28日と29日について。

この数日間、バタバタとしていてこうしてキーボードに落ち着いて向かう時間すらなかった。

ふとした時間に携帯電話のメール送信機能を使ってエントリーを投稿する事もできたはずだが、本当に濃密な時間の中ではそういう自分を焼き付けようという作業にはなかなか向かいにくい。

というわけで必然、記録としての濃度は薄れるが記憶としては高濃度のエントリーを書かざるを得なくなる。


28日、年をまた一つ重ねた。

僕の周りには僕より若いにも関わらず僕なんかより余程人格的にも経験的にも、ひいては人間的にしっかりとした『出来上がった』感のある人間がいるし、僕より年を重ねているにも関わらず精神的に幼く、冷静さと他者への配慮に欠き『幼さ』を痛感させる人間もいる。だから年齢なんてものは所謂ただの数字で、その人自体を象徴する何者にも成り得ないのだろうけれども、少なくとも何かしらウキウキする日であるのは間違いがなく、僕は生まれてから幾度となく迎えてきたこの日を依然、ほんの少しのワクワク感を伴って迎えた。

ワクワク感=期待、とでも言ってしまおうか。正直に打ち明けてしまえば『誰かが祝ってくれるかもしれない』という期待である。

僕は卑小かつ自分の欲望には正直過ぎる程に正直なので、誰かが僕の誕生日を憶えていてしかも祝ってくれるかもしれないという期待を捨てられなかった。結果としては、僕の期待は予想を上回る賛辞と素敵な会合、魅力的でユニークな誕生日プレゼントに今後真摯に向き合って応えていくべき友情によって十二分に満たされたのだった。


この日は鶴舞公園(余談だがずっとずっと『つるまいこうえん』だと思っていた『鶴舞公園』だが『つるまこうえん』である事が判明した。へぇー)で友人や縁のあるバンド、興味深いバンドが多数出演するロックフェスがあるというので少しだけ早起きをして出掛けて行った。夜にはdadapandaによるライブを控えた身なので、楽器とエフェクターを背負っての移動だったのだけれど、思っていたよりも随分と寒い。結局この日の気候故か僕は年を重ねて最初の風邪をひき、それを翌日までひきずってしまうのだけども、まあ、それは。うん。

鶴舞公園に到着すると見慣れたバンドマンや友人達の顔がちらほら見える。

数年前の僕だったらきっと見知らぬ顔ばかりだったのだろうなあと思うと、一つのバンドを集中して継続する事で得た出会いの多さ、それに伴って私生活にも影響を及ぼした交友関係について思い知らされる気持ちだった。

しかし打ち合わせもしていないのに(神田君には連絡していたけれど)不完全密室殺人が全員揃ったのには、何だか苦笑してしまった。活動休止中という感じがいまいちしないじゃあないか。


ここ最近の僕はザ・フロイト と浅からぬ縁がある。

JONNYで遠征に赴いた際も移動中はザ・フロイトの話題でもちきりになったし、ザ・フロイトの面々と会う機会も激増している。お互いにメンバーを派遣しあった縁からか、人並み以上の親近感を抱いているつもりだ。この感情に関してはいつの日かバンドをやる身として何かしら結実させたいなあと思っている。話題が伸び過ぎたが、兎に角ザ・フロイトの演奏が僕には非常に楽しみで、結果的に彼らは僕達の期待を大きく上回る演奏をした。

鶴舞公園奏楽堂という場所はザ・フロイトというバンドにとってとてもとても似つかわしく思えたし、半地下みたいになっている奏楽堂内の反響が極めて自然に彼らの音楽を増幅させていた。

最前列かでビッチリと集まった観客の目と耳は彼らの表現に注がれていたし、その好奇の目、耳に彼らは非常なる演奏を以ってして応えたのだ、と思う。

神懸った格好良さだった。

その後友人と談笑したり昼食をとったりしているうちに、どんどん体調が悪くなってきたので車中で昼寝。dadapandaのライブに備えた。ここで睡眠をとっておいて良かったと思う。少なくともまだ始まりに過ぎなかった倦怠感ではあったけれども、ここでの休息がなければ僕はこの夜を無事に乗り切れたかどうか。


この日dadapandaはBUILDING というバンド(ツインベースという個人的にも非常に興味深いバンド形態。そして滅茶苦茶に格好良かった。たまらんっすなあ)企画に出演。クラブでのライブという事で普段出演するライブハウス程充分なPA機材もない環境でのライブである。元よりこのような環境での演奏に否定的な人間ではない。未知の体験を拒んでは人間の可能性は絶たれるだけだし、何もかも楽しむ姿勢というのはこのような場合でも建材である。

聞くと、ドラムセットやアンプ等も主催のBUILDINGメンバーの方々が持ち寄って用意された様子。その好意を無にはできぬと演奏に臨むものの、まさかの自分の機材トラブル。思わず笑みがこぼれる。

尊敬する表現者がかつて「演奏が中断する程の機材トラブルでも起爆剤に成り得る」という話をされていたが、その範疇に完全に到達できたわけではないにしろ、片足程度は突っ込めたのではないかと思う。

こうして誕生日のライブを無事(?)終えた。


29日、発熱。

朝方熱を計ると37.3度の微熱。しかしてこの倦怠感は何か。

JONNY非常勤でsfn.9 企画へ出演するという事で新栄クラブロックンロールへ行くも、リハ後ダウン。

パブロンをレッドブルで飲み干して車内にて睡眠をとった。

起きると少しだけ体が楽になっていたものの、依然発熱の感アリ。『熱はエネルギーの源足りうる』と自分に言い聞かせステージに上がった。演奏に全く支障はなかったものの、終始フワフワする感覚に興味と戦慄をおぼえてライブ終了。

万全の体調ならば色々な人とお話したかったのだが、倦怠感は意識にまで侵食していたので没交渉気味。愛想がなくて申し訳なかったです。


そんなこんなの二日間。

体調も良くなりました。

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自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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