犬丸ラーメンでIMAIKE GO NOWに出演した話。

3月26日、名古屋市千種区今池を中心に行われたサーキットイベント『IMAIKE GO NOW』に犬丸ラーメンで出演した。
事の発端は実は今から約一年前。2015年のIMAIKE GO NOW終了直後の事であった。
「今池という地域性を尊重しつつ面白い事をやりたい。で、今年やってみて良いイベントだったと思うのだけど何かが足りない、何かが足りなかったんですよ...そう、大丸だったんです」
実際のところ土屋さんがIMAIKE GO NOWで大丸を意識されて(土屋さんも相当大丸がお好きな方だし今池という土地に対する思い入れもおありだろうから、そりゃあ意識しないわけがない)らっしゃるのはお話を伺う以前に目にしたビジュアルイメージからも「お、大丸!」と思った記憶があるし、伝わってきていたのだ。だけど土屋さんの思い入れは想像以上である。
「来年のIMAIKE GO NOW、犬丸ラーメンさんのパフォーマンス、どうにか実現出来ないか相談出来ませんか」
一年後、一年後である。
土屋さん、最高です。

それから時間が流れ打ち合わせ。
土屋さんは僕達をきちんと「コピーバンド」として扱われ、そして大丸ラーメンに対して全く知識がないお客さんでも楽しめるように最大限の配慮を行い、イベントとしても色づけになるように告知の計画も練って下さった。僕は「はい、お願いします」ばかりを連呼しッ当日の事を想像しては奇声をあげて喜び、調理担当石黒メンバーはというと会場となるHUCK FINN FACTORY跡地に思いを馳せ「火力に不足はない」と静かに興奮していた。
これはもう当日、やれるだけやるしかない。
過去最大量の麺を製麺所に発注し、石黒メンバーはやはり過去最大量の肉を注文し、そして過去最大人数のサポートメンバーが集められた。そりゃあそうだよ、パフォーマンス時間が14時から「材料が尽きるまで」だもの。「材料が尽きるまで」、近所にダイエーさんがあるのだから尽きるわけもない、やれるだけやろうって事だ!これまた最高!

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このタイムテーブルを見よ。最初目にした時笑ったわ!


12月のパフォーマンスの反省点を自分なりに洗い出し、こうしようああしようと色々考えて当日を迎えた。
大丸ラーメン大橋大将の人柄の半分でも人に伝えたい。大丸ラーメンの魅力は大橋大将の人柄も相まって完成するものである事は疑いようがないからである。過去のパフォーマンスと違い、初見の人でも楽しめるように間口を広くとって行おう、そんな事を思いながら竹輪を切ったり蒲鉾を切ったりして開演までの時間を過ごす。
調理場では石黒メンバーが仕込みをしている。味に関する部分は今までも、そしてこれからもずっと彼任せだ。一切手を出す事はないと思う。だって俺、作れないもん。
14時。開演予定時刻だけれどもお客さんを招き入れる事はしない。代わりに大橋さんの格好をしてFACTORY跡地外へ向かう。
「まだできません!松屋さん行ってください!」
表は煌々と明るい昼の2時である。夜中の2時、しかも「あの頃」の今池の大通りでの夜を一瞬思い出してから声を張った。

毎回思うけれども犬丸ラーメン、実は一番楽しんでいるのは僕なんじゃないかと、そんな風に思う。
今回も「過去に大丸に行きました」という方が何人も来られて、僕は大将としてその人と会話をし、そんな僕達の間に立ち上がった空気は完全に大丸ラーメンで僕が何度も目にしてきた「あの感じ」だったからだ。大丸ラーメンで過ごした時間は人それぞれできっと10人いれば10通りの空気があっただろうと思うのだけど、それを大橋大将の立場で味わう事が出来るというのはやはり毎回、胸にくるものがある。皆さんの思い出の中を見せて貰っているような、そんな気持ちになるからだ。
「おじさん閉店決まったんだってね」
そんな言葉をかけてきたお客さんがいた。どの時期のやりとりか、なんてそんなのわかってる。
「本当はあと10年はやりたかったんだけどねェ」
大橋さんが僕に向かって言った言葉をそのまま口にして、何だか色々な思いが一気に押し寄せて涙腺が開きかけた。お客さんに背中を向け、左足を引きずって、そのまま調理場の方へ向かった。

そして今回は犬丸ラーメンによるコピーを通じて大丸ラーメンの存在を初めて知る、という方にも何人もお会いする事が出来た。
中には「ずっとやってらっしゃるんですか」と僕が本当のラーメン屋さんだと思って声をかけて下さる方もいた。
「もう50年、ずっとやっとるもん」と言葉を返した。今夜、明日、何年後でもいい。ふと気になってインターネットで大丸ラーメンについて調べてくれればこんなに嬉しい事はない、と思った。
SNSで検索すると「今池の文化と歴史に触れた気分だ」とか「家に帰って色々調べた。大丸ラーメン、面白い」とか、そんな感想を目にする事が出来た。皆さん本当に有難うございます。かつて今池には最高のラーメン屋さんがあったんですよ。
僕は言ってしまえば大丸ラーメン歴は浅いけれども、それでもこんな形で何かが出来て本当に嬉しい。身に余る光栄である。
それでも、やる度に毎回思うのが大橋隆雄さん、貴方の偉大さですよ。貴方は僕と石黒メンバーが二人がかり以上でやっている事を一人で50年以上、毎日やってこられたんですね。

「大橋大将がボトムラインに『らるくあんしえる』のKenさんに会いにい行ってリハーサル中だったため門前払いを食らった話」をそのまま実際に追体験出来たのはIMAIKE GO NOWだから出来た事である。大橋大将の格好のまま、ボトムラインまで行くと土屋さんが本部で爆笑しながら迎えてくれた。きっちりこちらの意図もわかってらして「今日はね、『らるくあんしえる』は出ないんだよ」と相手をして下さった。僕は「そうですか」と大橋さんの真似をしてそのまま戻った。
楽しい思い出だ。これは大丸ラーメンコピーバンドで大橋さんパートをやる人間として、やっておくのとやらないのでは後々違ってくる気がしている。

IMAIKE GO NOWでは総勢160名程の方に犬丸ラーメンを実食して頂きました。
多くのお客様が楽しんで下さった様子。メンバーとして本当に嬉しいです。
次回予定は12月。場所は勿論今池で。『あの頃』の今池でまたお会いしましょう!

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大丸ラーメンを愛するバンドマンの方のこのツイートを目にして、僕は思わず泣きました。
本当にやって良かった。皆の中で大丸ラーメンはまだまだ生きてる。
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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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