白線の内側、大阪へ。

三連休最後の日は大阪へ。
この日は僕加入後初の4人体制『白線の内側』で大阪は扇町para-diceへ遠征である。
以前やっていたバンドで初めて県外遠征へ出たのが扇町dice、つまり今のpara-diceであり、個人的には感慨深いものがある。いや、感慨深いものがある、だなんてレベルじゃない。加入後初ライブをこの場所で迎える事が出来るだなんて本当に嬉しい事だ。今から9年前の大阪遠征以降、僕は有難い事に全国の色々な場所で演奏する機会に恵まれたが、それでもやっぱり最初期というのは別格の思い出が詰まっている。名古屋から大阪へ行くのに勝手がわからず前日の夜に名古屋を出て夜中に着いてしまった事、兎に角緊張してライブをした事、共演バンドと楽しく話した事、そして演奏で人の心を動かし得る、と感じた事。
何かが始まるという予感が確かにあった。そしてそれは実際に始まり、今に至るまで続いている。
随分と話が逸れた。年齢を重ねるとこういうのが、いけないね。
それにしても随分と間が空いてしまった。このブログの記録によると最後に行ったのが多分この日なので実に6年ぶりという事になる。
浦島太郎状態かな、と半ばそう思っていたのだけれども期待は嬉しい形で裏切られた。昔からお世話になっていた志村さんもお会いするなり「久しぶりだね舟橋君!」と歓迎して下さったし安井さんも「舟橋君とは名古屋でドクターイエロゥ(昔昔、その昔にやっていたバンドである)で一緒にやったね」と僕の記憶違いを正して下さった(僕はてっきり安井さんとご一緒したのは不完全密室殺人で、だと思ってました。失礼しました)し楽屋も配置こそ違えどもあの空気感は全く変わらず。ステージもフロアも懐かしい以前来た時そのままだ。
舟橋、最高にエモーショナル。どうしても思い出話が多くなる。年はとりたくないもんだネェだなんて言いながらきっちり年齢を重ねる喜びを楽しんでいる僕っていうのはどうしたってポジティブ糞野郎なんだな、と思う。

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この日から白線の内側のメンバーとして活動を開始したわけなんだけれども、やっぱり初陣というのは緊張するものだ。
メンバーそれぞれ勝手知ったる仲、今更気負う部分はコミュニケーション面ではなかったけれども、構築とインプロビゼーションの間を行ったり来たりするそのバンドの演奏様式自体はメンタル面が大きく影響する事がわかっていたので出来るだけフラットで居ようとするがあまり余計に緊張するという、まあわかりやすく、かつありがちな奴に陥ったってわけだ。
あまりダラダラともやらずに本当に必要最低限の確認だけで済んだリハーサル(個人的にそういうリハーサルって大好きである)で良い手応えがあったし「大阪でスタジオ入りしようか」だなんて話していたにも関わらずスタジオが抑えられず「でもまあどうにかなるだろう」となったバンド自体の状態も極めてポジティブに思われたので本番が非常に楽しみだった。良い演奏が出来る、という予感を胸に、それでも様々な逆境に挑みかかる演奏程面白いものはない。

これはここでは書いたかどうか、ごめんちょっと記憶があやふやだけれども「即興」と「非即興」の違いを最近結構考えている。
例えば物凄く噛み砕いて言うと、バンドで練り上げた曲を演奏する、小節数が決まっておりリズムもメロディも決まっている、そういう楽曲を演奏するという行為と完全なるインプロビゼーションと本質的に違いはあるのかという事に思いを馳せているわけなのだけれども、まあなんだね、本質的に違いはないと思う、というか「違いがあって欲しくない」と思っているわけである。
常に「今作り上げるぞ」という気持ちでいたいわけでそこに「あの時のあの演奏をしよう」とか「ここをこう弾けなかったらミスである」とか「前回最高だったからあの時みたいな演奏を」とかそういう邪念が入って欲しくない。それは一見良いライブをしよう、良い演奏をしようと指向しているようでクリエイティビティを排する思想に他ならないと思うからである。
演奏は「演奏」であって「再現」であって欲しくない。
「舟橋加入による構築性の強化」を新体制に期待した白線の内側というバンドが、結果的に即興性を改めて意識したのは大変健全な事であったのではないか、と舟橋はそう思うわけなのです。
この日の演奏も大変スリリングであった。なんとはなくに構築してきた曲でさえ演奏中に再度解体され構築され別物になっていく。バンドの音楽をそれこそ4人がかりでブン回すような、そんな面白さを感じながら正直言って必死に、大変必死に演奏したものである。
いやしかし、何度でも言うけど面白かったな。演奏中に期待が良い意味で裏切られていく快感たるや!演奏後には大変健やかな気持ちで共演バンドの皆さんのライブを楽しむ事が出来た。

くビれのライブ、良かったなあ。とても良かったなあ。アンサンブルもその歌声も世界観も大変好みでありました。是非またご一緒したい。
金森君がサポートドラムを担当する事になった(!)インターホンピンポンのライブも面白かった。金森君、人様のバンドではあんなに余裕がない顔でドラムを叩くんだね(笑)。名古屋から遠征していって大阪での共演バンドにサポート参加する、だなんて何て稀有な経験をしたんだ彼は。

para-diceの皆さんや共演者の皆様にも嬉しいお言葉を頂けて、新参メンバーとしてはホッと胸を撫で下ろした次第です。
これからメンバーの一員として邁進していく所存でありますので何卒宜しくお願い致します。

2016_03_22_001
この日の出演者の皆さんと。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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