金がないからこういうチマチマした実験をやっているわけじゃあないんだよ

2016_12_12_001
最近、ふとした弾みでピックを普段使っているものから変えてみたところ、びっくりするくらい音が変わったので手持ちのものを色々変えては楽しんでいる。
「びっくりする程変わった」と言っても実際のところ弾いてる本人にとっては、なのだけれどもそういう差異が演奏する上では大きな変化になる。少なくとも僕は演奏、楽になったもんな。
というわけで現状手持ちのもので特徴が分かりやすいものまとめ。きったねえ図だけれどもザッと図にまとめてみたので、ここからは細かく書いていく事にする。

まず1番、Terry Gouldの0.80mm。ポリアセタール製。
「NUMBER GIRL時代の中尾憲太郎さんが使ってたピックだよ」と友人が大量買いしたものの内、一枚をくれたので使ってみたところしっくりきたので、ミーハー心からそれ以来使っている。雑誌のインタビューで中尾さんが「自分はピッキングが強いので適度にアタックを殺してくれるので良い」というような事を仰っているのを読んで「ははあ、成程なあ」と思った記憶がある。事実、適度なしなやかさと硬さがあって弾き心地も自然。弦とぶつかるような感覚も弦に負けるような感覚もなく弾きやすい。
僕の中ではこれが基準になってしまうくらい使っている。

2番、ここ最近のメイン、Claytonの1.07mm。べっ甲に近いとされる新素材(このピックが出回るようになってから何年も経っているのでもう新素材でもなかろうが)ULTEM製。
以前から友人のギタリスト達が「クレイトンは良いよクレイトンは」と言っていたけれどもその時は何だかちょっとザラついた手触りが好きになれず。久しぶりに弾いてみたらTerry Gouldと全然音が違ってびっくりした。面白くなってピックによる音色変化に興味を持つきっかけになった一枚。同時にこれよりもちょっと薄めのもの(確か0.80mmだった気がするんだがなあ)も買ったのだけれども、そちらよりもこの1.07mmの方が音が前に出てくる感じがあったのでこちらを使っている。アタックと同時にハイミッドがゴンッ!と出てくるのでベースラインがクッキリと前に出てくるような感覚になる。だけどもそういう音だし、硬いし厚いのでTerry Gouldと同じ感覚で弾くとどうしてもピッキングが強くなり過ぎる。ちょっと優しくしないとね。
いやーそれにしても良いよこれは。

3番、Moonのわざわざ「for Bassist」(ベーシストのための)と謳ったピック。素材はどれだけネット検索しても出てこないんだよねえ、何なんだろ。1.52mm。
「僕には合わなかったので」とベーシストでありスタジオの番人をしている友人がくれたもの。
これは素材が関係しているのか厚みなのかそれとも気のせいなのか何なのか、弾くと低域がじっくりと出る。アタックは若干弱め。その分低域が出るのでしっとりと弾きたい時とかに使うと良いかもしれない。実際インターネットで使っている方の感想を見ると「ローが沢山出るので良い」という声が多いようである。所謂アンサンブルを支える低域を出すには良いのだけれどもアンサンブルの中で攻める時にはちょっと音の張り出しが弱いかもしれんな、という感じ。尤もそれを前提に音を作れば良いのだろうけれども。形は弾く分には意外と気にならないもんである。

そして4番、今回これが一番書きたかったClaytonのPHAT-TONE。2.80mm。
いやこれ滅茶苦茶分厚いんですよ。何故かというと普通のピックを両側から硬質のゴムで挟んであって。「指弾きっぽい音がする」との謳い文句で販売されてたもんだから「いやまさか」と半笑いで、半ば以上実験目的で買ったんだよね。届いて次のスタジオで使ってみたらびっくりした。「うわ、確かにちょっと、否、ちょっと以上に、指弾きっぽい」ってなってしまった。硬質のゴム部分が結構硬質で、触っている間はゴムである事を意識しないんだけれどもピッキングした瞬間、何だろう、手元でちょっと「ムニュ」感があって。勿論ほんの一瞬なんだけれども「あ、これ確かにゴムだ」ってわかる手応えがあるのだ。で、低域が多いとかそういう感じではなくて、ちょっと音の存在感?音の出方?そういうニュアンスの部分が指弾きっぽいというか。
「指弾きの音を出したいなら指で弾くわ」と思っていたし今も思っているけれども、自分自身ベースギターを弾いてきた時間の4/5以上はピック弾きだったしピック弾きの時にしかならない「オラオラな気持ち」みたいなのがあるんだなって最近自覚してしまったのである。オラオラいきたい、けれども音的には柔らかい指弾きのニュアンスが欲しい。そんな時にはこのPHAT-TONEを使えばいいのかな、と思っている。というか白線の内側とかでガンガン使いそうだ、これ。

ピックを使い分ける事で同じセッティングでも違う音になる、という事はこれは入力段階でのエフェクトみたいなものだ。
一本のライブの間で使い分ける事が有益なバンドではそういう事をしてみようかな、と思っている。音の入力段階での信号に気を遣うと、アンサンブルの中でベースギターの音がどこにいるのか、を調節する事が出来、かつエフェクトで調節するよりも変化が劇的なんだなと知った。
ピック面白いよピック。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

お問い合わせ

お問い合わせ、出演オファー、サポート依頼等はこちらからどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ

検索フォーム