忘れ物をとりにいった話

実はこの1週間、正確に言えば火曜日からだが、他県の研修施設に3泊4日で行っていた。
あ、仕事で、である。仕事であるからしてお給料は発生するわけで緊張感を持って研修に臨んだのであるが、三食ついてるしお風呂もあるしでそれなりに快適な生活を送らせて貰い、いやはやつくづくありがてぇなぁと思った次第。
で、そんなわけでブログの更新が遅れてしまった。
先週の土曜日は白線の内側で四日市ドレミファといろはにて演奏してきた。

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見てくれ給えよ、この素敵な看板を。
こういう手のかけ方をしてくれる人達の場所で演奏出来るっていうのは演奏家冥利に尽きるってもんじゃないか。
店長の橋本ゴウさんとは親しくさせて貰ってるつもりだけれどもこの日実は半年ぶりだった。そんな気がしないっていうのも良いんだか悪いんだか。ドレミファといろは、僕達が来ていない間にそれまでは客席側と地続きだった演奏スペースにステージが出来ていた。

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ちょっと高くなってるのね。物凄く頑丈で仮に床を踏み鳴らしても全然余裕。
あ、僕、靴下にサンダルっていうおじさんっぽいけれども個人的に大変お気に入りのスタイルで演奏している。
こういう適度にだらしがない格好の方が演奏しながら何だか「その気」になるってんだからいけない。この日は「演奏が巧い風」の楽器の高さにしているっていうのに足元がこれじゃあ何だか酷くアンバランスでは、ある。
ドレミファといろはのゴウさんはPAをやりつつ色々と言って下さる。その目線が徹底的に客観的で、これって相当有難い。
どうせ音を出すならその場所に似つかわしい音を出したい、という気持ちが最近はあるのでこの日は暖かい音が良いなと思っていたのだが、ゴウさんとあーでもないこーでもないとアンプのつまみをいじって作った音が大成功。大変気持ち良く演奏する事が出来た。

演奏後、気分が良かったのでハイボールを何杯もひっかけて酩酊する。
帰りの記憶がほとんどない。いっけねえ!

『今年観るべきライブ三選~その2』

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鈴木実貴子ズと白線の内側の共同企画『今年観るべきライブ三選~その2』無事に終演しました。
田渕ひさ子さんをゲストに迎えて行った前回、今回は26時をゲストにお迎えしてのスリーマン。
ご来場頂いた皆様、有難うございました。それと前回に続き会場となった鶴舞K.Dハポンも有難うございます、お世話になっています。

さて、前回とは企画のベクトル的にグッと別の方向にハンドルをきった第二回目である。
鈴木実貴子ズと「何か面白い事をしたいねえ広げたいしねえ」と話をして始まったこのシリーズなんだけれども「こういう時でないとなかなかご一緒出来ない(憧れを含んだ)あの人と一緒にやる」っていうのも勿論素敵。そりゃあそうだよ前回滅茶苦茶良かったろ、だけれどもここいらで「決着をつけたいあの人達とやる」じゃあないけどさ、「お互いそれぞれやってきてここいらでまた一緒にやろうよ特別な機会にさ」ってのも絶対に面白かろうという事で高橋君と相談して、それで26時に出張ってきて頂いたという次第。
しかしこうして書いてると熱い感じではあるけれども、いざ実際に胸に熱いものが込み上げてきたのは正直当日、というか開場直前くらいで。
音楽は勝ち負けでないところが素晴らしいところだけれども喧嘩を売られたからには買いますよ、とは26時の梶藤君のMCだけれども、そういうオラオラとした感情、この日はダメなライブはしたくねえなあ最高の演奏をしたいなあという気持ちがいつもより増してあって。これはもう意地、なのかもしれない。ただの意地。
だってそうだろ、何なら20代前半とか半ばの頃から見知ってる人達なんだぜ。そういう連中と同じ夜に同じ場所で自分達がセッティングした公演で共演するっていうのは、ただの仲良しごっこじゃあ済まないよ。
「俺はこういう事をやっている、これからもやっていくつもりだ」という発露と受け側の「では俺は?」という部分。いやあ心地良い緊張感でしたなあ。面白かった。

