エモーショナル過剰なくらいでかしやま企画『ひとりぼっとショートケーキ』を振り返る。

書きたい事/書かねばならない事(これはもうこのブログに関して言えばほぼイコールだ。良い意味で)がどんどんと溜まっている。有難い事に。
コツコツと書いて記録に残しておこうと思う。

2016_07_17_001
終演してから幾日か経ってしまったけれども、鶴舞DAYTRIPでのかしやま君企画『ひとりぼっちショートケーキ』大変楽しかった。
店長八木さんがこの夏DAYTRIPを卒業されるという事でかしやま君から八木さんへ宛てた思い入れたっぷりの企画だった。最初からかしやま君がこの企画に思い入れがあるのは感じていたけれども、終えてみれば大変エモーショナルな企画だったなと思う。
いや、そりゃあ明らかにそうなんだけどさ。僕個人としてもエモーショナルになる要素しかない。今や一緒にバンドをやっているかしやま君と僕を引き合わせたのは紛れもない八木さんだからだ。個人的にも八木さんには「面白い事やろうよ!」と声をかけて貰ったり大変お世話になっている。力が入るってえもんだろう。
当日の八木さんソロ『輝け未来』(途方もなく挑戦的かつ魅力的なソロ名義だと思う。八木さんらしい!)を観ていると八木さんにしては珍しく(?)エモーショナルになっている事がわかった。そしてそれを最前列で観ている樫山君の横顔、あれを見て僕は突然自分が何者でこの日自分は何をすべきかを感じたのであった。
今まで何度も感じてきた事だ、バンドマンには、やらねばならない夜がある。勿論どの夜もそうだろう、だけれどもそれでも敢えてそう言い切らねばならない夜というのがあるのだ。そういう日の演奏というのは理屈ではなく、何が作用するか明らかではないけれども物凄く良いかそれとも大変に肩透かしになるかどちらかなのだ。
結果から言えばこの夜は前者に突破する事が出来た。大変に、大変に力んだけども。ここ最近で一番の筋肉痛に見舞われたし消耗も激しかったが、兎に角手応えを感じる事が出来た。評判もとても良かった。僕の知る限り辛口な人達が褒めてくれたのだからきっとあの夜あのライブハウスで繰り広げられた演奏は良いものだったのだろう。
この日の演奏は孤独部「中学生」の再演と、白線の内側。

正直なところ、孤独部「中学生」のクリエイション(再演ではあるけれどもかしやま君的には新しく創造する、くらい新鮮なものであっただろう)はこと演奏面に関して言えば、相応に難航した。
「中学生」の演奏を担当する白線の内側演奏陣3名、「中学生」での演奏と白線の内側での演奏の差の有無、というところで技術や表現力ではなく、意識で悩まされたのであった。
かしやま君がライブハウスという場所で演劇作品で闘う過程で生まれたライブハウス作品群だけれども、それらやその後の一人芝居シリーズを経てのバンド『白線の内側』としての現在があるのだから演奏的に意図的に差別化しないと白線の内側のメンバー、そして「中学生」での演奏陣としてはまずいよねという話は当然の事だけれども、出た。
そりゃあそうだ、同じように全部出し切る!と同じ出所の情熱で同じように演奏したらそりゃあ演奏陣とフロントマンの濃密な掛け合いと相乗効果で(自分で書くと恥ずかしいなこれな)形を成している白線の内側に軍配があがるだろう、だけれども「中学生」演奏陣としてそんな結果は受け入れられるはずがない、云々。
いやあ激論した。和やかに激論した。楽しい時間だった。
結果的にこれがライブではなく「作品」である事、わかりやすく言えば演奏自体が作品であるライブに対して本件での演奏は全く性質を違えるものである事、作品と演奏者としての距離感、みたいな部分を再確認出来るディスカッションになった(それはつまり同時に白線の内側がバンドである、という統一認識がある事の再確認にもなったのであった)ので凄く良い時間を過ごしたと思う。
かしやま君と演奏者3名で行ったこの議論以降、演奏に関しては滅茶苦茶スムーズに事が進んだものな。
この「どの立場で演奏するか」という意識、今後も気を配っていかねばならない瞬間が多そうで(有難い事に面白そうなお話が幾つかあるので)ここいらで一度熟考出来たのは良かったな、と今でも思う。
本番では予想外な出来事や機材トラブルに見舞われたものの、役者の気配に感覚を研ぎ澄ませつつ、作品に華を添える事が出来るような演奏を心掛けた。いやはや、難しかったけれど面白かった!

一方、白線の内側では大いに猛り狂った。瞬間風速を更新し続けるような演奏をしよう、と誓っていた。
序盤からかしやま君が良い意味で『個人』的であり、それが大変に説得力のある姿だったもんだから(だってそうならざるを得ない日でしょうに)僕も大いに興奮して演奏した。
白線の内側では個人的に、ここ最近の演奏では意識的にバンド内の立ち位置というのを具体化させていこうと思っていて、この日の演奏ではそれに向けて一歩踏み出す事が出来たんじゃないかと思っている。
それにしてもわかりやすく興奮してたなあ、俺。つくづく一緒に演奏する人間が何かを背負って、或いは何かに向かって全力で突っ込んでいこうとしている姿を見ると楽しくてたまらなくなる。真剣勝負である演奏行為が、その日限りのものである事、そして事態は一分一秒で転じる事というのが表層化すると胸がすくような気持ちになる。
かしやま君が続けてきた孤独部、彼と出会ってからはその活動を近過ぎず遠過ぎずで見てきた感があるのだけれども、この日の孤独部封印宣言にはちょっと感じ入ってしまった。一人で看板を背負ってきた男がこれからはバンドでやっていくという。じゃあ改めてやろうじゃあないか、今この瞬間からやってやろうぜという気持ちでフロアに対峙した。

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人間幾つになっても青春は出来るし夢は叶う。
ナイスな表情のかしやま君と八木さん。

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打ち上げは流し素麺に本気過ぎる八木カレー。
どちらも滅法旨かった。

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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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