった。この日のかしやま君は前述の「白線の内側」といい喪失感を執拗に訴えていたように記憶しているのだけれども、そのテーマも何故か原点回帰のように感じられて、この日の彼の意気込みを勝手に感じたり、した。慟哭したり嘆いたりする彼の表情は悲壮感にまみれているのに、何故か悲しかったり切なかったり共感を感じるのと同時にどこか喜劇のように感じる瞬間さえもあるのは、きっと人間にとって失うっていうのはそういう事だったりするのだからだろう。受け手のバイオリズムが影響しそうな話題だな、これは。

というようにこの日の出演者、各出演者ともにコンセプトや内容がとても明確明瞭で、それでいて作品内容は不定形だったり不在だったり変化し得るものだったり、そういうものを中軸に据えている作品が多かった気がしてイベントとしても面白かった。

さてこの日のMoNoSiRoはここ最近ずっと一緒に練習したり作品制作を進めてきたいちろー(廃墟文藝部)君を迎えた4人編成、さらにタキナオさんがライブドローイングで特別参加の5人編成で演奏した。タキナオさんのライブドローイングはプロジェクターで壁に投影されており、僕やいちろー君は立ち位置的にも見やすい事もあって時折それを見ながら演奏したのだった。水や光を多用されており幻想的。「金森君が呼ぶはずだ」と納得した。我々の演奏とタキナオさんのドローイング、しっかりと噛みあって良い感じになっていたと思うのだが、いかがだったでしょうか。

かしやま君も金森君も気が付けば長い付き合いだ。だけど二人はそれ以上、出会ってもうすぐ8年になるらしい。
「やるべき二人がやった」くらいに宿命感のあるイベントだったのでMoNoSiRoのシマラないMC(もはや得意技だ)等で二人の関係性が少しでもお客さんに伝われば良いな、と思った。二人がどんな人達とどんなものをやっているのか、二人がそれぞれ普段はどんな活動をしているのか、そんなそれぞれを提示した二人がどんな関係なのか、その片鱗でも伝わればお手伝いした僕としては嬉しいです。
二人ともお疲れ様!

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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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