何が素晴らしいって皆良い演奏をしていて。
26時が一曲目を終えた瞬間に横にいた高橋君に「良いスリーマンになりましたナァ」と声をかけてしまった。一番最初が良いとその後も良い流れが続く、絶対続く、そんな夜だった。
しかし同時に大変悔しい思いをした夜でもあった。26時の朋知加君、まじまじと観ても本当に良い演奏をする。プレベを軽くドライブさせたバッゴンバゴンの音でイントロ弾いたと思ったら歌が入った瞬間にアタックを殺してふくよかな低域を残して支える音にまわる。弾き手のニュアンスがダイレクトに出るプレシジョンベースの特性と旨味を活かした演奏(しかもピッキングフォームが大変綺麗だし、フォームは変わらないのに出音は変わるという器用さ!)で舟橋大興奮だった。
同業者の素晴らしい演奏を観ると興奮すると同時にやはり落ち込む。練習は、練習こそが重要なのだ。

打ち上げは焼き鳥屋でしたたかに酔う。
今朝起きたら二日酔いで頭が痛かった。そんなのなかなかない。それだけ上機嫌だったって事だな。

『今年観るべきライブ三選~その1』

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鈴木実貴子ズと白線の内側共同企画『今年観るべきライブ三選~その1~』、ご来場頂いた皆様のお陰で大盛況(ソールドアウト!)の中、終演しました。有難うございました。

鈴木実貴子ズと白線の内側で何か一緒に出来ないだろうか、という話が出たのは僕のスマートホンに残っている高橋君(鈴木実貴子ズ)とのメールの履歴によると去年の9月。振り返ると構想半年の話だったわけだ。
こう書くと色々と準備してきた、と思われるかもしれないけど実際のところは、スミマセン、ほとんど高橋君がやってくれたのよ。僕がやったのは企画名の案出しだけだってんだからいや本当、高橋君に実貴子さん、有難う。

こういう経緯とかって伏せておいた方が良い部分用もあるかなとも思うんだけどぶっちゃけたところを書いてしまうね。
高橋君から最初「田渕さんが来てくれますよ」と言われた時は一瞬なんの事かわからなかった。念のため45秒後くらいに「あの、田渕さんって...?」と訊くと「田渕ひさ子さんですよ」と高橋君からいつも通りのあのトーンで言われ、舟橋愕然とした。田渕ひさ子さんとスリーマンになるだなんて!
学生時代にNUMBER GIRLのコピーバンドでベースギター演奏の練習をし、toddleとご一緒した時は楽屋でニアミスするも声さえかけられなかった俺があの田渕ひさ子さんと今度はスリーマンで対バンである。10年前の自分に教えてやりたい、と思ったけれど実感が湧いたのは当日、田渕さんがK.Dハポンにいらしてからだった。

だけども面白いもんで、いざ開場して開演時間が近付くと田渕さんとのスリーマンだから、とかではない緊張がやってきた。
ここ最近実貴子ズと一緒にやる度に感じている、いやともすれば毎回の演奏で感じている緊張感だ。今日は一矢報いる事が出来るのか、強敵を相手に俺達には何がやれるのか、演奏は有機的にいくだろうか、一線を越える事は出来るだろうか、バンドは当初の想像を超えた次元で結実するだろうか、俺は前回より良い演奏が出来るだろうか、等。
結局演奏前の緊張感の前には10年来の憧れも一瞬その後ろに隠れてしまう。いや、ちょっとはそれもあって力んでいたかもしれないけれど。

