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近頃の日記。

先日の大腸内視鏡検査はその後、加入している生命保険に付加している医療特約のお陰で検査入院にかかった費用にプラスαがついた金額の保険金を受け取ったのであった。
健康である事がわかっただけでなくお小遣いまで貰えてしまったのだから有難い限りだ。

愛知県はその後新型コロナウイルスの感染が再び拡大、県独自の緊急事態宣言が出されるに至った。
テレビ塔が真っ赤にライトアップされているそうだが、その事自体に意味があるかどうかは置いておくとして、つまりそれだけ検査の結果陽性反応の人が増えたという事だ。PCR検査は風邪のウイルスでも陽性反応が出るそうで抗体検査と併せる事でコロナウイルスに感染したかどうかを判断すると聞いたけれども、今や僕や僕の家族(そして多くの友人)が恐れているのはコロナウイルスに感染する事よりも感染によって自分が所属する会社や組織に影響を与える事なのだから、例えば万が一でも自分が感染が疑わしい立場になり検査を受ける事になって陽性反応が出ようものなら、と思うと体調管理には以前よりも気をつけるようになった。手洗いうがいは頻繁にするしよく食べてよく眠るようになった。その結果、太った。

結果的にイベント自体が中止になってしまったけれども、鈴木実貴子ズのバンド編成で出演するはずだったイベントへの参加を辞退させて頂いた。
これ、結果から言えばイベント自体がなくなってしまったので僕の選択が何かに影響を及ぼす事っていうのは結果的にはなかったのだけど心情的には大変、色々考えざるを得ない状況であった。

鈴木実貴子ズにサポートベースで参加するようになってから、声をかけて頂ける機会には可能な限り応えるようにしていたし尽力してきたのだけれども今回の出演辞退の申し入れで直前のキャンセルは2回、しかも1度目の大阪遠征は「県を跨いで移動するのはリスクを伴うから」と辞退したものの今回は「名古屋で陽性反応の人が増えているから」と辞退してしまった。
これは、今後いかなる状況でもリスクを踏まえた判断を優先しますよという自分のスタンスが内外的にも明確になってしまった、或いはそのスタンスがより強固なものになってしまったなという実感を伴う決断であった。しばらくはどんなお誘いにも「出演します、状況が問題ないのであれば」と応える他、ないのである。なくしてしまったのである。
僕は自分の生き甲斐の一つである自己表現、それを伴う活動には人生の中でも重きを置いてきた。今となってはよくわかる。僕にとって多少のリスクは時には排除し、或いは振り切り、時には見て見ぬふりをして優先してきたのが演奏活動だったのだ。
痛感した、自分があれも欲しいこれも欲しいと全部手元にかき込んできた結果、判断を求められる瞬間が増えてきたのであった。
今後、手放さなければならないものもひょっとすると出てくるのかもしれない。判断能力だけは磨いておかなければなるまい。
それがわかったのは収穫である、と断じる事が出来るだろう。

この痛手を伴う(かつてのようにはいかなくなった、というこの思いはともすれば加齢を伴うものだからかつては良かった、というノスタルジーに引き摺り込まれそうになるけれども、今回の場合はそれは錯覚である。時間の積み重ねの象徴が妻との生活であり娘であるのだから。あとあれな、機材棚に山積みになったペダルとたまぁに助けてくれる自らの経験)決断の他、ではどのように過ごしていたかというとのんべんだらりとしていたわけではなく最低限日々のタスク(家事や資格試験の勉強等)をこなしつつ、あと意識的に自分の演奏スタイルを疑ってみたりした。

きっかけは夜中に送られてきた四日市はドレミファといろはのボス、橋本ゴウ氏からのLINEメッセージである。あれは酔っ払って送ってきてのかな、と邪推しているのだけど内容としては大阪知事の目つきが僕のそれを連想する、というもので理由としては「狂気」とこれまた褒めているんだかナンだかな内容であった。ただ、こういう連絡は嬉しい。とかく事務連絡や予定の擦り合わせが多くなる中で友人(気持ち的には先輩、なんだけど)からの特に用事はないけど連絡を取る事自体が目的の連絡というのはとても嬉しいものだ。ゴウさんはそういうのをよこしてくれる数少ない友人の一人で、というか他には高野君(SuiseiNoboAz)だけなのだが、兎も角そういう連絡が友人からくると朝起きて見た時に大変ほっこりする。
夜中といっても早朝未明くらいに来た連絡だったから今頃は寝てるかもな、と思いつつも通勤電車の中で返信すると意外にもすぐに返信が来、それから近況報告と言う程でもないようなまあ本当に気楽なやりとりが続いたのだけど珍しく音楽的な話になり「舟橋君はコンプやらサンズアンプを外して弾いてみてはどうか。表現力が上がるのではないか」という主旨の事をゴウさんより投げかけられたのである。