何かを分かち合える、分かち合え得るバンド同士で一緒に企画を行う事の意味合いやその果てであるとかそれ以前に個人的に抱いている信頼、それと同じくらいのライバル意識みたいなものがどう昇華されていくのかとか、そういう諸々がこの連続企画の中で変化していくのもまた楽しみだ。僕達の事を知らない人達にも勿論もっと沢山、観に来て欲しい。そのために我々、やっているのだから。
ひとまず「観るべき」と柄でもない半分の本気と半分の揶揄を込めて命名した企画だけれども、その1はその名に相応しい企画たりえたのではないかとそう思っている。凄い自画自賛だな、これな。

残り、二選。
二戦、でもあると僕は捉えている。

プリプロダクションをしている。

白線の内側はレコーディングに向けてプリプロダクションを行なっている。
制作作業はどのバンドでも久しぶりなので楽しい。

白線の内側、京名阪ツアー最終行程の巻。

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洗濯物を干した。
洗い物をした。炊飯器の釜を洗い、明日のために飯も炊いた。
こういう家事は結構嫌いではないけれども、思っていたよりも時間を食う。
ちゃんとやるべき事、やりたい事をやった上でパソコンの前に座る時間を確保してブログを書くのは、また格別だ。
まあそんな戯言は置いておくとして、日曜日に行った扇町para-diceでの一日の事を書く。

前日の演奏、からのプチ打ち上げから帰宅後、楽器類をそのままにして眠ってしまった。アルコール飲料が実感以上に効いていたようだ。明け方にふと目を覚ましてエフェクター類を一旦片付け、再度その日持ち出す分を吟味する。この日は扇町para-diceへ白線の内側で遠征である。
二夜連続の演奏で、そうなると前夜以上の演奏をしたいと思うのは演奏家からすると当たり前の事だ。新鮮な気持ちでいきたい。
機材類の選定が終わり、パッキング作業で神経が昂ったのかそのまま洗い物やら洗濯物を干したりする。早朝5時、世界は俺のものだ。早朝番組を眺めながら軽食を食べ、再度就寝。体内時計はグチャグチャで、数時間後の起床予定時刻にバチッと目が覚めるか心配だったけれども心配は杞憂に終わった。
入浴し、今やご近所となった樫山君と自転車で今池ジャパンレンタカーへ。同行者がいた先週の先週の京都遠征から一転、今週は小型車での4人行動である。昨夜の録音を聴き返したり(主に僕が)下ネタで大笑いしつつ大阪へ向かう。半ばを過ぎた頃、今朝方の反動が来て意識消失。目が覚めると扇町駅のすぐ近くだった。

「来た来た、さえない連中がやってきたよ!」と笑い声と愛のある野次を受けながらpara-dice入り。いつ来ても落ち着くんだ、ここの楽屋は。
リハーサル前、人気の少ない楽屋でエフェクターボードにエフェクターをガムテープで固定していると死角の位置でスタッフさん同士で話をされているのが聞えてくる。
「こないだのドラムの録音なんだけどさ」「ああ、あれ聴きましたワ」その後ろではジャズが流れている。
その会話を何とはなしに聴きながら、ああ、こういうライブハウスは本当に信用出来るなあと思った。何て事はない、僕の実感を伴った直感だ。

良い演奏が出来る、とリハーサルの最中から思った。音決めもバシッといき(この日は意識的にいつもより高域を削り、その分低域をアンプ側でブーストした。平時はタイトで輪郭の明瞭な音を好むのだけれども、ちょっと振動が感じられるくらいの低域のブースト具合。お気に入りだからこれからちょっとこの意識を持ってサウンドメイクをしようと思う)、リハーサルも神経質にならずに必要最低限の時間で済んだ。演奏のヴァイヴスも良い感じである。
リハーサル後、金森君と天神橋店街をブラブラ歩く。日本一長い商店街だ、何度歩いても面白い。滅茶苦茶に安いうどんやお好み焼き、寿司にうなぎに目を奪われるけれども金森君のお目当ては粉もののようだ。キャベツ焼きが150円で売っていたのでメンバーの分も買ってpara-diceに戻る。
共演者の皆様と映画の話や共通の友人の話等盛り上がっているうちに開演の時間になった。銭湯に行こうと思っていたのだが何となく止めて良かった。とても楽しい時間を過ごす事が出来た。

そうそう、この日の共演者の皆様、大変素晴らしかった。para-diceって雑な言い方をすると所謂「ハズレ」みたいなのが、全くない。何ならこっちの嗜好完全に読まれてるんじゃないかってくらい毎回楽しい時間を過ごさせて貰っているんだけれども、この日共演のポジティブハイテンションズ(初ライブとの事だったけれどもそれぞれが手練れのメンバー故か初々しさこそあれども演奏はしっかりとまとまっていて流石の貫禄。ドラムのあべさんはふつうのしあわせで共演して以来の再会!気付いた時は嬉しかった!)、sonasobi(透き通る女性ボーカルに電子音って好み過ぎ。また音のキレも太さも最高だった。そして終演後気付いたのだけれどもPCとシンセを担当されていたのはときめき☆ジャンボジャンボのハヤシさんだった。気付いた瞬間に平伏したわ。ずっとご一緒したいと思っていた関西プログレッシヴのレジェンドである。ご本人は「やめてや!」と微塵も奢っておられなかったけれども、僕が関西へこうして訪れるようになる前から一線でやられていた方だ。一方的に存じていた方とご一緒して、しかも演奏後に良い感想まで貰っちゃって最高の気分!ウッヒョー!!)、靴下小石(フラフープスからこの日を以て改名。男女二人組のユニットでリズムボックスとかグロッケンとかラジカセを使った良い意味でチープ、暖かい音が嬉しいサウンド。ここまで男女二人組のユニットが2組連続で続いたわけだけれどもこのデジタルからアナログへ、の振り切り方は最高に美味しい、扇町para-diceならでは。フェスじゃないんだから、豪華過ぎ!)、メロンソーダpop(出番直前で緊張感を噛み締めながら楽屋で主にメンタル面の準備をしていたために観れず。ただいちろー君も金森君も興奮した様子で「滅茶苦茶良かった」と言っていたので惜しい事したナァ)、いずれも素敵な人達だったし素敵な音楽/バンドだった(一部観れていないけれども)。

メロンソーダpopのメンバーさんの終電の関係でまさかのトリになってしまった白線の内側、出番前4組が良い演奏を繰り広げた後だもんだからどことなく気張るっていうか、そういう気運がバンドの中にも流れていたと思う。気張った演奏、こういう夜は大いに結構。さあ穿ちに行こうじゃあないかと一曲目から舟橋、大いに力む。力んだ結果、二曲目を弾き始めてすぐに指に力が入りづらい事に気がつく(この日は新曲以外指弾き)。コンプレッサーをかけていたために音量的には不足なかったけれども、すかさず冷静になって力ではなくスナップを効かせてピッキングするように心掛ける。以降、支障なく演奏出来たから良かったものの、あそこで興奮し過ぎて駄目になっていたらと思うとゾッとする。
この日の演奏は良くも悪くもオラオラ。あ、勿論圧倒的に良い方向の方へ作用しましまよ、念のため。
有難い事にアンコールまで頂いた。このバンドでは初めての事だと記憶している。
不完全密室殺人でお世話になっていたホンジョウさんも観に来て下さって、ダメ出しと褒め言葉を貰う事が出来た。何だか、色々なものが現在とこれからに繋がる夜だったなあ。

帰りの車内から大阪の夜景を眺めながら「これだからバンドは辞められんな」と思ったとさ。

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ポジティブハイテンションズのあべさんと。暗い画像を無理やり明るくしたもんだから画質が悪い悪い。

自己紹介

舟橋孝裕

Author:舟橋孝裕
愛知県在住、ベースギター奏者です。
・JONNY
・パイプカツトマミヰズ
・犬栓耳畜生
・白線の内側
 やサポートでベースを弾きます。

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