長年掛けてアップデートし続けている自分の音のシステムについて否定的な見解というのは悲しい気持ちにならないわけではないのだが、ゴウさんの場合はこれ、もっとその奥にいる僕自身の可能性を感じているからこその発言であり、その発言を裏付けるくらい良くして下さっているし気にかけて頂いているのもよくわかるから「おいなんだよふざけるなよ」とはならずに「確かに、試した事ないもんなあ」という気持ちになった。
丁度演奏、というか機材的な研究も一区切りついたタイミングではあったので課題があった方が夜な夜なの個人練習にも張り合いが出るのは明らかだったし、ちょっとこの機会に前向きに自分のシステムを否定してみる事にしたのであった。

そうして自分の楽器をほぼ剥き出し(とはいえバッファ代わりのBOSS TU-2、異常に大きい出力を下げるためのパッシヴボリュームは接続してあるのだが)の状態でアンプに差し込んで弾いてみると、新鮮で実に面白い。
普段は軽く歪んだ状態、かつ最近のマイブームとして低い帯域を中心に据えて腰高気味なアタックを出して前に押し出していく音作り(こう書くと頭悪そうだなあ)をしているのだが、それと比較すると随分と雑味が無く当たり前だがクリアーな音である。だけれども各弦の響きや和音を鳴らした際の分離は良く、普段と比べると低域の圧迫感こそないもののそれ故にアンサンブルに自然に溶け込みそうであり、勿論コンプレッションされていないので手元の強弱も出しやすい。
当たり前だが無加工のエレクトリック・ベースギターの音なのであった。

しばらく爪弾いてみて結構気を良くしたので、次にいつも通りピックで弾いてみると無加工で他の要素が少ない故にピックの違いがダイレクトに音に出るのがわかる。いや勿論コンプレッサーやプリアンプを通していても違いは出るのだけど、そこはコンプレッションされた上に歪んで補正された音なのでそれらがあった上での違い、なわけなのだけれども何も繋いでいない時にはピックの違いがこうも前に出てくるものか、と楽しくなってしまった。
ゴウさんには「次にドレミファといろは行く時は何も繋がずに弾きますよ」と伝えたのだけど、ドレミファといろはに白線の内側で行き、何も繋がずに弾くのであればこのピックが良さそうだな、と大いに楽しんだのであった。
指弾きの音が出るという謳い文句で興味があって買って以来時々は使っていた、ピックを両側からゴム素材で挟み込んだ滅茶苦茶分厚いピッグかローがたっぷり出るしアタックも強過ぎず良い具合だった。
自分の中の新しい扉が開いた、と言ったら大袈裟だけれども新しい実感を得る事が出来た経験であった。

こんな感じで悲喜こもごも、やっています。
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コメント

はじめまして。
コロナ禍で楽器屋に試奏しに行くのを控えているため、one controlのhooker's green bass driveのレビューを探していたところ、このブログにたどり着きました。
実際に使用した際の感触など丁寧でわかりやすく大変参考になります。
2015年のhooker'sのレビュー以降、このペダルは使用していないかと思うのですが、理由としてはどのような弱点といいますか、使いづらさがありましたか?アンサンブルで抜けない等、教えていただけると大変参考になります。
唐突で申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。

Re: 近頃の日記。

コメント有難うございます。また検索で辿り着いたとの事ですがこんな個人的な日記を読んで頂き(hooker's〜をその後使用していない事を察して頂いている点からも他の記事も目を通して頂いたのかな、と思いました)有難うございます!
コロナの影響で試奏を自粛との事で僕もブラリと楽器屋に行ったりする事を自粛しておりますのでお気持ちお察しします。また楽器屋であーでもないこーでもない、と物色出来る日を楽しみにしています。

さてコメントにてご質問頂いたhooker's〜についてですが、その後使用しなくなった理由については音が抜けないであるとかネガティヴな理由ではなくひとえに僕の嗜好故、であると思われます。
どうにも普遍的に良い、であるとか汎用性があって良い、という所謂「万能型で滅茶苦茶良い」機材には思い入れを抱き難いといいましょうか、面白みを感じなくなってしまう性分でして本機についてもそのような理由で自然と足元から外れていった記憶があります。ただ物自体は小型でかつ堅牢、出音に関しても自分の日記を改めて読み返して「ここまで褒めるか」という程褒めてますので良いものであったと思われます。ドライシグナルをそのまま歪ませてくれるようなブツでありますのでドライシグナル自体が音抜けが悪くなければアンサンブルの中でも堅実に低域を支える事が出来ると思います。
勿論好みはあるかと思いますので弾いて頂くのがベストなのは大前提ではありますが、好みを度外視した上でお話するのであれば守備範囲は広く、特に実用性を考えればご期待に添えるペダルなのではないか、と思っています。
長くなりましたが少しでも判断材料になれば幸いです。
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自己紹介

フナハシタカヒロ

Author:フナハシタカヒロ
愛知県在住、ベースギター奏者です。

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